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ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか

感想・レビュー
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サテンの服屋
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ジェンダー思想支持者の本だと知りつつ読んだが、今迄フェミニストが暴いた社会的性役割の実態と批判という土台はしっかりしてるのに、肝心のジェンダーが性別や性自認・性役割等と多義的に使われてあやふやになってて勿体無い。そして、Lである著者の配偶者を少年と間違われる「妻」や女装する「叔父」と表していて、幾ら態度や着る服を異性に近付けても肉体的性別は変わらないと認識してるし、古い性役割を脱却すべきものだと説いているのに、偏見的な性役割を乗り換えるだけのTGや性別は変えられると混乱させられていて残念だ
サテンの服屋

因みに、ジェンダー思想以外の部分の性役割や有害な男性性の解釈はしっかりしているので、近年のトランスやジェンダーに関わる部分さえ無視すれば読んで納得する。勉強になったのが、海外の本でたまに見掛ける「マン・ボックス」の意味を初めて知った事。ホモソ的価値観の核と枠外=女々しさって事か。

06/21 19:14
サテンの服屋

でも、もし「男らしさ」について知りたい方がいらしたら、ジェンダー思想に汚染された本書より、女装家でありつつ男性スペースしか使わないと公言しているグレイソン・ペリー『男らしさの終焉』をお勧めしたい。文体が独特で本書より分かり難いのが残念だけど、安いし安心だよ

06/21 19:14
4件のコメントを全て見る
0255文字
ちゃんかな
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男らしさも作られた価値観であるというのはなんとなく感じていたことだった。欧米の方が縛られているのかもと感じた。女の子同士手を繋いでトイレ行ったりしたけど、男の子はそれをしてると、男らしくないと言われてしまう。 スポーツしてたら大体の事オッケーみたいな価値観は日本もある。あれは全く理解できない世界だ。 女らしさの押し付けも苦しいが、男らしさも苦しさを伴う 。親自身も男の子、女の子あまり気負わずに育てたい。
0255文字
遠宮にけ❤️nilce
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社会の男の子への視線が彼らをどこへ連れていくのか。負のレッテルを当人に押し付けて疑問を持たない大人の意識が、男の子、そして女の子をも生きにくい世界を作り出しているのだと振り返らなくてはならない。フェミニズムが女の子に起きてきたことを具体的に丁寧に紐解いてきたように、男の子に起きていることを紐解かなければこの先へ進むことは難しい。男性自身がそこに目を向ける動機を持たないのは非対称に思うが、自らに起きていることを理解した男性が増えることは男女双方に利益がある。男性の生きづらさは女性と関わりのない場所にある。
0255文字
tamakita
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ジェンダー格差は間違いなくある。具体例も多いし理解できる。女性は多くの不利益を被っている。共感する。是正することは男性にとって良い面もある。理解できる。 でも何か苦しい。 そのもやもやする感情を少しでも言語化できたらと積んでいた本だったけれど、最初のマン・ボックスの概念紹介で一瞬で腹落ちした。読んでよかった。
0255文字
lu★
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通勤途中に途切れ途切れで読むには少々難解なところもあったが、全体的にすごく面白かった。”有害な男らしさ”を作り上げていく(再生産していく)社会をどうにかして変えていかない限り、永遠にこのジレンマからは抜け出せない…と思った。「男の子だから仕方ないよね」という思考停止のフレーズは、やっぱり使うべきではない、と心から思った。
0255文字
魚不足
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ネタバレ女性同士だと自然だと思われることが、男性間だと「不自然でセクシュアリティ」になり、しばしば疑念を否定するために同性愛嫌悪的な表現が使用されており、親密な繋がりが「真の男性像」的ではないとされているという記述が目から鱗だった。バロンコーエンは心の理論もそうだけど、男脳とか女脳とか良くも悪くも影響がデカすぎるので私はあんまり好きじゃない。アイデンティティの話もしてるけど本当に軽く触れているだけなので詳しく知りたい人にはアマルティア・センの「アイデンティティと暴力」がオススメ
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色彩をもたない月
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ネタバレ「実際のところ、男の子と女の子が何に引き付けられるかということは、おおむね生来の好みではなく、社会化や巧みなマーケティングの結果である」 「フェミニズムの過失のひとつは、新しいマスキュリティや男性のあり方についてのガイドラインや方策が必要であるのに、その土台となるべき本格的な少年時代を研究していないことだ」 自分が男らしいのだろうか?と不安になる原因は周囲の大人から伝わる不安が大部分である▶︎実はこれが希望の元でもあるとのこと。男の子たちには共感し、つながり、愛情を感じ表現する能力があるのだから、
色彩をもたない月

それを促せばいい、と述べられている。人間、人種間には特筆すべき生物学的違いも明確な境界線もない。社会的に男の子が作られているのだな…

02/14 14:26
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ぞだぐぁ
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レズビアンカップルが男の子を養子として引き取って育てていることをきっかけに世間一般的に言われる「男性らしさ」がどのように養われるか・身につくかについて考えている本。 女性を見下したりとか、同性愛者を差別してはいけないってことを若者は分かってるってことがアンケートの結果等から分かっていても、女性がズボンを履くのは良くても逆に男性がスカートを履くのは文句こそ言われなくても変な目で見られるというような話の他に階級の遺伝と言う感じで汗水垂らして働くことが美徳で、自分もそうだったから息子も高等教育が不要だと考(続く
ぞだぐぁ

続き)えて結果特定の国からの移民で貧困が続いたというような話等、どうして変わらないのかって事とかについても考えられている。

11/12 15:58
0255文字
櫻田
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女らしさのステレオタイプと同様に、男らしさもつくられたものであるため、今女の子たちにやっているようなジェンダー規範をなくす働きかけを男の子たちにもやっていく必要があるという話だった。その一方で、ジェンダーステレオタイプによる不利益よりも人種差別による不利益のほうが大きい、みたいなこともかかれていて、アメリカらしい本だなとも感じた。(ジェンダーと人種差別については混ぜるな危険という理解)
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よよ
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マスキュリニティとフェミニリニティ、それにとどまらない幅広いジェンダーのあり方を教えてくれる。数世紀前まではマスキュリニティとフェミニリニティは対等な価値観ではなく、精神的絆はホモセクシュアリティで形成した。フェミニリニティの躍進によって、マスキュリニティの意味は限定化し、ホモソーシャル内で自身はホモセクシャルではないと証明する必要が発生した。ジェンダーの考え方は常に変化してきた。カルチャーついては、マジョリティの物語にマイノリティが感情移入させられているのか疑問。オランダの教育についてもっと知りたい。
0255文字
Barasiratama
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めちゃくちゃおもしろかった!学生時代バロン・コーエンの論文を読んでいた自分としてはジェンダーと性差を科学する2章は特におもしろく、その後のスポーツやゲームやセックスといったマスキュリニティと切り離せない各トピックについても非常に興味深かった。日本にいると実感のない人種問題についても知れてよかった。昨今日本で話題になる男の子たちの炎上SNSなんてまさにボーイ・クライシスでは?これを読んで男性が男性のことを考えて欲しいとも思った。ジェンダーにまつわる様々な問題の根本解決のヒントが散りばめられていると思った。
0255文字
よっちん
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研究室
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ori
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男の子が男らしさをいかに幼い頃から刷り込まれていくかを実例を挙げている。全く無意識だったけどそうだな…と気づかされる点も多く、どんな風に男の子が男らしさとされることの被害者となっていくかについて色々と考えさせられる。 『女性を窮屈で有害な女らしさのジェンダーステレオタイプから解放することと、男性を窮屈で有害な男らしさのジェンダーステレオタイプから解放することは、緊密に結びついているのだ。』
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ひい
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p327「自分の感情を言葉で表現する方法を教え、助けを求めてよいのだと教えなくてはならない。彼らが、優しさや慈しみの気持ち、豊かな表現力や傷つきやすさを見せることができるような機会を作らなくてはならない。セックスや愛やコミュニケーションについて彼らに語らなくてはならない」これが社会でいかに欠けているかに気づかされました。
0255文字
orange21
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女の子が男の子のように育つことに比べると男の子が女の子のように育つのはかなり難しい。著者はアメリカの様子を描写していて、本邦ではあそこまでマッチョなマスキュリニティを押し付けられてはいないものの、やはりマンボックスはある。
0255文字
カモメ
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豊富な研究結果をもとに男らしさは後天的に習得されるものだと指摘する。リーズエリオットの研究によると脳の性差に関する研究はほとんど大人を対象にしており必ずしも先天的であるという証拠はなく、性は生まれもった性質と文化により決定される。大人の性別への先入観による実験結果が興味深い。 女性が男性と対等とみなされる以前、結婚が恋愛感情や友愛に基づく男女の結合へと変化する以前は男同士の絆が至上であったが、男女の社会領域が重なり始めると結婚と核家族が文化と社会の中心となり、セックスが行為からアイデンティティとなった。
カモメ

この過程で性規範も強化されていったと思うので、もっと掘り下げていきたい部分。男性の中でも黒人などの有色人種は暴力の犠牲となって警察官に殺されるケースが多く、退学させられる割合も多いというのは重要な問題。一方で男らしさにより暴力が見逃されることがある。スポーツが優秀だと学業不振や性的不品行が見逃されたり、過剰な力を与えられる。しかし男の子たちが性差別的・反同性愛的な発言をするのは文化やしきたりからそうするものだと学習してきたからであるそう。傷つけようという悪意によるものではなく、社会の問題であると感じる。

01/15 11:19
カモメ

最悪シナリオ型と呼ばれる、性のネガティブな結果ばかりに焦点を当てた教育の問題も考えていかなければいけない。ジェンダー平等は男性と女性、どちらが得をすれば必ずもう一方が損をする仕組みではないという指摘は今後の社会を再構築する上で重要な視点。

01/15 11:20
0255文字
言いたい放題
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図書館にない
0255文字
ee7
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奥行きが出た!
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あぎる
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「有害な男らしさ」に男も女も苦しめられている。それを自覚させてくれる本。そこから自由になる道も示されている。私は30代の独身男性だが、大いに啓発された。
0255文字
Tomoko  Nakano
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男の子を育てながら夫と生活し、男性にかこまれて仕事をしていると、彼らは生まれながらにしてマスキュリンなのではなく 育つ環境でマスキュリンになったのではないかと思うことがよくある。 それを実例やデータを交えながら説明してくれており、すっきり腹落ちしたと共に 先進的な取り組みの紹介に希望がもてる内容だった。
0255文字
ゆかり
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男の子は体が強く、精神的にもタフでスポーツができないといけない? 男らしさは生まれつき? 男の子だからしょうがない? そうではなく、男らしさも女らしさと同じく社会で"つくられたもの"であり"変わりえるもの"だと豊富な例で示してくれる。
0255文字
ヒキコモゴモ
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マスキュリニティについてはシンプルに課題をあげるためにとりあえず男女二元論で語られることもあるが、この本は人種やLGBTQなど様々な観点からマスキュリニティについて書かれているため、問題の複雑性の認識が深まる。翻訳文も読みやすい。「ワイズガイズ」(選択参加型の性教育プログラム)を日本にも取り入れたい。
0255文字
その
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勉強のとっかかりとして読みました。とても興味深かった。日本でもこんな取り組みが行われるといいのになあ、とも思った。
0255文字
あずき
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男の子も危機に瀕している。「男の子ならよくあること」として見過ごされてきた困難に向き合わねばならない。性別によるラベリングは楽だが何も生み出さない。バックラッシュで損をするのは未来世代だ。
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きょん
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「女らしさ」を強要されるのに抵抗しながら、男性に押し付けられた「男らしさ」に甘えて生きてきた自覚はある。厄介な「らしさ」の呪文、ジェンダー感は多方面から考えて解き解さないといけない。男の子や大人の男性が抱える生きづらさ、葛藤が少しわかった、かもしれない。興味深かった。
0255文字
katoyann
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レズビアン家族として男の子を育てている著者が、他者加害的であり、有害なマスキュリニティを若い男の子たちが克服していくための課題と実践をレポートした本である。ジェンダー研究の学術的な見地と実体験をうまく織り交ぜているため、とても読みやすい内容になっている。マンボックス(伝統的な男らしさに結び付けられる考えや行動を描写する概念)というキーワードを軸に、暴力の加害者になり、また被害者にもなりやすい男性の問題に着目する。男性も悲しみや孤独といった情緒面を表現できるように自らを解放する必要があるという論点が面白い。
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ハッカ飴
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私が小さい頃から、「泣き虫」で「弱虫」であることを許されてきたのは自分が女だったからなのだ。少年がほんの小さな手を拳ににぎりしめて、傷ついた心や泣きたい気持ちをがまんしているってことに今更ながらきづかせてもらった。ジェンダーというとどうしても加害性の見えやすい女性側にたった見方が多くなってしまうけれど、少年たちの「男らしさ」「男性性」からの解放は両性がともに豊かに生きていかれることを保障することになるのだ、とほんとうにうんとかんがえさせられた。ふたりの孫・少年の行く先によりよい社会が広がりますように。
0255文字
m k
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最近、女性やLGBTQの権利について語られることが多く興味を持っていたが、男性の権利について考えたことはなかったので、とてもよい機会だった。男性をそうさせるものは、女性からの「守ってくれる男性」の方がモテるというメッセージも大きく、苦しめている一因かもしれないことに自覚を持つべきだと思った。私自身、女性としてのアイデンティティを利用している部分がある。かわいい、守ってあげるものという社会的なアイデンティティを利用し、集団の中での自分の立ち位置を作る場合もあるが、弱く扱われることに不満を感じることもある。
m k

あくまでも、男性的なマスキュリニティが良くないというわけではなく、それだけではいけないということだと思った。しかし昨今ではSNSの普及などにより、メイクをする人、男の娘、男性が好きな人、Kpopのような忠誠的な男性像など様々なロールモデルが存在し、だいぶ生きやすくはなってきたのかなと思う。その一方で、周りにいる心優しい男の子たちが、自身のことを女々しいと定義していることに、世間から求められる男子としてのアイデンティティが見てとれると思った。

12/30 10:30
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魚
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ジェンダーに加えて社会的階級や人種による男の子たちへの社会的な期待、ステレオタイプが彼らに及ぼす影響の大きさ について言及している箇所を読み、日本の男の子たちにおける社会的階級や人種の影響はどうなんだろう、と考えていた。日本におけるマスキュリニティや男性性について語られるとき、人種の観点から考察したものが少ない気がしている。男性と女性がともに前進していかなくては、という主張は同意。
魚

だけど、男対女の構図ではなく、とか、男女関係なく、とかいう言葉が女性の困難を矮小化するために使われていることを見かけることも多いので、本書におけるこの言葉もそのように使われてしまわないだろうかと警戒心もある。

12/14 16:21
0255文字
ろく
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「男らしさ」は周囲の環境によってつくられる。それは親のジェンダーバイアスだったり、店のマーケティング戦略(と、それに影響を受けた親)だったりするけれど、いずれにせよ、「社会」には「男らしさ」という規範意識がある。そして、その「男らしさ」は「かくあるべし」という枷となって男の子たちを追い詰める。男の子が、というか、男性がケアしあうことが苦手なのはなんとなく知っていたけれど、それも「弱音を吐いてはいけない、強くあらねばならない」という「男らしさ」の枷だということに、本書を読んでやっと得心した。
ろく

「男らしさ」を証明することが、この社会で生きていくための切符になる。だけれど常に「男らしさ」を証明し続けないといけないのも、それはそれでしんどいことではあるだろう。SNSを見ていると、男の生きにくさに対してフェミニズムは何もしてくれない、というような嘆きを見聞きするし、男性の問題はフェミニズムの問題ではない、男性のことは男性自身がなんとかしろと言う人もいる。けれど、ジェンダーステレオタイプから解放されることは、この本でも書かれているように、男性もしくは女性だけの問題ではなくて、みんなが当事者なのだ。

12/09 18:46
ろく

著者はフェミニズムが女の子たちにしてきたように、教育して励ますことを、男の子たちにもしていかないといけないと言っている。そして、その実践の事例も、この本には豊富に取り上げられている。その実践にはさまざまな人種/性別の人がかかわっている。こうして実践をおこなっている人がたくさんいること、ジェンダーの枠組みから自由な世界を目指して行動している人がたくさんいるということにとても励まされる。ジェンダーの枠組みから自由な世界は決して夢物語ではないと思える、とてもよい本だった。

12/09 18:47
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0255文字
TNdler
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性教育の話がいちばん面白かった。選択参加型性教育プログラム、“それぞれがもつ境界線をお互いに認識して尊重するスキルのために、ペアになり2人でウォーターパークへ遊びに行くと仮定して、お互いに質問しながらその計画を練る。この課題の目的は、自分の希望を相手に明確に示す方法と、お互いの希望が異なるときに起こる葛藤を解決する方法を学ぶことで、友人関係だけでなく恋愛関係にも応用できる。 友達と安全で楽しいお出かけを計画できないなら、パートナーとの安全で楽しい性生活を楽しめるわけがない”ほんとそれな!!!
0255文字
ShiradoMasafumi
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走り読みではあるが読了。こういった本を読むと自分はマスキュリニティとフェミニズムの間にいるなと感じる。すごく同意できるのは「基盤になるのは、それぞれが境界線をお互いに認識し、尊重するというスキルだ」。一方で、最後の一文である「すべての人々にとってより良い世界−−より安全で、正しく、公平で、幸せで、偏見がなく、自由な世界を目指すなら、私たちもあとに続こう」は、言葉だけなら同意だが、一部の人にとっての「すべての人々にとってより良い世界」であるようにも感じたのも正直な感想として残しておきます。
ShiradoMasafumi

また事例は北米のものなので、日本でも同じことが起こっていると認識したり同じやりかたで声を上げるべきと考えるのは少し違う印象を持った。ゲームにおいても、日本のゲームはストリートファイターみたいにどの国の人物も選べたり、あるいは人種を超えた(それらの要素を削ぎ落とした無国籍・無民族)人物を主人公に据えていることも多いように感じる。

11/07 19:45
ShiradoMasafumi

ゲームボーイズの章を読みながら、親が子供をコントロールしようとしすぎることが男性性や女性性を生み出す一要因かもしれないとも思った。その点で、著者がゲームに対してのネガティブな印象だけで与えるゲームをコントロールしようとする態度から、子供の遊んでいるゲームの世界を体験した上で判断しようと一歩進めたのは、称賛できる。自分を変えるのは難しいことだから。

11/07 19:57
0255文字
孤伏澤つたゐ
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『これからの男の子たちへ』と合わせて読みたい本だと思った。男性が男性として作られた規範で抑圧されて搾取されて強制されている「男らしさ」のくるしみについて。
0255文字
Fenrir
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男らしさという画一化された規範に縛られる男社会の中で、男の子達はプライドやメンツを必死に保とうとする。女性は男性性の外側の存在として客体化されてしまう。つまり男の子も女の子も規範の被害者であることに変わりはない。必要なのは、すべての人が「その人らしく」いるための考え方の基礎作りに他ならない。 私自身は女性の生きづらさからこの手の問題に興味を持つようになったが、友人男性の何気ない発言や社会を賑わす問題についていざ考えてみると、女性を取り巻く問題とは、男社会の生きづらさと表裏一体なのかもしれない。良本でした。
0255文字
Red-sky
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冒頭から女の人が書いているのかと思ったら「私の妻が」と言う文が出てきて「あれ、著者は男性なのか」と判断してしまった私もまだまだ古い概念に捕らわれているんだなぁと思わされながら読み進めることになった。ジェンダーの話にところどころ人種の話やらも混じってきて、この本は男女だけでなく、我々が普段自動思考的に持っている価値観がどこからやってきているのかを解き明かしている本だなと感じた。
0255文字
肉球
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古いのジェンダー観と新しいジェンダー観との間に男の子が取り残されて苦しんでいる、という話です。古いジェンダー観では、男たるもの強く逞しくあれ、みたいなのを有毒な男性性とし、それが男自身を苦しめていると説きます。で、この考え方は決してフェミニズムと対立するものではない。むしろお互いを1個人として見るわけなんですが、男の子が男らしさを横に置いといて自分らしさに向き合うのは周りの大人たちのサポートが必要で、大人自身も勉強する必要がある。自分が10代のときにこのような本があれば良かったなあと思える本でした。
0255文字
ふき
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「女の子は本当にピンクが好きなのか」を読んだ後なので、従来の女の子らしさ・男の子らしさの問題点を双方から学ぶことができたと思う。 フェミニズムは女性にスポットを当てること と考えている人も多いと思うけど、最後の章で語られているとおり女対男の構図になってしまっていてはジェンダー平等は達成できないことがよく分かる内容だった。 男性同士で仲良くしていると周囲から付き合ってんの?みたいな野次が飛んだりするの、いまだによく見る光景だよな...私自身も男性性への思い込みが沢山あるはずだから、向き合って考えてみたい。
0255文字
aya
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すごく面白かった。「女らしさ」と「男らしさ」は裏表になっていて、どちらも社会が作っているものだ。決して男の子は、生まれつき乱暴でも権力主義でもない。キーは、社会からの目と、同調圧力だ。そしてそれを解くひとつの方法は、感情を言葉にするトレーニングだという。つくづく、「○○らしい」という枠は窮屈だ。そうではなく、ひとりひとりが思うように生きられる社会にしないといけない。
0255文字
香乃
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Kindleにて。
0255文字
しゅん
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自分は中高6年間男子校にいて、ホモソーシャル空間がなぜかとても苦手になったので、ここに書かれていることは実感としてよくわかる。アメリカにおいて、男性性と人種問題が絡み合っている場面が多く存在していることに気づかされた。
0255文字
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