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日本博物館事始め: 小説

感想・レビュー
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チャーリー
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日本の博物館は明治時代にできたこと。古きものを後世に残す大切さが語られる。これも西洋文化に触れたことからだ。廃仏毀釈ではたくさんのお寺や仏像が壊されたのだなあ。
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しぇるぱ
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主人公は薩摩士族の町田久成、不興を買って外務省の籍を失った。文部省を斡旋された。大学南校、東京帝国大学の前身なのだ。町田には癖があって、仏像を収集することだ。廃仏毀釈の嵐で、寺は破却され、仏像は放り出されている。町田は藩名で英国に留学したことがある。大英博物館にはえらく打たれた。日本にも博物館は必要だ。大久保利通が手を回して、町田の身分は文部省から内務省に移った。条件がある。薩摩の島津久光を東京に引っ越しさせること。廃藩置県で旧藩主が旧藩に残ったままでは不都合なのだ。こんな経過があって日本博物館は完成した
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紫
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東京国立博物館の初代館長である町田久成を主人公に据えて描く、本邦博物館の草創期。どうやら著者が描きたかったのは博物館の始まりそのものよりも、文明開化批判と文化財保護にあったようでして、そのテーマを描くのにもってこいの人物として町田久成に目をつけたというところではないでしょうか。そんな風に考えると博物館に直接関わるわけではない、廃仏毀釈や島津久光の政府批判にページが割かれているのも納得できるのであります。物産会の開催をはじめ、周辺のエピソードは豊富にあるものの、全体に点景といった感は否めず。星3つ。
紫

後半は博物館建設を実現するための町田氏の陳情が中心になってしまい、博物館プロジェクトそのもののディテールがおざなりにしまったようで残念。ようやく開館にこぎつけた町田氏は燃え尽きてしまったように間もなく官職を去るのですが、博物館への彼の執心がいま一つ共感できず、作中では批判的に描かれているはずの大久保利通や岩倉具視、田中芳男の考え方が現実的で納得ができるのはいかがなものか。

10/25 02:25
0255文字
ミミネコ
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日本に初めての博物館を作る話し。今は当たり前にある「博物館」という概念すらない時代があったんだ、と改めて思った。勉強にもなったし、面白かった。
0255文字
くたなお
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再読。一度読んだ本のような気がしたけど借りてしまい、内容はほとんど覚えてなかったので再読。こんな話だったか。
0255文字
カタバミ
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上野の博物館ができるまでの話でしたが、できるまでに権力と離れることができず、できてから館長を辞めてしまったことは、確かに辟易したりうんざりすることが多かったのだろうな、と思いました。登場人物の中には名前を聞いたことのある人物もいて、少しおもしろかったです。
0255文字
ユキタ
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図書館。未だ「博物館」の概念もない明治初期に上野に博物館を作った旧薩摩藩士の物語。淡々と話が進む。廃仏毀釈の煽りを受ける話や金印の話だけでももっと話が膨らみそう。
0255文字
高橋 (犬塚)裕道
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星3.5。私は「事始め」の話が好きだ。だから大変興味深く楽しく読んだ。文章がもう少し熟れているなお良かったが、致し方ない。
0255文字
まみ〜
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元薩摩藩士・町田久成が、留学先のイギリスの博物館に魅せられ、日本にも博物館を作ることを決意✊️収蔵品蒐集、建設予定地の確保、同じ薩摩藩出身で新政府の要人となった大久保利通や、前薩摩藩主・島津久光との関係…?さらに廃仏毀釈や、城を兵舎に変える計画も持ち上がり、貴重な文化財が失われる危機も?様々な苦難に見舞われながらも諦めない久成の奮闘を描く?良かったです?外務省をクビになるところから始まっていて、ちょっと心配なスタートでしたが?上野の国立博物館には、こんな誕生秘話があったんですねぇ?
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つなっぽ
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上野にある動物園や博物館、美術館は当然のことながら私が生まれる前からあるので、そこにあるものだ、と何の疑問も持たずにいましたが、現在、当たり前にあるもの何でも始まりがあり、それを為し遂げる尽力した人々のおかげなのだなぁとしみじみ思います。 小説自体はかなり苦労したであろう部分もわりとあっさり書かれていて、いつの間にやら、さらっと結婚していたりするので、もうちょっとこってり読みたかった気もするのですが…。久成が嫌がっていた博物館が完成したときの記念写真、ちょっと見てみたいです。
0255文字
ぽて
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【明治15年、現在の東京国立博物館が竣工。外交官の道を断たれた男の、夢の実現であった。文明開化の時勢に流されて、日本の美と技をうち捨ててはおけぬ。留学中に観た大英博物館のような博物館を作るのだ!旧物破壊・廃仏毀釈の嵐に抗い、大久保利通、島津久光、岩倉具視など新政府の錚々たる面々が火花を散らす政争に巻き込まれながらも、粘り強く夢を形にした官僚、町田久成と日本初の博物館ができるまでの歴史小説】文章、言葉回しなど悪くはなかったけど、彼の夢に対する熱量があまり感じられなかったというか、盛り上がりに欠けたのが残念。
0255文字
くたなお
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初読み作家さん。学芸員の資格を取る「博物館学」の授業で、博物館の歴史について学んだが、実際の道のりは大変だったんだなぁ、と感じた。薩摩がこんなにも絡んでて、大久保利通や島津久光なんかも出てくるし、面白かった。
0255文字
ピロシキ(•ө•)♡ オノパパです
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前作の時にも感じたのだが西山さんの本の出版元の日経新聞がいかにもプロモーションに押してきたくなりそうな内容と文章 素材の珍しさも良いし妙に劇的に煽らないストーリー運びも好ましい 書評や新聞の受けはきっと良いだろう 極めて御行儀の良い作風だ しかしながら昨今のドラマチックな物語群に馴れた私たちには今一つ物足りない満腹未満感覚が生じてしまうのだ あとほんの一押しの猥雑さ、クドさ、険悪さ、といった品の悪さにを身に付けることがこの作者の課題だと思う
0255文字
りぼん
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主人公は官僚のわりには親近感が持てて共感できました。松乃さんとの恋バナがもっと読みたかったかな。ときどき地方のことばが、あたたかくていいなと思いました。
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Yasuhiro
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ガラシャ先生の二作目 東京国立博物館の物語
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いくたやよい
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幕府の禁を破って薩摩藩が英国留学させた藩士の一人、町田久成が英国で衝撃を受けたのが大英博物館。文化財保護の思想を知り、日本で博物館を作りたい久成だが、時代は廃仏毀釈の風潮で、名古屋城さえ取り壊しの危機にさらされていた。政府高官としての地位を使い、貴重な仏像や古物を守り紆余曲折の困難の末、初めての博物館を完成させた久成。その後官僚政治に嫌気を覚えた久成は出家する、、、人間町田久成のその辺をもっと描きこんでほしかった。だが、博物館という名前さえなかった当時を描く、この啓蒙的な貴重な小説を評価したい。
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ごろごろ
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日本初の博物館が誰の手によって、どのような経緯でできたのかを綴られているのですが、歴史の教科書に出てくる人物が多く、驚きながら読みました。朝ドラの「朝が来た」の時代あたりなのねーとか思いつつ。 主人公の町田久成さんからみれば、もっと辛かったり、苦しかったり、紆余曲折があった辺りを深くドラマチックに掘り下げてもらいたかったのでは?全体的にあっさりと書かれていて、苦労が苦労らしく伝わってこなかったのが残念。
0255文字
流
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今やなきコンドル建築の一つ。現東京国立博物館の前身ができるまでの波瀾万丈物語。それにしてもコンドル建築は本っ当に、その大半が関東大震災による焼失倒壊か、はたまた取り壊しの憂き目にあっているなぁ‥‥。現存してても一般非公開のもあるし‥‥(´・ω・`)
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ソババッケ
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ネタバレ東京国立博物館の初代館長・町田久成の半生。幕末、幕府に秘しての薩摩藩士の英国留学生のひとり。ヨーロッパの博物館を訪れた経験から、また、廃仏毀釈などによる仏像などの海外流出を惜しみ、日本での博物館設立の必要性を痛感。欧米開催の万博出展業務もあわせて行う。東博もいろんな変遷があって現在の姿となったことをも知った。金印の話は面白かったが、物語全体にもっと起伏のほしいところ。海外流出品の規模や国内での宝物調査などももっと掘り下げてほしかった。逸話の多い人物だけに、もっと膨らませた話にできたはずで惜しい。★3.3
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ひなきち
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上野といえば博物館、美術館、動物園…。そのなかのひとつ東京国立博物館造成に、先駆けとなって尽力した人物がいた。「博物館」という概念がなかった頃の話である。近代日本の知らなかった部分を垣間見れて面白かった。ただ、淡々と進みすぎて、物語における大きな山(起承転結の転みたいなもの)がないため、なんとなく物足りない。題材も良く、書き方次第で大きく化ける作品ではないかと思った。
0255文字
trazom
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町田久成が、上野の山に、国立博物館を建設する物語である。島津久光公を東京に移すために尽力する話が長々と綴られていたりして、博物館建設に至る本筋のようなものが見えにくく、上滑りした物語となってしまった。町田久成は、博物館館長の職を早々に辞して、三井寺の桜井律師に弟子入りしているが、そういう行動をする人の人間像のようなものを、もっと掘り下げて深く知りたかった。世相としての廃仏毀釈の風潮、大学南校で一緒になる田中芳男という博物学者のことなど、時代の背景を知ることはできるのだが、如何せん、描写に深さがなく、残念。
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は?
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博物館ができるまでの紆余曲折 おそらく史実と大きな違いは無いだろう 時折訪れる所だけに興味深く読み進めました 町田氏については名前すら知りませんでした
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Christena
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町田久成が上野に日本初の博物館を造るまでの話。廃藩置県もこれからという時代、日本はパリ万博に江戸幕府、薩摩藩、佐賀藩でそれぞれ出展しているが、その薩摩藩として参加した経緯もあり、廃仏毀釈の流れに逆らって仏像や日本の文化財を保護したいという強い想いで、博物館プロジェクトが始まる。が、あまりにも淡々と進みすぎて説明が足りないような、小説としても物足りないような感じがした。
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fujiokashinya
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東京国立博物館(トーハク)が造られた過程を描いた小説。大久保利通や島津久光、岩倉具視などとの会話を盛り込みながら、町田久成という官僚が日本初の博物館建設に奔走した様子が描かれます。博物館の誕生は、博物的価値の高い品を集めて保存するという国家的事業の始まりです。国威発揚の側面があったにせよ、自国の文化や歴史の蓄積・継承は重要ですよね。博物館建設は西洋文化の傾倒への危機感から始まりました。翻って今、文化や歴史に優劣があると思い込む輩も少なくないのが困りものですが、文化や歴史は冷静に見つめる必要があります。
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すいっぴ
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新刊コーナーにあった本。初読みの作家さん。 この人のおかげで東京国立博物館があるわけだ。とても興味深い内容だけど、小説としてはあっさりしすぎ。こどもむけの伝記みたい。もう少し詳しくは書いてあればよかった。
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クサバナリスト
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たまに出掛ける東京国立博物館。その創設に関わる物語。主人公の町田久成は薩摩藩英国留学生15人のひとり。ここでもその時の留学が後世に大きなものを残すきっかけとなった。最後はストーリーに有名人を無理矢理押し込んだようになって残念。
0255文字
月華
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図書館 新刊コーナーで見かけて借りてみました。上野博物館創立に奔走した人の話でした。教科書で見たことのある名前がちらほら出てきたので、歴史に詳しいと、より楽しめたのかな、と思いました。
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のん
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国立博物館創設の歴史小説。維新後の新しいものを取り入れて変わっていく世の中、旧時代に取り残される薩摩藩、新政府高官に翻弄される主人公などどれも興味深く読みました。歴史に疎いのですが(頭の中で人物と年代が整理できない)するする読めて面白かったです。詳しいことはわかりませんが、架空の設定はなさそうです。学習まんがの小説版という印象でした。
0255文字
ヒストリア
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大事件は起きないものの、安心して読んでいける。 文章に人柄がでているような感じがする。 もっといろいろな人を描いてほしいと思う。
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