形式:新書
出版社:筑摩書房
ブログでの紹介はこちら▶https://hontabisatori.com/resilience-book-review/
これは、A(出来事) がC(気分や感情) にダイレクトに作用するのではなく、A(出来事) が、B(その出来事をどう解釈するか) というフィルターを通して、C(気分や感情) という結果が生まれている、つまり、出来事が私たちの感情をつくりだしているのではなく、その出来事に対する私たちの解釈が感情をつくりだしている、という考え方。この理論は、われわれがよく言う「性格」にも通ずる。全く同じ状況に遭遇しても、それをどうとらえ(思考)、その結果、どんな感情に陥り(感情)、そして、その後にどう対応するか(行動)。
この「思考」「感情」「行動」という三つの要素の組み合わせ、またはパターンを私たちは性格と呼んでいる。この三要素には連動性があるため、自分の意志でコントロールでき、かつ行動の起点となる「思考」をポジティブな方向に変えていくことが大切。そうすれば、結果的に「気分や感情」もポジティブな方向に変わっていき、これを繰り返すことでレジリエンスが高まっていく。
「全く叱らない子育て」をやった結果は、レジリエンスはどうなるんだろうね…? 順風の状況ではいいだろうが、逆境に置かれた時に、全く叱られないで育って、レジリエンスは働く? 一説には、叱られて育った子供は自己肯定感が低いから、却ってレジリエンスは低くなり、自己肯定感が強い子供はレジリエンスが高くなる。とは言われているみたいだけれど。 ただ「自己肯定感」と「自己愛」はまた違うものだとも思っていて「自己愛」の方が過剰に強くなるような子育てをしてしまうと、社会との不適合を起こすのではないかとも思われ。難しい所。
なぜかめちゃめちゃ酷評になった~それこそ考え方の波長があわないだけでビジネス的なレジリエンス強化にはいいのではないかとおもいます。
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