形式:文庫
出版社:KADOKAWA
形式:単行本
出版社:吉川弘文館
形式:Kindle版
宗瑞・氏綱・氏康の北条三代でやればドラマ性が出てくるとは思いますが…。「北条三代」是非やってもらいたいです❗
かつて小泉政権の時期に、酒席で著者が近世史研究の全体について詰った挙句、「政策基調の規定を重視するなんていうやつらが小泉を支持する風潮になるんだ」などと放言するのに接した機会があった(もちろん安良城説批判を含意している)。がしかし、本書で重視されているのがなんと、戦国大名領国における「構造改革」である。これあるいは、黒田はひょっとすると、間が抜けているのではあるまいか。
もちろん構造改革とは、グローバライザーが主導した構造調整プログラムの、日本版の謂である。少なくとも21世紀日本の構造改革政治とは、そのようなものであった。だが本書あとがきで「戦国大名の政策は、将来を見通した計画性に基づいたものではなく、その時々の状況への対応の積み重ねによって展開された」ともいわれるのだから、ここではもはや構造改革のアナロジーなど全く無効である。一般向けとはいいながら、ターミノロジーについては無神経にも程があろう。
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