形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
のが主人公としての器よね。このループから抜け出すと本気で攻略するのはいいし特に良かったのはクライがティリスの事を全力で守りもう死なないと言い切る所が好きでしたよ。そういうのは嫌いじゃないのだがやっぱり戦闘は薄味だったかな何度も殺されては心が折れ一瞬で復活するなど忙しいのだがなーんか盛り上がらんのよ。後はリルネがいい女でジンの事が好きでツンデレ風味が可愛いとかスターシアの出生の秘密やタイトル通り色んな主人公を救い出していく物語だったのだが出ないのだからしかたがないいつかどこかで続きが読めればいいなー。
好きとか、愛しているだとか、そんなことを意識したわけじゃない。今はただ、彼がここでこうして生きていることが、純粋に嬉しかった。「…ジン」[…]たぶんそれは気の迷いだったんだと思う。あたしはゆっくりと彼の唇に引き寄せられるようにして、唇を近づけた[…]まあ、好きでもない男に、こんなことしないけどさ。一瞬の、唇と唇の接触。その初めての感覚に、なんだか胸の奥のほうが熱くなる[…]どうしてこんなことをしちゃったんだろう。わからない。でもそれが現代日本と異世界で生きたあたしの、初めてのキスだった。[295-296]
トリガースキルを持つジンとクライに対し、「主人公」なのに何もないリルネが自らの役割に訝るのは、著者からの一種の説明ですね。本作はリルネの成長譚の側面を持ち、それは巻末の「閑話」という形で明瞭に示されてます。最終的に彼女の到達点が本筋に合流し、重要な意味を持つんでしょう。リルネは可愛いけど三十路ネタがぼちぼち絡んで笑えます。シアも交え微妙にラブ三角なのも好き。森倉円さんの絵も引続き魅力的。時間反復に関しては、最初の困惑から絶望、その克服へ、という過程をしっかり味わえました。流石にリルネの拷問は辛いですね…。
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