読書メーター KADOKAWA Group

仏教の大意 (角川ソフィア文庫)

感想・レビュー
24

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
tetekoguma
新着
鈴木大拙の本を少しずつ読んでいます。入門書としておすすめされた本書はわかりやすいです。イノベーションとも感系の深い華厳哲学についても詳しく書かれています。今後も大雪の著作を読み進めますが、躓いたときはこの本に戻ろうと思います。
0255文字
らる
新着
世界は一つでなく二つの世界。そしてその二つがそのままに一つである。一つは感性と知性の世界。もう一つは霊性の世界/霊性的世界の真実性に対するあこがれが無意識に人間の心を動かす/人間の不幸は、霊性的世界と感性的分別的世界を別々な相互にきしりあう世界だと考えるところから出る/霊性的直覚は、理知が限界に到達したとき、その境界線を越えて初めて得られる経験事実/仏教者は、日常経験の上で無分別が分別の中に浸透していることを会得させようとする/矛盾そのものの真中へ飛び込む。外から眺めず、そのもの自体になると問題はなくなる
0255文字
yama
新着
ネタバレ鈴木大拙師が昭和21年に行った御前講義を師自身が書き起こした講義録。仏教とは何かと知識を説くのではなく、仏教の2大柱は大智(般若)と大悲(大慈)であるとし、大智は無尽蔵の叡智、大悲は無尽蔵の慈悲であり、大智と慈悲とは不可分であるとする…という、仏教的に覚醒した人の認識と感情のあり方を仏教の真髄として説明している。一度読んだだけではあんまり良く分からないけれども、悟った人の物の見方や心のあり様(あるいは人間を憂う観音様や菩薩様のイメージ?)をぼんやりと把握できるように思う。宗教書というか哲学書のような本。→
yama

宵待草さん。YouTubeに鈴木大拙師の肉声がいっぱい出ているのを初めて知りました。いくつか聴いています。

02/11 16:12
宵待草

追伸 時折に、ゆったり拝聴すると、心が浄められる様に思います🍀 宵待草

02/11 16:26
4件のコメントを全て見る
0255文字
笛の人
新着
2023年最初の1冊はこちら。今年は仏教について学びたいと思い、1冊目に選びました。が、めちゃめちゃ難しかったです。理解度は10%くらいでしょうか…?笑しかし、今後仏教について学んでいくにあたって、この本の内容が理解できるようになることが一つの目標・指針となりました。この本では特に華厳経が重視されており、華厳経が政治経済社会に具現化されなければならないと書かれていました。尚、『日本的霊性』という本を読むと著者の考えがより理解できるとのことだったので、是非今年中に読みたいなと思いました。
0255文字
ジョニジョニ
新着
全くわからないので、字面だけを追って、ページをめくる。若き昭和天皇皇后両陛下のために、終戦翌年に講演した内容というから、五十路の僕にも理解できるかな?と思ったけど、理解しようという分別くさい考え方では歯が立たない。色即是空、空即是色を手を替え品を替え、くりかえし丁寧に説明してくれているように感じました。人生は苦である、ゆえに苦ではない。そんな感じかなぁ。
0255文字
takenoko
新着
自分には早すぎたか… 難しい。。 最後のほう、讃岐の庄松のところはちょっとおもしろい。無分別の分別。なにも考えない、ってことを考えないでやってのける、とこうなる?
0255文字
なかしー
新着
一度ではよくわからない…
0255文字
大先生
新着
この本の内容を理性・論理で理解しようとしても無理ですね(苦笑)。【世界には、①感性・理性的世界と②霊性的世界があるが、我々は普段②を意識していない。我々は、①こそ具体性があると思い込みがちであるが、頭の中で再構成しているだけで事実ではない。②の方こそが実在性のある世界である。】という話から始まり、終始、【分別の無分別、無分別の分別。白は白でないから白である】というような一見論理矛盾と思われるような話が展開されています。ある程度仏教について理解のある方が対象の本だと思いました。
大先生

肉尊さん、こんにちは。「絶対矛盾的自己同一」をちらっと読んでみましたが、挫折しました(笑)私にはまだまだ早いようです(苦笑)。

01/05 13:24
肉尊

難しさは払拭できませんねぇ。。でも西田や大拙が探求したピュシスのあり方に科学の世界が追いつこうとしている気がします。自分もきちんと理解しているとは思いませんが、身体で喩えると、細胞が身体を構成する遺伝子情報を兼ね備えているように一にして多、多にして一は宗教的解釈に飽き足らず、新たなる思考モデルのヒントになりうると思います。西田や大拙の思想理解に終始せず、それを乗り越える「新たなる一手」を模索していきたいですね。

01/05 15:22
3件のコメントを全て見る
0255文字
roughfractus02
新着
1946年に天皇の御前で講じた内容を元に刊行された本書では、仏教は幾何学で説明される。人間は点とされ、点は物理的・自然的線、知性的・感情的線、霊性的線の3つの線の交差でできている。動物は第一の線に従うが、人間には第二の線が備わるゆえに、自分の思い(意識)がままならない場面(無念、無常)に出合うと、知性と感情で解決を図る(業)。一方、第二の線でなく第三の線に移ることで第一の線と関係を捉え直すのが仏教である。本書は、この線に移る機会は日常多々あるが、その行為は命がけである点から仏教の様々な探求が生じると説く。
0255文字
Tenouji
新着
霊性と計算可能性について考えてみる…突然、華厳仏教が気になり、ここからスタートと手に取った本。素晴らしい読書体験となった。が、正直なところ、大慈心というものが、全く実感をともなって理解できていない。しかしながら、コロナ禍を含くめて、この大変化の世の中で、人間社会にとって非常に重要なところ指摘していることがわかった。この道でしばらく進んでみようと思う。
0255文字
紙魚ったれ
新着
正直なところを申し上げますと、なんのこっちゃかさっぱりであります。おそらくではありますが、これは「解せざるが故に解したり」ということも言いうるものであり、単純に「わからん」と言ったところがこれを判断するのが難しいものであります。ここに知性的論理が意味を持ち得ない以上、言辞を尽くしても靄の如く実態を掴むことは能わぬのであります。自分でなに言ってるかわかってる?いいえ。
0255文字
さえもん
新着
最後の讃岐の庄松の話で、この世であって浄土、浄土でなくてこの世でない、というような境地がなんとなく分かる。自分にはまだ霊性的直覚の実感がわからない。何かを真剣に思い悩み続け、悩み抜いた挙げ句の果てに実感できるものなのだろうか。二元論的対象の世界から無分別の分別の境地へと到達してみたい。
0255文字
amanon
新着
特に前半は傍線を引きたくなる箇所が少なからずあり、思わず引き込まれてしまった。一般的には否定的な見方をされる業という言葉に肯定的な意味も含まれている…いや、肯定と否定、善と悪…その他対義的に捉えられているもの全て、本来切り離されるものではなく、交じり合っている、百数十頁の比較的小部の本だが、その内容は驚くほど豊穣。お経ではないが、お経のように繰り返し読むべきものだと思う。個人的にとりわけ印象的だったのは、讃岐の庄松という人物のエピソード。無学であるはずなのに、聖人と思われる深遠さと崇高さを体現している。
0255文字
 A.Y.
新着
「仏教ってなんやろか。」っていう人が最初に手に取るべき。難しい用語をこねくり回さずシンプルに仏教の大意を把握できる。仏教を完璧に語ることは難しいがこれは仏教の根本の思想をよく理解できる。 タイトルと内容が一致している良書。目次はたった2つ。 第一講 大 智 第二講 大 悲
0255文字
テツ
新着
仏教を。禅を。鈴木大拙が生涯積み上げた思考を。そうした事柄を本一冊読んだだけで自分のものにできる筈がないということは当然理解しているけれど、それを踏まえても難解で難解で何度も読み返さなければ自分の考えを差し挟むことさえできない。分別を弁えるという社会生活一般においては正しいことの裏に潜む罠。本来意味のないあるがままに存在しているだけのモノやコトと言葉が繋がった瞬間に価値が生まれ上下関係が生まれる。分別することの大切さを理解した上で無分別に全てを見つめる姿勢に至るのはいつの日か。
0255文字
ねこさん
新着
成熟した人に、己の専門のとするところの話を平易かつ余さず全体を包含するように話す必要がある時、その人はどのような佇まいをしているのだろう。大拙は仏教の真髄を昭和天皇に講義し、その原稿に加筆した。どちらも正しいという多様さの肯定の仕方は、承認の欲求を孕んでいる。どちらも正、且つどちらも否であることをまず自らに課し、惑業苦に自らを開示し、分別を味わい尽くし、無効化できるかどうかの試み。天地に私無く逢飯喫飯、タコとサラミのナポリタンを食しつつ春来たりて草自ら青し、景徳傳燈録の言葉が二度引用されているのが嬉しい。
0255文字
おとん707
新着
仏教について今一つ理解しがたいところがあり、良い本はないかと探して本書を読んだ。150頁足らずの本で昭和21年昭和天皇へのご進講が元になっているとのことで、読みやすいかと思いきやなかなか手ごわい。大智で説かれる霊性的直覚は私の日常生活からほど遠いし、それを求める切迫感も今の私にはない。大悲で説かれる華厳哲学の世界宗教思想への貢献(政治・経済・社会)はむしろ危険では?あくまでも個人の信仰に留めるべきでは?ただ、仏教もキリスト教も各々一方にのみ割拠したり他を排斥すべきでないという末尾の言葉にはホッとする。
0255文字
石ころ
新着
ぜんぜんわからんかった…
0255文字
to boy
新着
難解な鈴木さんの著書の中でもとりわけ難解な内容。昭和天皇へのご進講を基にした本だそうですが、一度聞いただけでは理解できなかったのではないかと余計な心配。色と空の概念について少し理解できたような気がします。生まれて喜ばず、死んで悲しまずという無分別の分別の境地にはとてもなり切れそうもない自分を発見しました。
0255文字
Tom Ukai
新着
わかるということは分けることなのか。一つの塊を解剖して分割していく、あるいは分類していく。確かにそうして得られる知識はあるけど、西洋的な二分法、あるいはデジタル的な分解ですべてが解明できる?か、みんなどこかで疑問に思っている。AIが不気味なのもそのせいかもしれない。かれこれ70年前に書かれたこの書。2=1+1とならった僕たちに1+1=1、いやいや〇+〇=1なんだよ。一面だけ突き詰めても割り切れない「わかる」の余剰感があるために、実は全体の存在が感じられる。いや~実に難しいけど反復読が楽しみな至高の本。
0255文字
Ken malawi
新着
理性的、分別的世界を超えた世界を語るので仕方ないのだが、とても難解で目が回る。aはbではなくaはbである、みたいな話が延々と続く。ただとても興味深く、かすかにそこに触れられた気もする。
0255文字
Takashi 
新着
実に難解だ。しかし、難解な文章のあちこちに、大いなる示唆が埋め込まれている。著者は、理性や知性とは異なる霊性的世界を説く。そして、理屈を排し、あるがままに受容する即非の論理、我々がこれを等しく実践できるのならば、何と素晴らしいだろう。境界があって、境界がない、こんな禅問答が続く。全てを理解するには、自分はあまりにも凡庸だが、とどのつまり森羅万象は連環している、分別を付けたがる理性的な世界を超克する思想、それが仏教なのだろうか。今の世に生きる我々に仏教思想を実践せよ、そう訴える著者の気魄を見た思いがした。
0255文字
なななな
新着
薄い本で、一気に読んでしまおうと思いましたが・・・正直難しかったです。抽象的というか、観念的というか、鈴木大拙の他の本は、もう少しわかりやすかったような気がするのですが、これは厳しかった。タイトルのような大きなテーマを、薄い本でかじってしまおうというのが安易すぎたということですかね。きっと、もっと勉強した後また読むと、スッと入ってくるのかも?そういうものかなぁと思います。
0255文字
Shoji
新着
難解な本。ジャケット買いして後悔。仏教を専門的に研究しいてる人や、得度なり授戒でもされている方でない限り、おいそれ簡単には理解できないのでは。レベルの高い禅問答のよう。ページ捲る度、「お前まだまだ青いな」と語りかけられたような気がした。それでも最後まで丁寧に読んだ。要するに、仏教の大意とは大智と大悲、つまり、仏教の本質は大いなる智恵と大きな慈悲ということでありましょうか。鈴木大拙師の呆れ顔が浮かぶ。確かに私はまだまだ青い。
0255文字
全24件中 1-24 件を表示
仏教の大意 (角川ソフィア文庫)評価61感想・レビュー24