形式:単行本
出版社:白揚社
ワンちゃんたちは、かなりの多種多様な匂いを覚えているらしい。映像を音声を、あるいは合成された匂いで、匂いの世界を再現しようとする。擬似的な匂い時空。けど、やはり、人間は言葉にすがる。犬の生きる世界を、精緻に言語空間、論理的時空を虚構できるかもしれない。でも、どこまで行っても、擬似的であり、漸近線を描くだけ、片思いに終わるのだろう。隣に寛ぐワンちゃんの頭は撫でられるけど、棲む世界は違うんだろうなー。
(目次)1 犬の鼻 2 匂いを嗅ぐ者 3 風を嗅ぐ 4 嗅ぎながら歩く5 顔の真ん中の鼻のように明白 6 犬がわたしにそれを嗅がせた 7 働く鼻 8 ノーズワイズ=鋭い嗅覚をもつ 9 悪臭の波 10 トリュフ犬とジャコウネコ 11 ノーズワーク―嗅いで探す 12 セカイノニオイ
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