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サトゥルヌス菓子店 (COALSCCK銀河短歌叢書)

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清水らくはさんの「安井高志歌集『サトゥルヌス菓子店』のご案内」を読み、手に取りました。旅行先で心許ないなか、私の不安をやさしく撫でてくれました。
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rinakko
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〈やわらかく埋葬された本たちを砂漠で見守る司書になりたい〉〈ある夜に彼女はしろい砂糖菓子に自分がなれないことに気付いた〉〈湖の底に洋館 しろいドレスこの水葬のはてしなく眠る〉〈琥珀色の海、夕暮れの駅にたち水没都市の声を聞く星〉〈透明なサカナを食べる 図書館の本に寄生をはじめるサカナ〉〈雨のなかの廃都かすれた歌声ですがりつづける標本少女〉〈霧のなかに歌がきこえる繭のなか滅びをまってるバレリーナたち〉〈水槽であなたは楽譜を飼育していますね? ミスター それもラヴェルの〉
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ろいち
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再読。この歌集が大好きで、このひとがもういないのが寂しく、せつない。もっと、たくさんのひとの手にとってもらいたい。短歌のかたくるしいイメージがなくなる、お伽噺のように幻想的な歌がたくさんある。どうか、手にとってほしい。
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◎
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解説を先に読んでしまったからなのか、凄く良い
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ろいち
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好きだ。言葉のセンスもさながら、どこかお伽噺や夢のなかのような、幻想的な歌のある反面、現実的な風景に少しの幻想を垂らしたような歌が好きだ。亡くなってしまったときいて、とても悲しい。彼のもっとたくさんの言葉や歌を知りたい。
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まんだむ
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一首、一首が、パッと情景を想起させる力を持っている。読んだ後、よく分からないので、もう一度頭から読む。けれども、分からない。分からないけど、良い。「水」がとても似合う人だな、と思いながら読んでいた。すでに亡くなられている、ということで、すこし悲しくなったけれど、二巻目以降の刊行を待ちたいと思いました。
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