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起きようとしない男:その他の短篇

感想・レビュー
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ふかわ
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面白かったのは、「起きようとしない男」と「オテル・デ・ブーブズ」の計二編。
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ニミッツクラス
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17年(平成29年)の税抜2200円の白水社単行本初版。著者ロッジが81歳時の、元々ある6編に近年の2編を追加した初の短編集。ロッジはコミック・ノベル(英文学の一種で漫画とは関係ない)の旗手で、長編が圧倒的に多く、納まりの好い、つまり予定調和なハーレクインのような構成が人気だ。本書は表題作を含む目次の字面から奇譚系かな、と思って読んでみたが…そういう話でも無い。表題作は朝起きたくない駄々っ子のような社会人男性の顛末で、ラスト部分を改稿してあるそうだ。著者自身の丁寧な解説はアシモフを彷彿。★★★★☆☆
ニミッツクラス

本書収録作品 1.起きようとしない男(1966) 2.けち(1970年代) 3.わたしの初仕事(1980) 4.気候が蒸し暑いところ(1987) 5.オテル・デ・ブーブズ(1980年代) 6.田園交響曲(1992) 7.記憶に残る結婚式 8.わたしの死んだ女房(2015) 以上

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チャンドラー
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ネタバレ英国コミック・ノヴェルの代表作家らしい。「記憶に残る結婚式」順風満帆の人生を歩む女。挙式直前に花婿が代わる話は、著者が友人から聞いた実話に着想を得たという。悪足掻きをやめた途端に向こうから幸福がやってくる、まるで短編ドラマを見ているようだ。表題作は、人生の喜びを見いだせない男がある日ベッドから出ることを拒否する。初めこそ生活を楽しむも男も次第に外に出たくなるが手遅れで…。この皮肉的な話に人生とは何かと考えてしまう。
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ときのき
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どれも工夫のある楽しい作品。表題作は冒頭の❝妻の体がマットレスに残した暖かい窪みの中に入り、四肢を存分に伸ばした❞とか、起きる気のしない朝の気持ちや感覚の描写が素晴らしい。後半は寓話的な方向に舵を切るのだけれど、お話がシンプルになってしまうようで勿体なく感じた。『オテル・デ・ブーブス』『田園交響曲』が好き。語り手の傲慢さ、視野の狭さがやがててほろ苦い笑いを生む流れが、英国風だなと。
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きうりっち
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ずいぶん久しぶりにロッジの小説を読んだ。むかし「大英博物館が倒れる」なんかを読んだころは大好きだったがいつのまにか忘れていた。図書館で見かけて借りてみた。「わたしの初仕事」が一番切なく印象的だった。階級社会から抜け出ていく少年と階級に縛られておそらくは生涯を終わるだろう少年との不公平な社会の縮図。ジーン・シュリンプトンの名前には思わずなつかしい!と思ったものです。
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ショーン
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長編小説読みにくい人にとっては、とても読みやすい本。 興味なかったら次に行けるのもいい点!
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ろくしたん
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意外に面白かった帰命本。カフカとも違うこわ面白い世界観。義務教育的SF。
ろくしたん

奇妙本。

01/12 23:28
ろくしたん

4人の男女が南国に行く話が面白い。

01/12 23:32
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suya
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なんだか、どの話もどこかで既に読んだことがあるように思えてしまった。ロッジの長編は好きなんだけど。
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海さん
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あ〜、本当に起きたくないなあ。作品にインスパイアされて家具作ってしまうって凄いな(笑)。
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abekobo
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1つ1つの短編にちょっとした毒と皮肉はあるものの、予定調和的にハッピーエンドになるものが多かった。表題作が1番好きかもしれない。 この本の作品自体とはほとんど関係ないが、最後の訳者あとがきにある、作者の他の作品のうっすらと表面をなぞるだけのような薄っぺらな解説と様々な書評のただの引用は必要なのだろうか……。
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mejiro
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「起きようとしない男」「けち」「記憶に残る結婚式」が特におもしろかった。「起きよう~」、この冬はほんとに朝起きるの嫌だった…これはもう少し深長な理由で本格的に実行してしまった話。「けち」、少年には痛すぎる教訓か。かわいそうだった。「記憶に~」、結婚式が最終目的になってるのが可笑しかった。
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水谷風兎
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表題作や本の前半はザ・短編という感じで面白かった。後半は男女関係のものが多く読むスピードがやや落ちた。
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ののまる
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おもしろい!
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春ドーナツ
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随分久しぶりにD氏の小説を読む。「わたしたちが孤児だったころ」に何を手にしたか最早思い出せない。記憶が「わたしを離さないで」と叫ぶけれど、致し方ない。本書はD氏82歳にして初の短篇集と知って驚く。「日の名残り」どころではない、半世紀近くに渡って書き継がれた才気迸る書である。詳細な訳者あとがきが心憎い。おかげで「D氏リバイバル作戦」という読書計画を閃いた(私は本を読むより、計画を立てる方が好き)。「絶倫の人 小説H・G・ウェルズ」で先鞭をつけよう。ちなみにH氏は「浮世の画家」ではありません。
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seacalf
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ネタバレ退屈。「~のような人」と私。というように登場人物と自分を明確に分けて、少々高みから見下ろしたような態度が書かれているのが鼻につく。頭でっかちさんなイメージが強くて、面白味に欠けた。冒頭とあとがきで作者がこれでもかという程でしゃばり、さらに『起きようとしない男』からインスピレーションを受けて家具を作った方の手記まで載せているが、これがまた退屈。最後に訳者のあまりにも冗長過ぎる長たらしいあとがきが続き、ますます興を削いでくれる。
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chico
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短編集。イギリス人の皮肉なユーモアある小品でわりとハッピーエンドな感じのものが多かった。 作者が高齢なのが意外だ。
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kino
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イギリス的なユーモアがたっぷりで、とても面白かった。イーヴリン・ウォーっぽいなぁと思っていたら、ロッジ自身がウォーを読んでいるのは勿論、役者がウォーも訳している人でした。 表題作『起きられない男』に感化された万能ベッド「起きようとしない男のために」がロンドンに展示されたら、ぜひ見に行きたいですね。あわよくば寝転がって本が読みたい。 ほかの短編もものすごく良かったです。これは長編も読まなくては。
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泉を乱す
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布団の温もりを再確認しつつ、現実に伸びる[今日]を受け入れることはやはり、誰にとっても困難なんだな。頑張って起きよう。
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Machiko
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ネタバレ表題作は、正直さして面白くもないが、コレのオマージュに家具デザイナーが安楽椅子机を作成してロッジの地元の美術館に納まる経緯が興味深い。 「わたしの初仕事」、階級社会で、大学に入る前に賃金労働者の社会を垣間見た、少年の甘っちょろい感傷が何とも切ない。 「オテル・デ・ブーブズ」、トップレスのプールサイドでアタフタの中年男は見苦しいだけだが、意外にもメタメタの構成になってて、読みでがある。まあ、ゆーてもロッジは長編が面白い。
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kurumi
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ロッジ氏の著作は初めてだったのだが、良き時代のロマンティックさと、ユーモア。性モラルが今よりもっと高かったその昔、ちょっとエッチな話もほのぼの。楽しく読めました。
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mosatiger
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家庭も仕事もあるごく平凡な男ジョージは、ある寒い朝、快適な寝床から出ることをやめた(「起きようとしない男」)。友達が祭の日まで待てず花火を燃やしても、自分の分だけは後生大事にとっておいた少年が味わう人生の苦い教訓(「けち」)他。意外にも初の短編集だとか。小市民を滑稽に描くロッジの意地の悪さは嫌いではなくて、表題作はすごく好き。しかし、現代女性エマが何が何でも思い通りの結婚式をやり遂げる「記憶に残る結婚式」は、ヒロインの名の由来など意図を明かす作者解説のせいで、悪趣味な印象が強まってしまい残念(2016)
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ケイ
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《おすすめ》『交換教授』などで有名なロッジの数少ない短編集。1番目にくる表題作も悪くは無いが、次々に読んでいくと味わいがどんどん増してくる。イギリス式ブラック・ユーモアの括りにはなると思うが、効き方に嫌味がなく私にはちょうど良かった。最後に本人による各短編の説明があるが、これも贅沢なデザート♡ どれも好きだが、大切なものをしまって取っておく子供の気持ちが涙の結末になる『うそ』。コート・ダジュールで、トップレスの仏女の胸を見ない振りで賞賛する英国紳士がおかしい『オテル・デ・ブーブス』が特に好き。
ケイ

これ、サクッと読めるよ。本当にオススメです!

12/11 19:48
kurumi

失礼します。「うそ」じゃなくて「けち」では?

12/16 15:19
5件のコメントを全て見る
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ふう
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デイヴィッド・ロッジといえば「小説の技巧」(懐かしいなあ。読み直したい)。彼の50年に渡る作品を集めた、82歳にして初の短篇集。さくっと軽く、それでいて深い人生の皮肉がたっぷりなんだけど、それが嫌味だとか変に教訓になってなくて○。古臭さを感じさせない訳もいい。他の著作「大英博物館が倒れる」とか「赤毛よ、お前は阿呆だ」なんてタイトルだけで面白いに違いないと思える。読みたい。
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よだみな
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そういえば、ロッジはこんなネタばかりのひとであった
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読書
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タイトルに惹かれて読む。気持ちはわかる。永遠に起きたくない。このまま死んでいいと思うわ。
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Nonna
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なんだかすごく疲れた…読み疲れ
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あんづ
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「わたしの初仕事」「記憶に残る結婚式」が好きです。 シニカルです。オチが良いです。
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48.2゜F
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冬の布団ほど外に出たくないものは無い。
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wassermusik
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1960年代~2015年作品を纏めた作家唯一の短編集。普通のレベルでは優れていると思うが、ロッジの長篇を好んで読んできた者としては少し物足りない。8短篇、作家のまえがき・あとがき、オマージュ、訳者あとがき、という盛沢山な構成で無理している感じ。作家も自作について語りすぎ。最も印象的な作品は表題作。他作品はロッジにしては…という感想で今一つ乗り切れず。『起きようとしない男』のベッドから出たくないのが高じてやがてどうなるか、結末までの不気味さと希望の無さが現実的かつ幻想的な味で面白い。寒い朝の気分にぴったり。
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GO-FEET
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いやぁ~、知らんかった…… 訳者あとがきがとても詳しくて、この人の長編にも興味津々! ★★★☆
桃蛙

もしロッジをお読みになるのなら出版された順で読むことをおすすめします!登場人物が再登場する作品がありますよ。

11/11 21:42
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hutaro
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こう言うオチがちゃんとある話が好き。表題作も良かったが、これを読んで感銘し、起きようとしない男のために最適な家具を作っちゃう人がいることの方がびっくりする。 「オテルデブーブズ」ではヌーディストプールでの男のあるべき所作と相反しておっぱいが気になってしょうがない主人公がいい味出している。 私の中では、日本版星新一(SFではないが)。
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Kaname Funakoshi
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ショートショートに近い短編集。皮肉な物語が多くて好感が持てる
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ネコベス
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御年八十二歳になるデイヴィッド・ロッジ初の短編集。人生で直面するみじめさ、ほろ苦さ、トホホとなる一場面を皮肉のこもったユーモアでひょうひょうと描き出す。著者の実体験から、各短編が生まれた経緯の説明として出てくるエピソードが面白い。「けち」、「わたしの初仕事」、「オテル・デ・ブーブズ」、「記憶に残る結婚式」が良かった。
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zikisuzuki
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著者の紹介文に「英国を代表するコミックノベルの大御所」とあるが、コミックノベルがそもそも分からない。日本で言うとどんな作家が当てはまるのか?この著者の皮肉やユーモアは私には響かなかった、ハラハラするほどじゃないないけど、ソワソワさせられる内容、こういう話は案外書くのは難しいと思うし、特に「けち」とか「わたしの初仕事」のような幼い欺瞞がアダとなり心にかすり傷を受け、歳をとっても時々痛む感覚は共感できた。ビートルズより年上の著者の初期短編集は翻訳者の腕もあってか古臭い感じがせず、普遍的な題材であったと思う。
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桃蛙
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出たらすぐ読む。楽しみな作家の一人。自伝も読みたい。
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夕力
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作者が30代から80代までに書いた短編集。表題作はわずか10ページしかない。しかし、その短い話の中で起こる男の気持ちの変化が興味深い。他にもわたしの死んだ女房が良かった。
0255文字
就寝30分前
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超短編集。自分の意志でベットから起きないことを決めた男。周囲の対応が段々変わっていく様子が興味深い。が2話でギブ。教科書を読んでるようだ。
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ふるい
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おもしろかった。「わたしの初仕事」「田園交響曲」がお気に入り。ロッジの他の作品もぜひ読みたい。
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