形式:コミック
出版社:小学館
【共感】取材・企画協力の小宮純一氏による「あとがき②」。今巻も、熱い想いが伝わる記述に深く共鳴。<連載がスタートすると、「今の児童養護施設職員は人権擁護研修も行い努力している。彼らの尽力に水を浴びせるような内容にならないか不安」という声もいただいた。しかし、なぜ施設内虐待を児童福祉法を改正してまで法律で禁じなければならないのか―その理解が浅いと感じる職員に出会うことが多い。/児童福祉、子ども支援といった学部、学科を経て施設職員を目指す学生たちはいる。頭が下がるし、「いいワーカーになってほしい」と思う。
/だが、例えば昼と夜のダブルワークをしているシングルマザーの子どもが夜ご飯がカップ麺だったり、朝ご飯が菓子パンだったりした時に、「そんな不健全な食事はけしからん」と言うのは違うだろう。「菓子パンでも食べてるだけいいよね」と言うのも違うだろう。望ましくないものを正しくないと安易に言い換えないでほしい。「正しくもないし、間違ってもいない」曖昧なゆらぎの中に、子どもと立ち続けながら、「今・ここの最善と最良」を見つける。その「最善と最良の枠」が自然と広がっていくための“燃料と仕掛け”を集めること>と。切に同感だ。
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