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にんじん (古典新訳文庫)

感想・レビュー
49

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ki
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今見ると家庭内の虐待。夫婦仲が子に与える影響大なり。
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なますだ
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著者自身が「にんじん」と呼ばれていた幼少期の体験をもとにして書かれた100年以上前の作品である。幼いころから母親や兄姉から嫌がらせを受け続け、でもそれにめげることなく成長していく少年の物語ということなんだけど、最後まで嫌悪感しかなかった。単純に少年に寄り添う気持ちになれないのは、少年の小賢しさや動物虐待にもつながる残虐性が見えるからだと思う。なぜ本作が児童書として分類されているのかも全く分からないし、個人的には本作から読み解くべきものがなにであるかも謎のままだった。
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paluko
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子どもの頃読んだダイジェスト版のほうが陰惨な印象で、この大人向けの新訳版のほうがからっと明るい読後感だったのは、意外。ただ解説・あとがきに記された著者・ルナール自身の家族関係や人生には暗然とした。知らなくてもよかった感じというか…
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JOJO
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親から虐げられている少年の話だと思っていたが、それだけではなかった。ルピック家のショートショート集という感じ。にんじんは母親から疎まれているが、たまに優しくされたりもする。にんじん自身も動物を愉悦のために殺すなど残酷な一面がある。
たかひろ

再読して笑えるかどうかはその人次第だと思いましたw https://shonenjumpplus.com/episode/316190247017199335

01/30 23:40
JOJO

>>たかひろさん 面白かったですw 漫☆画太郎クオリティになるともっとやばかったですw

01/31 07:41
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tamazou
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子供の頃に児童向けの書籍で読んだ時の印象は「家族にいじめられながらも強く生きる少年の物語」だった。それは決して間違いではないんだけど、大人になって読むとそれだけではない気づきがある。にんじん自体が大人から見るとかなりひねくれた子供であると同時に、「ああ、こんな感覚や気持ちが自分の子供時代にもあったな」と思い出すこともしばしば。  赤ほっぺや尿入りスープの変質的さは、やっぱりフランス文学だよなぁ、って感じ。
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UNO
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赤毛の女の子の話だと思って読み出したら違っていた。『赤毛のアン』と勘違い。風景描写はきれいなのに、虐待? 機能不全家族? 読んでいて、その落差にめげてしまう。兄弟が多いと多少は揉まれていくんだろうけど、冷静な被害者の視点のようで、なんとも……。
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tkym
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主人公"にんじん"の家族を中心に、近代フランスの暮らしが描かれていた。それぞれをごく短い短編として読んでしまったため、解説にて示されていた"にんじん"の成長というのがよく分からなかった。 "にんじん"の家族(特に母親、姉)はかなり露悪的に描かれており、好みが分かれるところかもしれない。親に愛されずに育った子どもは愛というものについての理解が遅れがちであるが、愛されていないという自覚を持っている点が"にんじん"の特殊性であると感じた。
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ykmmr (^_^)
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正直…『児童書』ではない…。『ごんぎつね』のように、子供に色々投げかける事は出来るものの、なんとも言えぬ余韻を与えるし、現代にこんな事があると、かなり『センセンショナル』になってしまうだろう。『毒親』に育てられると、勿論、『人格』は歪みをなし、人を愛する気持ちも無くしてしまう。そして、妙な『独立心』・『羞恥心』が育ってしまう。秋葉原事件の犯人が友人や弟からの手を拒否し、『⚪︎刑』になる事に対し、妙に受け入れが出来ていたとか、安倍首相を殺害した犯人も、確保された時に「やり遂げた感」を持っていたのも
ykmmr (^_^)

それに近い面があるのではないか?彼らは『母親』から『毒』を注入されていたの同じ。この小説の最後…にんじんの一言と行動が、またまさにそれで、この小説の集大成なのではないか。

05/25 17:14
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nozomi
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村田沙耶香さんが影響を受けた本として紹介していた作品。この気持ち悪さ、浣腸ではなくお尻の裂け目を蹴られたのかなと思った。よく父にやられていたので思い出して気持ち悪いのかと。女は道具って本能なんだなと学んだ。子ども産む前に気づいて良かったよ。今日そいつを殺しに行こうかと悩んでいた。今辞めると半年以上働いたから退職金が8万円くらいもらえて、2・3月分の健康保険+年金代くらいになるなと思った。でもおでこの傷が消えない。全治1、2年かかるらしい……本当に12月で辞めればよかった、めっちゃ後悔。何で続けたんだろう。
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ハッカ飴
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勝手に子どものお話とか思い込んで、この年まで放置だった本。いや、これ、子どものお話ではないですよね?訳者は「自己形成」という言葉を使っていたけれど、まさにそれだと思う。母に愛されない「痛み」を乗り越えて大人になることはこんなに胸の痛むことなのか。最近、「毒親」なる言葉にもよく出あうけれど、夫婦の関係というものが子どもにとって「毒」になりうるんだ。なかなかいろいろ考えてしまうお話。いろいろ考えさせてくれるけれど、実に読みやすい。
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ブルーツ・リー
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現代日本に住んでいると、少なくとも、完全なる存在としての「神」の存在から自由で居られるだろう。 この「にんじん」の時代は、不完全な人間が、完全なる神の教えを守る事が当たり前であったから、相当の無理が生じるのだろう。 特に、家庭での不全があれば、その不全は「あってはならないもの」として扱われる事になるだろう。 結局、強引にでも押し込められたその破綻が、動物虐待だとか、作者の父の自殺だとか、健康に生きれば向かう事のない暴力衝動へと向かわせるのだと感じた。 作者の葬式は無宗教でのものだそうだ。然もありなん。
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惡い読書
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「人間の中心は情緒であり、家族の絆は、その情緒のなかで紡がれてきた」(「絆」を紡ぐ会・提言)ー🔵助手の佐久間君「"こどもまんなか社会"がやってきます。このたび目出度く"こども家庭庁"が発足することになりました。これを記念して、今月の読書会では『落窪物語(平安時代半ば)』とルナール『にんじん(江戸時代末)』を読んでみたいと思います。後者からいきますか。私、チョー久々に読んだのですが、昔の記憶とぜんぜん違ってびっくりしました」🔴なのじゃよ博士「そうなのじゃよ。これを児童文学だと思っておる人が-続くんじゃ⇒
惡い読書

本から-【従順な民草にならないためにも、そして何より自らの悦びのために、わたしたちはもっと行儀わるく腐らねばならないだろう】-それでは次回『落窪物語』でお会いしましょう」🔴「こっちはシンデレラみたいな継子いじめが展開するぞ。イヤじゃのう」

06/14 21:09
がらくたどん

『次郎物語』が『しろばんば』になって児童文学全集に入ったみたいな?

06/14 21:39
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nightowl
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子供時代の報われない思いを作品に昇華。清く正しく美しくない主人公なのが却ってリアル。また父親の影の薄さも日本の家族像に通じるものがあるのでは。交友関係では、シラノで有名なロスタンや幻想小説好きなら知らない人はいないシュオッブなどと付き合いがあったとのこと。この頃のフランスは本当にいくら調べても調べ足りない程芸術文化が花開いていたらしい。
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みずき
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赤茶けた髪にそばかすだらけのにんじんは、三姉弟の末っ子。姉と兄、また母からの意地悪にもめげず、たくましく成長していく。 なんでこれ子ども向けの読み物なんだ?小学生の頃読んだときも、おもしろいもんじゃなかったと思う。再読して驚いたのは、母姉兄が卑劣すぎることと、にんじんのストレスが動物にぶつけられていること。昔は気付かなかった。ちょっと歪んでて、子どもには似つかわしくない諦観も漂ってるけど、家族や自然を愛し、前に進もうとする彼のけなげさに胸が痛む。これ自伝なのね…。みんな愛されて育ってほしい。
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Kuma
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星5つ Kindle Unlimited
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ゆうき
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幼少期のニヒリズムは生涯影響を及ぼしそうで怖いですね
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薫 風
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卵が先か鶏が先か。ルピック夫人は相当歪んでいますが、ニンジンも異様に感じました。たっぷりの愛さえ受ければ普通に育ったのか少し疑問に思いました。解説で、ルナールは実父母をルピック氏ルピック夫人と実際に呼ぶようになったそうで、かなりの歪みを作者に感じます。 この本はこども時代にスルーして正しかったと読み終えての感想。
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齋藤優稀
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環境が悪かったか水をやってなかったかして、うまく育つことができなかった小さくて細すぎるにんじんみたいな主人公だった。 彼は自分が本当にそう思っていたり、自分がそうしたいとおもってしたりすることを周囲の人々に知られてしまうことは、まるで罪深いことだとでも考えている。本当の自分を隠そうと努めているけど、彼には本当の自分なんて失われていたのかもしれない。 ひとりぼっち。 場当たり的な彼は思いやりがあるように見えるけど、実際は自分のことしか考えてなかった。 どこにも行けない。
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りむ
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★★★★☆ これから読む人は最後の解説まで読んで欲しい。 読む人によっては誤解してしまう所もあると思うので。
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にしの
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子どもはよくものを見ます。にんじん少年もその1人。にんじん少年は心を壊されそうな不条理の中にありますが、彼はそれを見つめ続けます。彼の目に映ったものを読者は簡素な文体を通して見ることになります。彼の目になりましょう!
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みなみ
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いつも母親の、父親の顔色を窺うにんじん 賢くて自分のことをよくわかっている。
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まこってぃ
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感想書いたけど消えた。最初の二篇が好きです。
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SK
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ネタバレ234*おねしょしたオシッコ混じりのスープを飲まされたり、虐待されているにんじんの姿を読むのが、胸が痛む。ある意味、超然とした視点を保ち続けないと、耐えられなかったのだろうな。にんじんが毒親(毒家族?)から逃れて、自由な人生を獲得できますように。
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スケキヨ
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ネタバレ家庭内のいじめはあるわ、動物虐待はあるわ、初めから最後までぶっ飛んでる話だった。現代の価値観で読めば酷い話以外の何物でもないけれども、百年も前だとそれほど珍しくなかったのかも。決して虐待を擁護するつもりはない事を断った上で言うと、にんじんの、大人や世間に対する諦観が彼の作り出した生きるための哲学であり、そういう視点を持つ彼をかっこよく思った。でも動物虐待はやめよう。ねこはかわいいから、大切にしよう。
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のんの
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ネタバレにんじんという3兄弟の末っ子が主人公の本。これ、母親による虐待の本ってなってるけど、他の兄弟や父親も相当だと思うよ?しょっぱなから、にんじんが人間不信にならないのが奇跡だよなと感じた。結局、にんじんの本名はわからずじまい。にんじん、家を出て自由に生きれるようになれたらいいなとその後を祈らずにはいられなかった。
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おりがみ
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ネタバレ意地悪な母親、無邪気で残酷な兄弟、無関心な父親、家で学校で気が滅入るような仕打ちを受け続ける少年「にんじん」の視点の物語です。ルナール自身の体験と重なっているのに非常に冷静で時折よそよそしい描写がされており、それぞれのエピソードの陰湿さや家族の確執が手に取るように伝わってきました。人並みに大切にされたいのにどうにもならない息苦しさに皮肉とユーモアで耐え続けるいじらしさを感じます。それだけに終盤の「反抗」、「最後の言葉」の鮮やかさが際立っています。
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トーテムポールさん
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古典的な名作、という前情報のみで読み始めたんだけど、こんな話だったんだ。少年「にんじん」の家族から蔑まれる日々を、ものすごく読みやすい文体で淡々と描いてる短編連作。親に愛されなかったにんじんが、最終的に決別を誓うまでの一連の流れは、本の裏に書いてあるような「少年の成長」とかいうのとは、違うような気が。自己が形成されたのは確かだけど。少年にして、悪餓鬼とか落ちこぼれとか、天邪鬼とか、そういう言葉よりも、ニヒリズムというべき何かに到達したことを成長と表現するなら、そうだけど。
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ビイーン
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児童虐待文学?途中で読むのをやめたくなる位、家庭内のいじめエピソードばかりが描かれている。「ひどい話」の一文が心に刺さる。「にんじんは慣れている。一度慣れてしまえば、あとは面白くもなんともないものだ」。親に愛されない子供はニヒリズムに陥るのだろう。「にんじん」は子供の頃に読んだと思うが、大人になってから読み直したらその物語の内容に驚かされた。
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Tamiko
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「にんじん」という名前は知っていましたが、ストーリーは全く知らず、白紙の状態で読みました。私が読んだのは、地元図書館が開く、「本のリサイクル市」でもらったもので、「新学社」という昭和50年発行のものなので、訳が古く、ちょっと馴染めないなあ、とは感じました。新訳で読み直せば、母親への評価も変わるのかもしれません。
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あぴ
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愛されるのには条件、方法がいると悟り、顔色を伺う子供。これほど切ないものはない。 しかし、苦痛だけではない。自然に身を委ねる描写や身を案じてくれる人のもとにいる描写は安らぎを感じさせる。それまでも深刻な面が嘘だったかのような場面もあった。一色ではない。人間というものがわからないわけだ。一筋縄ではいかない。
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冬見
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ルピック夫人がにんじんに対して心無い行為を重ねるのは夫婦関係の悪さが原因で、夫婦関係の悪さは夫の不在によって引き起こされている。ルピック氏は時々しか子どもと会わないから寛大なふうに振る舞えているけど、ずっと一緒に暮らしていたらどうなるかは分からないよな……なんて思ってしまった。「親だから愛したいし愛されたい」という気持ちはあって、そうなれるように頑張るけれど、本当は違う。にんじんは成長し、自活を目指すことを決心した。自分を蔑ろにする人間の側にわざわざ居る必要はないのだ。にんじんの世界の見方は冷静で強い。
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ゆうだい
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とにかくつまらなかった。帯の「精神的虐待に耐え、しなやかに成長していく少年の物語」というフレーズに惹かれて読んでみたけど、主人公の「成長」は感じられなかった。
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テディ
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母親と兄妹から愛情のない冷たい仕打ちを受けて成長していく「にんじん」と呼ばれる少年の話。ハッピーエンドもなく中途半端に終わりスッキリしない。それもそのはずで物語は断片的なショートショートの形式をとり、そこからにんじんを通じて家族の様子を見せている。にんじん自身が精神的に虐待されているだけでなく彼もが動物に対して酷い行為をしている場面や父親との対話を通じて両親が不仲である事も伝わる。ルナールの自伝的要素が強い作品であるが短い文から淡白にありのままを伝える手法は、他のリアリズムを追求した作品とは大きく異なる。
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ブン
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主人公にんじんが受ける仕打ちも酷過ぎて衝撃だけど、彼が見せる残酷な一面もまた衝撃。猫を死なせようと躍起になるのは何かが欠落しているからなのか、それともどんなに叩いても死なない=自分もまだ生きられるという確認作業なのか。
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まな☆てぃ
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大竹しのぶさんの再演ミュージカルを観て、どうも物語がよく掴めなかったので、原作があるならと、図書館予約。。。でも、これを読んでもわたしには、なんだか余計こんがらがってわからなくなっただけだった。。。実家に違う版のノベルスがあったので、そちらも読んでみます。
0255文字
シュラフ
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経験しなければ理解できないということがある。この小説に反応する不幸な人もこの世にはいるのだろう。幸いにも、ふつうの家庭に育ち、そしてふつうに子育てした我が身としては、「にんじんが可哀想・・・」以上の感想しか出てこない。幸せな人生を過ごしてきたということだ。この家族、どうやら父母が仲がしっくりいってないようだ。母の攻撃の矛先がにんじんに向かっているように思える。そしてにんじんは自己に受けた攻撃を、なんの関係もない動物へと向けていくという虐待の連鎖。きっと大人になったにんじんは、きっと誰かを虐待するのだろう。
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スノコ
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家族に冷遇されるにんじん少年。一体何を読んでいるのか前半は特に困惑した。彼の成長の物語なのか、歪んだ母とその家族の話なのか…しばしば出てくる自分に言い聞かせるようなにんじんのセリフや、その場の情景に溶け込もうとする、さりげなく必死に健気に生きる彼の姿が印象に残った。面白いがスッキリしないまま読み終わったので解説がありがたい。この解説は必須。
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涼
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めぐみ
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読み始めは、気分が悪くなった。 読み進めるうちに、開き直って笑えた。 読み終わったら、何故かスッキリ。 人間の、感情の様々を学んだ。
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