ペンギンパパさんありがとう!図書館本で無ければ、多分漬け物石になってたと思うわ。お正月休みを挟んでいたので、3週間貸してくれたの。でも残り半分はこの3連休缶詰めで読み切ったんだけどね〜🤣
オースターが昨年亡くなっていたのを知らないで読んだ。遺作にもう一冊あるらしいが、帯に集大成とある。70代での執筆らしいがなんという瑞々しさだろう。この作品で永遠の青年の命を得たのではないか…。合掌
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初めの一か月、ファーガソンはこのキャンプにいて自分がどれだけ幸福か一度も考えなかった。やっていることに没頭しきっていて、立ちどまって自分の気持ちをふり返ったりはしなかった。いまに浸るあまり、その向こうやうしろが見えず、カウンセラーのハーヴィーがスポーツを上手くやるコツについて遣った言葉どおり、その瞬間に生きていた。おそらくこれが幸福というものの真の定義である。自分が幸福だとも知らず、いまを生きる以外何も考えないこと。(p.97)
あなたの本!出たのね!ハワードの描いたカバーの絵をシーリアは見下ろし、マリガンの姿の上にそっと指を滑らせ、中の謄写版ページをつかのまパラパラめくって、それから、不可解にも本をバサッと床に落とした。どうしてそんなことするんだ?あなたにキスしたいから。(p.672)