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桜の下で待っている (実業之日本社文庫)

感想・レビュー
349

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ぴーこら
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桜の季節に読みたくて、ようやく読了。 舞台は東北。新幹線の行き来が、家族や故郷、自らの生き方や現実とを繋いでいるように感じた。 色々な想いを抱えている乗客たちと、それとは関係なくまっすぐに目的地へ進む新幹線の対比が情景に浮かび上がり、自分もそこに乗り合わせた1人になった気分だった。 面倒だけれど愛おしい故郷。まさに。 読んだ後、自分も久しぶりに帰りたくなった。
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kazzz
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ネタバレ彩瀬さん2冊目。1冊目ははまらなかったけど、これはよかった。東北新幹線沿線の「ふるさと」にまつわる物語。人によって「ふるさと」もそれぞれで。3話とちょっと捻った最終話が印象に残った。あと、解説が適確すぎてすごい。
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星々
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桜が咲き始めたので春らしいものを読みたくて。 宇都宮、郡山、仙台、花巻。新幹線で北へ向かう男女5人のふるさとで待つものは。 ふるさとへ帰る。ということは家族に会える楽しみだけではなくて、確執があったりと人それぞれ物語があるんだな。そして解説にあった「持てなかったふるさと」の最終話、桜の下で待っている。もよかった。
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mae.dat
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終話表題作を含む5話短篇。季節柄も丁度好い頃だよ( ¨̮ )。東日本大地震の記憶、爪痕が残る頃に執筆されたのかぁ。最終話だけ趣を異としますが、基本的には桜前線を追いかける様に北上する東北新幹線駅が舞台でね。郷里への帰省の話なんかになっています。章タイトルも花に纏わるものになっていて好い感じですよ。絆もあるし確執の様なものもありますが結局は家族なんすねぇ。最終話は新幹線の車内販売をするさくらさんの話なんですが、それ迄の新幹線車内で必ず往来していたワゴンを押していたのはさくらさんって事だったのね。やるなぁ。
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シナモン
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面倒だけれど愛おしい―― 東北が舞台の「ふるさと」をめぐる物語。 「ふるさと」「家族」というと勝手に温かなイメージで括りがちだけど必ずしもそうじゃない。100の家族があれば100の物語がそこにある。解説にあったふるさと=心の置き場所。 という考え方がいいなと思った。
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こまちゃん
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初読みの作家でしたが、非常に良かったです。これから、いろいろ読んでみようと思います。
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稟
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東北新幹線沿線の地方都市を舞台とした家族の物語が収録されている短編集。なぜ人は自分が変わっていくのと同じように、家族も昔のままでいてくれると錯覚しているのだろうか。なぜ日々変わっていく実在の故郷よりも、幼い頃に見たアニメに懐かしさを抱いてしまうのだろうか。なぜ自分の家族との思い出は綺麗なものばかりではなかったはずなのに、他人の家庭については平和で美しいイメージを浮かべてしまうのだろうか。家族・故郷に関するこれらの疑問に登場人物たちが想いを馳せながら、変わっていく現実を受け入れようとする。
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やじかな
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再読。家族やふるさとについて、考えさせられる1冊。東北が舞台だということも、よりいろんな思いがよみがえってきます。 温かい場所でもあれば、戻りたくないと思う場所でもあるのが家族だったりふるさとだったり…。人の数だけ思いの形はあると思う。最終話の姉弟の葛藤とそれに向き合って決めた道、とても良かったです。
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ルルマリ
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五つの短編集。評価が高いので読んでみた。ほんわかした日常を描いた作品。読んでみて、子供の頃に親や親戚の人が煩わしかった事を思い出した。その殆どが亡くなり、今は懐かしく感じる。ハクモクレンのお話が一番好き。行ったことがない花巻に行き、マルカンでソフトクリームを食べたい。「あんなおそろしいみだれたそらからこのうつくしい雪がきたのだ」のフレーズが心に残る。
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千頼
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春を待ち望む時期に東京へと向かう電車旅中に読んだ。きっと私はしあわせなふるさとを持っている。それなのに他所に憧れ移り住み、旅をしている。私が最後にふるさとにしたい場所はどこだろう。もし私がふるさとになる未来が来るとして、土台として選びたい地はどこなんだろう。
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ねぎまぐろ
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★★★
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まさきち
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東北の各地を舞台に、「ふるさと」について考えさせられる5話を集めた短編集。明るくあたたかいイメージばかりでもない、でも求めて頼ってしまう、そんな場所。それぞれの舞台が繋がってるのも素敵な流れでいい感じでしたが、第一話の祖母の潔さと、最終話の新たな決断が印象的でよかったです。
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虹色
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東北新幹線で帰省した故郷、花を絡ませた5篇の短編集。災害により特別となった地域、大切な人がいる場所、良い想い出ばかりでは無い時間があった所。そんな故郷をじんわり感じさせてくれる良いお話でした。『菜の花の家』の誰にでも覚えがあるだろうクラスメートとの再会は、故郷をちょっと甘酸っぱく感じさせてくれたかな。
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カッパ
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なつかしいだけの故郷に止まらない、切なくも前に進ませる何かがあります。
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lisa
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来月、この本の姉妹本が出版されると知って読んだ大好きな彩瀬まるの短編集。作家の東北への気持ちが色濃くでているあたたかな作品たちだった。私は一度も東北への旅行をしたことがないので、想像しながら行った気分になったようで愉しめた。ただ、東北各地での描写が多くて、もう少し彩瀬まるらしさがでていれば私的に嬉しかったので、次回作に期待したい。
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りっちゅん
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ネタバレおもしろかった。解説もよい。「ふるさと」についてのお話。実家に気持ちよく帰れる人のほうが少ない。なんて思ってもいなかったけど、言われてみると私もそうだな。ふる里は遠きにありて思ふもの…まで切実ではないけど、そんなことってあるよね。「ハクモクレンが砕けるとき」が好き。短いならなおさら大切にしよう。っておばぁちゃんの言葉になんだかいろんなことを考えてしまったよ。マルカンは観光でいったときソフトクリームたべたな。宮沢賢治を読みたくなった。ほかの短編も全てあたり!と思えた。読んでよかったよ
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Y
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★★★☆☆
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なお
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ネタバレ「ふるさと」ってハブみたいなものかも知れない。煩わしいけど捨てきれない。無いとさくらみたいにスカスカする。だけど、そういう場所は自分次第で何処にだって作れる、、、、と良いな。
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みやこ
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宇都宮、郡山、仙台、新花巻、そして東京。 東北新幹線で帰省する30代の、故郷に抱くそれぞれの想い。 そして故郷で迎える人々の温かさ。 おとなになると実家に対する距離感はさまざまに変化していくものだろうし、帰る事情も多様になっていくけれど、やはりたまには帰らないとね、と思った。 帰省する者たちを迎える立場としても、迎える事情は変わっていくだろうけれど、いつもどこかほっとできる故郷であり続けたいと思った。
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しるこサンズ
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初読み作家さん。新聞広告か何かを見て手に取りました。5編からなる短編集。4章目はちょっとスピリチュアルな内容で、小学4年生の語りにしては、いささか大人びていないか。全体を通して、まあ好みは人それぞれだと思いますが、私にはちょっと苦手な文章が多かったかな。ストーリーは可もなく不可もなくって感じでしたが、生意気な言い方ですが、無駄な装飾・表現・言い回しが多く感じられました。ごめんなさい。
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yo_yo
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ネタバレ東北新幹線で北上しながら描かれる5編。「モッコウバラのワンピース」は老いらくの恋で、本当に生きたかった人生を見つけたおばあちゃんを訪ねる孫の話。「からたち香る」は震災による放射線の影響を懸念しつつ、恋人の実家に挨拶に行く女性の話。「菜の花の家」は法事で実家に戻った男が改めて母や家族を知る話。「ハクモクレンが砕けるとき」はファンタジーですかね。祖先と子孫の話。「桜の下で待っている」は、前の4話でそれぞれが乗っている新幹線の車内販売員の話。両親の離婚により、結婚に夢を持てない弟と、結婚を美化している姉。
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コウママ
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東北新幹線で帰省した人そこでのやり取りの短編集。軽く読めて故郷・家族がテーマでじんわり。花咲く季節ステキだな。話を通して出てくる車販のお姉さんが気になっていて最終話に出てきて、その話がなんだかいいな。最初の孫とおばあちゃんも好きです。
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はるごん
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東北新幹線に乗り故郷を目指す人たちの連作短編集。故郷は自分のだったり婚約者のだったり。とても素敵なお話だった。宮沢賢治記念館は旅行で行きたい場所。新幹線に乗ってる人の表情、それも想像するだけで楽しい。出かけたくなる物語でした。
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ばんび
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ふるさとがテーマの、東北新幹線に乗って旅をする連作短編集。人の死についてや親戚とのいざこざといった重めの描写はありつつも、全体的に大切な人との繋がりが感じられる優しいお話だった。『菜の花の家』が一番好き。
ミカママ

はじめまして。新刊線に乗って故郷へ行きたくなる作品でしたよね。

04/30 19:52
ばんび

ミカママさん、はじめまして。コメントありがとうございます。 東北新幹線には乗ったことないのですが、しばらく会えてない大切な人に会いに行きたくなりました。この時期にぴったりの作品でしたね。

04/30 23:24
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ねこ
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「新幹線をつかって帰省」が共通設定の5話が入っている。ひとは故郷に帰ると、いつもとは違う顔になるらしい。そんなうっすらとした情景や思いが、丁寧につづられていました。
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リュウジ
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★3「なにも考えずに故郷に帰れる人って、あんまりいないのかもしれないよ」(P224)。自分は最後の短編の主人公と同じだ。家族はあるが故郷はない。他の短編のお話のように、頼りになる親族も煩わしく思う繋がりもない。それが自分の人生の得か損か、わからない。ただ故郷には長い年月を積み重ね創り上げた共通の価値観があるのは羨ましい。4編目の花巻は仕事で何度も訪れ、花巻で暮らす人たちと深く話をした。同じ故郷に生きた賢治を誇りに思い(今は翔平かw)、マルカンのソフトクリームはみんなの子どもの頃の笑顔の思い出だ。羨ましい。
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ryohjin
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東北新幹線の5つの駅にまつわる短編集。描かれたふるさとや家族の物語に波風はありますが、重くはならずやわらかな空気につつまれています。それぞれの題名に花の名前が使われていますが、どれも原色ではなく淡彩で彩られています。人の世のつながりをじんわりと想ってみたい、そんな気持ちに誘われる短編5編でありました。
ミカママ

はじめまして。まさに今読むべき作品ですよね。新刊線に乗りたくなります。

03/31 22:30
ryohjin

ミカママさん、コメントありがとうございます。 新幹線で訪ねる東北の春...いいですね!

03/31 23:45
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えつ
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ずーっと積んでいた作品。「ふるさと」をテーマにした5篇からなる短編集。他には「新幹線」と「お花」も共通項かな。男女5人がそれぞれ新幹線でふるさとに北上した先での物語。宇都宮、郡山、仙台、花巻、東京が舞台だけれど、前半3篇は街並みや観光名所とか行ったことあったりで、浮かんできて読みやすかったかな。最後の東京は新幹線の車内販売の女性の話で表題作だけど、1番好きだったかも。でも、1番最初のおばあちゃんの「綺麗なワンピースを〜」は胸に刺さったなぁ。家族は振り回されるかもだけど素敵だと思った。
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larme
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4月。東北へ向かう新幹線に乗った男女5人は桜前線と共ににそれぞれのふるさとへ向かう。理由は様々。どの登場人物も心に故郷や家族に対する複雑な想いを抱えていたりする。家族って近い存在だからこそ難しかったりするし、私も共感できるな〜っていう部分がありました。東北という土地の描かれる情景も美しかったし桜も見てみたくなりました。連作短編なのだけれど、私はモッコウバラのワンピースの素敵な恋をした祖母と孫のお話とからたち香るの福島の実家へ結婚のあいさつをしに行くふたりのお話が好きです。ふるさとって深い。
larme

ミカママさん✩.*˚ コメント&登録ありがとうごさいます😊 なんだか自分の事のように刺さるお話でしたよね。旅がしたくなりました(っ ॑꒳ ॑c)

03/13 09:01
ミカママ

こちらこそありがとうございます。レビューを参考にさせてくださいね。

03/13 09:43
3件のコメントを全て見る
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fukui42
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どうもイマイチ話の中に入れなかった。最後の社内販売員につながるところは、いいかな。
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イカカイガカ
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「ふるさと」をテーマにした短編5つ。各編の主人公たちは、桜の季節に東北方面の新幹線に乗って、ふるさとに向かう。ただ、ふるさとと言っても、本人のだけではなく、婚約者のだったり、親のだったりする。そして、その意味合いは人それぞれ。懐かしさを感じる者もいれば、煩わしさを感じる者もいる。親族だからこその安心感もあれば、逆に反発心や諦めもあったり。人生色々だ。それでも。最後は、「自分の居場所」について前向きに思わせてくれる短編集だった。
ミカママ

はじめまして。テーマもいいし、連作の繋がり方もめちゃ好みでした😌

03/04 03:19
イカカイガカ

はじめまして。たしかに各編の繋がり方がいい感じで、とても素敵な短編集でした☺️

03/04 06:27
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てんてん
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いい小説です。心が温かくぬくもります。新幹線に乗りたくなります。人間関係家族関係、おもしろいですね。生きていくうえで楽しいと思って受け止めるといいですね。
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pirokichi
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ネタバレ読み友さんのレビューの「新幹線の売り子嬢」に惹かれて。車内販売が廃止となったが小説の中に残っているのならうれしいし、読みたいと思った。本書は「ふるさと」がテーマの五篇。主人公たちはみな電車に乗って北へ向かう。宇都宮、郡山、仙台、新花巻、東京。そしてどの作品もモッコウバラ、からたちなどの花が物語に深みを与えている。特に「ハクモクレンが砕けるとき」が胸にきた。また、表題作の主人公の車内販売員が語る「この人たちの故郷ってどんな場所だろう、どんな人がいて、どんな景色なんだろうって思ってた」に胸が熱くなった。
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ミカママ
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とてもいい読書体験だった。連作短編集の共通項は「故郷」「新幹線」「春のお花」そしてメインの「新幹線の売り子嬢」。わたしも去年、京都からの帰りにビールの買い足しと息子用カツサンド購入させていただいたっけな。その直後、東海道新幹線では売り子嬢廃止と聞いて愕然とした覚えが。『菜の花の家』がダントツ。そして『ハクモクレン』中の宮沢賢治記念館、高校時代に友人との旅の途中、行ったことあるぞって記憶がさぁっと蘇って読書の威力を思い知る。オススメ。
ミカママ

えみりん、これからの季節にぴったりやね🌸

02/20 21:30
ミカママ

b☆h、まさに。こちらではまだ雪が残っていて🌸はまだ先なのですが、シーズン先どって楽しめましたよ。

02/20 21:31
17件のコメントを全て見る
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そら
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★★★
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たか
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★★★☆☆旅に出たくなる。不思議な話や、なんとなく懐かしいような話など。短編集。
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心士二人
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新幹線に乗って花巻に行ってみたくなりました。お話の本筋とは関係ないですが、孫に対して「お前、〜かい」っていうおばあちゃん言葉を喋る祖母っていつ頃から小説に登場したのかな。
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fii
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話の内容には関係ないけれど、この前東北旅行に行ったおかげで知った地名や駅名、行った場所がたくさん出てきて、自分の世界が広がったことを実感した。
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ぱちもん
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ダントツで「ハクモクレンが砕けるとき」が好き。小学生の知里の心に鳴り響く「かちゃん」という音。それは同じ学校のみどりちゃんが、車に押し潰されて「骨が砕ける音」。この一文の強烈なインパクトときたら。直視できない生々しさで死を表現する作家さんだと思う。ホラーのそれとは全く違う、現実の死。3.11での被災経験あってこそなのか、元々持っていたものなのか。(「暗い夜、星を数えて」が圧巻なので読んでほしい!)どんなに短い時間でも「ちゃんと咲いた」みどりちゃん。死を美しく見つめた宮沢賢治を読みたくて仕方なくなる。
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umikaze_nagiko
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 五篇の短編集で、それぞれ象徴的な花が出てくる。  それぞれの家族に屈折や、喜び、哀しみ、過ぎ去った時への思いがある。  読みやすい作品集になっている。
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