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花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生

感想・レビュー
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ブレイブ星人
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途轍もなく面白くていっきに読んでしまったけど、あまりにも凄惨で惨たらしい話。それも、終わってしまった歴史の話ではなく、今もなお謎と影を残す類の話。歴史が記録しフーヴァーが”F”BI創設の梃子とした事件だけでもとんでもないが、実際には遥かに闇は深く、救い難い。逃げ通せた側の子孫たちは本書を読んでどう感じるのだろう(お決まりの弁解に終始するか、開き直るだけなのかな)。差別心と金への欲望はここまで人間を無感覚な怪物にできるのかと、ある意味感心もした。
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たかぴ
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100年ちょい前はこんなのが罷り通ってたんだから、いくらアメリカさんがどうこう言っても野蛮人だとイメージに。
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hi
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「滅茶苦茶や?!」て読んでる間ずっと言ってた。中世なら世界中どこでもこんなもんだったんだろうな…でもこれ20世紀の話やもんね…怖すぎ…。“アメリカのすごいところは何でもかんでも記録が残ってるとこ”って誰か言ってたな。保安官ー法執行人ー捜査官ー連邦捜査官の流れとか、探偵の誕生とか初めて知って面白かった。しかし私の先祖もよく中世を生き延びたよな…いい感じに目立たなかったんだろうな…こわ…
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ムルシエラゴ
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映画を観て、アメリカ先住民についてあまり知らなかったので原作を読んだ。 中身はオセージ族に起きた殺人事件と関係者の背景、先住民たちと入植者たちがどのようにら交わっていったかの背景と、殺人事件の捜査を行なったのちのFBIの成り立ち、主な捜査官の紹介とどのように操作が進んだか、最後に現在殺人事件の関係者の子孫に作者が取材をし、新たにわかったこと、の三部構成になっている。 様々な理由をつけて先住民の土地を奪い、お金も奪っていくが、その方法はまさに無秩序・やりたい放題で恐ろしい。→
ムルシエラゴ

孫たちはそれでも古い記録を調べ何が起きたのかを知ろうとする。ジャーナリストも偶然この殺人事件に関する参考文献を見つけ、事件を調べ始め、気になっている疑問を解決し、捜査局の隙間を埋めたいと思い、2012年に彼の地を訪れたという。その結果本になり、映画になり多くの人に知ってもらうきっかけになるというのは本当にすごいこと。

06/10 16:52
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やまも
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金のために殺人をするのはいつの時代も変わらない。 そこに差別、妬みがあれば同じ人間とは思わないのかな。
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横浜中華街2025
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1920年代のオクラホマの先住民族を題材にしたノンフィクション。石油の採掘権で巨万の富を得たオセ―ジ族の人々が、その富に目がくらんだ白人たちに計画的に殺害されていく様子が描かれている。歴史に埋もれてきた事実を丹念に調べて明らかにしていく筆者の調査力と取材力は非常に優れており、以前読んだ堀川恵子の「暁の宇品」を思い出した。ここで理解できるのは米国における先住民族への蔑視、彼ら殺害することに何の罪悪感も持たない白人たちの残虐さである。このような貴重な内容の作品を描いて世に問うた筆者の次回作が楽しみ。
ミカママ

映画もなかなかでしたよ〜。そうそう、家畜並みの扱いでしたよね。

03/05 08:49
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ズー
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映画が気になっていたものの、残酷そうだったので怖くて観られず、本で読もうと思い。ノンフィクションの事件。金の欲にまみれ、人はここまで残酷になれるのか。解決したかと思いきや、全然解決していない絶望感。オセージ族を人ととも思っていないような仕打ち。よくそんなことしてヘラヘラ生きてられるな。事件を追ったホワイトがすごい。こんな人いるのか。でも文才はなかったのね。よかったね。デイヴィッドさんがこんな面白く読めるように本にしてくれて。忘れられてはならない事件が映画化も手伝って、風化されずに済んだのは本当素晴らしい。
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tomatobook
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映画『キラーオブザフラワームーン』の原作ノンフィクション。映画→原作→映画と3回楽しんだ。ノンフィクションだけれどまるでミステリ小説のような言い回し。細部に渡る圧倒的な取材。読み応えあり。アーネストの孫娘にも取材、まさに史実なのだと実感。
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れどれ
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民放の俗な番組で扱われるような仰天の事件をものすごく真面目に丁寧に記述してくれておりありがたい。事件そのものよりも、舞台となるオクラホマにまつわる歴史、石油がもたらした人々の動きが興味深かった。
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400YEN<ふぉー>
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ネタバレこれが本当にノンフィクション……? と思うぐらい劇的な展開続きの一冊でした。 勿論読み物としてそういう風に書いているというのは理解した上で、最初の殺人(実際はもっと前から起きていた事が後々わかるが)から爆破事件、旧体制の腐敗とFBIの原型の誕生、そしてヘイル達の疑いからの確信、原住民への差別とここでも顔を出す米国の腐敗。 ようやく有罪を勝ち取り大団円かと思いきや、後日歴史を紐解くと見えてくるさらなる大規模な犯罪の数々。 事実は小説より奇なりと言いますがまさに、という感じでした。
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まると
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ネタバレ今も闇に包まれた歴史を紐解くミステリ顔負けのノンフィクション。凄まじい中身だった。インディアンと白人の複層的な婚姻関係は融和の印ではなく、陰謀の布石でしかなかったと読み解かざるを得ない。そんな事実が次々と明かされていく。街の有力者は誰も信用できず、助けてくれる人がいない中で着々と進行する連続殺人に只々戦慄した。米国の人種問題というと黒人を思い浮かべがちだが、先住民もこれほど悲惨な状況だったとは知らなかった。社会が少しずつよくなってきたとすれば、それは民主主義の力だと信じたい。そうでなければ救いようがない。
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大泉
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マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の原作。映画をみてから読みましたが、映画がかなり律儀にエピソードを拾いつつ、キャラクターの水準では見事に脚色しているのがよくわかります。しかし悪の親玉のような人物の罪が明らかにされても、その裏に無数の未解決事件が浮かび上がる結部の不気味さ、やるせなさはすごい。映画はそれを別の種類のものに置き換えている気もして、それはそれで成功しているとも思うのだけれど。
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ブラックジャケット
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それまでの歴史観を転換させるエネルギーを持つ超弩弓のノンフィクション。オクラホマに移住させられたオーセージ族は、地下資源の権利を守った。結果、石油の採掘権で巨万の富を得た。豪邸に贅沢な暮らし、白人のメイドまでいる逆転の世界を実現させた。この富にプアホワイトが流れ込む。父祖の代までインディアンを殺すことに罪悪感を持たない連中だ。不審な死、連続殺人が多発した。オーセージ族には金はあるが警察も医療も持たない。あやしげな薬で衰弱死する者も続出。ついにFBIの前身の組織が乗り出す。圧倒的な取材力で描く驚愕の史実。
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鵜鷺乃鈴芽
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映画『キラーズオブザフラワームーン』の原作と聞いて。映画より凄惨な話でした。あまりにも身勝手で悍ましい、人間のエゴが詰まった歴史。近しいことは今も世界のどこかで続いているのだろうと思います。
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惡い読書
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ネタバレタイトルの意味がさっぱりイメージできなかった(映画の英語タイトルだと更に)のだけど、美しく咲いた花に、寄生系蔓草が絡まりに絡まって、やがて宿主を枯渇させてしまう、所謂「庇を貸して母屋を取られる」連続殺人とでも云おうか、ノンフィクションである。「庇を貸して-」はN.アメリカンの長い歴史が既にそんなである。僻地かつ荒れ地かつ狭量な土地に追いやられたオセージ族の人々は、だが、土地から石油が出たことで豊富な権利金を手にすることになる。ここで問題になるのが「そんな愚かしい先住民に好き勝手に大金を握らせるのは危ない」
惡い読書

と、何重にも見下した観点から設けられた「後見人制度」なるもの。映画ではいまひとつ判らなかったこの制度が大いに問題を生み出す。やがて、本書の舞台では「白人がオセージの後見人になる」⇒「毒殺・銃殺などの方法で殺す」⇒「土地の権利を手に入れる」という「インディアン謀殺産業」のようなシステムが自走し始める。映画版では首謀者二人に焦点が絞られていたが、ここでは、加担した人間は計り知れない数、関連した死者も3桁に及ぶという推測がなされている。善人の登場する余地のない、なにか人智を超えた呪いにも似た恐怖を感じるという⇒

12/11 15:35
惡い読書

ことでは、ずっと昔に読んだ『心臓を貫かれて』(マイケル・ギルモア著/村上春樹・訳)に近い衝撃を受けた。映画とは真逆の構成で、そっちは犯罪者側から描いているため、人間的な葛藤が感じられ、それを超える邪悪な意志になかなか想いが至らなかったのだけど、こっちは鳥の眼・神の視点で物語られるので、ゴシック・ホラーなムードが漂い、怖い(特にパート1は)。「アメリカ開拓者(白人)の罪」という観点は映画の方が強烈だった。殊に終盤のラジオ・ドラマの件では。

12/11 15:44
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ぱに
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映画「キラーズオブザフラワームーン」の原作。映画では原作の3分の2までしか映像化されていないと知り、読んでみたけれど映画以上に恐ろしい事実が待ち受けていて言葉もない。ホワイト捜査官についても掘り下げられていて映画を見た方にはぜひともこちらの原作本も読んで欲しいなと思う。ランドラッシュ、ブラックゴールドラッシュ、開拓の歴史に翻弄されたオセージ族の近世はまさに「その血が土の中から叫んでいる」の言葉通りなんだろうな…
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roki03
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どんなミステリー小説も、ここまでおぞましい史実には勝てないのではないかと思った。史実であり、かつスポットライトを当てられる事がなかったという事がただだ恐ろしくて、悲しい。私は映画の原作本という軽い気持ちで手にしてしまったけど、戦々恐々としながら読んだ。 オセージ族の皆さんの無念は決して晴れる事がないと思うと、すごく悲しい気持ちになった。
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ひらく
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トム・ホワイトを筆頭とするFBIの前身組織による捜査が本格的になっていくあたりで映画を挟んだのちょうどよかったかも。もうほぼ街ぐるみで少数民族を殺しまくってたってことか…っていう絶対に埋もれさせてはいけない歴史の暗部を丹念な調査によって暴き出すノンフィクション。著者が公文書や記録を一つ一つひっくり返し、現地に足を運び、様々な人に話を聞きに行ってたどり着く、地道な調査の成果であるところがいい。
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さるこ
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映画観るより先に読みましたが、私はそのおかげで映画を深く感じられたと思う。もし観てから読んだとしても、映画の感動は深まったと思います。それほど、本作はよく書かれていると思う。
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YUUUUMI
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マーティン・スコセッシ監督によって映画化され、鑑賞後に原作が読みたくなった。映画では、アメリカの黒い闇を中心に描かれていたが、原作ではオセージ族の背景に迫るノンフィクションで、このオセージ族大量虐殺が実話というから恐ろしい。原作では、映画ではほぼ描かれていなかったトム・ホワイトという捜査官についてが掘り下げられていた。実話という事で、特に面白い物語というわけではないが、史実を知るきっかけになったのは良かった。
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c3po2006
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★★★★
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Yuho Tanuma
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映画「キラーズオブザフラワームーン」原作のノンフィクション。100年前の悪魔的所業が日の目を見る事になったのは著者の凄まじい労力を費やした取材による偉業。 オセージ族の人々が富を得る前の過酷な放浪。アメリカの先住民への差別意識の苛烈さ!1893年の先住民が暮らしていた広大な土地の所有権を早い者勝ちで頒布して殺し合いが始まり地獄絵図になったという野蛮すぎる史実も恐ろしい。 映画ではあまり描かれなかった捜査官ホワイトについてのエピソード、モリーの一族以外の不審死についても読み応えあり。映画観た人は読むべき。
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ロックスターKJ
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評価:★★★★☆ 4点 スコセッシ映画の原作。恐ろしい事件が詳細に描かれる。映画と違い、捜査に力点が置かれていて、ミステリー風にも読める。アメリカの暗部、根強い人種問題など、あらためて考えさせられた。
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乙郎さん
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綿密な取材により詳らかになる血塗られた歴史。今からちょうど100年前にアメリカのオセージであった先住民族の連続殺人を題材にしているが、いわゆるミステリ的な部分が過ぎ去った後に明らかになることが何ともやるせない。夜の暗さが怖くなるような文体。
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ハナウタ
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ネタバレ映画の後に読了。こちらだと主人公としての存在感はホワイトにあり、映画でバークハートを主人公にしたのは慧眼と言っていいと思う。映画では省略されている箇所があるし、原作には捜査ものとしての面白さがある。 これは、昔あるところに大悪党がいたという話ではなく、人として扱われなかった人々がいたという話なのだろう。今がどうかは知らない。
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春ドーナツ
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「あっ、ポリコレ」と思い、いったん全部消去。映画公開に合わせて文庫化された。本棚圧迫とか諸事情があって図書館を利用する。当時、私は待ち人1だった。後日最寄りの図書館に届いたと連絡が入り、手続き、返納期限票をチラ見すると「次に予約でお待ちの方がいます」とあって、自室で状況を調べたら待ち人10だった。これほど多くの人が待っている本を読んだことがないので、「お先にどうぞ」と譲ろうかと思う。独創とは感じなかったけれど、同じこと考える人もいるよなとも思う。federalは連邦政府、bureauは局、Investiー
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しげりん
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ネタバレアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。映画を観る前に読んでおこうと直前に読んだ。本は三部構成で、第1部はモリ―の身の回りで起こる不審死とオセージ族周辺の社会情勢、第2部は司法省捜査局により派遣される捜査官ホワイトの事件捜査と事件の真相、そして裁判。第3部は事件解決後、残った謎に著者が迫る。白人たちが先住民から搾取する制度、正義のかけらもない地元司法関係者などアメリカの暗黒史。登場人物たちの供述や発言が嘘にまみれ、誰が誰を殺したかはっきりとはしない。本は捜査側が中心。映画はディカプリオ(の演技)が中心。
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nicky_12345679x63
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ネタバレアメリカの黒い歴史のノンフィクションであるが100年前のことなのでやっと書けたという事だろうか。 原住民を居留地に押し込めた白人の方が刑務所に入れられるべき存在だったということだが、刑務所に入ったのは氷山の一角で犠牲者の方も明らかになったのはほんの一部だけだった。FBI長官になったフーバーもこの事件を利用しただけだった。 歴史は繰り返している日系アメリカ人も収容所へ押し込まれてしまった。その真相はいつ暴露されるのだろうか?
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Sing oh!
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ネタバレアメリカ開拓時代の石油利権を巡っての殺人ミステリ と思いきやこれが実話 ドキュメンタリータッチで読みつらさもあったが,読了後の翌日上映中のシネマ鑑賞 原作本は捜査側の視点,シネマは当事者側の視点で描かれ別物でどっちも最高💮
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ケロたん
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1900年代初頭、北米のインディアン部族への連続殺人。毒殺、銃殺、爆殺…なんでもありのノンフィクション。
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うーちゃん
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オクラホマ州オセージ族保留地における大量殺人事件の経緯を辿るとともに、アメリカの暗部を暴くノンフィクション。これほど多くの人が殺されているのに、事件の知名度は低い。現時点では事件単体の日本語版wikiすらない状況だ。巻末の膨大な原注を見てわかる通り、著者の取材力は凄まじく、引き込まれるように読んだ。石油、金、利権。卑近で原始的な動機とそれに続く血塗られた事件は、国や時代を超越し、乾いた恐怖で私たちを満たす。映画版も非常に評判が良い(今年ベストとの声多数)ので、観るのが楽しみである。しかし3時間26分・・・
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あとぅーし
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ネタバレアメリカの負の歴史である。 インディアンを 人間以下の存在として、 弾圧して、 生存権、財産をこれでもかとむしり取る。 ターゲットのインディアンを殺すのに、 家をまるごと爆破させるっと、 まるで映画やん!! って、だからこそ映画化されたんだね。 同じ過ちをが起こらなよう、 こういう過ちの歴史も記録し、 正直に次の世代に伝えること必要だなと感じた。 アメリカが過ちの歴史の上に今の歴史があり、 今のアメリカが正しいか分からないが、 次の世代に伝えること大事です。 日本も自分たちを美化せずに伝えること大事です。
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ケイトKATE
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おぞましい内容だったが、読まずにはいられなかった。石油を発掘したことで裕福な生活を得ていたアメリカ先住民オセージ族を狙った白人達が、血縁者や後見人となって近づき、計画殺人で20人を超えるオセージ族を殺していった。迷宮入り化されそうになっていた事件を特別捜査官トム・ホワイトの実直で執念深い捜査によって暴かれる展開に引き込まれた。事件に関わった容疑者達の冷酷かつ狡猾で、逮捕されても悪びれない様子に虫酸が走る。しかし、容疑者達は特殊な人間ではなく、誰もが犯してしまう可能性があることを心に留めないといけない。
ケイトKATE

衝撃的なノンフィクションを書いたデイヴィッド・グランは、執筆のため数多くの資料を集め、関係者に取材をしている。本書には、多くの写真が掲載されており、知られていない事件を理解するのに大いに役立った。著者の取材力や文章が優秀であるのは間違いないが、ノンフィクションには写真が必須である。

10/10 23:47
燃えつきた棒

この事件、僕も興味を持って、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン: オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生 』(ハヤカワ文庫NF)を購入しました。この本なら今の不調から抜け出せるかも。

11/01 14:17
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さっとん
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凄まじい取材力によって、曝け出すのは人間の業を煮詰めたような残虐非道な行為の数々であった。 本作は意外にサラッと記されているが、現代の風力発電を巡る事業問題がなんだか凄く寂しなった。 間違いなくオセージ族を苦しめたのは石油なのだが、その石油源が採れなくなるや彼ら達の資金源が奪われてしまう… アメリカと言うフロンティア精神を持った国は大きな抑圧と欺瞞、そして嫉妬、差別の上に成り立っている事を暴き出した一冊でした。 しかし、こんな本が出せるのもアメリカのすごいところ
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zero
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こうして次々とインディアンを亡き者にする金の力は核爆弾の威力に匹敵するようだ。それは今も変わらない。
0255文字
メザシのユージ
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ネタバレ謎がとせたら、それしかない話だけど後見人の映画だとロバートデニーロが、甥っ子のディカプリオを使って殺人犯したのが酷い話だった。
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C12H18N2O2
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読み応えのあるノンフィクション。副題の通り、開拓時代の原住民連続怪死事件を追う。読み応えがありすぎて怒りとストレスがすごくなかなか進まない。捜査が軌道に乗り始め、推理小説もかくやという展開に一瞬わくわくしたが、現実に起こったことであるのですっと笑いが引いていくのだった。知らなかったことばかりであると同時に知っていることばかりでもあり、こんなことがまかり通る世界に絶望してしまう。良識に支えられた捜査官と、時代を隔てても丹念に事件をたどる記者の姿に慰めを得るものの、焼け石に水の報われない気持がどっしりと残る。
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浅西マサ
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20世紀初頭のオクラホマ・オセージ郡で油田の権利絡みで先住民達が次々と怪死(毒殺爆死銃殺)する事件を後の連邦捜査官トム・ホワイトの懸命な捜査で遂に容疑者を司法まで引き渡す過程を描いているのだが。よくもまぁこれほどのならず者達がいて同時に踏みにじられた先住民の嘆きに胸がつまりそうになるが、捜査官トム・ホワイトの矜持と公正さに救われる。一番恐ろしいのは主力な容疑者達よりもなおという背景が現れる時だった。著者が2010年代に発覚した事実に更に胸打たれる。美しい邦題なので映画化も花殺し月の殺人でお願いしたかった
だりあん

土曜日狩ってきた文庫本も映画と同タイトルに…こっちのがよかったのに、なんで変えちゃったんだよぅ(´・ω・`)

10/15 02:13
浅西マサ

だりあんさん、そうみたいですね。映画公開にあわせて文庫版も映画タイトルと統一したときいて残念な気持ちになりました。花殺し月の殺人の方が断然好みなのに(映画は見るけど)

10/15 10:11
5件のコメントを全て見る
0255文字
garth
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アメリカ人たちのネイティブ・アメリカンに対する制度的搾取のすさまじさにうんざりさせられるのだが、それが上から下まで、ワシントンからオセージ・カントリーまですべてに貫通しているということを暴く。
garth

映画版ではディカプリオがアーネスト・バークハースト、デニーロがウィル・ヘイルを演じる。

06/02 15:41
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ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
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なぜ、こんな狭い社会の中で、これほどまでに大量の犠牲者が、短期間にでたのか。このようなジェノサイドが、きちんと裁かれないだけでなく、多くは事件化すらされずにきたとは。100年後に著者が公文書館の資料を渉猟したところ、信じられないほどの数の犠牲者がカウントされるに至った。先住民を踏みにじる行為は我々ヤマトの人間もさんざん続けていることではあるが、あきらかな犯罪でも遡って裁くことはできないという、法の無力さも感じる。デイヴィッド・グランは、労作『ロスト・シティZ』を書いた人か。この人はいい仕事をするな。
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花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生評価76感想・レビュー145