形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
あと、詩羽先輩の過去作の話。最後は自分がモデルのヒロインとはくっつかずに読者人気が高い方とくっつけた覚えがあったけど、これすらも「幼なじみや運命の出会いをしたメインヒロインじゃなくても選んでもいい」という詩羽先輩に都合のいい見方が出来るのかと今さら驚いた。 あと、何気に英梨々と詩羽が引き抜かれる話に伏線があったのが回収された。なるほどなあ。
「愛情込めて、全身全霊で可愛く可愛く表現して、溜めて溜めて……そんな大切に育てたヒロインを、最後の最後で脱がしたり死なせたりするから、プレイヤーが発狂するんじゃないか!」 気持はよく分かる。 AI生成したAIがそこまでエロくないのはやっぱりバックボーンが無いからなんやろうな。 その絵単体じゃなくて、キャラクターとしての情報量みたいなの、大事。
最後、強いヒロインがどうにか頑張って好きな人に泣き顔なんて見せないようにしているの、とても、よい。
倫也と詩羽先輩がキスしたことを知った恵の反応と挿絵は最高でした笑
霞詩子の芯の部分を知っているのは数少ない。だから周りが持ち上げて、それに応えるようにその真髄を見せてくれる。このシリーズにおける冴えないヒロインの中で、最も育ったのが彼女なのかもしれないと思う。
前巻の執筆がどこまでも純粋な愛情の発露であったのに対し、今巻の執筆は自身のまるで信じていない嘘のエピソードなわけで。でも、エピローグで詩羽先輩が萌えヒロイン化してたように、あり得ないハッピーエンドを具現化して楽しませる事こそが創作の素晴らしさだよね、っていう、あーもう堪んねーなー
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