形式:新書
出版社:講談社
形式:Kindle版
本書を読んでいると21世紀に入ってから発表された内容も多いうえに大陸地殻の下部の様子を直接知ることや海底の地殻をボーリングして調べることは難しくまだまだ分からない事は多いのだなと痛感した。オントンジャワ、マヒニキ、ヒクランギ海台が元々1つの海台であった説が2006年、三畳紀とジュラ期の間の大量絶滅が巨大隕石とする説を2013年に日本人が発表したりと現在も活発に研究が行われている印象を受けた。他にも日本人研究者の活躍している様子が描かれていてとても興味深かったです。
本書は3章と4章が結構突っ込んだ内容を解説していると思います。特に4章がなかなか面白い!大陸の成長がどうなっていたのかはまだまだ定説が定まっていないようでした。あと白亜紀末の恐竜の絶滅が巨大隕石によるものだという説が有力な根拠が1980年に発表されていたのは知らなかった。もっと前から分かっていたのかと思っていた。それに未だに火山説も支持されているというのも意外。高校生の方なんかが読むと地学がやりたくなったりするんじゃないでしょうか?4章が頭に入ったか怪しいので、また読み返してしっかり理解を深めたい!
最近、アトランティス大陸とムー大陸の末裔が世界をめぐって争う壮大なファンタジーに立脚した大麻論というなかなか香ばしい本を読んで、「そういえばムー大陸が太平洋に沈んでいることを扱いながら地質学へ誘うブルーバックスがあったな」と思って再度検索してみたら、へくとぱすかるさんのご縁でした。当時「よみたい本」に入れてそのまま放置だった本書、早速購入しました。ありがとうございます。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます