読書メーター KADOKAWA Group

異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)

感想・レビュー
898

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
mos pus (もさん)
新着
書き出しを読んで「これは好きな感じだわ」と手に取ったはじめての原田マハ本。京都も好きだし、アートも詳しくないけど好きだし……。でも、読むにつれて主要な登場人物がみんな気持ち悪く感じました。精霊かのような描かれ方の白根樹でさえ、最後は奇妙な印象で怖かった。純粋にアート小説を楽しみたかったのに吐き気のする展開。胸くそ悪く話が締め括られて残念。他の作品はこんなのじゃないのかな…?
0255文字
はな
新着
京都を舞台にしているところがそそられました。菜穂の画家を見抜くセンスがすごいのはなるほどそういうことかと後半どんどん明かされていくところは一気読みでした
0255文字
mimimimimemo12
新着
原田マハさんっぽさはそんなに感じない小説でした。原発をおそれ京都に避難した妊婦の菜穂。そこである無名画家に惹きつけられる。美術館の娘であり、画廊の旦那をもつご立派な家庭。アートの世界のことは全く知らないが、画家、そして京都という中ではかなりの呪縛がありそう。自分勝手に振る舞っているがこれは正解なのか、どうなのか。。。
0255文字
もと
新着
ネタバレ48 ★★★☆☆ 原発事故直後、夫を東京に残し、身重の菜穂は単身京都に移り住む。祖父の知己 書道家 鷹野邸に身を寄せ、一時の旅行では味わえない京都を体験していく。馴染みのない老舗画廊や個人美術館の経営、京都の生活、著者の愛する美術の世界を堪能でき面白かった。面白かっただけに何故、もっとも価値のある「有吉至宝の十点」にモネの『睡蓮』が入っていなかったのかが釈然としない。すっきりしないまま終結してしまったのが残念。『睡蓮』の売却に係るあれこれや結末のあれこれ、整合性がなく、著者の強引さを感じましたわ。
0255文字
はまち
新着
登場人物が一様に自己中心的で傲慢で、画廊の内幕が昭和の昼ドラみたいで、好きな作家さんなんだけど、この作品だけは微妙。きっと誰の物にもならない名作と主人公を重ねたんだろうけども。でも、その一方で、絵画に対する表現力は素晴らしく、架空の絵が確かに見える。歴史ある京都では、誰もが異邦人、らしい。
0255文字
むらよし
新着
無名画家白根樹の作品に強烈に魅せられた菜穂。審美眼を持つ菜穂はその才能を埋もれさせてはいけないと京都にて躍起になる。なんとか東京に引き戻そうとする夫一樹。全く予想も出来なかった結末で一樹には同情するが読後感は心地良い。さすがの原田マハ
0255文字
けん
新着
面白い。
0255文字
ワインと読書
新着
ネタバレいつも読んでいる原田マハとは少し焦点が異なる作品だった。3.11小説でもあり、京都小説とのこと(京都小説というジャンルがあることにびっくりした) 連載していた時期もそうだし、実際に3.11のころは美術業界でたくさん苦労された方もいると思うが、それを言うならコロナの時期もそうだったろうしなぁ(ちょっともモヤる) 結婚、出産、異性関係もろもろの描写がありつつも最終的には物語に出てる女性が強いので、もう少し絵にフォーカスする物語や作品の方が自分は好きだな。それでも、読ませるストーリーだなと思う
0255文字
inochinoki
新着
「京都小説」として京都の暮らしぶりや京都人の粋、季節の行事のあれこれが興味深い。ただ登場人物誰も好きになれず。飛び抜けた審美眼を持つ菜穂が3.11をきっかけに運命に導かれて人生を大きく変えていく。エネルギーがすごいけど自己中と表裏一体。ラストはうーん、個人的にはちょっとご都合主義な気もする。
0255文字
林檎
新着
ネタバレ原田先生の作品は何冊も読みましたが、その中で最も引き込まれたお話でした。登場人物に感情移入こそできないものの、先の見えない展開にページをめくる手が止まらない。 菜穂の自己中心的な行動には辟易としましたが、後半明かされる内容で一部納得。一方、それを差し引いても少しリアリティに欠ける執着の強さな気が。解説の通り、作者の憧れを投影しているからなのでしょうか。 克子の行動もやや現実離れしていて、物語都合に動かされているように思えます。 しかし、総合的には非常に読み応えのある作品でした。
0255文字
すずりん
新着
非常に面白かった
0255文字
ねこけし
新着
最後の怒涛の展開に感銘を受けて読了。妊娠中に東京から京都に移り住み、どんどん京都に染まっていく菜穂に危うさを感じながら読み進めていたが、実は京都にこそ菜穂の本質があった。夫とは良い関係だと思っていたが、それさえも別離を選択できる美術への追及。そして、現在、妊娠中の身として妊娠・出産を通して女性として母として強くなっていく菜穂の姿に感銘を受けた。菜穂と白根樹が今度どんな未来を歩んでいくのか、想像が膨らむ。
0255文字
こっしゃん
新着
20250120読了。⭐️⭐️⭐️☆☆。絶対的な審美眼を持つ菜穂。お腹に宿った生命を震災影響から守るために避難していた京都で、一枚の絵に心を奪われる。作者は受勲間近の画家の元で修行中の女性。ラストで菜穂との関係が明らかに。今作は全くの創作なんですかね。
0255文字
gije
新着
0255文字
ヨシ
新着
ネタバレ画廊の専務一輝と結婚した、美術館の副館長で資産家有吉家の娘菜穂。妊娠していた菜穂は東日本大震災後の原子力発電所の被爆を怖れ、東京を離れ京都で暮らすことになった。 京都で菜穂は様々な人や文化や美術に触れ、声を失った若い女性画家の絵に心を奪われる。美術のみを貪欲なほどに愛する菜穂と美術を愛しながらもお金も愛する家族の対比が面白く、滑稽なほどだった。ちよっと一輝がかわいそうに感じる場面すらあった。ラストの菜穂と樹の関係性等は強引すぎるかな。とは言うものの、やはり美術系小説を書く時、原田マハさんは一番輝く。
0255文字
fukufuku
新着
3.11後、京都に逗留する妻は祖父が興した不動産会社の広報的役割である美術館の副館長。妊娠初期でもある。夫は銀座の老舗画廊の専務。彼に秋波を送っていた社長夫人が自分の娘を紹介して夫婦になった。美に敏感ですべてを思いのまままにしたい妻が見付けた無名画家。不動産会社も画廊もかなり経営が厳しくなっていく中、お嬢さん育ちの妻は無名のその画家に入れあげていき、夫婦と家族は決裂していく。夫は妻の贅沢わがまま姫っぷりを嘆くが、夫も大概な苦労知らずぼんぼん。あまり感情移入しにくい。原田マハの中では毛色が違う作品かな。
0255文字
あ
新着
最初は全登場人物がに嫌気がさしていました。 菜穂はわがまま、一輝は優柔不断で頼りない、克子は同性として淫乱で気持ち悪かった。 読み進めていくうちにどんどん菜穂に感情移入していった。私も京都に居たくなった。 悪阻と一輝たちの浅はかさに気持ち悪くなった時、布団が敷いてある畳かなんかの匂いで落ち着くシーンが好き。 せんのお家のことをたくさん想像した。夏なのにエアコンをつけず、隙間風ですら涼しく感じられる家の造りと生粋の京都びとの感性が羨ましく感じられた。 最近は女性の味方になりがち。強くて美しいから!!!
0255文字
禁酒パンヤ
新着
原田マハさんは、本日はお日柄をよろしくとか、ハグとナガラのような感じの本を読んでいましたが、元々、お得意の美術小説のジャンルのこの本。海外ではなく京都画壇のあれこれ、国内での絵画の流通や、ビジネスのしくみなどが、わかるのと同時に、京都の伝手がらみの人間関係など、興味深く読みました。いりびとでなく、異邦人と思ってた題名とは全く違う印象のミステリ―要素もある本で、読みだしたら、手が止まらなくストーリーを追いかけてしまいました。えー!!そうだったの。だからかー。と読み進めた読み応え満点の一冊でした。
0255文字
Mii
新着
登場人物の誰にも共感できなかった。でもストートリーは面白くてどうなっていくのか先が気になって読み進めたんだけど…終盤で明らかになる事実あたりでスッと冷めてしまった。菜穂はわがままで自己中すぎるし、一輝は薄っぺらで商才がなさすぎる。 京都の四季や絵画の描写は秀逸で樹の絵をみてみたくなった。
0255文字
くりちゃん
新着
絵画に対する審美眼が殊更優れた妊婦の菜穂、東日本大震災の折原子力発電の被爆を避けるため京都に避難。京都の四季折々の祭りや京都画壇を通じ、京都らしさが住まう人々から醸し出される。日本画の志村照山に仕える樹の謎めいた妖しさも次第に解き明かされて引き込まれるよう。
0255文字
オサム
新着
原田さんのアート小説は何冊か読んでいるが、京都画壇を扱ったものは初めて。セザンヌやゴッホ、ルソー、モネらを描いた作品とは明らかに異なる空気感であり、良くも悪くも京都らしさが溢れている。この感覚、谷崎潤一郎や川端康成を思い出しただけでなく、東山魁夷の名作「京洛四季」が頭に浮かんだほど。話の筋を追う面白さは勿論なのだが、この「土地を描き出した」文章に、素直に感動してしまった。見事。
0255文字
AyaZ
新着
美術に対するエネルギーが大変大きい女性が、京都に仮暮らしをすることになり、益々美を追求していくストーリー展開。話が進むうちに明らかになる事実も驚きだが、終始、菜穂の力強さや美への執念が訴えかけてくる。
0255文字
LongRide Taka
新着
一輝と菜穂がお互いに認め合って京都で画商として生きる未来。もう一つは菜穂とその赤ちゃん、妹の樹の3人で京都で暮らす未来。両立できる方法があったのではないかと思うが、美術に対して純粋な想いを貫く菜穂が幸せを勝ち得た。芸術を扱う商売のむつかしさも感じた小説だった。
0255文字
ひらぱー
新着
☆☆☆絵に慧眼のある娘が画商という組み合わせ。しかしなぜかそこに愛を感じないまま物語が進む。
0255文字
Koji Eguchi
新着
★★★。何不自由がなく育てられたが、そのためなら親や夫も捨てる菜穂の絵画に対する審美眼と執着は凄すぎる。菜穂は父が違う姉妹の樹の絵に心を刺され自分だけのものにしようとする。運命に導かれたのか、それとも共通する感性があるのか。画壇や画商のしきたりは重々しく、京都の代々続く富裕層の暮らしぶりは言葉で言い表せない、何百年の歴史を感じさせる。しかし菜穂の周りにはドロドロした愛憎が渦巻く。別れることになった一輝は不幸だが、同じ我が儘でも菜穂は応援したくなるが、克子は許しがたい。
0255文字
まー
新着
ネタバレ物語序盤と終盤とでは登場人物の見方が大きく変わった。とは言え、中盤くらいまで菜穂がただただ我儘な女性にしか映らず、モヤモヤしながら読み進めた。京都の美しさやアートの秀麗さとは対照的に、人間関係やそれぞれの欲望の醜悪さが描かれている作品だと感じた。
0255文字
アメル
新着
この著者の十八番とされる美術小説をとうとう読めました。京都の四季の移り変わりと共に、美術にたずさわる夫婦の物語。絵を文章で表現するのはどんな風なんだろうと思って読み始めましたが、絵や風景の描写が巧みで全く違和感無くイメージが頭の中に浮かびました。後半には急展開があり、予想外な結末でとても面白かったです。
0255文字
yui
新着
★★★
0255文字
じょーじ
新着
最後に近づくにつれ面白さが増していく感じ。良かった。
0255文字
しばわんこ
新着
原田マハのアートをテーマにした作品。画廊に勤める青年一輝と結婚し、出産を控えた美術館の副館長の菜穂の京都での物語。 アートに対する想いと審美眼を持つ者と持たない者、家族、夫婦の不協和音。不思議な魅力を持つ謎めいた無名の新人画家との出会いとミステリー。アートの魔物が潜んでいるかのような京都の街。 我儘で塞ぎがちで、あまり共感を持ちにくい主人公菜穂が強い意志を持ち始めるあたりの後半の物語から原田マハらしさを感じた。
0255文字
かつたま
新着
ネタバレこれまで読んでいた著者の作風とはちょっと違う感じで、いつもは一気に読了してしまうのに対して、じっくり読んだ感。最後の展開はまさかの展開で面白かった。ただ、モネの睡蓮はなぜ会社名義で売れたんだろうと後になって不思議だなと。そこだけわからん。
0255文字
さくらん母
新着
中盤まで、お金持ちの我儘なお嬢様の物語かと、イライラしながら読み進めていた。圧倒的に強い女性の物語でした。
0255文字
amy
新着
面白い。 さすが原田マハ
0255文字
jumelle
新着
人は美しいものに出会った時、衝撃や感動を覚えるだけでなく、エクスタシーというものに耽る生きものなんだろうか。セックスと同等の快感を得られる”美”というものは、本当に罪深い。でもだからこそ追及したい。たとえこの身を滅ぼすとしても…。本作を読んで、自分が得た感想はこういったところだった。美をめぐり、人がどれだけドロドロしても、その対象である美は、常に人を翻弄し続けるし、それでいて、美そのものは不変であるところが素晴らしい。アートに魅せられた人間の本能を、隠すことなくストレートに描いてくれた作品だった。
0255文字
うっちい
新着
ネタバレ普段は立ち入れない京都の美と伝統を感じた。菜穂と一輝の間には何か一致しないものを感じ、最後はうまくいかないだろうなと思っていた。絵を通じて妹に会う運命には逆らえなかったんだろうな。
0255文字
まんじろう
新着
面白かった。画廊の裏の様子や、京都の生活もわかり、興味深い。絵に魅せられる生活も楽じゃない。最後に怒濤の展開が待っていたが、2人が幸せになねるなら、よかったなぁと思います。
0255文字
RED
新着
ネタバレどうしたらこんな小説を書けるんだ…。発想も表現力もずば抜けている。決して楽しい話ではなく、身重な妊婦とドロドロの家族関係が最初から最後まで出てくるが、意志の強さと才能がこんな展開を産むのかと。最初は菜穂はわがまま娘のようで、逆に一輝が理知的であるかのように感じていたが、読めば読むほど双方の好感度が逆さまになっていった。最後に別れてくれたのはスカッとしたかも。
0255文字
マダムぷるる
新着
春から秋、冬へと向かう京都の自然や祭、人々の営みを描き、美術の特に絵画の色彩やそれを取り巻く世界が描かれた作品。作品全体に流れる美の世界を背景に物語が進むのは心地よかった。ストーリーも面白く、菜穂と樹の出生の秘密や菜穂と家族との確執も面白かった。久しぶりのマハ作品。読みやすくも感じた。ただ、3.11の直後が舞台で、放射能とか震災後の不況とかそこに関連するワードがでてくるのだが、東北にルーツのある私にとって、モヤモヤする気持ちがいつもあった。そのためか物語に入り込めないこともあった。
セシルの夕陽

本書未読ですし、新聞か何かの連載がどうかも知らないのですが。。。「暗幕のゲルニカ」を読んだ時も、復習(正にぴったりの表現ですね♡)の記述がとても多く、ちょっと冷めた感情が芽生えてしまいました。読者をもっと信じてほしかった、と。復習がなければ数ページは割愛できたのでは⁈と。それ以来、マハ氏の本から気持ちが遠のいてしまいました。

08/21 16:24
マダムぷるる

セシルの夕陽さんこんにちは。コメントありがとうございます。「暗幕のゲルニカ」もそうなんですね。「それでどうなるの!」と思ってページをめくると「さっきも言いましたけど」と説明が入るのはさすがにシラケます。全体的に面白かったしドラマも見てみたいと思ったのですが、私の中で少しケチがついた作品かもしれません。

08/21 17:05
3件のコメントを全て見る
0255文字
kamiya
新着
京都を舞台に、東日本大震災も絡んだ美術ミステリー。ドロドロした感じが昼ドラ的なところもある。出生の秘密のあたりはビックリさせられた。
0255文字
Seaちゃん
新着
先にドラマを見てしまったのでストーリーは知っていました。なんなら、登場人物はドラマの出演者で読み進みました。京都は修学旅行で行ったきりで、行きたいなとは思いました。母克子は娘が好きじゃないのだな?と思っていたが、何故かは後でわかることになります。育ててきたからには嫌いではないだろうけど、自分のお気に入りを女の夫にあてがうのに現れている。このドロドロしたら人間関係。どの人物にも感情移入は出来ませんが、話は面白かったです。
0255文字
全898件中 1-40 件を表示
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)評価68感想・レビュー898