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平成デモクラシー史 (ちくま新書)

感想・レビュー
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mokuzu
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よりよい政治の在り方を模索してきた歴史が今の選挙制度に繋がるのだなと感じ入りつつも、政治ってやっぱり権力闘争なんだなあと実感した。解散の大義について思いを馳せる。政治家が争点化した部分だけに煽動されるのはよくない。でも個々人が見つけ出した情報が真実とも限らず、陰謀論的なものを盲信するのも違う。成熟した民主主義って難しいし、そもそもそんなものはありうるのだろうかとすら思ってしまった。
0255文字
りばー
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とても面白かった。 自分が、幼少期〜大学まで、フレーズだけで断片的にぼんやり押さえていた政治の動きを、ジャーナリストらしく筆者の主義を極力抑え、登場人物の動きと発言を中心とした形でまとめている。その上で、この30年ほどの改革のダイナミズムを魅力的にも伝えている。 小沢の信念を突き通す凄さや、小泉の変人さ、福田・麻生の置かれた立場の辛さ、松井の理想が叶いつつ崩れていく様など、なぜあのときああだったかを丁寧に紐解いている名著。 このあと更に輪をかけて混沌とした世界となっただけに、続編もまとめてもらいたい。
0255文字
孤独な読書人
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ネタバレ政権交代なき二大政党制だった55年体制の脱却のために中選挙区制から小選挙区制への変更が行われたが、その帰結が安部一強というのが選挙制度をいじったからといって、望み通りの結果になるとはかぎらないことを示している気がした。また本書を読む限り平成デモクラシーというのは政治家や学者の中だけのものであって、国民自身が政治をどのようにしたいかというのが見えなかった。
0255文字
keepfine
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統治システムの変容においてどのような力学が働いたかを分析。非常に面白かった。平成の政治改革においては「政権選択選挙」が追求され、こうした平成デモクラシー史観が定着したが、それゆえに「政権選択」を正統性の起点として現在の首相への権力集中が生じている。
0255文字
サイトトウロク
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政治主導と政権交代が特徴の、平成時代の政治を編年体に記したもの これらのダイナミックの変動の背景には、小選挙区制や内閣官房の整備をはじめとした統治機構改革があった
0255文字
はっせー
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平成の政治を網羅的にまとめた本。キーワードは首相主導と政権交代。ここの本で面白いと思ったのはやはり改革であろう。橋本内閣が礎をつくり小泉内閣でそれを拡大した。民主党政権では脱官僚を謳い政治家主導 首相主導の流れを見せた。第二次安倍内閣では首相主導とともに官僚の手綱を引っ張り政権運営を行った。この流れを知れただけでも読む価値がある。平成という時代の政治は学校ではあまり触れられない。政治に興味があるけどあまりに古い話は苦手という人や平成の歴史現代史について知りたい人に是非読んでほしい本になっている!
0255文字
hurosinki
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選書ツアーで読んだやつ。小選挙区制導入をきっかけにした統治構造改革の紆余曲折を解説。その結果出来た、[首相権力の集中化]+[首相権力の政党間争奪戦としての選挙]という議院内閣制の「ゲームのルール」に政党と政治家がどう適応したのかも見ていく。熱くなりがちな現代政治の問題について構造的な視点を提供する名著で、この本を勧めてくれた先輩には感謝しています。 90年代、政治改革に続き内閣機能強化等の行政改革が行われる。しかし橋本の行政改革会議による省庁再編は、族議員を中心とする党からの反発に後退する。
hurosinki

小泉はこうした党による介入を排し、統治構造改革が想定した通りの政権公約型選挙と首相主導の政策決定を行うが、党に対する政府の優越をはっきり制度化したわけではなかった。以降三代首相は党に配慮して首相権力の強化などの改革の成果を活用できぬまま政権交代をみる。小泉による首相主導はその個性にも大きく依拠したものだったが、民主党政権は国家戦略局や閣僚委員会によってそれを制度化し、一時は政調会を廃止するなど党に対する政府の優越も確実化しようとした。

11/29 20:02
hurosinki

官邸が政策決定の制度弄りに熱中する一方、肝心の政策に実効性が欠けたことが墓穴を掘る。この一因は事務次官等会議の廃止のように官僚を政策決定から排除したことだが、対照的に12年の自民党は経産・財務省と協力して政権公約を作り、政権に就くと事務次官の連絡会議の設置を決めた。官僚を排除するよりも幹部人事を通して厳しく統制し、首相主導で使いこなす。野党時代を経た族議員の弱体化と総裁直属の党内諸機関の設置で党を政府優位に抑制し、解散権などの首相権力を過剰と言われるほど使いこなすこの政権は制度改革の申し子とも言える。

11/29 20:08
0255文字
(k・o・n)b
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「首相主導」「政権交代」をキーワードに平成の政治史を読み解く。こういった大きなテーマに沿った政治史は貴重な気がする。平成生まれの自分には、リアルタイムの記憶がない前半はしんどかったが、後半は興味深く読んだ。民主党政権の過剰な脱官僚化は、国民の間の反エスタブリッシュメント的な感情に乗っかりすぎた結果だと勝手に思っていたが、「首相主導」の失敗例との捉え方は眼から鱗。それに対し、安倍政権は官僚をうまく使いつつも、野党時代を経てあくまで政治家優位の姿勢は継承する。面白かったが日本政治について知識不足を感じた…。
0255文字
しゅー
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★★★★ 日経から出ている拍子抜けの『平成の政治』(「経済」の方は良書)なんかよりも、よほど平成を総括するのにふさわしい。「権力を巡るゲームのルールがどう変わり、プレーヤーたちはそれをどう咀嚼して行動してきたのか」が描かれ、今まで個別に読んできた本の内容がキレイにつながった。小沢らが主導した政治改革が橋本行革を通じて新しい政治のハードウェアに結実する。その成果を存分に活かした「小泉劇場」はしかし一代限りの個人商店に終わった。その後、全体として整合性を持った政治制度を構築できないところに日本の苦しみがある。
0255文字
ア
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「政権交代」と「首相主導」をキーワードとして平成の政治史を読み解く。小泉や第二次安倍の「巧みさ」が非常におもしろい(良し悪しは置いといて)。現在の政治を掴むのに非常にいい本と思う。
0255文字
ネムル
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統治システムの変化を基に、平成の政治を追う。田中真紀子の更迭で小泉内閣の支持率が79%から55%に急降下してピンチなんて話題も、不祥事の乱発が続くいまに比べて隔世の感もある。が、いまの政治が昨日今日でぽっと出てきたわけは無論なく、小選挙区制導入に始まる30年間の運動として把握出来る内容になっている。橋本の首相主導によるトップダウン、小泉の郵政民営化を巡る解散権の行使、小泉後の迷走、安倍再選と解散権への過剰な適応。政治に明るくない身にはやや難しいが、ざっくりしたまとめでも見通しがだいぶ良くなった。
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はら坊
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統治機構改革を中心に、90年代の「政治改革」から第二次安倍政権までの流れを概観した書である。 中選挙区制と派閥政治の下、「自民党」という政党連合の盟主でしかなかった首相が、如何にして今日のように強大な権限を発揮できるようになったか、その紆余曲折が事細かに記述されている。 小泉政権や第二次安倍政権の成功、第一次安倍政権や民主党政権の失敗の理由は、結局はガバナンスの問題に帰結することがよくわかる。 政治に少しでも関心がある方は必携。
0255文字
代理
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人は死ぬが制度は残る。派閥を殺したのは小泉では無く、派閥は既に死んでいたから小泉政権が生まれた。政治改革を装った権力闘争の申し子、小沢一郎。選挙区の変更が全てを変えたことがよくわかる。首相の恣意的な解散に筆者は否定的だが、選挙を『リスク』と捉える政治家は好きになれない。目先の勝利に拘泥し、大局を見誤る。という指摘は納得できるが、『政治家に大局をまかせる』ことを放棄したのが戦後民主主義だと思う。名著。
0255文字
K.Hajime
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1989‐2017年末までの政治状況。内政、特に「統治構造改革」を軸に、あくまでもドキュメントに徹している。平成デモクラシーの大まかな流れは17頁に図表あり。……55年体制の終焉(※中選挙区制の見直し)、小選挙区比例代表並立制の提唱(89年)・導入(93年)・その制度に基づく初の衆議院選(96年)、橋本行政改革、省庁再編、小泉流「自民党をぶっ壊す」、民主党の「政治主導」、安倍一強の過剰適応?(「つぎつぎなりゆくいきほひ」。長期安定政権を自己目的化し、目先の支持率や株価の維持を重視して短期志向の政権運営。
K.Hajime

ビジョンは脇に置き、1年ごとに目玉政策の看板を次々に掛け替え、「いま」は景気が不安定だからと消費増税を延期 (※あるいは決断) し、「いま」なら勝てると抜き打ち解散を敢行する/41‐42頁――「長期的展望に欠けた短期志向」というのはあらゆるところで聞かされる言葉ではあるけども。/あとがきによれば、筆者は1990年に自民党第二派閥「清和会」の「派閥記者」となった。91年に領袖・安倍晋太郎が死去、三塚博が後を継ぎ、この三塚派の中核二人を、深く取材したそうだ。鹿野道彦と、小泉純一郎である(307頁‐)。

10/26 06:47
K.Hajime

本書は、「あの時、何がどのように起こっていたのか」を知るために適当な「事実の記述の積み重ね (9頁)」である。いくつかの政治学的分析は加えているものの、政治思想、抽象化された話は他に求める必要がある、そもそもこの時代の政治家たちに「国家百年の計」としての思想/理念があるとは思えないのは、いち読者の先入見、同時代的な「イデオロギー」の生々しさによるのだろうし、筆者の立場・記述の限定ゆえでもある。

10/26 07:02
0255文字
わび
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これも再読。平成の政治を与党・官僚内閣制から純粋な議院内閣制へと近づける試行錯誤の過程として捉え、制度の変革とそれによってもたらされた政治風景を描く。その分、政局や各政策史は必要に応じて話題となる構成となっている。この視点から見てみると、制度変更の持つ意味をより理解している政権が安定し、かつ成果を残している印象。一つ興味深いのは本書で取り上げられるキーパーソンの多くが通産官僚であること(これは「旧体制」の象徴たる大蔵省とは対照的)。現政権もまた経産官僚主導だと指摘されるが、どういった背景があるのだろうか。
0255文字
Masayuki Shimura
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【この時代を画するキーワードは「政権交代」と「首相主導」である】(文中より引用) 多くの党や人物が表紙を飾った平成期の政治を振り返る上で大変参考になる作品。権力の在り処とそれをめぐるゲームのルールがどのように変化を重ねたかがよくわかる一冊です。ジャーナリスティックな記述もあり、読んでいて飽きがこないような書きぶりになっている点も高評価。 ハードカバーにしても良かったんじゃないかと思わせる充実ぶり☆5つ
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ゆきまさくん
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日本経済新聞社編集委員の清水正人さんの書。平成デモクラシーを形作ってきたのは、90年代の政治改革を先陣に、2000年代初頭にかけての統治構造の諸改革だということだ。例えば首相官邸機能の強化、中央省庁再編等の行革だと。特に起爆剤となったのは衆議院の小選挙区制度の導入で、徐々にではあったが派閥の弱体化と解散権を握る首相の権力集中化を成した。政治改革の経緯、橋本行政改革、小泉政治、政権交代の記載が詳しいので、歴史を追いながら未だ懸案事項である「強い参議院」、「会期不継続の原則」など国会改革の論点は参考になった。
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みうら
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ネタバレ55年体制下の自民党で発達した、派閥による党内調整や、族議員が政策に関わる政府・与党二元体制が、平成の30年間で大きく変化した。小沢の選挙改革、橋本行革、小泉改革、二つの政権交代と安倍一強。これらを通して首相の指導力は強化され、英国型の議院内閣制に近づいた。小選挙区制の下、平成デモクラシーの基本たる「政権選択選挙」が定着しつつある。一方、まとまらない野党、解散権の濫用、度々ねじれ国会を起こす参院の存在など、未だ課題は多い。 事前審査制や各機関の形態など、もう少し政治を勉強したら今一度読んでみようと思った。
0255文字
Reading
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日本経済新聞社に所属し長年政治を取材された著者が平成30年間の政治情勢を詳細に紹介した書籍です。 日頃の報道だけでは分からない記者ならではの視点で得た情報をジャーナリズムとアカデミックの要素を交えながら平成30年の政治史を振り返る作品。
0255文字
ksg
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子供心にニュースで熱量を感じていた郵政解散、だがここまでのものであったとは。 本書を読んで感じたのは、郵政解散はそれ自体の意義もさることながら、この国の政治体制の画期となったいう点で極めて重要であるということだ。小泉純一郎の激闘は圧巻である。日本経済新聞記者ならではの分かり易く詳細な記述、平成を総括するに相応しい良書。
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バルジ
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1990年代の一連の政治改革とその帰結を「平成デモクラシー」と定義付け、統治機構改革と政局を上手く組合わせた一冊。「政治改革」や「自民党をぶっ壊す」を旗印に激しい権力闘争を仕掛ける小沢一郎、小泉純一郎の姿は圧巻。 「政治主導」の夢が儚くも散った民主党政権からその政権を「悪夢」と呼ぶ安倍自民党が享受した「政治改革」の果実が安倍一強体制を作り出したのは皮肉である。
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unterwelt
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『平成デモクラシー史』という書名ですが『平成政局史』とも読めると思いました。イギリスの議会政治を基に内閣・与党の一元化を目指した政治・統治機構改革が首相への権力集中をもたらし、そのシステムを理解する小泉元首相、安倍首相が長期政権を維持する一方、理解できなかった政権は短命に終わると理解しました。それにしても2007年に自民・民主の大連立政権が出来ていたら、政治の風景も今と全然違っていたのかしらと妄想。
0255文字
しろくま12
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平成政治史はすべて政治改革から始まった。 ようやく萌芽が出たと言える。 小選挙区比例代表並立制が政治過程や政党組織に与えた影響は様々な研究がなされている。行政改革における首相権限および内閣官房の拡大がどのように首相(内閣)主導の政治に結びついたのかという側面において興味深く読むことができた。政治というゲームの舞台のルールを丁寧かつ緻密に設計することは極めて重要である。制度改革はまだ途上。しかし、その舞台に立つアクターの属人的な要素を切り離して政治過程の在り方を考察することはできないのだと実感した。
0255文字
Ra
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小選挙区制導入の政治改革からはじまる「平成デモクラシー」の論理(要は、二大政党による政権選択闘争)を基軸にして平成政治史を簡潔にわかりやすく説く。さすがは東大法卒の政治記者。特に、小沢一郎、小泉純一郎、民主党政権の失敗の記述が厚い。「安倍一強」を制度的に支える考え方は、何十年も前から唱えられ、具現化し、橋本龍太郎や小泉純一郎が段階的に機能強化し、そして民主党は大失敗した。そういった史実を知らなければ、現在の政治は表面しか理解できないだろう。また、各政権における官僚のコミットも、実名表記のため面白く読んだ。
0255文字
Satsuki
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党や派閥が強かった頃から、一直線ではないが「政権交代と首相主導を両輪とする平成デモクラシー」に向かっていく様子が分かる。90年代の政治改革と橋本行革がその「ハードウェアの整備」で、小泉政権以降が「ソフトウェアの試行錯誤」という説明がすんなり納得できた。第2次安倍政権は、小泉政権と比較すると、内閣と党の「穏健な二元化」。他方、内閣官房で重要政策を決める「首相主導」であり、小泉政権の「内閣主導」とは異なると分析をしている。政局史の観点からは、折々での小沢一郎の存在感とその低下、という観点でも見ることができる。
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Ramgiga
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同時代を生きていながら、いやだからこそわからなかった平成デモクラシー革命。主役は小沢一郎と小泉純一郎。いまの安部政権の姿はこの革命の産物。デモクラシーから亜系としてファシズムが生まれるとは良くいったものである。日本人はまだこの平成デモクラシー革命の成果を使いこなせていないのだろう。いまの時代の外観が良く解ってよかった。
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水月
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55年体制下での「密教」としての「与党・官僚内閣制」が、「顕教」たる「議院内閣制」へと移行する流れが書かれている。第一段階は政権交代の可能性を組み込んだ小選挙区制の導入と、首相のリーダーシップ発揮を支える橋本行革。第二段階は小泉首相の個人の才覚の元、統治機構改革の成果を活かし、55年体制下のコンセンサス型デモクラシーから、多数決型デモクラシーへの移行が進みました。第三段階は安倍一次から麻生政権。ポスト小泉三代は解散権など「首相の権力」を行使しきれなかった。
水月

第四段階は主に民主党政権。この時期に政調会の廃止による、政府・与党の二元体制から内閣の下での一元的な政策決定への移行や総理直属の「国家戦略局」を設置し、政治主導で予算編成を行うなど、内閣機能の強化や首相主導による政権運営という点で一連の統治機構改革と連続性を持つ側面があったといえる。また、2008年に民主党の修正によって置かれた内閣官房に幹部人事を一元管理する「内閣人事局」の設置が2014年によって行わるなど、ざっくりまとめると、今の「安倍一強」が政治改革の「結果」として生まれたものだ、といえそう。

07/22 15:00
水月

413ページもあるので内容をまとめきれなかった。もっと内容を知りたい人はこのページを見てほしい。https://thepage.jp/detail/20170609-00000006-wordleaf?page=1

07/22 15:02
0255文字
Meistersinger
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平成になってからの政界史。民主党政権あたりを除いて、実質は自民党の動きが語られる。小選挙区制による首相への権力集中が基調か。
0255文字
linbose
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★★★★★
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ぶるーめん
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自民党政権の崩壊から今の安倍一強にいたるまでを政党史、統治機構改革の変遷で綴る。もう平成も歴史化したのかと感慨深く読み進めた。小沢一郎の書いた絵にその時の政権の考えで改革が加えられ、今の統治機構に至る。衆議院解散の考え方でも明らかだが、前提条件が時の司政者の解釈で濫用される危険性、現在のように長期一強化した場合に生じる体制の疲労やゆがみ、多様な意見の議論および後進の育成に与える弊害など、官僚機構がそれなりにしっかりしている日本において、今のイギリスをモデルとした統治機構が本当に適しているのか疑問に思った。
0255文字
スプリント
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平成の政治史です。平成になってからかなりの年月が立っていることに驚きます。
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Shige.やおやさん
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面白い。長年の疑問がだいぶ解消した。国を動かすこととはどのようなことなのか少しわかった。やはり人の力。人間力が問題。民主党も小沢さんの自民との大連立の経験していれば、小沢さんのがのちに述べていることが本当なら、政治の世界安倍さんの世界が来なかっただろうに。国を動かすことがは上手かもしれないけど、安倍さんの正直さのない倫理観のないおごりたかぶった行動には、日本に席を置いている人間として、恥ずかしい。それはともかく、いい本だ。政治の教科書だ。何度も読み返したい。
0255文字
council
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長い、長すぎる!デモクラシーというより単なる平成政治史まとめで「自民党秘史」続編の様な内容。平成政治史を研究する学生には参考書になるだろうが延々と出来事をまとめているだけ。まあ平成政治は小沢一郎ー小泉ー安倍晋三、で成り立っていたと云うのは再確認。日経の政治記者は当時の政局真相取材等にどうも弱いような気がする、本業である経済に特化した内容の書作に注力した方がいいのではないだろうか?
0255文字
あ
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ただの政治ルポではなく政治学のアカデミックな成果が取りいれられた記述になっているのがいい
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Kenji  Suzuya
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55年体制崩壊以後の行政府、立法府及び政権与党の統治機構改革について、政治史とリンクさせながら、学問的地検にも目配りして論じられている。橋本行革以後の現在に至る首相・内閣の機能強化とこれに対応する政権与党のあり方、そしてそれらの組織を権力維持・行使という点から利用し、あるいは制御できなかった歴代首相の統治も分析する。単なる政局史には決してならず、制度的な分析と含意が充実している。
0255文字
いわお
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小選挙区制導入による政権交代と選挙の顔としてより権力を増す首相主導をを目指した統治機構改革の試行錯誤の過程を「平成デモクラシー」と定義しその過程を追った一冊。 このところの森友改ざん問題での佐川氏への責任転嫁。前川前事務次官への行き過ぎた介入などの政と官の関係性の問題に非常に有効なものとなっている。
0255文字
Yuichi  Saito
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★★
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croakcroak
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平成に入ってから、首相(党首)に権限を集中させ強力なリーダーシップの下で政治主導の政権運営を可能にする"平成デモクラシー"を確立させた。ただし、それは小選挙区制による政権選択可能な二大政党制が、政権の暴走の抑止力となることが大前提であった。昨今の政治の混乱は、この二大政党制が機能しない中で、首相の権限だけが強化されたことによる弊害だろう。
0255文字
nishiyan
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平成30年間の政治史を選挙制度改革と行政改革をキーワードに綴っている。かつての中選挙区制から小選挙区比例代表並立制への変化によって、自民党内の派閥の存在意義がなくなり、党執行部の力が強くなる。日本型から英国型への転換となったはずが、これも中途半端であることは否めない。選挙制度改革の次は行政改革とばかりに橋本龍太郎首相のもとで省庁再編が行われる。橋本行革も民主党政権による行革も道半ばとなったのだが。どちらも首相・与党党首の力を強めるためのものだったということなのだろう。とても興味深い。
0255文字
すのす
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山下ゆさんのブログで読んだという記事を見つけ、興味を持ち、入手。分厚い新書だが、平成になってからの日本政治史を理解するのに重要な本となるだろう。中北『自民党』(中公新書)でも確か指摘されていたが、この平成の政治史はやはり選挙制度改革が大きな位置を占めているということがわかる。中選挙区制から小選挙区比例代表並立制への移行により、政権交代・政権選択選挙というものの出現、派閥の持つ意義の変化と衰退、一票の格差と定数、野党の合従連衡、などなど。総理への権限の集中は、内閣や与党が変わっても、今後も続くのだろうか。
0255文字
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平成デモクラシー史 (ちくま新書)評価55感想・レビュー43