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経済で読み解く日本史⑤ 大正・昭和時代

感想・レビュー
61

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mikioart
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最終巻の経済で読み解く大正・昭和。前巻同様経済的な失策により、普段は見向きもされない極端な思想が流布、そしてそれを煽る新聞というテーマに沿って詳しく解説されています。特に今作は大東亜戦争がなぜ起きたのかが述べられますが、そのお膳立てとなった1907年恐慌、第一次世界大戦周辺も含めて、金本位制への強迫観念にも似た考えがどれだけの惨禍を引き起こしたのか驚愕の思いです。ソ連による画策も経済的に困窮していなければ通用しなかったはず、と言うのもその通りなのかもしれません。室町時代から全巻本当に面白かったです!
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ただのがみお
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⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
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mikoto_oji
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このシリーズを読み続けていたのですが、大正昭和編はしばらく積読になってました。今読んでみると経済と軍事の密接な関係がよくわかります。なんだかんだ言っても金の切れ目が縁の切れ目、地獄の沙汰も金次第なとお金にまつわる言葉があるように経済的に困ると事件が起きる。現代に置き換えてもそのままトレースしているのような事象があるのに、経済学者や報道は的外れなこと述べていたりする。知識や情報を蓄え、自分で判断しなければと強く思います。
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かわうそ
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経済学に100%という言葉はないということが話をややこしくする。たとえば、インフレがハイパーインフレになってしまうという話は99%はあり得ないだろうけれども、1%の可能性はあるんだろうなと読んでて思った。 これを言ったら上念さんに怒られるだろうけど。だから、1%をリスクと呼ぶかどうか。それがリフレ派と緊縮財政派の立場の違いだと思う。実際はリフレ派の方がある程度は正しい(フィリップス曲線がそれを示す。)失業者というのはいない方がいい。物価が上昇すれば失業者は減る。これが唯一の抜け道な気がする。
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えむ
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大正・昭和とかなり現代に近づきました それだけに100%、本の内容を信じるには知らないことが多すぎるのですが、なるほどとうなるばかりです 教科書に書いてあったことでも、本当にそんうなのと疑問に思っていたところがこの本で、そうだよね、正しくないよねと合点がいきました 経済的に困窮すると過激思想が流行るというのは本当にその通りだなと思います
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Syo
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知ってるつもりのものが 理論的に解説してもらって よく分かった 気がする
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さく
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ネタバレ・シリーズのテーマ「人々は経済的に困窮すると、普段は見向きもしない過激思想に救済を求める」 ・問題の根本原因はこれだ!と断言する言説にはよくよく注意すべき
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Sosseki
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経済から歴史を見ると、違った面が見えてくるし、歴史に占める重要性を再認識。ナチスの台頭、日本軍の台頭などよく分からなかったことも納得できたが、経済も、財政も、金融も分からないまま。マスコミ批判は頷けるが、共産主義、スパイ活動については、恐らくあるとのだろうが、ピンと来なかった。
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fortune
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歯切れのよい語り口と経済理論に裏打ちされた明解な解説。著者が言うには"金本位制の限界と経済困窮による過激思想への傾倒が日本をそして世界を破滅に導いた”とのこと。敗戦の悲劇、戦後の復興、バブル景気…歴史を「思想」や「正義」でなく「経済」でみることの大切さを痛感します。
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Shinya Fukuda
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金本位はデフレレジームであり金融政策の自由を奪い経済を不安定化させる。そして不況になる。不況になると国民が不安になり普段は見向きもしないようなトンデモ説に飛びつく。それを煽るのがマスコミだというのが此処でも繰り返して説かれる。山本五十六は一般に評価が高いが本書ではバクチ的な作戦を使ったことで批判されている。戦線が拡大し兵站が延びたから誤りだったと思う。納得。フィリピンを攻めるのが正解だっただろう。近衛文麿が戦争を始める端緒を作った。東條英機は尻拭いさせられたというのも面白い。石橋湛山、下村治の評価が高い。
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クー
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ついに戦争に負ける。一気にバブルまで。
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ハチナナ
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景気とはすなわち気の動き。金と人心が歴史を動かしていることを、わかりやすく整理した一冊。多少の政治信条の主張はご愛嬌。わたしのような経済音痴にはありがたい解説だった。関心の強い昭和から読み始めたが、次は明治について知りたい。
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zaku0087
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経済が社会と政治を動かすという認識には賛同するが、あちこちに目立つ天皇礼賛みたいな文言は、経済とは関係ない話なので、どこか別の本で論じて欲しいものだ。デフレが社会不満から騒乱につながることと、メディアが商業的に(興行的に)デマゴーグを報道と偽ることが主張の根源なのだが、そこに同意する。ただし、SNSなどでの自分の発言を脇に置いてはいけないのでは。SNSも今やすっかりメディアであり、個人の心情発露と商業的な発言とは、文筆業、メディアコメンテーターなどでは境目がない。シリーズでは室町時代がいちばん面白かった。
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おさけ
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太平洋戦争時の経済 朝鮮戦争時の経済 政策がわかりやすい
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JUSA
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大きな戦争が2つもあった時代に突入です。どの時代でも経済政策が大事、と認識させられますね。データも揃っているので後付けではいくらでも解説できますが、当時の人たちはそれが最良と思ったのでしょうか。これを試金石にしてどう自分たちの時代に活かせるのか、考え物でした
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たかたか
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「人々は経済的に困窮すると、ヤケを起こして、普段見向きもされない過激思想に救済を求める」これが如実に現れている大正・昭和時代。パリ講和会議でのドイツへの処遇がヒトラーを誕生させたと言っても過言ではないのではと思った。そして金本位制の足枷がどのように各国を苦しめ、日本を対米開戦に導いてしまったのか。その裏に何があったのか。GHQの戦後政策でいわゆる「逆コース」は学校の歴史では思想弾圧のように習ったけれども、大東亜戦争の裏と冷戦構造を知ると行ってしかるべきだったのだろうと思う。そして、令和の今はどうだろう?
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やまやま
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ネタバレ欲望を満たしたい、不安を解消したいという人間の心情が経済を動かす原動力になっているという背景を理解すると読みやすい。マルクスは逆立ちしている。マスコミが不安をあおりやすいのは、心情と私益がごっちゃになっているからと理解する。心情はポピュリズムにつながる。不安を引き起こす者への社会的制裁の一手法であるが、これは日本社会だけのことではない。さて、植民地については、第一に人権問題があり、それは撲滅すべきであるが、それ以上に歴史を追及しても詮無き事に思える。知識社会への移行を進めると世界は変わるのでは。
やまやま

これまでの評で、通貨論は多く触れましたので、今回は割愛しております。ケインズさん、金本位制度復活やドイツへの巨額戦費賠償といった合理的でない政策の阻止を主張し、ただ政治的力学の結果敗れていますが、ことほど左様に社会の心情に竿をさすことは難しく思います。

08/09 12:32
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0923
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ここまで時代が進むと世界も複雑に入り組み、経済知識が乏しい私では正しく把握することが難しい箇所がいくつも見受けられた。ただそれでもケインズの出現や経済討論、政治家各々が信じる経済政策とそれを実施する様と結果など、見所は随所にある。経済をもう少し勉強し、このシリーズはもう一度読み直したい。理解が進めばより面白くなる書籍だと思う。
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WS
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経済失政が国民を困窮させ国を滅ぼす。経済が豊かであれば、国は栄える。経済が先決。
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Yoshika Komatsu
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ネタバレ■三井銀行による「ドル買い事件」は、ごく当然な銀行業務をメディアが偏向報道。「反財閥キャンペーン」で世論を煽り集団リンチした。 その結果、過激な思想が蔓延し、血盟団事件(三井合名社長の暗殺)などを引き起こした。 ■…まんま「モリカケ・桜を見る会」だなー。(棒) 国際共産主義者は、現代でも同じ手で大勢の国民を騙せると信じてるんだろうなー。
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紅井流星
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経済で読み解く日本史シリーズの最終本と思っていたら、平成時代が追加で発売されるそうです。戦争にはお金は必要と言うことと、景気が悪くなると過激思想と言うかとんでも論が支持されるのことがよく分かる。5冊の中で一番参考文献や正しい資料が充実しているので、説得力は非常に高い。歴史と言うか人間の営みに経済は必須なので、そこにフォーカスを当てた歴史書は今後も多くなるだろう。とりあえず追加となる平成時代も読むことにしよう。
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すしな
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055-20. 景気のいい時って影響されにくいのですが、経済的な困窮が極まって来ると過激活動に動きやすくなるというのは今まさに起きていることにつながるなぁともいました。あと、突飛なアイディアで現状打破というのも危険だなぁと。実際困窮しているとなるべく早く楽になりたいものだから、そういううまい話に乗りやすいですよね。2020年の現在から数年間は経済が停滞しそうなのでいろいろ冷静に行動しないといけないのかなと感じましたが、マーケットはそこそこ堅調なのでそんなに悲観ムードでもなかったりするんですかね。
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kitten
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上念さんの経済で日本史、大正時代からバブルまで。金本位制が不況の元凶という見方は一貫している。しかし、昭和初期の政治の流れはそれでよいのか、と疑問。大東亜戦争への道は、ソ連(共産党)がスパイをばらまいてそうなるように誘導した、というのだが、いくら何でも無理があると思う。東条英機が問題ではなくて、近衛文麿の方が元凶らしい。それはともかく、山本五十六を無能扱いはちょっとひどいんじゃないかな。正しいことも言ってそうなんだけど、陰謀論臭くて気になった。
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ヴァン
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 シリーズで出ている本の一冊。経済的に疲弊した国家が戦争を招じるという過去の歴史をふりかえる。ただ太平洋戦争についての当時の背景分析については、他の歴史書との照合が必要と思われる。新聞が世論を煽動する、という叙述についてはその通りと思う。
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じょるじ
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アメリカが世界の中心に何故なったのか?どのようになったのか?がよくわかった。第3章は、日本が大東亜戦争に進んでしまった経緯が本当にわかりやすく書かれてあって、特に秀逸!シリーズを通して、「人々は経済的に困窮すると、ヤケを起こして、普段見向きもされない過激思想に救済をら求める」というテーマが常にあり、未来に向けても同じだと思う。本当に読んで良かったと思えるシリーズでした。
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ジュンジュン
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シリーズ最後もコンセプトは同じ。すなわち「人々は経済的に困窮すると、普段は見向きもされない過激思想に走る」というもの。1907年恐慌など知らなかった出来事満載でお腹一杯。がどうしてだろう、今回は著者の決めつけ(二二六事件の解釈や共産スパイの重視等)がやけに目についた。もっともシリーズを通じて新たな視点を提示した功績は些かも色あせないが。
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Kolon
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歴史的イベントの背骨は経済であると良く判る本。
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ころこ
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この時代の首相、蔵相を緊縮派とリフレ派に分けて、評価しつつ覚えるという技が使えたら、遥か昔の受験勉強も有意義だったと自戒しつつ読みました。歴史に解釈が不可欠なのは言うまでもありませんが、データの取捨選択からはじまり、データのとり方やそのデータをどの文脈で織り込むかなど、経済においても解釈という行為は必要となります。この結節点から歴史からみた経済の教訓と、経済からみた歴史の教訓が生まれ、さらに両者は再帰的に読み解かれます。したがって、本シリーズの解釈を絶対視せず、相対化する作業が読者の今後に求められます。
ころこ

たまたま経済と歴史両方に興味があったのが幸いしておりますw実は、暴論なので書かずにいたのですが、緊縮をとる人は真面目で、清貧を重んじると折に触れて感じておりました。現在の話です。緊縮とリフレで路線対立が起きていますが、緊縮派には理論的には合理性が無くてもどこかに朱子学の影響があるのでは、というのが私の推測です。すいません、見当違いかも知れません。

08/09 11:01
やまやま

お返事いただきありがとうございます。いえいえ、ころこさんの卓見であり、暴論ではないと思います。日本社会での儒教の影響は広く、というか、儒教的価値観がなぜ東アジアで広く受け入れられ、私たちの意識を規定しているか、という問いが立てられそうで、酸っぱいブドウと狐の論理をアナロジーとして使うのは適切ではないかもしれませんが、清貧でも安心できる哲学として納得できる体系となっているからという気もします。朱子学は、儒教一般として推定される以上に「まじめな」人の経済思考に影響を与えた、ということでしょうか。

08/09 12:19
3件のコメントを全て見る
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ぬー
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シリーズ通読。史実のインセンティブを当時の経済状況に求める本書は非常に分かりやすく、読了時の納得感が高かった。
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さくさく
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たまたま氏の講演に行く機会があり、サインを貰いたくて鞄に入れていた。 早く平成編が出ないかな。その時にまた読み返したい。
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moshimoashitaga
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金利が重要。世の中に出回るお金の量で景気は変わる。 金本位制の弊害。
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melty king
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‪いつの時代の民衆も、経済の混乱から何かやってくれそうと期待して過激思想に走ってしまう傾向があるという分析が印象的。‬ ‪高校地理歴史政経でそれぞれ断片的に学んだものを、誤謬の訂正をしながら点と点をつなげる作業ができる。 これから大学で法・政・経・文を勉強する人は一度目を通すべき。‬
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Y田
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金本位制と貨幣量という背景から当時の事項を見る。英国を中心にした金本位制の秩序が一次大戦で崩れ、金本位制かのの離脱、復帰、からの昭和恐慌、戦後はドルを基軸としたブレトンウッズ体制から71年ニクソンショック、狂乱物価、80年代プラザ合意からバブル、という流れを追う。金本位制は貨幣不足のデフレになりやすい弱点があり、戦後は金融政策でコントロール出来るようになっていったという事が分かる。これは「通貨」それ自体に信用があるって事で、結構凄い事だなと改めて感じる。一つの歴史の見方として大変分かり易いシリーズだった。
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ヒデじい
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シリーズ全てを読み終えました。何となく後味がスッキリしません。歴史を経済、お金の動きから見ることには、今まで知らなかったことを教えられました。しかし、やはり過去の歴史は史実ではなく、解釈する人の思想に強く影響を受け、捉え方が大きく異なってくることを、改めて思い知らされました。氏の解釈を支持するか否かも。
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南北
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「人々は経済的に困窮すると、ヤケを起こして、普段は見向きもされない過激思想に救済を求める」というのがこのシリーズのテーマですが、本書の時代ほどこの言葉に当てはまるものはないと思います。金本位制は新たな金鉱山で金が生産されない限り、モノの価値に合わせて増えていかないため、どうしてもデフレになりやすくなります。マルクスはこれを資本主義に構造的な欠陥があるとしていましたが、これが誤りだったことがわかります。人々が対米開戦に狂喜乱舞したのも根本的には経済の失政によるものなのです。
南北

「経済で読み解く日本史」の平成時代が刊行されるらしいので、刊行されたら読んでみたいと思います。

11/24 20:34
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WolfUmeGame
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歴史を学びより良い選択をするために学ばなければならないかなと感じました。 大正・昭和時代は一番身近な時代だから読み解けた箇所もあれば知識不足で理解が追いつかなかった箇所も多く期間を置いて再読したいです。
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ゆうすけ
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デフレが主な不況の根源であるとし、不況が招く国民の怒りが過激思想に国民を走らせた結果、この国が幾多の過ちを犯してきたという視点で歴史を振り返ります。一般的な歴史の教科書では表面的な事実が羅列されるだけで、その背後にある原因がほとんど語られることがありませんが、本書では経済が原因となって起きた出来事を考察することで今までただ事実として覚えていただけの知識により深みを与えてくれます。また本書は経済の基礎知識がないと読みづらい部分も若干ありました。
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ミナ
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即位礼正殿の儀が行われた記念すべき日に読了。日本の国體を守るべく、経済を安定させ過激思想に人々が走らないよう、マスコミに世論が煽られることのないよう賢くならねばと改めて思う。でも、今の教科書や今までの教員の思考では、歴史は繰り返されてしまうかもしれないと危惧してしまう。何のために歴史を学ぶのか、真に賢い国民を育てるため教育を見直して欲しい。
0255文字
まき
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ネタバレ最終巻。この巻が一番読むのが大変でした。 経済的に困窮した人々は、ヤケを起こして普段は見向きもされない過激思想に走る。 高橋是清が「右翼を偽装した共産主義革命ごっこ」二・二六事件で命を落としたのがつくづく惜しい。
0255文字
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