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不時着する流星たち

感想・レビュー
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十月一日
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気持ち悪い話多め。文鳥を可愛がっている人は注意。「散歩同盟会長への手紙」「測量」「肉詰めピーマンとマットレス」「十三人きょうだい」がよかったかな。 「十三人きょうだい」のおじさんは何だったんだろう?公園で働いててアイスをごちそうしてたし実在していたと思うんだけど、名前がないとか、三輪車で行ってしまうとか謎。
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ハチコ
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小川洋子さんの世界が濃く難解寄り、また10編の短めの短編集なので世界に浸れたと思ったら終わってしまい、長編で味わいたいものばかりでした。もしくは一日一編楽しめばちょうどよさそう。作中に出てくるものでは裁縫箱、口笛虫、百葉箱に閉じ込められた若草物語が印象的。文鳥の話は本当にあの「ことり」と同じ作者さんかと思うほど苦しかったです。
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アイシャ
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ネタバレ10個の短編集。人物や事件からのインスピレーションを題材としたらしい。人物の選択が時として奇妙。ちょっと怖い。内容も不穏なものが多かった。「さあ、いい子だ、おいで」も怖かった。身勝手な人間に飼われた小鳥が可哀想。「十三人きょうだい」大好きなおじさんに名前がないことに気付く姪。祖母が亡くなって、その叔父さんは・・・ちょっと「百鬼夜行抄」を彷彿させるんだよなぁ。ちょっとゾクッとする短編集。
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鈴蘭
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狂気の世界が密やかに進行していくのを感じながらも読むのを止めることができない、神秘的で魅力的な作品集。 各話モデルとなった人物の紹介付き。 実在の人物でありながら童話のような物語の世界に心惹かれていく。 読後作者によって昇華された美しい物語に改めて感嘆。
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蒼田 友
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様々なエピソードを物語へと昇華させている短編集。 登場人物の多くはこの世界からの、はみ出し者という言葉がしっくりくる。そして悲しみが滲んでいる。世界観を味わう。なぜか久しぶりに長野まゆみさんの本が読みたくなってきた。フェティッシュ繋がりかな。
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ねぎ
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小川洋子さんの短編小説は私には難しすぎるかも…。意図も意味もわからない。小川ワールドの雰囲気を表面的に模した全くの別物に思えてしまう。こんなに響かないことある!?と思いながらも頑張って読み進めたけど、文字をただ目でなぞってるだけで何一つ頭にも心にも残らない。第九章の“さあ、いい子だ、おいで”は小川ワールドを多少感じられたかな?他の方のレビューを覗いてみたらけっこう高評価なようで驚いた。好きな作家の一人に小川洋子を挙げていたけど、良さが理解できないなら好きとは言えないのかも…と自信をなくしました^^;
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すだち
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実際にあった出来事からヒントを得た10編の短編。散歩同盟、放置手紙調査法、葬儀に駆り出されるお見送り幼児など奇妙なものばかり。実在するピンポイントから薄気味悪いストーリーを自在に編み出す才能に唸る。カタツムリ愛好家が国外への引越しにあたり、隠し持ち込んだ方法にぞぞぞ。
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こつめつめかわうそ
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小川洋子さんの作品はどこかに不穏さがあることは分かっているのにどうしようもなくページを捲りたくなってしまうので不思議です。私にとって印象的だったのは「かたつむりの結婚式」です。最初は雌雄同体のかたつむりの結婚式…?と不思議に思っていたのに、読み終わった時には不思議に思ったことが夢だったかのように感動を覚えている自分がいました。
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こばまり
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インスパイアされた人物や事柄がいかにも著者らしいの一言に尽きる。放っておけなかったのだろう。クロノスから切り取って自身の手で慈しみたい、籠に押し込んで飽かず眺めたい、そんな欲求を感じる。この愛と残酷さに寄り添うのが大人の読者の嗜みか。
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腰越ヒロシ
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誘拐、散歩、カタツムリ、色んなことに情熱を傾ける人がいて、そこに生まれた?あるいは生まれたであろう物語を、空想の名人である小川洋子さんが丁寧に、繊細に贅を凝らして捏造した物語の数々。一つ一つに、あ、これはこの人がモデル?なんだとかこの人にヒントを得て描かれたんだ、と思わせる人物伝がついていてその対比がまた興味深い。しんみりさせたりクスッと笑わせたりほのかにエロチックだったり芯から温められたり、小川さん本当に細やかな芸達者ぶりを見せつけてくれる一冊です。
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ゆい
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現実離れしたお話が少し苦手で読み進めるのに時間がかかった。一つ一つのお話に絵の表紙がついていて素敵な世界観。手元に残しておきたくなる。『さあ、いい子だ、おいで』は残酷すぎ。人間の残虐な一面が出てる。また時間が経って読んでみよう。その時までおやすみなさい。
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black_black
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ネタバレあるトピックや人物にまつわるエピソードから実験的にストーリーを作り上げたという趣きの短編集。何か不穏な展開になるかと思いきやそうでもなかったり、その逆もあったり。『さあ、いい子だ、おいで』は人間の身勝手な姿をグロテスクに浮かび上がらせているけど、一つ一つの行為の中には自分にも十分当てはまる部分があり、読んでいて日頃の無自覚さを思い知らされるような話だった。 小川洋子は初読みですが、文章や単語に全くムラがない感じで、そのこともとても印象的だった。
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林芳
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あれ〜小川さんの小説に出てくるような人が本当にいるのね~。不気味さや不穏さがある作品も小川さんらしいけれど、好みは「カタツムリの結婚式」みたいな作品。誰も目に留めないような人たちに光を当てて、人の生き方を振り返らせてくれるよう作品。
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ランボ
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グレン・グールドと牧野富太郎しか知らなかったが、どの物語もとても楽しめた。読み終わってから、あぁここがモチーフと繋がっていたのだなと分かるのもはっとする。
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ボタン
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変な人間、変な実験、偏った人生、その何かが作家の琴線に触れて想像力を刺激して物語が産まれた。物語を産みださざるを得なかったのだろう。作家、小説は不思議だ。
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蒼
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ネタバレ小さなお話10話。世界の片隅で小さな世界を大切に生きている人々の物語をレンズを通してそっとのぞいているようだ。登場人物は多くが壊れやすい中でなんとかバランスを保っているような繊細さと危さがあり、でもその描写は淡々としてクール。それぞれに着想の起点になった実在の人物や出来事があげられていて、ドキュメンタリー映画が印象深かった写真家ヴィヴィアン・マイヤーが『手違い』に登場していたのが嬉しく、登場の仕方も面白さがあってよかった。『肉詰めピーマンとマットレス』もよかったかな。『さあ、いい子だ、おいで』は怖すぎる。
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ニア
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実在したものからできた物語ではあるものの、元を知らないものが多く、「あぁ、これのだな」なんて想像もできないことばかり。ただ、知っているものがあったとしても、どうしたらこんな風に話を作っていけるんだ…とただただすごいと思ったので、元を知る必要はなかった。
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Fumoh
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現実の伝記をモチーフにした10の短編小説。少女的な感性を土台にした幻想世界が主なもの。どこかメルヘン的だが、どの短編にも筋は存在せず、少女的な感性を土台にした詩的な空間を表現しているのみ。ややグロテスクなものもあって、けれんみを感じるところもある。幻想と現実が溶け合っていく、魔術的な世界観は一つの魅力がある。ただし、一つ一つの意味が手を取り合って、大きなテーマ性を表現しているわけではなく、それらはバラバラに散らばって、不規則に星のように光っている。その空気感は一つの魅力だが、同時に構造性を欠いたものである
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あやかしゃん
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ネタバレ久々の小川洋子短編集。少し難のある別れ、死。不時着する流星たち。モチーフになっている人物や小説も気になった。
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ちょん
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素敵なお話。実在する人たちのヒストリーが小川さんにかかるとこんなお話になるのか。もちろん創作部分も沢山あるんだろうけど…こんなふうに人物紹介してもらえてたら私の社会の点数はもっと良かったし、歴史にもっと興味をもった人間になれた、と今更ながらにグズグズ思う(´-`)oO{
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hkamiya
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実在した有名・無名の人物から着想した小説集だが、異世界の、哀しみ・狂気・グロテスク・美しさetcを孕んだ幻想小説のような味わいのお話たちだった。 最後の、牧野富太郎氏から着想を得た「十三人きょうだい」が一番好きだった。
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がおがお
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 人の名前が出てこないので日本でも外国でもない世界に入っていく。 目次→ ・誘拐の女王 ・散歩同盟会長への手紙 ・カタツムリの結婚式 ・臨時実験補助員 ・測量 ・手違い ・肉詰めピーマンとマットレス ・若草クラブ ・さあ、いい子だ、おいで ・十三人きょうだい
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きのこきのこ
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ほんのカケラみたいなエピソードから、こんな不思議な話をざくざく生み出すんだなあ。朝ドラらんまんの牧野先生のスエコザサがこんな風に出てくるとは。命名から広がったんですね。小川洋子さんすごい。
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イトノコ
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ネタバレ図書館本。同居することになった義姉。17歳離れた彼女が持ち歩く裁縫箱には、姉が「誘拐」された時に活躍したものだというガラクタが詰め込まれていた。(誘拐の女王)/実在した人物をモチーフにした短編集。25ページ×10話なのでサクサク読了、のはずが中盤ペースが上がらず。1話目の「誘拐の女王」や後半の「若草クラブ」以降はとても良かったのだけど。自分は小川さん作品にどこかグロテスクな要素や死の存在を求めているのかもしれない。その点では女優に傾倒し足の趾を折る少女や可愛がっていた文鳥を死なせる夫婦はベストマッチかも。
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マサキチ黒
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初っぱなの「誘拐の女王」が良すぎたため、全部読むと胸焼け感がたっぷり。。。いや、さすがの小川洋子氏、犯罪の香りのする短編集で見事なものです。確かに13人は多すぎます。確かにエリザベス・テイラーがリズなのは腑に落ちないです。良き。
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ころっぷ
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現実の世界から半歩先にある虚構の世界。作家の好奇心と遊び心に浸した世界は、何て色彩豊かな世界になるのだろうか。特にその描写力に引き込まれ、目の前にある事象としてフィクションを捉える事が出来る。安易なカタルシスでは無く、長く尾を引く余韻を残す作風が新鮮な読書体験になった。長編の物語性が浮きだった作品も良いが、こういった荒々しい作家の側面を感じられる短編も実に味わい深かった。
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夏
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小川洋子さんの世界観にどっぷりと浸れる10篇の短編集。一つ一つのお話が、人や物事にインスピレーションを受けて書かれたものだ。例えば小説家、写真家、ギネス世界記録などである。どのお話も素敵で、甲乙つけ難い。本当に全部のお話が好き。この本の魅力は物語のおもしろさだけではなく、装丁や装画の美しさにもあると思う。繊細で、緻密で、不思議な絵が、小川洋子さんの描く物語とものすごく合っていて、もっともっと眺めていたくなる。文章も絵も、どちらもとっても素敵だった。小川洋子さんの本の中でも、この本は特に素晴らしく、美しい。
夏

★★★★★

04/10 20:37
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ぽぽ
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ネタバレタイトルからしてオシャレ〜!挿画もすてき。小川洋子氏の読書体験って、氏が博物館の陳列棚にそっと並べていく物語に、ささっと近寄って眺めて手に取ってこっそりひっそりかじる感じがあるのだ。どこかいびつなエピソードたちにインスパイアされた十の収録作。終わりにちらりと明かされるエピソードのヘンテコさに恐れ慄く。臨時実験補助員、測量、いいね。手違い、はある種のホラーではなかろうか。そして最後を十三人きょうだいで締めてくるあたり、狙われてるって知ってるけど見事に打ち取られました。こんなん氏の読者みんな好きじゃーん!
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ふーりん
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実在した10人をモチーフにした短編小説。人物や出来事は事実だけど、それから先は著者が描くちょっと不思議な世界になっている。「若草クラブ」のエリザベス テーラーは恋多き女性として一世を風靡した大女優。「臨時実験補助員」は、実際に行われた心理学の実験など、1話ごとに紹介されている人物紹介も興味深く面白かった。
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かまぼこ
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短編集
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りか
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現実の伝記の一部が織りなす、小説の世界の話。どんな不穏な言葉でも、魔法で秘密の合言葉のように両手のひらのなかに秘めるような仕草。小川洋子さんの安定感。
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ハル
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10個な短編小説です。全部ちょっと不穏な雰囲気があると思います。短編小説が苦手ですから、あまりすきじゃないです。小説の世界にちょっと入った気がするうちに終わってしまったという感じでした。
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もち
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これは何がモチーフのお話なんだろうと考えながら読むのがおもしろかった。誘拐の女王が一番好きかもしれない。
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ドゥーフェンシュマーツ博士
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不時着
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paseri
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再読。小川洋子さんが紡ぎ出す静謐な世界観は、人々を魅了します。どこか現実離れしたお話ではあるけれど、読んでいて心地良いです。10の短編、20〜30ページ程の分量なので、さらさらと読めます。各話の扉絵もまた素敵ですね。繊細で、美しく、小川作品にとても合っています。10話それぞれ独特の雰囲気があるので、感想会とか開いたら楽しそうですね。
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ぺち
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1話目で不思議な世界観に着いていけず断念。 もう少し歳を重ねたらまた読みたいです。
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花
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実在した人物や出来事をモチーフにした物語。透明感のある美しい文章は、一文一文を丁寧に読みたくなる。物語は、美しく幻想的な中、どこか歪で、何かが欠落している。そして不穏な空気が漂い、少し怖さもあるけれど、優しい。時折、死を感じる。何かに行き過ぎて偏りがあったり、何かが足りなかったりする物語の主人公たち。それでも、その歪さは美しく、懸命に生きる姿が輝いている。
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yurinessa
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実在する人物や出来事をモチーフに創作された十の物語。童話のようなおとぎ話のような幻想的なストーリーに引き込まれる。どこかこじんまりとしているけれど壮大な世界を感じさせる。どこか知らない土地で黙々と自身の世界を生きる人々。彼らの日常は少し異質だけどうまくこの世界に溶け込んでいてそのささやかな言動にささくれだったり穏やかになったり。素敵な短編集でした。
0255文字
papico
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実在した人物をモチーフにその痕跡を辿った十篇。中でも「測量」「肉詰めピーマンとマットレス」「十三人兄弟」が好み。仄暗さや歪さを感じさせる物語なのに実は誰しもが不時着しているのかもしれないと思わせられる。世界の片隅でひっそりと生きている人たちを慈愛に満ちた筆致で掬い出す著者の優しい眼差しが流星の一つ一つの微かな光を感じさせてくれるようだった。気づかないと見過ごしてしまう流星たち。そんな流星たちに、どこに不時着しても大丈夫、そこで生きていけるのだよと。こんな世界があってもいいと想像したくなる物語でした。
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