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逢坂の六人 (集英社文庫)

感想・レビュー
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読書記録(2018/10~)
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純粋に物語として夢中で読めた。話題になっていた『蘇我の娘の古事記』もおそらく結局読んでおらずほかの作品を知らないが、創作色強めの作風? まったく知らない人が信じてしまうとちょっと……。キャラクターに納得できる部分もあるが。有名な実際の歌が、物語に時折織り込まれるのが楽しい。特に面白かったのは、序・終の小説中の現時点。古今集撰者が仲睦まじく「つらゆき氏」とか呼び合っているのが可愛い(笑、全体的に言動がオタクっぽく親近感)屏風歌が有名な貫之らしい創作の描写とか。思い出の場面は幻想小説の趣。
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かみーゆ
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幼い紀貫之がかわいいこと。在原業平が最高でした。小野小町、大友黒主、文屋康秀、皆さん魅力的でステキ。六歌仙、そういうことでしたか。古今和歌集の序文の背景として魅力的なお話でした。伊勢物語、土佐日記にも繋がっていくんですね。なるほどなあ。しかし柳さんの文章って描いてる時代のせいでもあるんでしょうけど、すごく悠々としていて優雅ですよね。いい意味でのたおやめぶりを感じます。百人一首のも読もうっと。
0255文字
gon
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最後まで読んで納得
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ぴさるく
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紀貫之の和歌に対する思いと六歌仙との交流を描く。下級官吏の貫之は、史上初となる勅撰和歌集の撰者を命じられ編纂にあたる。それまでは「唐歌(漢詩)」が文芸の主流であったが、「やまと歌(和歌)」の地位を高めるチャンスである。情熱をこめて和歌を論じた序文が、どうにも物足りなく納得がいかない貫之は、幼少時に出会った歌詠みたちとの交流と和歌の数々を振り返っていく。在原業平や小野小町ら謎の多い人物たちが貫之を通して活き活きと語られ、和歌の背景もよくわかった。序文での六歌仙に対する辛口コメントが味わい深く感じられた。
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hrmt
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周防作品は3作目。“六歌仙の話”ぐらいの前知識で、しかも和歌に詳しくないため躊躇いつつ読み始めましたが、紀貫之が古今和歌集に選んだ彼の人たちとの繋がりが面白く、古の人たちが頭の中で生き生きと動き出しました‼︎幼い貫之と業平や貫之とその娘とのやり取りは微笑ましく、業平と二条后の恋や老いた小野小町が語る恋の駆け引きはその愛憎がなんとも平安チックで、黒主が語る壬申の乱の裏や遍照の段での権力のオドロオドロしさに目を剥きました。雅の世界もそれだけであるはずがなく幾多の人の心が込められたやまとうたに興味が湧きました。
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@みつき
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ネタバレ終盤に来るまで六歌仙のうち業平/小野小町/大友黒主/文屋康秀まではとても愉快に読んでた。今年一番の面白さと嬉しく読書してたのに。最後の方で僧正遍照でギブアップ寸前。いやいやそんな… 仁明帝の寵愛を受けたあたりは史実からだろうけど『双子の弟』という設定は無いわー💦その上仏像の胎内での妖しい雰囲気の描写の数々に気持ち悪さが先行する。幼い貫之に?とはいくらBL好きな自分でも引いてしまった。『時代においてあるでしょ?』的なご意見はあろうが個人的に『子供に』という事が嫌悪しかない。
もっちり🌸🌿

ですよね💦どうみても、淑子陰謀説としか…一番得をするのは淑子ですからね。あと、淑子の友人の班子女王(定省の母)の共謀もありそうです😓そうなのですね。基経は一文だけのようで。それを聞くと読むか迷うところ…です笑)いつも参考になるご意見をありがとうございます😊💖

08/05 13:19
もっちり🌸🌿

こちらこそ、行き違ってしまって…申し訳ないです💦タイムラインのやりとりだと、どうしてもありますよね☺️

08/05 13:22
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0255文字
名前はまだない
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ネタバレいや~、おもしろかった!「あこくそ」と「ざいごのおじ上」の可愛くて聡明な関係がもうね…。六歌仙といえば在原業平と小野小町と、えーっと…という程度の自分でも楽しく読めた。だからこそ、かもだけど。 紀貫之がどんな人だったか、同僚撰者たち(これがまたかわいい!)がどういう想いで仕事をしたかなんてわからない。貫之の幼少期なんていわんや。でも、『こんな子だったから』『こんな「はずれ者」の優しき歌うたいに囲まれてたから』、土佐日記も伊勢物語も魅力的な文学となった。そう信じたくなる本。
0255文字
エリー
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ネタバレ 💮💯 紀貫之 僧正遍照 在原業平 小野小町 文屋康秀 大友黒主 の事が 実在して今そこにいるように味わえました。 個人的には 在原業平 ( born to be wildってなんぞや(笑))に1度会いたかった❤ 黒主の話はもう怖くて怖くて。 僧正が深草のみかどの双子の弟であったというのもまた面白い。 業平と高子の恋を 僧正の企みの中に汚さず、貫之が 「おはなしの霊験」で 「すとんと脇から奪い返す」ことに成功した の下りは嬉しいですね。
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たまゆら
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再読です。このところよんだ業平つながりでまた読みたくなり図書館で借りてきました。やはり言葉のリズムが素敵で、今回も催眠術にかけられ夢うつつな気分に。お話は、かわいくほっこりなようでいながらも絡んでくる「大人の事情」はなかなかにダーク。そのダークを受け止めることができる少年あこくそ君はかしこい!そして、古典のあれやこれやをカチコチはめ込み組み立てこんなに興味しろいお話を生みだした周防柳氏に拍手です。
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静
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★★★★。面白かった。この作家さん独特の、嫌味なく癖のある文章が好み。古今和歌集編纂を命じられた紀貫之にとって、六歌仙は思い出深い人々。大事なものは端から中央へ。やまと歌も、貴種の血も。おはなしにして化かすやり口の熱さが、あの序文に込められているのかと思うとときめく。
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りん
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紀貫之と在原業平の仲睦まじいやりとりに、心が温かくなりました。実話だったら良いのに! 登場人物の話と関連して惜しみなく出てくる和歌も情景が想像しやすく、物語の世界に没入しやすいです。『古今和歌集』の「やまとうたは、人の心をたねとして、よろづの言の葉とぞなれりける」で始まる仮名序が好きなので、その世界観が表現されている物語を読むことができて、とても幸せでした!
0255文字
9分9厘
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幼くして義父を亡くし、心が弱っていた紀貫之。生みの母の住まう都のはずれ逢坂山に身を寄せる。そこでちょっと心に寂しさをもつ大人たちと語らうことになる。その大人たちが誰あろう、古今和歌集で綺羅星のようにさんざめく、小野小町、在原業平なのある。とくに「おじうえ」と慕う、業平との「あこくそ」「おじうえ」と語らう二人がいい。ラスト馬上での二人の会話は愛しくてしかたがない。又、桃のおへそのようなえくぼの貫之、よく似たえくぼをもつ彼の娘「ちいひめ」との会話もたまらない。「ちちいえ」「ひめ」かわいすぎます。
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にゃおし
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古今和歌集の選者・紀貫之の目を通して六歌仙の人物像に迫る歴史小説です。在原業平と小野小町が魅力的でした。和歌が市民権を得るまでや平安時代の皇位継承争いなど、なるほど!と思わせる内容で面白かったです。
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トコポニ
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幼い紀貫之から見た六歌仙のお話。紀貫之って中井貴一みたいな見た目の真面目そうなおじさんってイメージがあったのだけど。聡明で素直でかわいい(つらゆき氏も中井貴一もはじめからおじさんだったわけではない)。在原業平もチャーミングで。私にとってアタリの本でした。古今和歌集編纂仲間がつらゆき氏〜とか呼びあってわちゃわちゃ楽しそうなのもよかった
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まひ
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紀貫之が古今和歌集を編纂するに当たって自身の幼少時代を鑑みる話。幼少時代かわいがってくれた5人がそれぞれ素晴らしい和歌をよむ人で、貫之は影響を受け…。読んでいくうちに生臭い政治の話も混じり、フィクションも真実のように錯覚していきます。貫之ってかわいい。なにより在原業平って、かわいい!と思える小説です。
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sora
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こんな物語ができるっておもしろい
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なにも
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まあ奇怪なお話だった。でもこの奇怪さ含めて、なかなか愉快な匂いのする作品だった。本当にこんなふうに面白がって作っていたならいいなぁ。
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sere
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面白かった。古今和歌集、六歌仙、伊勢物語、土佐日記などなど、古典の教科書のなかの遠い人々が一気に実像と愛嬌と哀しみをもって語りかけてくる。哀しみはあるけれどほとんどの登場人物が明るくて優しいのもほのぼのと読みやすい。もともと古代~平安が好きなのでこれはハマった。「蘇我の~」も既読だが、こちらのほうが好み。ほかの作品も読んでみたくなった。
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かめゆき3
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古今和歌集をしっかり勉強したことがなかったので、新鮮でした。もっと単調で読むのが厳しいのではと思ったのですが、紀貫之て本当にこういう人だったのかな。在原業平、かっこよすぎ!なんて思いながら楽しく読めました。あと、私の中では中大兄皇子と大海人皇子は中大兄皇子が弟を苦しめた残忍な兄というイメージがありましたが、この本では大海人皇子が冷たい非情な人として描かれており、そこも新鮮でした。
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書斎六尺
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ネタバレ紀貫之中心*1に編纂された古今和歌集。その仮名序で貫之は六歌仙夫々を論評しているが、必ずしも高評価を与えているわけではなく寧ろ欠点を論っている様にも思える。何故このような評価になるのか、著者は少年・紀貫之と六人の歌人との交友の物語を紡ぎ出し、それが仮名序での六人への評価に見事に繋がり成程そうだったかと納得させてしまう。著者は阿闍梨・遍照の奇怪ぶりを描き、喜撰法師は貫之の成りすましだと言い、更に在原業平が主人公だとされる『伊勢物語』の著者を貫之だとしているがそれがこの小説で無理なく整合した。素晴らしい小説。
書斎六尺

仮名序にて六人の歌人への貫之の評価 (1/2): 【僧正遍昭】僧正遍昭は歌の様は得たれども誠少なし たとへば絵に描ける女を見て徒らに心を動かすがごとし 【在原業平】在原業平はその心余りて言葉足らず 萎める花の色無くて匂ひ残れるがごとし 【文屋康秀】文屋康秀は言葉は巧みにてその様身に負はず 言はば商人(あきうど)の良き衣着たらむがごとし 【喜撰法師】宇治山の僧喜撰は言葉微かにして始め終り確かならず 言はば秋の月を見るに暁の雲に遭へるがごとし

04/17 20:16
書斎六尺

仮名序にて六人の歌人への貫之の評価 (2/2): 【小野小町】小野小町はいにしえの衣通姫(そとおりひめ)の流なり 哀れなる様にて強からず 言はば好き女の悩める所有るに似たり 強からぬは女の歌なればなるべし 【大友黒主】大友黒主はその様卑し 言はば薪負へる山人の花の陰に休めるがごとし **** 衣通姫:允恭天皇の皇后の妹だった人で、その美しさが衣を通して照り輝く様であった為にこの名がる。

04/17 20:18
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0255文字
AKI
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私の中では歴史や古典の教科書の中の知識の一つでしかなかった紀貫之が、可愛くて、ちょっと天の邪鬼で、人生を楽しんでいる生き生きとした身近な人物に変わったし、ラスト近くの僧正遍照の章で何だか妖しい方向に行っちゃうのかと心配になったのに、ちゃんと清々しい読後感になっているしと、初読みの作者さんだったが、まんまと策にはまった感じ←良い意味で!紀貫之や古今和歌集についての後世の評価の低さを逆手に取っているのも面白かった。紀貫之も「こっちの意図も知らずに、ハッハッハー」ってあの世で思っているかも。あと在原業平→
AKI

→カッコいいよ!業平橋駅をとうきょうスカイツリー駅に改名しちゃったのって、罰あたりだし、馬鹿な事したなぁって改めて思った。

02/15 01:31
0255文字
UN
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古今集の六歌仙は何故この六人なのか、子ども時代の紀貫之の目線を通すことでふんわりと語られる。史実がこうであったかはさておき、楽しい読書時間であった。周防版土佐日記が読みたい。
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katsubek
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解説に曰く、「古代に材を得た作品」。正確を期すなら、「古代」ではなく、「中古」というべきか。いずれにせよ、たいそう興味深く読めた。和歌や物語としては知ってはいるが、それを小説として綴られると、登場人物の息吹が身近に感じられる。歴史のなかに埋もれてしまった事件や人物を、生き生きとよみがえらせることを可能にしたのは、紛うことなく、作者の緻密な計算に基づく構成に他ならない。解説にも述べられていたように、作者のこのタイプの物語を、是非とも続けて読んでみたいと願う。
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蒼1228
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ネタバレ図書館。初読み作家さんですが面白かったー!「うた恋い。」シリーズが好きな方は楽しめるのでは(高子様はちと悪堕ちっぽくなってますし、業平さんはおじさんになってますが)。
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春の夕
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舞台は平安時代。やまと歌の勅撰集、『古今和歌集』成立をめぐる物語。紀貫之の幼少期の出会い、個性的な歌人らとの交流。後世に六歌仙と称される六人の歌人は、なぜ彼らであったのか。本書を閉じたとき思わず笑みがこぼれてしまいました。言葉の美しさを知ることは今も昔も変わらない。素晴らしい作品であると思いました。物語の中にやまと歌もたくさん挿入されていることも魅力の一つです。
0255文字
Y.yamabuki
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序で、紀貫之はまだ唐歌が盛んな時代、やまと歌の勅撰集の編者を命じられる。他の撰者達との軽妙なやりとりが面白い。 その後の章は、業平等六歌仙の人と子供の頃の貫之との関わり。話は権力争いやそれに絡む色恋等生々しいが、貫之が後に書く土佐日記や伊勢物語(説)を思い付く場面もあって楽しい。終の章は完成間近。家柄が良くないと出世出来ず、権力争いもある当時。貫之の「これぞ、撰者の特権。」「これは、最初っからまん中の人間には、わからぬ興じゃ。」になるほど。実際にはないかもしれないが、子供の貫之と業平の会話が微笑ましい。
0255文字
じぇりい
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『古今和歌集』の編纂の中心人物であった紀貫之が、その幼少期に関わりを持った「六歌仙」在原業平、小野小町、大友黒主、文屋康秀、僧正遍照、喜撰法師との人間ドラマの連作風歴史時代小説。雅なイメージの裏にえげつない政治的策略、ドロドロの男女関係もあり、こんな古典の授業なら古今和歌集や六歌仙にももっと興味が持てたのに〜。幼少期の貫之と在原業平の交流が何ともほのぼのとしてたまらない。「ざいごのおじうえ」「あこくそ」(笑)
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おくら
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紀貫之が新しい和歌集の選者になりどういう和歌集にするべきか悩む中、子供の頃にかかわった六歌仙を思い出し…。これは面白かったー。子供の頃の貫之と在原業平の関係が微笑ましい。子供のころの貫之が可愛くてまさに『あこくそ』。この時代のことをもっと知りたくなった。
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ぽっぽママ
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古今和歌集の仮名序をモチーフにこどもの紀貫之からみた六歌仙を描いたもの。随所に作者独自の解釈が入り面白かった。
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みさ
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前々から和歌に興味があり、書店で見かけてこの本を手に取ってみた。 学校の古典の教科書にも載っている有名な「この男ありけり…」で始まる在原業平の物語を始め、日本史の教科書に載っている有名な事件、人物がこの古今和歌集を題材とした物語の中にふんだんに組み込まれている。ただ教科書の中だけの遠く隔たったそれらの存在が、この本を通して生き生きと感じられてとても面白かった。ほかのこの筆者の本もぜひ読んでみたい。
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niisun
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古今和歌集にも載っており、百人一首の中で私が一番好きな“わが庵はみやこの辰巳しかぞすむ 世にうぢ山と人はいふなり”の作者“喜撰法師”とも言われる古今和歌集の中心的な撰者である紀貫之。彼を語り部にした古今和歌集誕生秘話。貫之と六歌仙との交わりと、それぞれの歌が詠まれたいきさつが想像たくましく描かれていて、とても面白かったです!文庫巻末の解説でも、「なぜこんなに面白そうな小説を上梓された時に読まなかったのだろう?」「書評家として恥ずかしい」とありましたが、私も何故に今まで読まずに来たかと歯噛みする思いです。
しま

読みました〜。とても面白かったです。兄さんのように「うた恋い」を読んでいると 理解がより深まりそうですね。 ご紹介がなかったら絶対に手に取っていませんでした。ありがとうございます♪( ´▽`)

01/13 19:57
niisun

楽しんで頂けたようで良かったです! 私も、紀貫之と在原業平のやり取りにほっこりしました。和歌も歴史も好きなんですが、近頃は覚えられなくて困ってます(笑)

01/13 20:56
4件のコメントを全て見る
0255文字
うみ
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わが国初の勅撰集『古今和歌集』「仮名序」に記される歌人六人。在原業平、小野小町、文屋康秀、喜撰法師、僧正遍照、大友黒主、のちに「六歌仙」と呼ばれる彼らと、『古今和歌集』撰者にして「仮名序」作者・紀貫之の交流を描いた作品。史実と和歌と人間関係から、”あったかもしれない”と思わせる会話を想像することができる周防柳さんはすごいなと感動しました。六歌仙の時代は実はまだ和歌よりも漢詩の存在の方が大きい時代。そんな時代に和歌を詠み続けた彼ら六人の想いが貫之との交流を通して伝わってきます。
0255文字
ふみ
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百人一首の漫画を読み、六歌仙には興味があったのですが、予想以上に面白く一気読みです。紀貫之と在原業平にそんな関係があったなんて知らなくて伊勢物語を読みたくなりました。やまと歌にも興味が出て来ました。古今和歌集読んでみようと思います。
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エドワード
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古典の授業は不思議である。数学や英語の授業で理屈攻めにあっているさなかに、「恋しかるらん」「逢はでもがな」と恋心に出会う。日本初の勅撰和歌集の編纂に努める紀貫之を主人公に、在原業平、小野小町、文屋康秀、大友黒主、僧正遍昭、喜撰法師ら六歌仙と語る、古代の人間模様。やまとことばの美しさが堪能できる。日本語は、シャキッとした漢語と、たおやかな和語に彩られて、実に繊細な表現が出来る。ノーベル賞はやはり無理ですよ。「夢やぶれる者が増えるほど、お歌が盛んになる。」含蓄のある言葉。「荒野の七人」もどきの題名にニヤリ。
0255文字
17
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ネタバレ読友さんのオススメ本。周防さん初読み。わが国初の勅撰和歌集『古今和歌集』の撰者(の一人)、紀貫之を語り部に紡がれる在原業平、小野小町、大友黒主、文屋康秀、僧正遍照の物語と、彼らが語り騙る歴史の表裏。学校で学んだ六歌仙や『古今和歌集』がこんな活き活きとした興味をそそるお話になるなんて驚きです。喜撰法師はどうしたって?それはこの本をお読みください。[2017-093]
Haru

まだ書影がないんですね…( ´△`)

10/11 08:05
17

Haruさん。おはようございます(^o^)買った人だけのお楽しみ♪と思うことにします(笑)読めて良かったです。

10/11 08:10
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かおり
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読みごたえのあるボリュームでした。漫画応天門シリーズを読んでいるので、藤原氏の関係者の顔を浮かべながら読んでいました。漫画よりもすこし時代が下ったお話でしたが、業平と皇后高子の話は有名なお話なんだな~と両方を読んでいて感じました。六歌仙が、深草帝の時代に重宝され、少なからずそれぞれ関わりがあり、逢坂の関で、昔を省みながら、各々の視点で知っている話を幼子の貫之に語っていく設定も面白かったです。土佐日記、伊勢物語も機会があったら読みたいです!!
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なむなむ
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ネタバレまさかの紀貫之萌えを呼び起こさせてくれた本でした。在原業平との関係も微笑ましい。 幻と現実がごちゃっとしてわーっとなって襲ってくる展開は、この作者の特徴なんでしょうか。
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逢坂の六人 (集英社文庫)評価100感想・レビュー37