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海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史 (ブルーバックス 2021)

感想・レビュー
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黒胡麻
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ムー大陸のように大陸が海に沈むことはありうるのかを科学的に検証する、という話題をつかみに、大陸とは何かやそのでき方を解説した本。オントンジャワ海台やジーランディアなどかつて海面上に出ていたかもしれない巨大地形が海底には実在する。ただしそれらの沈降には一億年以上かかっている模様。
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ねぼすけ
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なかなか読み応えがあってよかった!単に海底に広がる台地のシャツキー海台、オントンジャワ海台、かつて大陸だったのではないかと言われるジーランディアを中心に話を進めるのかと思いきや、現在考えられている大陸の出来るプロセスや大陸地殻の下部の様子、21世紀に入ってから使われることが多くなったU-Pb法という放射年代測定法や大陸地殻の大きく成長した時期が33億年前と19億年前であるという説などなど勉強になる事が多くて面白かった。リソスフェアとアセノスフェアは消化不良気味なので他の本でも調べてみようかな…
ねぼすけ

本書を読んでいると21世紀に入ってから発表された内容も多いうえに大陸地殻の下部の様子を直接知ることや海底の地殻をボーリングして調べることは難しくまだまだ分からない事は多いのだなと痛感した。オントンジャワ、マヒニキ、ヒクランギ海台が元々1つの海台であった説が2006年、三畳紀とジュラ期の間の大量絶滅が巨大隕石とする説を2013年に日本人が発表したりと現在も活発に研究が行われている印象を受けた。他にも日本人研究者の活躍している様子が描かれていてとても興味深かったです。

01/10 14:58
ねぼすけ

本書は3章と4章が結構突っ込んだ内容を解説していると思います。特に4章がなかなか面白い!大陸の成長がどうなっていたのかはまだまだ定説が定まっていないようでした。あと白亜紀末の恐竜の絶滅が巨大隕石によるものだという説が有力な根拠が1980年に発表されていたのは知らなかった。もっと前から分かっていたのかと思っていた。それに未だに火山説も支持されているというのも意外。高校生の方なんかが読むと地学がやりたくなったりするんじゃないでしょうか?4章が頭に入ったか怪しいので、また読み返してしっかり理解を深めたい!

01/10 15:01
0255文字
たっつみー
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ネタバレ帯の文句はオカルトチックだが、内容は大陸とは何か?から始まってプレートテクトニクスや地質学の観点から大陸が沈むことはあるのかを再検証。最後は大量絶滅における火山の影響について。
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Tadashi_N
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イザナギプレート。
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竜王五代の人
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「ムー大陸伝説などのオカルト話に真面目に取り組んだ」本。オカルトには素人なのか、話のつかみというにはけっこう正直に受け取っていて「怪しげな研究者」として見られないかちと心配になる。中身はアセノスフェアに浮かぶ大陸地殻がどうやって生まれてきたか(軽い岩石の作り方)、と、海に沈んでいる「大陸」の話+大絶滅は火山か隕石か両者の連動かの話。読みごたえあり。チャーチワード言うところの、ガス層が潰れた、はあるはずの瓦礫がないとのこと。
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Sushunra100619
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ムー大陸が本当に存在していたのか?をプレートテクトニクスで説き明かす1冊。平易になるよう書かれたという印象は受けたが、それでもよく分からない箇所は有り。岩石についても興味が湧いてくるも、これ以上に知ろうと思っても、理解が追い付かないかな。
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西澤 隆
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楽しく「ムー」を読み、やがて疑似科学を否定するようになった自分としては、こんな風にムーやアトランティスの検証を学術的に進める形で地殻とマントルなどの関係、海と陸のちがいなどをかなり突っ込んで解説する本書はとても楽しめた。日本列島の生成関与し海に消えた旧プレートに「イザナギ」なんて名前がついているのも研究者のロマンを感じる。終章、アトランティスの検証にJAMSTECが登場したりするのも楽しい。たぶん地学系学生はもっともっと楽しめるはず。そういう意味でもう単語を覚えられないシロウトオヤジの悲しさも感じました。
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茶
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ムー大陸が沈んだことを地質学的に考えるなんて!と思って読んでみた。大陸って定義は難しいなぁと思った。
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金監禾重
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古生物の本でよく見る大陸移動について読みたかったが、本書で詳しいのは三畳紀頃のパンゲア以降。大陸形成や大陸移動のメカニズムが詳しく、読みごたえがあった。プレート移動が重さで滑っているという説はダイナミック。大陸が現在まで、どのように増えてきたのか(一定のペースで増えてきたか、超大陸形成期ごとに段階的に増えたか、早くに一気に増えて一定かなど)、論争がなかなか興味深い。恐竜絶滅、隕石論者は隕石衝突だけで説明できるとし、火山学者は噴火の連動も影響したと戦っているらしい。
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幼女プログラマいかろちゃん
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知り合いの本。タイトルは怪しいけどちゃんとした人がLIPsについてかいた啓蒙書
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Riko
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図書館で借りた
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へくとぱすかる
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チャーチワードの「失われたムー大陸」と並行して読んだ。大陸地殻を形成する花崗岩の成因がマグマの部分溶融だとすれば、非常にわかりやすい。有色の重い鉱物が沈殿して分離されるようなイメージ。丹沢山地~伊豆諸島で小規模ながら大陸地殻が作られているらしいのは興味深い。大陸の形成時期にまだ定説がないのは惜しい。パンゲア以前の大陸移動など、どうやってわかったのか。ミステリ的におもしろい。
西澤 隆

最近、アトランティス大陸とムー大陸の末裔が世界をめぐって争う壮大なファンタジーに立脚した大麻論というなかなか香ばしい本を読んで、「そういえばムー大陸が太平洋に沈んでいることを扱いながら地質学へ誘うブルーバックスがあったな」と思って再度検索してみたら、へくとぱすかるさんのご縁でした。当時「よみたい本」に入れてそのまま放置だった本書、早速購入しました。ありがとうございます。

12/03 11:46
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中島直人
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(図書館)オカルトものと期待して読むが、完全に科学的な真面目な本。聞いたこともない鉱物の名前が頻発し悪戦苦闘の感ありも、子供の頃学んだものとは全く異なる内容に、科学の進歩を実感する。まだまだ地球は分からないことばかり。
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mft
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ムー大陸をだしにジーランディアとかに話を持って行くんでしょ、と思って手に取ったので内容的には予想の範囲内
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Degawa
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一部地質学の難しい話があったが、別に読み飛ばしても全体の面白さには影響がない。 大陸地殻の形成に関心があったので勉強になった。
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お抹茶
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ネタバレ海洋プレートはアセノスフェアよりも軽いが,海水によって長時間冷やされると収縮し,大陸プレートよりも重くなり,その下に潜る。海溝から沈み込む力と中央海嶺から滑る落ちる力で海洋プレートは水平方向に移動する。パンゲア超大陸があった1億8千万年前,3枚の海洋プレートが超大陸の下に引き込まれた隙間にマイクロプレートができて太平洋プレートに成長したとする説がある。海底に大陸地殻で代表的な花崗岩が見つかると大陸の存在を示す最も有力な証拠になるが,ムー大陸があったとされるハワイ諸島やイースター島の海底には存在しない。
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黒猫トム
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正直肩透かし(往年の東スポ見出しのノリで) 三種の岩(花崗岩、玄武岩、橄欖岩)を知っていたのでマァマァ読めたが、ムー大陸が釣りだったので興味がグングン落ちて。
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ひこ丸
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 大陸地殻と海洋地殻について岩石学の研究者の立場から図を用いてわかり易く解説されていた。ただ、地球の高温高圧の深度から温度の低い地表方向へ上がってくるアセノスフェアが(水の働きで)部分溶融してマグマが出来るという部分の説明が少し不足ではないかと思う。  年代測定に様々な放射性元素が用いられることや関連の最新の研究や論文が随所にに紹介されている。古代の地球環境の大変化が隕石由来か、火山由来かの論争は今後の研究成果で明らかになるのが楽しみだ。  結局のところ「ムー大陸は伝説上の話」だったようで少しがっかり。
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chang_ume
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大陸地殻を構成する火成岩の生成プロセス。そこが読みどころなはずですが、いかんせん分かりにくい。大陸地殻の上部組成(花崗岩)と下部組成(はんれい岩)の解説に対して、大陸地殻の平均組成(安山岩)の整合性がどうもしっくりこない。岩石学の比較的細部について一般書では珍しく厚い記述の一方で、総括が弱い印象です。結果ストレスが溜まる。幹が見えない。地学関係に多い傾向かもなあ。
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zero3up
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タイトル買いしましたが内容が予想と結構違っていましたね 岩石の生成の話が長く続きますが、そこは自分的には、 まぁ、スルーでよかったかも。海台関係の話や最後の章にあった大西洋で花崗岩が見つかった話が読みたかったかな 最近の発見だったみたいだからタイミング的に難しいか
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nishioda
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キャッチーな題名で、古代文明とかに焦点を当てるのかと思いきや、地学の観点から解説している本でした。予想より学術的です。
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相馬
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題名に引かれて、地理学の話かと思って手に取ったけど、確かに巨大海台やジーランディアの話も出てくるが、その基本となる、地球物理学、プレートテクニクス、特に岩石学が中心で、一般向けに噛み砕いてあってもちょっと難しかった。特に期待してたジーランディアの話が少なかったのは残念。
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Lila Eule
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自然科学は、誠実だ。事実調査と推論を重ねる努力、結論の検証をたゆまずに続ける姿勢、この態度が科学者であるらしい。社会の事象を科学するのが、社会科学だが、教条主義に怠け、歴史の科学的修正を拒む態度をとっては、もはや科学ではない。ドグマに生きる経済学者、歴史学者が多いようだ。磯田道史の古文書による歴史の解明には未来をみるようで、感嘆したが、岩石、地層、化石、放射性同位元素の減衰が、地球史の「古文書」であるとは。その探索、解析、蓄積、推論の事績に驚いた。地球の歴史も「古文書」で解明されているようだ。
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ごいんきょ
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岩石の説明は難しかったけど面白かったです。 今度国立科学博物館へ行ったら著者の関わっている展示を観てみたいと思います。
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papasan
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興味深い内容だった。部分的にちょっと難しいけど、太古の地球に思いをはせてしばし心地よいひと時を過ごした。
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Happy Like a Honeybee
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第七の大陸として注目される、ジーランディア。 日本でも別府湾に沈んだとされる瓜生島の伝説があった。 隣り合った地塊に一致しないテレーン。 下部地殻を形成するグラニュライト。 地学の復習になった。
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ピーナッチョ
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ムー大陸に興味があり読んでみたが地学の解説が多くを占めていた。
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もにぃ
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タイトルだけ見たらオカルト本っぽいけど、蓋を開けたら真面目な地学の本。海底に存在する巨大海台をネタに地学の基礎を分かりやすく解説している。地学に興味のある人ばかりでなく、ムー大陸に興味のある人にこそ読んで欲しい。オススメ。
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takao
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恐竜絶滅は火山噴火説から反論がなされた。
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卯月
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2017年刊。帯の「瓜生島」に惹かれて買ったが、瓜生島はあっさり終わって残念(苦笑)。しかし前作『地球を突き動かす超巨大火山』同様、面白かった! 大陸地殻と海洋地殻の形成過程、材質の違い、大陸成長史(できた年代、論争中)を説明。地質学的には、大陸か否かは“海の上か下か”ではなく、材質で判断する。大陸棚は海面の下にあるが、大陸だ。かつて大陸だった場所が沈んだのであれば、そこは周囲の海底とは様子が異なるはず。「第七の大陸」について。第6章は沈没関係なくて、恐竜絶滅原因の隕石衝突説と火山噴火説の紹介(論争中)。
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書斎六尺
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ネタバレ海に沈んだ謎の大陸にはワクワクするが、ジ-ランディア大陸は第7の大陸の可能性があるという。かつて1つの巨大大陸であったパンゲア超大陸と、1億8000万年前に分裂して出来たローラシア大陸とゴンドワナ大陸等ロマン溢れる。海洋プレートの生成と成長、更に移動と沈み込みの推進力が面白い。特に興味を引いたのは大陸の形成モデルだ。太古代及び顕生代・原生代の2つの時代に於ける大陸形成は、沈み込む海洋プレートやアセノスフェアの温度の違い、沈み込み速度の違いにより大陸形成のメカニズムが全く異なり生成される岩石も異なるという。
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竜玄葉潤
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目次を見るとムー大陸とかアトランティスとかおよそブルーバックスとは思えない内容を大真面目に科学的に説明してくれる良本。子供の頃の夢はぶち壊されるが。
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九曜紋
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古代史ミステリーファンなので読んでみた。内容はオカルト的要素はなく、地質学者として「大陸が海に沈むということがありうるのか?」を科学的に検証していく。その過程で岩石の生成メカニズム、アイソスタシーの原理など、専門的な記述が続くが、高校理科の知識を総動員して読み切った。地球の歴史を語るには億単位の年数での考察が必要で、われわれ人間の営みなどなんと小さいことよ、と思い知る。ムー大陸やアトランティス大陸はあったのか?答えは本書をお読みいただきたい。
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aochama
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幻のムー大陸、アトランティス大陸はあったのかというとオカルトのようですが、地学の基礎知識から最新の知見まで駆使して大真面目に説明しています。途中まで、かなり専門的な説明がありますが、幻の大陸の検討部分は、とてもわかりやすく納得です。まだまだ地球は、分からないことも多いとのこと。地学離れも多いようですので、今後も専門家からわかりやすい説明をお願いしたいです。身近な問題ですので。
0255文字
ハチ
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帯の『ムー、アトランティス、瓜生島、……「幻の大地」伝説は真実なのか?海底調査から浮かび上がった「第七の大陸」の正体とは?』という文言に惹かれ購入。全然オカルト的な内容ではなく、大陸地殻が海に沈み込むメカニズムの話。この間読んだ「三つの石で地球がわかる」でも学んだことだけど、大陸地殻と海洋地殻には明確な違いがあり、実際に海に沈んだ大陸地殻があるみたい。今ある大陸も、もしかしたいつか沈むということもあるのかも??
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1484h
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「ムー大陸伝説を検証する」という導入だけど、内容は”ムー的”ではない。むしろ、プレートテクトニクスや大陸形成論についてのベーシックな解説書。大部分は基礎的だが、所々、新しい専門的内容も紹介されていて結構面白かった。この分野を勉強したい人には、良い入門書といえるかもしれない。
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海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史 (ブルーバックス 2021)評価71感想・レビュー36