形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
水星の魔女もそうだったけど,かなりトキシックな親も実は愛を持っていて,非道も善意から行っていた的な展開で免罪する,という一つのパターンがあるように思われる。平和な家庭に育った人にもわかるように枠組みが作られているのか,せめてフィクションではそうであって欲しいという願いなのか,はたまたなにか別の理由か。▽わざわざ敵対宣言の手紙を残したギース。覚悟を決めないまま暗殺などしようとすれば失敗していたはずだと本人は言うが,気に入っている相手を裏切るには人が良すぎるのかも。
神子ちゃんの記憶スキャンによって,ゼニスが白昼夢のような状態ながら意識を持って家族の心を読んでいたと判明。みんなのお母さんとして見守る言葉が暖かい(pp. 194-201)。乳児のララや聖獣のレオとは話までできているらしい。▽神子ちゃんがぽっちゃりしているのは,どうやら憧れているエリスの真似をしてごはんを山盛り食べていたかららしい(p. 241)。運動しないで剣術家と同じだけ食べたらそらそうなるというもの。エリス直伝の修行エクササイズ(pp. 252-3)が効くといいねえ。
なかれ』と」「…………」「元々、私はあなたが、母上のことで助けを求めてきたのなら、こっそりと力になるつもりでいたのですよ……結局、頼んでくださらなかったけれど」(略)「大体、ルーデウス様も、一目見て私が敵ではないと確信したからこそ、さらってきたのでしょう?」「まあね」(p110~111)
ちょっと前あたりから、最後の方にギース方面の話がのってるのだが、これが盛大なネタバレで、web版を読んでた時の驚きが薄れるのではないかと思ったりもする。まぁ、ガルファリオンとかって、web版でも出てきた時は誰?って最初思ったけどな。あんまり存在感はなかったから…。確かに最後の決戦時に唐突に色々現れた時は誰だよって思う人もいたからエピソードを入れるのはいいかもしれん驚きか説明か賛否両論かなー。
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