形式:単行本
出版社:ベストセラーズ
シリーズを通して,著者が繰り返し言っていること。デフレは最悪の経済状況であること,デフレはマネーの不足によって生じるということ,マネーの供給量はコントロール可能であるということ。
グローバルな世界は『損得勘定』で切り抜けなければならいと著者は言います。けれども,一時の損得勘定に目を瞑り,毅然と対峙しなければならない瞬間もあるのではないかと,私は思うのです。
納得です。私は明治維新→信長→大東亜戦争→と読んでしまいました。少し信長が難しい、と感じましたが、秀吉を読むとよくわかってきますね。
個人的には貨幣数量説の説明が「~大東亜戦争」で府に落ちました。それまで恐慌が社会の矛盾の積み重なりでの限界を超えた結果、と唯物史観的に捉えていたみたい。でも、金本位性のための貨幣不足と金鉱発見での貨幣増加の結果からのデフレ脱却という単純な原理で景気循環の仕組みが説明つくのが目から鱗で…共産党の論理が馬鹿馬鹿しいと悟らされた部分でした。貨幣数量説の理解のために「~大東亜戦争」を最初に読むのがオススメかなぁと思っています。
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