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なぜ人は自分を責めてしまうのか (ちくま新書 1845)

感想・レビュー
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  とと220
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久しぶりに楽しく大学の講義を受けたような充実感。
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ふあく
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久しぶりに信田さんの著書を読んだ。心のモヤモヤがどうして消えないのか明快な語り口調で解きほぐしていく。自己肯定感という言葉を否定してくれるだけ安心できる感じがした。電子。
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ゆうすけ
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ネタバレ世の中の多くの人が感じているだろう違和感が言語化されていて、非常に面白かった。母親は自分の子どもを愛という名の権力で支配してしまうと書いてあるが、ポイントはその母親自身もこれまでの人生を被害者意識もって生きてきたという点だと感じる。これは半永久的に繰り返されるものであり、どこかで当事者が、自分と同じ立場の人を見つけて救われなければならないと思う。おそらく明治維新後から続く根強い問題になってしまっているが、国はこのような日本家族の状態を未だ便利なものとして考えているかもしれない。
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阿部
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講演の採録なので読みやすかった。母娘や親子の問題が中心だが、それはメタファーとして血縁以外の場でのケアや支配の関係を見ていくときにも参考になると思った。「いいこと」をしていると思っていても実は支配になっている可能性があることは重要だと思った。また自責感の構造についても参考になった。結論としては近しい経験をもった他者と分かち合うことの意義を主張している。このあたりも私生活や仕事に置き換えることができる気がする。早めにひとに相談すること、そのなかで自分の傾向を俯瞰して把握することなど。
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てくてく
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著者のこれまでの著作の背景を語るような本。カウンセラーとして自分が使う言葉に非常に注意をしていることになるほどと思った。「自分の何かが娘を傷つけ、追いつめ、そして自分が娘から距離を取られ恐怖の対象になっていることを到底認められないと思います。」には、完全同意。①自分より弱者を支配することで生きていく、②強迫的にケアを与えたくなる、③「正義」をよりどこ里にすることで生きる、といった被害者権力の特徴も成程なぁと思った。
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おしっこ我慢しちゃう人たち
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ネタバレ・被害者権力は3つ。 弱者の支配、ケアを与える、正義を拠り所にする。 ・自分のことは自分しか守れないと言われますが、一番自分を守るはずの自分が自分を攻撃している
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hana
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ネタバレ「言葉によって現実はつくられていく」に勇気づけられる。著者の「言論統制」を真似したい。メンタルダウン時は難しいけど、個人的なことは政治的なことなので、心ではなく他者との関係に焦点をあて、シニカルにスキルで対処すること。/多くの示唆が参考になる。ACの定義の深い意味、弱者になることの権力性、ケアと支配(ケアすることで相手は弱体化する)、共依存は親から子へ起こるもの、孤独は誰かといることでしか生まれない(孤独と孤立は違う)、虐待的環境を生きるということは自分の存在を否定すること、自責感はしばしば反転する、など
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読書熊
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自責感とは負債感である。読めて良かった
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おっきぃ
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読みやすさとは裏腹に、書かれている内容はかなりハード。信田さんはたくさんの辛い体験をして厳しい人生を生きている人たちの話を聞き続けて、そして自らの思想を作り上げてきたのだと思う。その話は、心理というどちらかというと内省的な話ではなく、社会学的な、周りとの関係に重点を置いていたように感じる。自分も、正しさの下に相手を責める姿勢はまさに子供の頃の家族との関わりに要因があったことを思い出した
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よよよよぴ
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立ち読みせずKindleで買ったのだが、思ったより「なぜ?」とかんがえるでなく著者の中で答えが出ている本だったので、割と戸惑いながら読んでいたが(講演がベースになっているということだったから)、語り口はさておき、いい薬というか勉強になった。1番簡単な理解の仕方だから自分のことを原因に組み込む。
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mimiii
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どくどくと血の躍動が伝わってくるような一冊。この本を読む前と後で明らかに自分は変わったと思う。読んで良かった。
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雪
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私は自身の鬱の治療の過程で、問題を自分の「心」に限定していては出口が無いと感じてはいた。欠けていると感じていたのは他者と社会構造の問題。それともう一つ、身体。この本は、前者について、喉に詰まっていた物を溶かしてくれるような、息が出来るようにしてくれるような本だった。脳味噌の、扉を閉ざして機能していなかった部分に、隙間を開けて血流と酸素を届くようにしてくれる本だった。 『家族と国家は共謀する』と対で読むととても力になる。
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数奇
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母娘問題、共依存、虐待などの背景から、自責感の正体を読み解く一冊。講演の内容をまとめたものなので話し言葉でわかりやすく、信田先生の毒舌ぶりも随所に見られ、「自己肯定感なんてクソ食らえだ」というような発言も面白い。 親の問題や育児の話が多いので自分とは直接的な関係が薄い内容でもあったが、「すべて自分が悪い」と思うことは世の中の理不尽を合理的に説明する唯一の方法だとか、ハッとさせられる部分も多くて、読んでよかった。
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azamanbow
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★★★★★
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松本
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自責というか、他人を殴る(物理ではなく)のはよくないけど苛々したとき自分なら殴り放題だし殴るとスッキリするよね と思っている節があるので読んだ。自責は世界に秩序を与えるための方策、自責が強い人は比較の中で生きているというあたりが大変身に覚えがある。自助グループに繋がるほど問題が表面化しているわけではなく、複雑な世界の中で感情はSNSに壁打ちして吐き出して生きていくしかないか 仕方がない。他人のことなんて誰も助けてくれないのだし。
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sk
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とても心が痛んだ。
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二人娘の父
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信田さん最新刊。らしい強くて優しい言葉が頻出し、思わずメモを取りたくなる(電車内なので取れない…)。著者は、当事者の言葉を直接聞くことに意味があると語る。数多の関連本からは学べないことが多いとも。この当事者への視点が著者最大の特徴であり魅力であることを実感する。「あとがき」が秀逸。これだけでも読む価値がある。筑摩のサイトで無料で読めます。ぜひ。
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やま
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自責感は強いものの虐待を受けたりといった特殊な環境にいたこともなく、毒親でもないけれど、親とは距離を取っていたいという自分にはあまり参考になる内容ではなかった。
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アンパン
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ネタバレ決めつける文体が多いのはご愛嬌として。興味深く思えることも多々あった。あとで書く。
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kuukazoo
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オンラインセミナーの文字起こしを元に書籍化したもの。ここまで言うかみたいなところもあり面白く読んだが、彼女のクライアントであるDVや虐待のサバイバー、母親の支配に苦しむ女性たちの困難さに言葉を失う。そこから著者が得た多くの気づきが言葉になり概念として当事者だけでなく一般の人にも共有されるのは良いことかと思う。親は親であるだけで子どもにとって権力者、自分が正しいと信じている人ほど他者に攻撃的である、などマジでそう思うし。ケアと暴力は紙一重とか被害者権力とか絶対視されている価値に潜む危うさの指摘も興味深い。
kuukazoo

・「あなたのために」という言葉はいかなる時も美しくない、というのは大島弓子のマンガにもあった。 ・当事者にとっては同様の経験をした他者の集まる場でジャッジや解釈なしに話すこと/聞くことが有効という。経験を持たない人は自分の枠組みで捉えがちなのでそのまま聞くというのが難しいのかも、とは前に読んだ『死にたいとつぶやく』にも通じるものがあった。

03/19 17:47
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Kooheysan
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アダルトチルドレンや共依存、母娘問題、DVや性暴力などの家庭内の問題系、親であることの基本姿勢(育児論)などが簡潔かつ濃密にまとめられており、エッセンスが学べます。「わかりやすい文体で書かれた一冊(まえがき)」=豊富な事例を通して、考えながら読み進む他の著作とは色合いが違う、といった感じです。今回のテーマは「自己肯定感」という言葉をなぜ筆者が忌み嫌うの理由とも大きく関わっているのかな、と思います。所々で筆者のダイレクトな感情表現も出てきますが、これは一つのあるべき実践の形でしょうか。あと、何と索引付き!
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七穂
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自責に関する本をずっと探していたので発売前から楽しみにしていた。ACやアルコール依存症の親がいる家庭の親子関係等の話が序盤からページの半分以上を占めており、自責感が親子関係の歪みによるものであるという筆者の論に納得。後半、自責をするのは、自分の生殺与奪を握る親からの文脈化できない仕打ちにより、自己否定をする他なくなるからだとあり、思い当たる節があった。自責感を癒すには、自助グループやグループカウンセリングをするという方法以外の提示がないのが少し残念だったが、自分のもつ自責感の正体を垣間見えたように感じた
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KN
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宇都宮の落合書店で購入。 著者は徹底的に臨床の人なので、自身が出会ってきた虐待・依存症・母娘問題など具体的なモチーフを用いて論を進めていくが、個別の話に終始せず、そこから表題のような普遍的な問いに迫っていく。自責感、ひいては自己肯定感の隘路を抜け出すために必要なのはまずは何より「他者」であり、その観点からカウンセリングや自助グループの存在意義を捉え直すことができた。 講演録がベースなので読み易いが、結構ラディカルなことも言っている(ケアの「気持ちよさ」なんて言われると結構苛立たしい人もいそう)。オススメ。
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タナカとダイアローグ
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母娘の関係について文量が多いけど、「父」の不在が浮かび上がる。 「子どものためにやってきました」ってパターナルな権力性を自覚することから始めたい。 親など他者の振る舞いが不合理なとき、自分を守るため、「すべて自分が悪い」という究極の合理性を持ち出してしまう。自責感と自己肯定感(問いの立て方が違う)信奉の繋がりを調べていきたい。 虐待の公演後に、聴衆から「自責感は、自己免疫系疾患と通じてると思うんですよ」と話があったとのこと。白血病からの回復者と知って納得したらしい。カウンセラーはクライエントの言葉から学ぶ
タナカとダイアローグ

「なぜ働〜」に続く「なぜ自責〜」として人文書大書候補だとおもう。

03/13 07:35
タナカとダイアローグ

信田先生の語りが素晴らしいことはもちろんのこと、企画、編集が柴山浩紀さんということで、心理的なこと、群像的なこと、エッセイ的なことのバランスが良いと思う。一気に読める。余白がちょうど良い。(ちくま新書にしてはゆるめだと思う) 章立てとは別に、ページ下部にキーワードがあること、巻末のインデックスが丁寧。編集者の仕事ってこういうことか‥と感銘を受けた。

03/13 07:39
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むまもめむ
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なぜ人は自分を責めてしまうのか。それは「自分が悪い」とすることで、不条理な世の中に説明をつけることができる、究極の合理性があるから。
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なぜ人は自分を責めてしまうのか (ちくま新書 1845)評価61感想・レビュー25