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職場のハラスメント なぜ起こり、どう対処すべきか (中公新書)

感想・レビュー
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読みやすかった。様々な種類のハラスメントが次々に造語されていくのは日本特有の現象であるらしい。パワハラも和製英語であり、日本の権威主義的な職場慣行を引きずった概念であると。個人の問題ではなく職場の構造的な問題として捉える「ハラスメント」概念に集約した方が合理的だというのが本書の主張の一つ。EU(特にベルギーとフランス)のハラスメント関係法制を理想としており、日本の政治・行政・企業のこれまでの対応については一貫して批判的な内容。セクハラにおいて被害者の迎合的態度が生じてしまうなど、複雑な構造も垣間見えた。
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だいご
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ヨーロッパの方ではハラスメントは「悪意の有無」ではなく、被害者の心身を害したという「結果」を重視するそう。日本もそうあるべきだと思う。日本は他国に比べて労働者を守る意識が低いと感じる。働きやすい環境を企業や国が積極的に作ろうとしないと心身を壊す人たちがどんどん増えて、結果生産性が落ち、誰の利益にもならないことを考えてほしい。複数人の被害者を生むより、一人の加害者を排除する方がよほど生産的。
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さとも
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仕事で必要になり手に取りましたが、ちょっと読みにくかったです。1番印象に残ったのはハラスメント加害者の「ハラスメント意思」は不要と考えられている点です。『ある行為が対象とされた人に対して人格や尊厳を侵害する、あるいは労働条件を悪化させる効果や結果を有してることで充分』
0255文字
あったろう
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ハラスメントの起こりやすい職場の特徴や裁判で取り上げられた事例の紹介など参考になった。また、日本のバワハラの定義が曖昧というのもその通りと思う。残念なのは、政策提言の説明が多いこと。フランスやベルギーなどは深刻な人種問題を抱えた国でしかも社会主義的な観点から取り入れられた制度と思われ、それをそのまま日本に導入するのは乱暴と思う。
0255文字
言いたい放題
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図書館にない
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かごむし
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2年前の本。働き方改革とか浸透してきたし、読む前は時代遅れの本かなと思った。とんでもない。いじめは個人の資質やコミュニケーションの問題で片付けられていたものが、組織の構造的な問題として認識され、ハラスメントの概念へと進化した。だが、日本の場合、ハラスメントという包括的な概念よりも、セクハラ・パワハラ・マタハラなど、マスコミ受けする細分化された概念が歩き回ってしまった。細分化された言葉にあてはまらないことで、本来「人格や尊厳の侵害」というハラスメント概念で救済すべき人や事象が見えなくなることが問題と知る。
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ぐんまくん。
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裁判レベルのハラスメント例が俯瞰できる。ただ、表に出ていないハラスメントの実態、全体像は誰にもわからないのでは。
0255文字
aochama
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職場で発生するパワハラなどのハラスメントを事例、統計を駆使して分析し、フランスやベルギーなどの法制度を研究して今後のあるべき姿を論じています。法制度の整備も大事ですが、本質の解決には複数の要素が必要ではないかと思いました。 論文調なので、読むのに難儀しますが、ハラスメント問題を考える上で誰もに目を通していただきたい内容ですね
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やま
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職場でのハラスメントについて、マクロ的な視点からの分析と国際比較、対処法について書かれた本。現に被害を受けている人に即役立つ内容ではないが、大切なことが数多く書かれている。
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ポルターガイスト
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内容はともかく新時代に向けて読むことに意義がある本なのかなと思いました。
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akanishi
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職場では加害者にも被害者にもなりうるわけで、現実の様々な事例にうなずくばかりである。
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sk
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この問題について体系だって書かれた良書。ハラスメントは社会的問題であり構造的問題であることを解説。
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アシア
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率直な感想は「これは論文だな」です。回りくどかったり堅苦しい言い回しが多く、漢数字が並ぶので1、2章がちょっとつらい。巻末の対策10か条を横書きするなら、はじめから全部横書きしてくれればいいのに…というか、この10か条を始めに言えばいいのに。とはいえ、ハラスメントとは何か、どんな事例があるのか、どれだけはびこっているのかを知るには良い。ただ被害者にも非がある場合のケースの説明があまりなかったり、対策がやや理想論だったり抽象的だったりするので参考程度という感じ。
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カモメ
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勉強になりました。わたし自身、パワハラは権力関係に基づいて社員から社員へされるものだと定義を狭めて考えてしまっていましたが、権力関係によらず、また顧客からのパワハラも存在しています。業界によって第三者からのパワハラが多く存在する事もあり、業界ごとの対応も必要だと感じます。上下関係というのも当然存在するものと思っていましたが、特に強く意識されるのは日本特有だそうです。そんな中でパワハラの再定義と法制化が必要と筆者は述べていました。
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香菜子(かなこ・Kanako)
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職場のハラスメント、なぜ起こり、どう対処すべきか。大和田敢太先生の著書。職場でのハラスメント、パワハラ、セクハラ、モラハラを防ぐには、全員がパワハラ、セクハラ、モラハラに対する知識や理解を高めることが一番の近道。パワハラ、セクハラ、モラハラについての研修を義務付けることが大切だと思う。
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香菜子(かなこ・Kanako)
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職場のハラスメント、なぜ起こり、どう対処すべきか。大和田敢太先生の著書。職場でのハラスメント、パワハラ、セクハラ、モラハラを防ぐには、全員がパワハラ、セクハラ、モラハラに対する知識や理解を高めることが一番の近道。パワハラ、セクハラ、モラハラについての研修を義務付けることが大切だと思う。
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二人娘の父
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やっとだ。待っていた、というのが第一印象。ハラスメント全般を定義し、類型化したうえで、その本質が労働者の尊厳、人権をおかすものであると定置する。その作業があって初めてハラスメント防止と被害の救済・解決の土台がつくられる。この視点がなけらば、ハラスメントは結局、モラルや個性の問題に矮小化される。すべての労働者に読んでほしいし、すべての経営者、管理者の立場の人が読むべき!と思いました。
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a_k__i
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6月22冊目読了 #職場のハラスメントなぜ起こりどう対処すべきか #大和田敢太 #中央公論新社 #中公新書 今読むべきか悩んだ末に読みました 前職で被害者でもあり、どのページ読んだとしても当時思い出して体調悪化しかねないので
0255文字
qbc
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インポート
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どら猫さとっち
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今最も問題になっているハラスメント。特に職場では、深刻な状況にある。セクハラ、パワハラ、マタハラなど、心身につらく、過酷な労働など強いたり、悲惨な事態になることが多い。本書では、そんな職場内でのハラスメントに焦点を当て、原因と対処法を細やかに説明。どこまでがハラスメントなのかわからない、こういうことはよくあることと、あまり考えようとしない人に、本書をなんとしてでも読んで欲しい。
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saiikitogohu
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「肉体的負担の大きい分野(農業、建設、製造業)では、ハラスメントの発生率が比較的低い…医療分野ではその八倍以上も高い。…介護や看護、教育などの分野では、仕事上の個人的な負担や貢献を際限なく求められることもある。そして、実際の仕事が客観的に評価されにくくなり、それが個人を弱い立場に置くことになる」(86)「加害者は必ずしも意図をもって行動しない。その行動の結果が他人に有害な影響(人格攻撃、雇用の危機、脅迫、敵対、攻撃的な職場雰囲気)を及ぼしただけで、ハラスメントとなる。」(193)
saiikitogohu

「ハラスメントに該当するような行為を受けた者は、自分が被害を受けていることを認めたくないといった心理から、あえて普通の振る舞いをしようとすることがあると指摘した」「『性犯罪被害者は、職場での上下関係や同僚との友好関係を保つための抑圧が働き、明確な身体的抵抗をするとは限らず、回避行動。とることがある』(横浜セクハラ事件、1997)」「被害の症候のひとつに失感情症があり、自分の感情が自覚されにくくなる」(135)

05/28 15:28
0255文字
ポキポキ
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パワハラ 定義の曖昧さ
0255文字
RINO
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ネタバレ欧米の先進国と比較して、ハラスメント問題に対する遅れは、移民への考え方、女性の管理職の少なさ等、多様性を受け入れる考え方への差が現れているのではないかと思う。昨今のセクハラに関する問題発言はまさにこれらを象徴しているのだろう。このような問題に関しては潔く後進国であることを認め謙虚に対応していくべきなのだろう。改めて考えさせられた書籍だった。
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もえたく
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財務省事務次官の件もあり、タイムリーな新書。著者曰く、日本では社会的なルール不足により被害者の救済もままならず、基本的な統計も整っていないため実態把握も難しいそうです。日本での実例と、海外の法整備状況を紹介し、被害者と企業のための「ハラスメント対策10カ条」を提言されてます。パワハラという用語が国際的には通用しない「素性の良い英語」ではないと厚生労働省の専門検討会で論難されていたが、結局、マスコミが使用しているのでと国が公認したとのこと。色々と勉強になりました。
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kaz
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ハラスメントを、セクハラやパワハラといった概念で狭くとらえるべきではないということ、個人間の問題ではなく、社会、企業経営の問題としてとらえ、構造的な要因・問題を解決する必要があることには、強く納得。必ずしも欧州のようになるとは限らないが、少なくとも方向感はそのとおりなのだろう。職場の問題を考える際、参考にしたい。
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Masato Nakanishi
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今まさに話題のハラスメント。欧州は20年くらい前から法規制等対応を行っている。日本は後進国。国のお偉方を見れば十分納得。まずは、この本を読もう。
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takao
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まずは、法規制からだな。
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ishilinguist
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ハラスメントの定義(こんなに細かく種類があるのかと驚いた)から実例を考察し、ハラスメントに対処する仕組みを提言する。知らず知らずにハラスメントをしていないか自省する機会を得た
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とん
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『職場のハラスメント』。何をハラスメントとするか曖昧なところがある、と疑問に思ったので読んだ。自分にも思い当たる節が複数あり、読んでてつらくなった。やっぱり被害者の一番の困難は立証だ。証拠集めなんて正直つらすぎてやってらんないところがある。立証までの具体的な道筋が立てばまだマシなんだけどな…。本書は被害者の味方であり、ハラスメントへの対処法を提供する。悩んでいる人へ、貴重な一冊だと思う。
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こたつ
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自分の中のハラスメント概念を根本から見直すことができました。諸外国のハラスメント概念や法規制を概観できましたが、諸外国の法規制の状況はもう少し詳しく書いて欲しかったです。また筆者は、パワーを前提としたパワハラ概念は、本来なら対等である労使の立場を歪めてしまうと批判しますが、労働保護法はまさにその形式的な「対等」に覆い隠された権力関係による歪みを是正するためのものであるはずなので、この批判は疑問でした。
0255文字
Kenji  Suzuya
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「ハラスメント」を「嫌がらせ」広く定義したがゆえに、各種の「○○ハラ」広く取り上げることはできたものの、それぞれのハラスメントへの深い考察、特にハラスメントとなるか否かの境界についての検討は置き去りにされてしまった、という印象。
0255文字
numainu
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評価D
0255文字
てくてく
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ハラスメントの定義や事例、特に業種や労働環境、男女差などによるハラスメント例と原因の考察は行われた後で、最後に被害者、職場、行政は職場のハラスメントにどう対応すべきかポイントが示されている。職場の労働環境を守ることは職場の義務ということを前面に掲げることは大事だが、実際にどうすれば被害を予防し、被害発生時に迅速に解決できるのかという点については物足りない印象を持った。
0255文字
佐島楓
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ネタバレ日本人的な考え方として、性善説に支配されているという部分はあるのかもしれない。またネット経由のハラスメントもあるだろう。もう誰が見てもこれはハラスメントだよね、という強い程度の暴力は絶対に無くさなければいけないが、微妙なグレーの範囲はどうすればいいのか、個人の感受性にかかってくる部分もあるし、一律に規定をかけてどうこうできるものなのだろうか……。人間が人間である以上、どんな人でも誰かを傷つけているという絶望は、どう受け容れなければいけないのか……。難しい。
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