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シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々)

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ほんメモ(S.U.)
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シリアのダマスカス近郊のダラヤという町に、反政府テロリストとして閉じ込められた人々の、リアルな声を取材したノンフィクション。彼らを支えたのは自作の秘密図書館と途切れ途切れのインターネットで、著者のミヌーイさんはSNSやアプリを駆使して彼らと連絡を取り続け、その声を私たち読者に届けてくれたのでした。樽爆弾が降ってくる町で、彼らが本を読み続ける様子に胸が詰まる思いがしました。彼らも凄いし、本てすごい。私は本が大好きですが、それは平和と安心があっての事で、私が彼らの立場なら本なんて読む気になれない気がします。
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海星梨
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NDC攻略中。いやこれ、図書館じゃなくてシリアか戦争のところにおいた方がみんな読むんじゃない? 胸に迫る。国連マジで何してんの感ある。オバマ政権は何もできなくて、トランプ政権に変わって希望が見えてくるのがもうね、ままならない。インターネット環境ができて実地に行かなくてもドキュメンタリー成立するというのもすごい。
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横山也寸志
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不明にして、ダラヤのような抵抗運動があったこと、その中心に本があったことを、初めて知った。現実の結末、とりあえずの帰結は不幸なものである。しかし、今イスラム国はほとんど力を失っている。革命にせよ反政府運動にせよ、力や一時的熱狂を背景にしたものは、興隆も速いかも知れないが滅亡も速い。いくら焚書をして民衆に一つの考えを押しつけようとしても、長続きするものではない。本による通時的連帯、対話による共時的連帯が、ゆっくりではあっても、正しい変革を起こすのだ、という、人間の理性に対する信頼を、その思想を伝えてくれた。
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あきら
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世の中には現在進行形の戦争がたくさんある……
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やどかり
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ネタバレシリアの内戦の中、ダラヤという町に反政府テロリストとして閉じ込められ人々のノンフィクション。戦後に瓦礫の中から探し出した本で図書館を作ったのだと勘違いしていた。今もシリアで内戦が続いていることも知らず、恥ずかしい。教育、教養のある人間は危険と見なし、本は政府やアサド氏を讃えるものしかない。政府が民衆を攻撃し、物資も止める。安倍さんのこと、選挙の投票率の低さもあって、日本は平和ボケだなと思ってしまった。我が国は恵まれていることに気付いていない。「絶望から過激主義に陥らないようにするため」雑誌を作った彼ら。
やどかり

こんな若者たちがいてくれてよかった。絶望から過激主義へ…、人の生きる権利を脅かす犯罪を起こす人たちに通じる状況だと感じた。読書は人の心を救う役割を持っている。

07/12 16:02
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ひいる
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フランスの記者がネットツールを使い、包囲され爆撃されているシリアの都市ダラヤの(避難後の住人は八千人)図書館を作った若者に取材したルポタージュ。 一言では言い表せないです。 ダラヤでは、本が希望の、正気を保つための、現実から逃げ出すための存在で、政府からテロリストとされ、爆撃され続けた平和を求める若者たち。 本の終盤には彼らと連絡も取れなくなり… 読みやすかったです。読んでよかったと思います。 これが現実じゃなければ。
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Apollo
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ネタバレ「本は僕を支配しない。与えてくれる。僕を去勢するのではなく伸ばしてくれる」本と知の力を何よりも大切にしたシリアの町ダラヤの地下で、政府軍の熾烈な攻撃に耐えながら作られた図書館の話。若者たちは、瓦礫から本を取り出し、最初のページに本の持ち主の名前を書き込んでいく。彼らが図書館で本に囲まれている姿は、ここが戦場とは思えないほどの静けさとアカデミックな雰囲気を感じる。飢えにも死の恐怖にも勝る知的好奇心と自由への渇望に感動すればするほど、それらを一瞬で吹き飛ばす政権者の暴力に怒りを禁じえない。
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きの
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現実に、しかも遠い昔ではない事実ということに重さを感じました。私も本を読むのは大好きですが、この紛争の中での読者というのが、人々をどれだけ励まし力や癒し、勇気を与えてるのかと思うと苦しくなってきます。食べ物が無く、飢えたり栄養失調による命の危険の他に、いつどこで殺されるか分からない危機感、そういった苦しみはよくクローズアップされやすいと思うんですが、知識や文化、文字を奪われる苦しみって今まであまり想像した事がなかったです。これは現実なんだと思うと不用意な事は書けないけれど、とにかく重い一冊でした。
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Kaname Funakoshi
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内戦下のシリアでアサド政権に包囲されたダラヤの地下で運営されていた図書館とその運営者および利用者の話。リモート環境で書かれたドキュメンタリー
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けんとまん1007
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これが、つい最近の事実であるということ自体、自分の中で消化できないものがある。シリアという国、内戦のこと、国連のこと、国際・宗教というもの。いったい、どれだけのことを知っているだろうか?ジャーナリズムの意味合いが、改めて考えさせられる。文字通り、都合の悪いものは根絶やしにするという思想。その中でも生き抜こうとする思い。人は、知ること、知識を得ることで、希望につながることがある。その意味での本、図書館という存在意義がここまで大きいものだと再認識。当分、消化しきれないものを背負った感じがする。
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nekonekoaki
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著者は偶然のことからFBでダラヤの秘密図書館を知ったという。インスピレーションがはたらいて、彼の地の若者たちとの交流が始まる。全てがネットを通じての上で。報道される情報だけでは分からない、虐げられる側のその地にとどまる確固たる思いや生活の様子を垣間見ることができる。読書を通じて得られる一時の平穏、仲間との連帯感。本の持つ凄まじい力を感じとることのできる一冊です。
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ソフィ
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ダラヤに残り抵抗し続けていた人々が強制退去されたのが2016年。ついこの間の話じゃないかと愕然。著者とついに直接会うことができたときのアフマドの言葉「僕は成長してこの悲劇から抜け出したように思う。これほど自分が自由だと感じたことはない。誰にも奪われない記憶を持っているからです」。
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ぜんこう
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ノンフィクション。シリアで内戦など混乱してたのは知ってたけど、イスラム国ではない反政府勢力がダラヤ(←地図を見たら首都ダマスカスのすぐそば)に封鎖され連日爆撃されていたなんて知らなかった。もともと図書館がなかったのに瓦礫の中から本を集め地下に図書館を作ったなんて。民主的でない政府は教養や教育を敵視し、都合の悪い本は読ませない。『華氏451度』のことも書かれていたけど、まさにそんな世界。本当に国連は無力で各国は市民を見殺し。重い本でした(重量のことではない)。
ぜんこう

たしか『めぐりんと私。』の巻末に紹介されてて気になって図書館で借りました。

06/13 15:29
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robamimim
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秘密図書館!タイトルに魅かれて読む。すごい本でした。 戦争の真っ最中にがれきの中から本を集めて図書館を作る。めちゃくちゃかっこいい。それをFacebookにアップして、外国のジャーナリストとやりとり。現代だなあ。最初は希望もありがんばれーという気持ちで読める。7つの習慣が人気だったり、読んだ事のある本が話題になっていると、地続きで有ることを感じる。どんなに戦争がきつくても本を読む時間は自由。それが包囲戦でどんどん飢えて痩せてぼろぼろになっていく。今どうなっているんだろう。同じ時代の残酷さがしんどい本です。
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roco
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ネタバレダラヤは抗議デモに端を発して、シリア政府軍から攻撃、封鎖を受けていた。著者の仏人ジャーナリストはSNSを通じて町にとどまる若者から、ダラヤに秘密の図書館が作られていることを知る。攻撃を受け兵糧攻めにあう毎日。反政府主義者の実態が平和な抵抗から過激なイスラム原理主義のテロリストまであるところで、ダラヤは市民が軍隊をコントロールしている特別な町だった。本と図書館の存在は人々を正気に戻して自分でものを考える機会を作っていた。2018年に都市は制圧され住民は強制退去。これが現在進行形の問題であるところが恐ろしい。
roco

長兄の死で大統領職を継いだ彼には民主化の期待がかかる一方実力のなさも指摘されていた。その後、「世界最悪の独裁者」ランキングにて第12位に選ばれるようになった。親ロシア政権なので、西側で伝えられることにはかなりバイアスが?とも思う。奥さんは中東のダイアナと言われる、やはりイギリスで教育を受けた人だ。シリアからの大量の難民はISから逃げているのかと思っていましたが、シリア政府軍から逃げている方が多いのかもしれません。(あやふやな理解…T_T)

04/30 13:15
roco

彼らが読んでいる本がおもしろい。パウロ・コエーリョ『アルケミスト』(批評家の評価高いとは言えないが、彼らにはなじみのある概念:自分への挑戦)、イブン・ハルドゥーン『アル=ムカッディマ』(14世紀のチュニジアの歴史家、アラブ王朝の勃興と衰亡の原因をさぐる)『7つの習慣』(自己啓発本) 著者は中東を専門にしる女性ジャーナリストでイスタンブール在住。著者と4才の娘が楽しみにしているフランス文化センターのお話し会の話が挿話されるが、イスタンブールでも爆破事件が。本のある日常生活との落差が激しい。

04/30 13:16
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ぷうやん
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ネタバレ反政府主義者の町として封鎖されたダラヤ。危険なため著者はその町に近づけず、抵抗者側とのSNSのやり取りをもとに書かれたため事実とは異なることもあるだろう。ただ、絶え間ない攻撃で毎日のように住民や仲間が殺されるなか、命がけで瓦礫の下から本を掘り出し図書館を作ったということ。本を読み、学び、ネットで外と繋がって暮らせたのはとても人間らしく、ある意味そこは小さな理想郷ともなったと思う。ダラヤから出て個になった今、彼らは現実の中でどう生きるのか。失われた生命の分大きな責任がある。
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PORTA  P51
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瓦礫と化した街から救い出せたものは、紙の本だった。電気がまともに使えない状況は、紙の本にとって障害とはならない。砂埃にまみれても、大抵の紙の本はびくともしない。燃えてしまってはどうにもならないが、そのときは読み手も燃えている。人間が生きられる環境であれば、凡その場面において紙の本は我々との対話や伝道の相手で在り続けてくれる。殊更に紙の本を美化するものではないが、人類にとって最も大切なモノのひとつであることは確かだ。一人の人間が世界を変えることがあるように、1冊の本も世界を変える。本とはそういうものだから。
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relaxopenenjoy
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フランス人ジャーナリストによる、ダラヤの若者たちの、地下図書館にかかる活動を主軸に、政府の包囲や樽爆弾空爆、ライフラインの寸断により飢えに苦しみ死と隣り合わせの日々も描いた本書。街を去り国外に難民となったり他の町へ逃げた市民が多い中、反体制派兵士や若者たちは最後まで残り戦った。ロックダウンされてから降伏まで、2012年11月から16年8月までほぼ4年。著者が彼らに接触した15年〜17年頃までの話。シリアの内戦については最近の情報を中心にまだまだ追いついていないのでキャッチアップしたいと思う。
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セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
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戦争は終わっていなくて、この現代にそんなひどい暮らしをするひとが世界で存在するなんて、平和な日本に暮らす私たちには全く想像もできない。 希望は、ある。教育をうけること、自立すること、他人を思いやり助け合って生きること。 戦争を終わらせよう。遠い日本にいても何かできることはあるはずだ。
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moonanddai
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誰が敵で誰が味方か「しっちゃかめっちゃか」なシリア。政府からは「テロリストの町」と決めつけられた街で、破壊された建物の下から本を取り出し図書館をつくった若者たちがいた…。彼らは、改めて「本」を読むことによって、過去(歴史)を学び今(科学、文学)を知ることで、(私が言うとちょっと気障ですがW)未来を見つめなおすようになった…。さらにはお互いの学びあう「大学」までにも発展するところなどは、結局暴力(軍事)が跋扈するほかの町とは違う歩みとなった。結局この町も過去形になってしまったが、芽は広げられたのが嬉しい。
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がんばる駄目人間
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【感想】カフェでデザートと共に何の不安もなくこの本を読める自分と地下の薄暗いネットも不安定な彼らとの違いを想い無力感。拷問で惨殺されたギヤト・マタールのバラの花と水の瓶を渡すアイデア、君主論を読むのが夢だったオマールが作り上げた前線のミニ図書館、最高の相棒にしたキヤノン70Dに樽爆弾から救われたシャディ、16年2月27日の休戦で文法までも春の衣装をまとった街。素敵な表現と残酷な現実が交互にやってきて、頁を捲る手は恐る恐るだが止まらなかった。7つの習慣のブームから討論会までしている彼らの未来は明るいと信じる
がんばる駄目人間

【要約】シリアの首都近郊ダラヤにある地下図書館を作り出した若者とフランス人ジャーナリストの交流ルポ。2011年に起きたアラブの春を契機として自由を求めるシリアをアサド政権軍は12年から包囲し攻撃、その中13年末に青年アフマドは瓦礫の中から本を集めアサド政権下では無かった公共図書館を作る。元の持ち主の名が刻まれた蔵書群は希望となったが紛争に苦しむ生活は続き、15年にFBへ乗った写真から著者との交流が開始。フランステロや国連の支援物資輸送失敗も相次ぎ樽爆弾やナパームでダラヤは強制退去となるが心の紙の砦は続く

07/19 18:29
がんばる駄目人間

【雑記】もし現存したならベルリンのベーベルプラッツ(沈められた図書館)の生き残った稀有な形となったのに実に悲しい。陳腐な表現で申し訳ないが図書館という公共物と戦争による自由の搾取の組み合わせは非常にエモいなと再確認。

07/19 18:35
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omasa
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すらすら読み進めたわけではない、何とか最後まで読破。私の想像力が足りない。困窮するダラヤを思い浮かべられない。安全で豊かな現代社会で、のうのうと生きている私の傲慢。「本の汚れを拭い、破れを修理し、仕分けし、記録し、分類し、アルファベット順に並べた。ひとつひとつに番号をふり、もとの持ち主の名前をていねいに書き込んだ。」危険な町での丁寧な仕事ぶりに感心。アサドへの怒りがこみ上げる。よくも自国の国民にこのような酷い仕打ちができるものだ。狂っている。怒りに身を任せるのは危険なこと?憎しみの連鎖が絶ちきれないのか。
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Nobuko  Hashimoto
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フランスのジャーナリストによるルポ。シリア内戦下、反政府派の拠点ダラヤの町は政府軍に包囲され、4年もの間、人びとは地下で耐乏生活を送る。そういう状況でも、瓦礫の下から本を救出し、整理して学ぶ場、交流の場をつくった青年たちがいた。『戦場の秘密図書館』と併せて、月イチ連載書評で取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=201724
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橘
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2015年シリア、現在進行形のダラヤの歴史が、スカイプを、ワッツアップを通じて語られる。どんなにアサド政権から弾圧を受けても、人権を求め抵抗する残された人々。彼らの拠り所となる『図書館』は、ある種の象徴だ。日ごとに烈しさを増す爆撃と、都市封鎖による飢餓。彼らにとって、本は反知性主義への最高の盾だ。そして本書は、読む者すべてに彼らの記憶を永遠に刻み込む。
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みかん
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以前手に取ったが、挫折した一冊。 再度チャレンジしての読了 読み終えて、自分は彼らほど真剣に本に向き合っているか、と自問自答した。今この時もどこかで読んでいるだろうか、安心して暮らせているだろうか。関心を持ち続けることが、私に出来る第一歩だ。
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ハナハナ
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本は食べ物と同様知識の栄養源となる。シリアのダラヤはアサド政権によって包囲爆撃された町。その瓦礫だらけの町で数千冊の本を救い出し地下に秘密の図書館を作った若者と仲間の軌跡を著者はインターネットを駆使して彼らと対話し写真動画を見て実況中継さながらに詳細かつリアルに貴重な記録を書き記している。2016年8月ダラヤの名は集中爆撃によって埋められ地下の図書館も潰されたが若者は避難先でも巡回図書館を始める。絶望の淵から立ち上がる力強さと行動力に胸が熱くなった。今彼らはどうしているのか…シリアに1日でも早く平和を。
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れいあ
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ネタバレダラヤの秘密図書館。フランス人女性ジャーナリストによるノンフィクション。この間読んだイギリス人男性ジャーナリストによるものと登場人物はほぼ同じだが、別の側面を垣間見られる。彼女の日常とダラヤの現実が交錯する。爆撃と血と餓えと死と本。彼女の娘とお話会と自爆テロ。
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らむね
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レ・ミゼラブル を読んだとき、思うところはいろいろあったけれど、「自由を求める革命」は遠い昔の出来事だと、どこかで思っていた。 でもここに登場する青年は、私と同い年か一つ上のはず。 「とくに若者は、影響を受けやすい。きっと無知だからでしょう。」p57 私たちはある意味平和の中にいて、情報が溢れているのに、知ろうとしない。勉強する意味がわからないと嘆く。すべてを鵜呑みにはできないとしても、ほんの少しの知識が、こんなに見える世界を変えてくれるのに。
らむね

でも、私自身もその一人。何せシリアの場所を地図で確認することから始めて、この本を読みながら歴史の教科書も見返した。進行形の出来事なのに、知らないことがあまりにも多い。「無関心」は「無知」の賜物。 読書とは何か。置かれた状況によって、その意味は異なる。本が与えてくれるのは娯楽だけではない。

12/24 04:09
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Hisatomi Maria Gratia Yuki
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痛めつけられた町から秘密図書館のメンバー含む町の人々が脱出し、イドリブ県に着いたところで一旦、本を置いた。その後、イドリブ県も紛争の渦中になっているからだ。また読み進めると、秘密図書館のメンバーが拘禁反応にも似た戦争後遺症と向き合っていかなければならない現実が描かれていた。それでもメンバーの一人は脱出先で移動図書館を始める。その逞しき知性を讃えたい。
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Witch丁稚
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アサド政権下のダラヤ(革命前は人口25万人)が押し付けられる弾圧と抵抗の中、人が人でいるための本の働きについて。ダッカのようにイスラーム国に乗っ取られはしなかったがまさに今革命の最中でありレ・ミゼラブルを見て落ち込む市民。アサドがいる首相官邸が肉眼で見えるほどの近い距離感がさらに絶望。アメリ。アルケミスト。殻(アル=カウカー)。7つの習慣。
Witch丁稚

外部の人(著者)に知られなければ私がこの図書館を知ることも出来なかったのだがそれでもどこで漏れるかわからない手の内を晒すことは相当なストレスなのではないだろうか。

08/17 20:47
Witch丁稚

「封鎖は逆に私たちを過激化への誘惑から守ってくれていました。ダラヤの精神を生かし続けてくれたのです。四年の間、わたしたちにはわたしたちしかいなかった。常に容易なわけではありませんでしたが、わたしたちは諍いをいつも対話で解決しました。外からの侵入はなかったのです。操ろうとする試みもなく、外国の干渉もなかった。特殊な経験です」

08/17 21:39
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風琴
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図書館って本を読む場所というだけでなく、そこで人が集ったり語ったりできる。そして本を通して過去を学び、自分が行ったことのない国のことを知り、世界を広げてくれる。過酷な状況のシリアと同じことを経験した国や時代があったことも知ることができる。図書館や本が未来への可能性を導いてくれることを願わずにはいられない。シリアの現実の一端をこの本が伝えてくれたことを感謝したい。
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フム
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シリアのダマスカス近郊の町ダラヤで民主化を目指して立ち上がった市民に政府軍の激しい弾圧が向けられた。町の封鎖、無差別に住宅地を襲う樽爆弾、破壊の絶望の中にあって瓦礫の中から本を救いだし秘密の図書館を作った若者達がいた。自由への渇望から武器をとった若者に、本は自分を見失わないよう助けてくれた。片手にカラシニコフ、もう一方に本、本を読むことは何よりも人間であり続けるためだった。その一人アフマドが大切にしたのは、パレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュの詩『包囲』だ。同じ苦しみを経験した人の言葉が彼を支えた。
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環
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人がどんな思いで本を欲し、本が集まる場所を拠り所とするのか、この本を通して自分の感覚とは別のところで理解できた気がする。究極的な意味では自身を人として生かすため、本を求め、それを希望の灯火とするのだろうし、それはわたし自身においてもあまり変わらないように思う。
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Hiroyuki Fujiwara
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シリア政府軍に包囲され、大変な戦場の中にあって、人の心を解放し、前向きに光明を見出すことができるのは読書だということ。読書の素晴しさを知った。爆撃の後の廃墟の中を生命を救うことができない状況の中で本を救い出し地下に一万五千冊の集めた本を並べる。そこでむさぼり読む若者たち。暴力によってではない方法で立ち向かおうとする姿勢。それには知性を身につけることの重要性を感じる。この本の特徴は著者が現地に行ってではなく、スカイプとメッセンジャーアプリで現地の状況を伝え聞きながら書かれている。現代でなければありえない本。
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assi
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「国際社会」は何もしてくれないということが現実に分かる。来世があるかどうかは分からないが、ダラヤで理不尽に殺された方々が次は平和な世界に生まれ変われることを願います。「国際社会(無関心)」「国連(無力)」は何をすべきか真剣に考え、見殺しにするのではなく、すぐに活動に移すべきだ。
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てつこ
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壮絶。テロリストの烙印を押され、シリア政府によって封鎖された街ダラヤで、自由と平和を求めて戦った若者達の物語。崩壊した家の瓦礫から集めた本で地下に図書館をつくる。読書に馴染みのなかった人々が、本を読み、より良い祖国の未来のために勉強に取り組む。死との背中合わせの生活の中で、本は精神の自由を与え、成長の原動力となり、正気を維持するための精神安定剤にもなる。停戦合意を破る卑劣な政府、無気力な国際社会の態度に対するアフマドの言葉が刺さる。「自分自身しか当てにできないんだ。世界中が僕たちを見捨てた」
てつこ

この言葉、紛争地域に生きる人の絶叫じゃない?読後感がすごい苦しい

01/07 23:58
0255文字
sora
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WEBの情報のみのルポ。戦場においても希望を持つために心のために「本」は必要なんだ。
0255文字
さく
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読むのが辛くもあったけど、読んで良かった。シリアの首都近郊の町ダラヤは、政府軍に包囲され、毎日爆弾を落とされ、物資も届かない状況であった。建物が壊され、焼かれ、隣人が死んで行く中、ダラヤの青年たちは、瓦礫の下から本を拾い、地下室に秘密の図書館を作った。いつか持ち主が現れた時のために本には持ち主の名前を書く。本は、死の恐怖や悲しみを一時忘れさせてくれる。本書の著者は、包囲されたダラヤの青年たちとインターネットを使って一年間連絡を取り合い、彼らが脱出した後には会いに行っている。彼らの過去が本になって良かった。
0255文字
あらい/にったのひと
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読んでおかないといけない系の本です。「レニングラード封鎖」を読んでいると、なおさらやりきれなくなる。何で70年経って同じこと繰り返さなきゃならんのか。国連に力が無く現場で無理を通せないのはダレールの時と変わらないなあ。
0255文字
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