ボビー・スヌクはいじめられっ子だ。イジメは何処の世界にもあるらしい。虚弱な体格と筋を通したいと言う自尊心の組み合わせは当人には大抵ろくな結果をもたらさない。ボビーは最近母親が出奔し、父親はボビーをネグレクトするばかりか暴力を振るう。ローザとヴァレリーとは偶然出会ったがこちらの方が断然居心地が良い。ボビーはヴァレリー達の家で一夜を安らかに過ごすが父親が息子が誘拐されたと騒ぐ。愛してないにも関わらず世間体と言うやつか。ヴァレリーは一大決心をして自身が掃除婦をしている移動図書館で逃げる。
「掃除婦のための手引書」にも16輪の大型移動図書館の運転方法など書いていない。いったいどうなる事やら。ボビーは図書館の色んな本を読みローザのに朗読する。ボビーの父親は本などくそくらえ、と言うタイプだった。今やボビーは本当の家族に出会えた様な気分だ。ただしこれは逃避行である。どこにたどり着くか、ってイギリスの南端の崖っぷちじゃないのか。いや確かにそうだど、、?
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