読書メーター KADOKAWA Group

料理通異聞

感想・レビュー
12

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
梅万
新着
ネタバレ研いだ包丁は一晩井戸に吊るすくらいの心づもりでないと、砥の匂いは抜けない、ってところが心に残った
0255文字
うえさん
新着
ネタバレ無知なもので八百善が実在することを知りませんでした… こういった視点で江戸時代を読むことがなかったのでなかなか興味深かったです。話自体はあまり面白かったとは言えませんが、「この世の憂さを晴らすには美酒に酔いしれ、旨い料理を味わうのが一番」「近頃は何かしら催しがあるごとに場の様子を書き留めるのが盛ん」なんかは今と変わらないなぁーと思ったりしました。
0255文字
はちがみっつ
新着
ネタバレ八百善の実質創業者である4代目善四郎に関する小説。時代的に田沼意次や太田南畝、酒井抱一など、最後の方で渡辺崋山の名前が出てくる。料理は勿論、当時の世情も巧みに盛り込み、最後まで一気に読ませる。
0255文字
たんぽぽ
新着
ネタバレ八百善の創始者、善四郎が魅力的に描かれる。 「​人は生きてこの世にある間だけ、なるべく旨いものを喰ってやりたいことをするしかないのだ。」という善四郎に共感する。 やりたいことをやる!といっても、享楽的に生きるわけでもなく、真正面から地道に商売に励み、ときには勝負に出る。 二人の父に対する屈託はあるものの、概ね家族や友人に恵まれ、すばらしい師となる方と交流し、よい生涯だと思う。めでたしめでたし!で終わらず、隠居したら旅に出たいと思うあたりが善四郎らしくて好きだ。
0255文字
陸
新着
ネタバレ図書館で酒井抱一に釣られて。主人公の性格がどうにも苦手で(口が滑り易いところとか、安い同情するところとか)読みづらかったけど、その時代の世情は興味深い。最後の章を読むと、主人公の性格にようやく納得が出来た。3章で別荘を構えたあたりに真崎稲荷がある橋場で、田沼時代が終わったあたりだから、近くに剣術道場無いか気になった。
0255文字
藤枝梅安
新着
ネタバレ「茶漬けが三両」という伝説の料理屋「八百善」を興した四代目福田善四郎の記した「料理通」を松井さんが丹念に調べ、当時の世情や、様々な文化人との交流を絡めて、まっしぐらに進む善四郎の生涯を描いた力作。「茶漬け三両」のエピソードや、妻・お栄の献身、息子たちの成長ぶりも印象的。ただし、料理の説明はやや硬い文章で、紹介というよりは説明に近い。町人の誇りを失わず、高齢にもかかわらず長崎に出向くなど、好奇心・探求心を描くことに作者は力点を置いている。善四郎の「食い気」だけでなく「色気」の面も下品にならず描かれている。
0255文字
kincyan
新着
ネタバレ江戸時代の料理人であった福田屋善四郎の物語である。作者は、この実在した人物の文書を元に、ほぼ史実に基づいて物語を組み立てている。時代は田沼意次の後期から白河候のころであり、そうはいっても一般庶民であるので個人の歴史の余白は多いが、彼の書いた料理本や、手紙などに残る江戸後期の実在人物、が物語に組み込まれており、ストーリーは彼の一代記として進んでいく。
0255文字
ハナ
新着
ネタバレ江戸に名を轟かせた料亭「八百善」。大田南畝、酒井抱一など名だたる文化人との交流を持った江戸一番の料亭を築き上げた栗山善四郎の一代記。当時の文化や料理など興味深くスラスラ読めたが、あっさり書きすぎて、物凄く心に残った話もなく。家族や親しい人が亡くなっても、死んだという記述だけなので、「えっ、これだけ」と逆にびっくりした。もう少し重要な話を絞って、主人公の心情や周囲の人たちとの交流を描いたものを読みたかったな。
0255文字
ソババッケ
新着
ネタバレ悪い癖で作者のあとがきの方から先に読んでしまう。作者は曾祖父の代から続く料理屋に生まれ育ったとある。京と江戸では食文化も違ってはおろうが、何やら奥深い世界ではある。浅草新鳥越町の寺町相手の精進料理を専門とする福田屋の息子・善四郎。お斎の料理だけに飽き足らなくなった善四郎は、吉原の客などにも饗する料理をと、改築して「八百善」を開く。料理は江戸一と言われるまでに上り詰めていく。ミソは若いころからの文人墨客との交わり、彼らのくちづてから名声を得たのかも。物語の前半は面白いのだが、後半のテーマがいまいち。★3.3
0255文字
基
新着
ネタバレ料亭「八百善」を作り上げた四代目善四郎の一代記。何やら長~い粗筋を読んでいるような心持ちになった。大きな転機に伴い一応の章立てはされているが、それぞれのエピソードは史実を連ねているだけで善四郎の心情にぐぐっと迫ってこないのが勿体ない。抱一に文晁、南畝に鸚斎に京伝と錚々たる面子と交流があった様子も、もう少しあれこれ膨らませて描いて貰えたらワクワク度も増したと思うのだが。ところで善四郎さん、人にも料理にも誠意を尽くさずにはいられない御仁ってぇ噂だが、それにしちゃ女房を蔑ろにしすぎじゃありませんかね?
基

図書館本

01/31 09:56
0255文字
バンスライク
新着
ネタバレ☆☆☆☆ 御斎で評判の福田屋の若旦那 善四郎は修行中にそうそうたる文化人との出会いと交流を経て料亭「八百善」を立ち上げ江戸一番との評判と成るまで育て上げる。時代小説でも良く名の挙がる料亭の創成期を描くものですが、あまり食やサクセスには焦点が当たっていない。善四郎が出会う大田南畝、酒井抱一、谷文晁といった時代を代表する文化人とその交流がメインのような感じでエピソードも踏み込みがあまりないし、キャラたちもあまり活かされていないような。かなりページを割いて引っ張ってきた割には色々と中途半な顛末になっていて残念。
0255文字
みい
新着
ネタバレ八百善を天下一の料理屋にした善四郎。素直で親切で好奇心旺盛。その人柄のおかげか、人との出会いが着実なステップアップにつながっていく。ちょっと複雑な出自だけれど江戸ではよくあることだろうし、飢饉も火事も永代橋の落下もなんとか切り抜け大きな波がなく物語が進む。史実に忠実に描かれているんだろうと思うけど、わくわくどきどきは少ない。
0255文字
全12件中 1-12 件を表示
料理通異聞評価65感想・レビュー12