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ペスト(新潮文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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ces
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コロナ禍に買ったものの、途中で読みやめてしまい、今になって読み終わる。 理解力が低くて申し訳ないが、私にとっては訳が読みにくかった。というかカミュがこういう文章なのかもしれないが。句点まで4行以上あったりすると、句読点を句読点だと思って読むと読みにくい。 内容的には、我慢して最後まで読むと、言いたいことはわかる。 個人的にはパヌルー神父の変容が一番大きかったように感じた。終盤のパヌルーの説教はキリスト者としての成長を感じた。
0255文字
n_miyawaki
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「100分で名著」で取り上げられ、「変身」のカフカと勘違いしていたことに気づき、読んでみた。よく練り上げられていて、且つ、読ませる工夫に富んだエンターテイメント性を持ちながらも、深く考えさせられる内容。
0255文字
La Principita
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ネタバレペストに苦しむ人々に一心に向き合う医師リウーを中心に、個々に不条理を体験した人々が共通の不条理に取り組む。その過程で彼らが見出した価値に救いを感じさるものの、物語は最後までリウーを苦しめる。挙句に「ペスト菌は...再び...どこかの幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろう」と締めくくる。これこそが人間を取り巻く不条理そのものであろうが、だからこそ、タルーのように、自分の「自動車のハンドルを力いっぱい握りしめて操縦」することでしか不条理を生き切る術はないのであろう。
La Principita

一度改訂があるものの、50年以上前の翻訳で表現がわかりにくかった。リウーやタルー、グランなどの行動を描く目線と、著者目線で語られる箇所があり、特に後者の部分が難解。光文社古典文庫の新訳で読み直してみたい。

10/15 18:06
0255文字
天使と悪魔
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読み終わるのに時間がかかり、何度も挫折しかかりました。翻訳があまりに直訳かつ一文が長すぎる。解説部分の一文も長いのでもともとそのような傾向のある翻訳者なのかも。コロナ禍でぜひ一度読むべきと紹介され読みましたが、読み疲れたのが正直なところ。現代人がもう少し読みやすいように翻訳してもらえれば皆におすすめできるのですが。。。
0255文字
Artemis
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ペストという感染症の流行によって、隔離された町の人たちの心理がどう動くのか、そこでどのように自分と向き合い、自分らしく生きるのか、多くの制約と不安の中で描かれる人間心理がとてもリアルだった。どこに救いを求め希望を見るのか。新型コロナの流行でも、同じように不確かな情報がない時に、右往左往したり、誰かを責めたり、宗教に走ったり同じ事象でも対応は様々。でも起こりうる人間心理の根本はいつだって似たようなものかもしれない。
0255文字
yavℹ︎
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長かった。1947年から時を経て、ペスト菌はコロナウイルスに変わったが、状況はほぼ同様か。
0255文字
あみや
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家族がコロナに感染している時に読んだので、とても印象に残った。人ごとではなかった。いい人が最後に死んでしまった。
0255文字
ゆうこ
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コロナの第1波のときに読み始めたが、途中放置してやっと読み終えた。きっと原文には忠実なのだと思うが日本語として難しくて大変でした。ベストに侵された街に閉じ込められた市民が恐れ、怒り、悲しみ、戦い、諦め、受け入れ、生きる者、死んでいく者、それぞれを淡々と描き出している。コロナ禍の今、感染者やその家族、医療従事者までもが差別されたり白い目で見られたりという別の問題が生まれたが、1969年に発行されたこの本にはそういった記述はなく、いつの間に利己的で寛容でない人間になってしまったのか考えさせられた。
0255文字
まさきち
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第7波突入と言われ始めたけどだいぶコロナ生活も落ち着いたところで読んだ。本著のペストと驚くほど似通うところが多数。ただし現代のコロナ禍では都市閉鎖というよりも国ごと、州ごとのルールに乗っ取りつつ全世界での狂騒だったところや、マスク、リモートワークやエッセンシャルワーカーとその課題がある意味浮き彫りになったとも感じた。リウー医師はこのあとどんな生き方をしたのだろう。燃え尽きたのだろうか。
0255文字
thumoto
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ネタバレファシズム、そして第二次世界大戦を例えて書かれた、と言われる本書だけれど、いろいろと暗い世界ニュースが目立つ昨今、考えさせられます>戦争が勃発すると、人々はいうーー「こいつは長くは続かないだろう、あまりにもばかげたことだから」。そしていかにも、戦争というのものはあまりにもばかげたことであるが、しかしそのことは、そいつが長続きする妨げにはならない。愚行は常にしつこく続けられるものであり、人々もしょっちゅう自分のことばかり考えてさえいなければ、そのことに気がつくはずである。
0255文字
マーチャ
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コロナのご時世だから、カミュはどんなことを考えたんだろうと読み始めた。無知ゆえの蔓延。現代中国のように封鎖の中に住む人々の心の動き。空恐ろしさだけが残った。ただ、翻訳されたものなんだからもっと読みやすい文体だと助かるのだけどなぁ〜。
0255文字
Shigeru Mukai
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訳が厳しい。頭に入ってこない。
0255文字
よしくん
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私にしては珍しく、もう一度読まなければ、と思わせる作品だった。心にガツンと!分かりやすく来るタイプの作品ではない。とても穏やかな文体で描かれる作品であって、穏やかにふんわりした中に実は大切な点がたくさん隠されてたいるタイプの作品だ。目下のコロナウイルスで、本作と同じような状況に置かれかねない私達にとっては、どうしても話の大枠ばかりが気になり、あらすじだけを掴んで速読をしたくもなるだろう。だけど、多分そういう読み方は本作には馴染まない。落ち着いた頃にゆっくりもう一度読もう。
0255文字
もち
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読みにくかったので、訳が合わなかったかもしれない。ペストを擬人化した表現はおもしろかった。ロックダウンの人権的問題について考えさせられる。今は精度はともかく、検査ができてまだよかったと思う。
0255文字
ピンガペンギン
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ネタバレとても重い内容。コロナ禍の日本で同じ様な状況の部分もありそこに目をひかれるが、生き方を鋭く問われる様な気がする。ロックダウンしたオランの町を、この世界だと読むなら。色んな性格、状況の人物が出てくる。タルーとグランが印象的だった。タルーは潔癖なところがあり、検察官の父親が死刑宣告するのに耐えられず家を出た。読みすすめるにつれ、カミュに「君ならどうする」と問われるような気持ちになる。パヌルー神父が行う小説後半の説教は佐藤優が何かの本で引用していた。説教をきく主人公の感想が「パヌルーは異端すれすれになった。」。
0255文字
くらはし 🎨と🐨⚾🐲
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コロナ自宅療養中の読書笑。私には少し難しかったが、ペストの悲惨さと比べ、控えめで淡々とした文体が好きだった。最後タルーの死とペスト収束あたりからは清々しいような感動で読み終わった。リウーがキリスト教の神を拒否して、でも人間だけで作る合理主義社会も違うという考えが私は自然な人間らしさに思えた。何を言ってるのかよくわからんけど、つまりキリスト教の教えだけで全ての出来事を納得させるのは無理があるし、そんな不条理で複雑なこの世界に、私達は耐えねばならんのだよ…。
0255文字
tetsu
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リウーを取り囲む人物たちの運命、使命、それぞれが認知している自分の人生と客観的な目線が色鮮やかな言葉で描かれている。 タルーが飲み込まれてしまったこと、奥様の結果にああそうかという表現がなんとも言えない、いたたまれない表現であった。 好きな言葉 「際限なく続く敗北」
0255文字
Sin'iti  Yamaguti
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コロナ禍においてよく読まれているという。しかしペストとコロナを単純に「似た者同士」と結びつけることはできないだろう。たしかにコロナウイルスも不条理ではあるが。本作において、私がまず感じたのはカミュの人間愛である。犯罪者コタールにさえ優しい眼差しが注がれている。人間の連帯が本作のテーマであるといっては単純化しすぎかもしれないが、少なくともその一面はある。
Sin'iti  Yamaguti

本作の文体はきわめて簡潔であり、時としてすっと理解できないところもあるが、抑制のきいた客観的な記述は『異邦人』とも共通する。フランス語原文を参照しながら読み進めたが、宮崎訳は原文にかなり忠実で、それでいて直訳っぽさを感じさせない、すぐれた訳だ。(誤訳らしきところが2箇所あるが)

02/05 09:05
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アリョーシャ
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学生時代以来の再読。サラリーマンをしているからこそわかる部分、人間の汚い部分を見てきたからこそわかる部分があった。「人間は邪悪であるよりもむしろ善良であり」というカミュの言葉は当時も心に響いたが、いまはそれが悪徳に窒息しかけている社会における叫びだということがよくわかる。
0255文字
rabbitrun
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カミュを初めて読んだ。カフカと同じ不条理小説家との予断をもって挑んだが、実際の文章はフォークナーやヘミングウェイといったアメリカ文学に近い雰囲気が感じられた。また舞台がフランス本土ではなく、北アフリカに設定されているのも物語に少なからず意味を与えているような気がした。
0255文字
Butterfly
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オンライン特別講座の課題本。 "夜と霧"を度々思い出して、類似性を感じたりした分、時間と負荷が掛かった。 新型コロナのパンデミック初期、"世界中に逃げ場が無い"と、知人が嘆いた事を今でも鮮明に覚えている。 "いざとなったら国外に逃げるという選択肢を持っていた人は、受入れ、迎える覚悟を持つまでエネルギーがかかるのだな"と、選択肢の少ない私は驚いた事も合わせて思い出す。
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インディ
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ネタバレコロナ禍における自分と重なる所があった。パヌルーという神父が治療を拒み死んでしまう所がショックだった。 無神論でも有神論でも、誰でも時代や思想に囚われて生きてしまうのが人情だと思う。 神に捧げる生き方も 不条理に淡々と抗い続ける生き方も 人間愛を救いを求める生き方も どれが正解とかは無いと思う。
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miso_nomi
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ペストが出てロックダウンされた街で暮らす医者とその周りの人の話。個人的には後ろの方に面白い部分が集中していたように思った。言葉選びが死ぬほどうまくて名作と呼ぶにふさわしい作品だと思うが『異邦人』のほうが好き。
0255文字
おいも
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ようやく読み終えた!!私が海外文学に疎いせいもあって、所々、言い回しとか宗教観とか分からず、ついつい読み終えるのが遅くなってしまった。でも全体的に、人々の思いが淡々と丁寧に描写されているところも、街の様子も描写も気に入って読めました。特にラストがグッとくる!!!!もう一度読み直す気力はないけど、良いお話でした。
0255文字
ティコ
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私のお気に入りのボカロ曲「ラットが死んだ」は、ペストが元ネタになっているらしい。それは知っていた。いつか読もうと思っていた。コロナ禍でいろいろあった時に、好機とばかりに購入したのに、コロナがほぼ終息したこのタイミングで読み終えた。 文中に歌詞の元ネタを発見したりして、喜びながら読みました。「趣味の良さというものは物事を強調しないことにある」のか?とかね。
0255文字
Toshi
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読み始めたのは、コロナの1回目の緊急事態宣言が発令された時。読了するまで時間がかかったが、いい時期に読み終えた。コロ人ナで変わること、変わらないこと、変わる人、変わらない人。世の中や周りの不条理がわかってきた。これからやりたいことができると期待している。とてもワクワクする。
0255文字
mn
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いつ自分も罹ってしまうかわからない不安、隔離された街の閉塞感、未知の伝染病が発生する度に繰り返すのだろうな。
0255文字
金吾
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見えない脅威が迫ってくる恐怖を感じました。また、不運にからめとられる不条理を感じる作品でした。
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岡本正行
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このコロナの御時勢、カミュは、この本でノーベル賞をもらったなんて話もあり、関心を持って読んだ。テーマはいいとしても、面白くなかった。新聞記者、医師、判事など、いろいろな職業の人間がでてきた。最初の方は、それなりの感染症の広がっていくのが読め、行政や新聞など全体の動きもわかった。だんだん、理解しにくくなり、関心も薄れ、読み終えるのも、かなりの時間がかかった。ノンフィクション、ドキュメンタリーとしてのテーマ、あるいは記録物としたら、後の人類、人間に高く評価されたのではないか。コロナも、小説でもいいから書いて。
おたま

この新潮文庫のは確かに難解ですよね。最近出版された光文社古典新訳文庫の『ペスト』(中条省平訳)がわりと分かりやすくていいように思います。私も新潮文庫で、うーんと唸りながら読んで、光文社の方でわりとすっきりした感じがしました。

11/24 18:01
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sorriso
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やっと読了。読みにくかった…。 でも、ところどころに思わず考えてしまう文章があった。 コロナ禍を経験した今だから、単なる物語にならずに読むことができたと思う。
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akir@t
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ネタバレ街中で鼠の死体が発見されるようになってからペストが蔓延し、街が封鎖され、封鎖された街の中で誰も解決法がわからないまま人が死んでいく。その最中の政治、庶民の憤りと諦めが今のコロナ禍と似通っていて興味深く読んだ。が、基本的には理不尽で不条理な災厄と神について考えさせる内容で、今でない時に読んだらまた違った読み方ができたと思う。けれども、今しか感じられない気持ちで読めたことは良かったかもしれない。
0255文字
kobash
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疫病という不条理に見舞われた都市の物語。武漢のコロナウィルス感染報道から間もなく二年をむかえようという今になっては、全て容易に理解出来てしまうことが恐ろしい。物語は、ペストがいつまた襲いかかるか分からないことを示しながらも、疫病から解放された街の様子で終る。コロナウィルスに終息はあるのか?もしその時が来たらもう一度読みたい。
0255文字
log
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コロナ禍の今、最も実体を帯びて作中世界を堪能できるのではないかと思い手に取った小説。しかしこの本は、悪疫のもたらす不条理をさらに拡大し、平等かつ無慈悲なあらゆる悪に対しての正義のありようを示してくれた。この作品の中で私が愛さずにいられなかった人が、ロックダウンで恋人との別離を強いられた記者ランベールだ。病毒によって大切な人と引き離され、別離の壁を越えるための個人的な奮闘に励んでいたが、厄災の虚しいほどの平等さを前に次第に心変わりする。コロナ禍において消え去った晩成型の微かな友情や、何気ない人々との交流、
log

この等しい厄災によって私自身が受けた危害と最も重なり、その不条理に怒りを表明しながら、同時に誰もが持つはずの原初的な人間愛に立ち返らせてくれる、人間味の濃いキャラクターだった。

10/21 14:03
0255文字
宝塚けんけん
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本書を読む前の予想ではペストの具体的な進行と心理的な描写が行われるのかと思っていたが予想と全く異なった展開であり驚いた。北アフリカのフランス領アルジェリアのオランが舞台なのはカミュの出身地なのはうなづける。多くの登場人物を特徴的に書き、不条理が集団を襲うことを初めて描写した画期的な大作だと思う。ペストの進行と登場人物の心理的に変化していく描写は複雑に絡み合い難解な要素は強いが、綿密な構成力には驚かされる。宮崎氏はこの難解な構成の作品を見事に翻訳され、巻末の解説で素晴らしい考察、要約は素晴らしい限りである。
0255文字
ロッカ
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なかなか読みごたえ。解説こみでなんとなくわかったような。ペストまわりのいくつもの人生、視点。今ペスト問題なし?
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☆ツイテル☆
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フライヤー
0255文字
Hirotsugu  Fujii
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カミュの文章、あるいは翻訳の文、読み始めてみたところ、とても読みにくいと感じた。また、登場人物の区別が難しい。頑張って、1/4くらい読み進むと、ある程度読めるようになった。ペスト流行のために封鎖された街の中の人間の姿を著者の眼と友人の残した記録をもとに描き出す。当時の感染症対策と現在のコロナ対策、同じだ。当時のほうが、現在の日本よりも行政は優れている。
0255文字
ぷらしのす
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ネタバレ疫病で封鎖された都市の苦闘を描く。昭和の末年に一度読んだときは場所も時代も遠いことのように思ったが、いまや我々もいつ果てるとは知れない幽閉のもとにある。読み返すとさまざまな人心の描かれ方がリアルなことに驚く。解説、戦争の比喩だとされるが敵がいないのが救いだという。そういわれてみればシン・ゴジラのような読後感はあるかな
0255文字
orange
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『異邦人』が面白かったのと、話題になっていたようだったので、読了。 現代の人は、比較すると、病気で亡くなるということに慣れていないのだなと改めて感じた。
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