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戦国北条五代 (星海社新書 149)

感想・レビュー
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すみす
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読みごたえのある一冊。司馬遼太郎著「箱根の坂」を読んでいまいち釈然としない人におすすめ。淡々と史実を述べ、決して美化したり肩入れしたりしない文章は潔い。戦国時代の調略の激しさは凄まじく、まさに「昨日の味方は今日の敵」であり、その激しさに驚く。秀吉は全国統一の象徴としての戦争をどうしても北条としたかったのだろうか。戦国時代の始まりから終了までを耐え抜いた北条五代に拍手!
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TSUTIYA
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約2年ぶりに再読。小田原北条氏初代・伊勢宗瑞から最後の北条氏直までを通しての評伝。相変わらず文章が堅苦しく淡々とした印象であるが、戦国時代の始まりから終わりまで存在している故に、戦国コンテンツ…特に小田原北条氏関連の創作物を触れた時の副読本として最適な一冊。小田原北条氏を知ることは戦国大名を知ることという一文が印象的だった。願わくば大河ドラマ化を期待したい。
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Atsushi Kobayashi
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ちょっと自分には細かすぎでした。が、3国になった瞬間の小説が読みたくなりました。 また、やっぱり、なぜ秀吉には失敗したのかが、まだわかりませんでした。
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若隠居
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ネタバレこれで、新九郎、奔るを倍楽しめる。
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不純文學交遊録
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かつて学校で教えた歴史の最大のウソは「北条早雲は素浪人から戦国大名に成り上がった下剋上の典型」だろう。早雲こと伊勢宗瑞は、室町幕府奉公衆の伊勢盛時である。今川氏の家督争いに介入するため駿河へ下向し、管領・細川政元が将軍を擁廃立した明応の政変に呼応して伊豆へ侵攻した。鹿狩りに見せかけた小田原城奪取はフィクションである。二代氏綱から北条を名乗り、関東の正統な支配者を標榜する。最初の戦国大名にして、豊臣秀吉の天下統一に抗い最後まで残った戦国大名。北条氏五代百年を知ることは、戦国大名とは何かを知ることである。
不純文學交遊録

カバー袖の伊豆討ち入りは一四九三年、297Pの万治元年は一六五八年の誤植。

11/18 15:07
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きさらぎ
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基礎知識が不足しているので色々ついて行けていないが一応通読。北条氏五代の歴史を追うことは、そのまま戦国時代の歴史を追うことにつながるのかもしれない。初代伊勢宗瑞から二代目北条氏綱へ、韮山から小田原へ、破竹の勢いで拡大していく興隆期は中々にゾクゾクした。頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮の再建、関東管領職就任や足利一門との関わりなど旧世代の権威を経て、その後上杉氏と武田氏の間を揺れ動き、家康と関わりつつ秀吉に翻弄される北条氏。まさにこの時代を生きた戦国大名なのだなあという印象を受けた。知識をつけてもう一度トライしたい。
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曲月斎
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筆者の著書を読み継ぐ中で、経緯が見えてくる楽しさ。本書は伊勢宗瑞に始まる後北条氏の縦糸を詳述する1冊。初代早雲の登場に始まる戦国時代は5代氏直で見事に終焉する面白さ。源頼朝に始まる鎌倉殿と北条得宗家の関係に擬することで権威の確立を目指すのも関八州の武士を相手にした意識の有り様として興味深い。江戸期になっても多くの領主が密集した関東、束ねるというのは至難であるし、4代氏政の代に240万石の領主になり、統治制度を確立したのもまた改めて評価される点だ。本書は2度目の改版で、歴史の研究の進化が窺えるのも興味深い。
曲月斎

それにしても、清水峠を越えて攻め寄せた越後の上杉謙信、三増峠などから攻め入る甲斐の武田氏と、この頃の人は実に健脚だと思いますねえ。それと、荒野が平野になった今の関東平野からは想像しにくい世界であったのだろうと思うのですが、当時の要衝となる地点が今の地図とは食い違いがあるのがまた、興味津々ではあります。

07/17 00:18
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Yanabod
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後北条氏は武田氏、今川氏の絡みで出てくることが多く、どうしてもメインで描かれることは少ないですが、この本においては初代伊勢新九郎(早雲)から氏直、そしてその後の子孫まで、コンパクトかつ分かりやすく戦国大名としての後北条氏を描写しております。外様の伊勢氏がどうやって関東に定着し、事実上の関東の覇者たらしめたのか今までわからなかったことが色々見えるようになりました。
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mock-shiki
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「新九郎」絡みで。北関3県・武州の動静は土地勘があるので面白く。上杉謙信の関東越山って、結構南下してたのだなぁと改めて。「島津の退き口」をたどったマンガはあったけど、武田の西上州進出や上杉の越山といった山越えルートとか、大軍が地理的難所をたどったルポとか探したい。
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山家
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戦国時代の北条五代を1冊にまとめた好著でした。 かつては素浪人説が強かった初代早雲が、今や伊勢氏の一門としてほぼ比定されている等、最新の北条氏研究の状況が分かりました。 それにしても、戦国時代の幕開けと終わりを、結果的とはいえ北条氏が告げたことに、月並みですが歴史の因縁を感じてしまいます
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Daisuke HIROSE
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ご多分に漏れず、ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』からこの本にたどり着いたクチですw。日本史の教科書で読んだ北条早雲像がことごとく覆されていて、ある意味爽快でした(小田原城攻略時に牛の角に松明くくりつけた話とか)。もっともよく知らない氏綱の話が興味深かった。
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めぐみこ
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1493年・伊勢宗瑞の伊豆討ち入りから、1590年・小田原合戦で没落するまで、後北条氏5代100年のあれこれ。秀吉の侵攻に備え家臣や領民を動員したことが、彼らを疲弊させ、敗戦を招くって皮肉すぎる。 P285 “いわば北条氏は、戦国時代の幕開けと幕引きの両方において密接に関わっていたのであり、まさに戦国時代を象徴する戦国大名であった。”
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ぎじぇるも
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戎光祥さんの本の増補版。五代の通史が書かれている。五代ファンなので戎光祥さんの方を一度読んでいる。氏政の江戸岩附関宿の三領支配と関東における物流交通体系の支配、それによる領国の拡大が面白い。兼ねてから北条氏以外を主に学んでいる方が小田原を本城にし続けるのでは僻地すぎて無理があるだろうと言われていたが、江戸、関宿の開発はあまり知られていなかった。関宿は一国に値する城と評されていたがまさにその通りなのが氏政の領国拡大でわかる。
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nishiyan
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2005年刊『戦国北条氏』、2012年再刊『戦国北条五代〈中世武士選書〉』を新書として改めて刊行した戦国北条氏五代通史の決定版。増補として新たに4編の論文も収められており、最新の研究成果も反映されている。興味深かったのは「第二章 二 関東管領職の獲得」の項目。伊豆から侵略してきた「他国の逆徒」である伊勢氏が北条氏となり、関東で基盤を築く上で関東管領職の獲得と古河公方との縁戚関係がセットになっていたのは、私の持っていた戦国大名のイメージとかけ離れていて意外だった。気になる章を掻い摘んで読んでも面白い良書。
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珈琲奉行
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ネタバレ最新の研究を踏まえ、宗瑞から氏直までの後北条氏についてまとめられた本。宗瑞と室町幕府(細川政元)との関係性や小田原城攻めの時期(大森氏の動向を踏まえ)に関する議論は判明していない事実もある反面興味深かった。また、氏照=陸奥・下野国の取次、氏邦=上野国の取次、氏規=中央政権との交渉役と、兄弟でしっかり役割分担がなされているのが、後北条の凄さであり他の戦国大名と異なる点だと感じた。後、氏綱の項目で領国経営に関する話題が出ており、面白かった。
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miura
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北条氏はそこまでメジャーではないと思っていますが、歴史の研究者からすると、文章が残っていて(?)研究の中心になるらしい。 北条氏の100年が、戦国時代の始まりと終わりに大体対応しているっていうのが面白いと思います。
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さとうしん
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始祖伊勢宗瑞が中央の有力者伊勢氏の一族であった身から今川氏との縁によって関東に入り、現地人からはよそ者の侵略者と見られていたのが、次第に現地の戦国大名として根を張り、そして北条氏への改称によって関東足利氏の軍事的保護者としての地位を確立していく。その過程で今川氏との上下関係を克服し、関東管領職の競合相手である上杉氏と激しく対立する。織豊政権の成立により、最後は再び中央との関係が課題となっていく。中央から地方へ、そして地方から中央へという流れは、確かに著者の指摘通り、北条氏は戦国時代を象徴する存在である。
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