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十字型の屋敷で起こった連続殺人。1989年の作品で、不幸を呼ぶと言われるピエロ人形の目線もあるのは、目新しく興味を引きます。お金持ちの家、お嬢様、書生、それだけでもザ・ミステリー。当時に読めば、トリックに大いに斬新さを感じたかも。二転三転する終盤は良かった。

十字屋敷のピエロ新装版 (講談社文庫ひ 17-40)東野圭吾

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あらすじ・内容

ナイス ★21

コメント(0)2025/04/28

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強毒性のウイルスの蔓延や、数々の災厄の原因と思われる人工知能『天軸』。選ばれた三人がその暴走を留める旅に出る。デビュー25周年記念描き下ろしで、他作家との企画の元となるものとのこと。薄くてあっという間に読め、もう少し長めにと思うものの、現代を風刺するような寓話的な話は伊坂さんならでは。傲慢な人間の未来はどうなっていることやら。

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福岡県廃校決定の田舎の小学校秋祭りが舞台。数人の目線での物語で、卒業生であり、保護者でもある類の衝撃的な回想部分から始まる。閉鎖的で、男尊女卑の強い地域での暮らしは、女性にとって生き辛いものであることは確か。事なかれ主義で過ごす時代ではないのですよね。小6と、小5の感情としては少し違和感を感じるものの、世代が異なる登場人物の『家路』から馳せた思いには、心に響くものがあった。

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ネタバレSNSで｢人魚が逃げた」がトレンド入り。今置かれている状況に悩み上手く整理出来ない5人が、王子の嘆きに導かれるものは。青山さんの文章も構成もやっぱり素敵。5人それぞれの思いがギュウーっと伝わってきました。読み始め、｢逃げた？反省している人の言葉じゃ無いじゃん」と思っていましたが、読後読み返すと、確かに言ってない‥。そうかこんな風に思い込みで判断すべきでは無いと言うことか。『街は豊か』『嘘は遙か』での家族への愛情や、自分自身を許し、ゆっくりと微調整していくという、そのひと手間の豊かさを身につけたいものです。

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商店街でネイルサロン『月と星』を営む月島美佐は、偶然知り合った休職中の新米ネイリストを雇うことになる。しをんさんのお仕事小説、堪能いたしました。奥深いネイルの世界、仕事への向上心、同じ道を行く人との関わりから生じる本音が描かれ良かったです。月島と大沢の師弟愛にもホロリときました。そして読後、じっと手を見る。

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おぞましい死体の横には稚拙な犯行声明のこのシリーズ、車で引きずられたり、高温で燻されたり、どの殺され方も恐怖でしか無いです。前作と読書の間が空いており、古手川の心理に深く寄り添えず、結末があっさりと感じてしまったのが少し残念です。連れ回された少年の新村拓真、いつかまたどこかに出てくるかも。

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無職の美晴は、高額報酬につられゴミ屋敷の掃除に行くが、実は、誘拐だった。美晴の過去や、誘拐の目的が気になりページが進みます。猪八戒のセリフも何かあるんだろうなと思いつつ分からず。横関さんのエンタメ小説十分愉しめました。少子化、東京一極集中など、「出来ない」から「出来る」に近づける頭の柔らかい政治家や、官僚出てこないかな。

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道長の娘彰子の出産が間近な頃、道長私邸の下﨟女房の小紅は、ある娘と出会ったことから、盗賊として死んだ末兄、藤原保輔の真の姿を探ろうとする。外戚という政争に敗れた祖父、酒の席で人を殺めた父、闇討ちに失敗して殺害された長兄、罪人の末兄。一家の汚名を返上すべく、日々奮闘する兄藤原保昌と、後ろ指を指されながらも仕事に励む末妹の小紅のバックグラウンドは悲惨。世が世なればと嘆くより、自ら花を咲かす努力をしなくてはならないのだろう。