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すごい論語

感想・レビュー
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袖崎いたる
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安田さんの論語ひいては古典読みはおもしろい。よく出てくる論法として、漢字の成り立ちから意味を引き立てるのがあるんだけど、これが出てくるときに2つのことを思い出す。一つはハイデガーがその語の語源まで遡って論点を膨らませるあれ。もう一つは、橋本陽介が白川静(だったかな?)をトンデモだと指摘してたように思うんだけど、安田は白川を参照して漢字を語っているということ。論語の可能性を3人の対談相手によるぶつけを受け、展開させていて、楽しい。巻末に宝塚歌劇の話題がポッと出てくるのは「やってきた」みたいでユーモラスだね。
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SA
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論語=石油 なるほど。
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pippibato
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論語という、存在は知っていてもなかなか手を出せないものの、一部に面白く触れることのできる一冊でした😌
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ユウマ
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漢字からここまで考えれるのかというすごさを感じつつ、これは妄想でしょって思ったり。
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livre_film2020
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この著者さんが好きで手に取った。相変わらず面白い。何が面白いって、違和感を感じていた古典の解釈が、安田さんの手にかかればストンと体に馴染む点だ。例えば、この漢字はこの時代にはなかったからこの意味だったはずだというような解釈。今すぐに教科書の解釈を変えてほしいくらい笑笑 さまざまな分野からの問いかけに応じられる論語は時間というフィルターに耐え抜いた最強の古典のひとつだ。この存在自体がせかせか生きる現代人の私達への強烈なカウンターパンチのように思える。時間を立体的に捉えられるようになったら、それは人類の進化。
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朝乃湿原
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面白い。孔子の時代にあった漢字から、章句の内容を読み解くと、現代に伝えられている解釈とは異なる意味が見えてくるのは意外であった。 本書では音楽、宗教、テクノロジーと論語の関係を対談形式で考察している。3つのカテゴリーに共通するのは人間の無意識を如何にコントロールしていけるかという課題である。禮と樂の説明が個人的には興味深く思う。今回も論語から色々なことが学べた。やはり奥深い書である。
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zozomu
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能楽師の著者が、「論語」をテーマに三分野の賢人たちと対談する本。 『論語』に「音楽」を投げてみる(いとうせいこう氏と対談)/『論語』に「宗教」を投げてみる(釈徹宗氏と対談)/『論語』に「テクノロジー」を投げてみる(ドミニク・チェン氏と対談)この目次でだいぶ興味を惹かれた。どんどん深くなる話に突き放されたり惹き寄せられたり。楽しかった。
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みのくま
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論語読解として興味深い対談が行われており、とても面白かった。特に孔子の時代に使われていた漢字を頼りに、文中の本当の意味を推測していくのはエキサイティングですらある。ただ、どうしても著者の意見開陳が主になってしまっており、対談相手の良さを十分に引き出せていない所が気になった。また「仁」がニーチェの超人的なヒューマン2.0の事であるとの指摘は、ちょっと首をかしげざるを得ない。著者の発言からも素朴な進歩史観が背景にあるようにも思える。ホッブス的な弱肉強食の社会から人間は一方向に進歩しているというのは信じられない
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ワタナベ読書愛
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2019年刊行。「論語」について、いとうせいこう氏、釈徹宗氏、ドミニク・チェン氏とそれぞれ対談。孔子の時代に無かった文字を使うことで、本来の意味と大幅にずれてきたという安田氏の説は新鮮。現在、論語といえば思い浮かべる文字がことごとく別の意味になり、大幅に違う話になってくる。各自が独自の意見を遠慮なく言い、新しい解釈や、アイデア、機能がどんどん出てくる。論語の専門家ではない人たちが自由に論語について勝手気ままに話すと、新しい世界ができる。難しい部分も多く、半分くらいわからなかったが、それもよし。斬新な古典本
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帯長襷
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これは良い本!3人の論客を招いて、それぞれの強みの分野をアプローチにしながら論語を考えていく。ところどころ論語のことを忘れてしまうくらい芸能の話や仏教の話、シンギュラリティの話になるのがまた面白い。「樂」の意味や振動の影響は自分の体験にま紐付いて腹落ちした。「不惑」の意味にも胸熱だわ。宗教の話になると、どの宗教ももはや目指しているところは同じなんだな、と俯瞰したり、置き字と思っていた「而」が時間的な意味を持つことを時間を置いて最終章で再認識させるあたりが◎!
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出世八五郎
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いとうせいこう、釈徹宗、ドミニク・チェンとの対談本。聞一多の本を読み触発され、孔子の時代の青銅器に鋳込まれた金文や孔子以前の甲骨文字で論語を読むという処から始まる。「四十にして惑わず』も当時の文字解釈だと「四十歳こそ自分の可能性を広げる年齢だ。」となる。他にも「義なきは勇なきなり」も新興宗教に対する態度でしかない。仁についても多くを孔子は語らないとある。仁は人間がヴァージョンアップしたものだろうと推測している。ヴィパッサナー瞑想を多くの人が取り入れれば平和になると思う。それと似たもの。
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gender
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儒教や論語の説教くさい話が続くかと思いきや、音楽、宗教、テクノロジーとだいぶ斬新でぶっ飛んだ論語の切り口で読ませる対談集。期待してなかった分、なかなか良かった。呼吸をコントロールできる動物は、歌を歌える。人も鯨も。
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ねこさん
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装丁のトリコロールが美しい。こういう色使いはしたことがなかった。内容としては、既に意識にのぼってperceivedしている「感情」と、feltしたとしか言いようのない「情動」の違いについて、知者はこの「感情」を翻訳し、対して仁者は「情動」に安んじるという話が、特にプラクティカルで興味深い。通読してみると、いとうせいこう、釈徹宗の章はドミニク・チェンとの対談の準備運動のような印象がある。例えばいとうに語られる置字の「而」は転換、シンギュラリティをあらわすといった話に展開する。「温故而知新」ということである。
ねこさん

話変わりますが、選集の方でバナナブレッドのプディングを読みはじめたところです。

09/05 22:58
エイダ(K.595)

まあまあ♡感想聞かせてもらうのが楽しみ♬

09/06 08:13
6件のコメントを全て見る
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冬佳彰
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もっと早く読むんだった。この渋い表紙の作りとか、ちょっと失敗(失礼)していないか?って思うほどに面白かった。能楽師の安田登さんが、「論語」を間に置いて、三人の論者と語る、といった形式の本。俺がいちばん面白かったのは、プロローグと、いとうせいこうさんとの対談かなあ。論語を、孔子の時代の文字で書く、ってのはスゴイね。その時代の金文と、それが含む意味で捉え直すと、論語の言っている意味が見事に変わったり、途方もなく深くなったりする。いやもう何か、文字ってのは本当に呪術であり、世界を写すシステムなんだなー、と。
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Buffalo2004_TYO
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■各章にて著者安田登氏と、いとうせいこう、釈徹宗、ドミニク・チェンが『論語』をネタに対談を繰り広げます。 ■とにかくオススメは第三章のドミニク・チェン氏との対話。強烈な解釈のやりとりが展開されます…しかもそれぞれが好き勝手に持論を展開するのではなく、一つの解釈や理解がつくりあげられる様が読んでいて非常にエキサイティングでした。 ■三章の、仁とは「国家や共同体による上からの中央集権的な縛りを必要としない、独立した個々人が徳を備えたヒューマン2.0になり、その集合による新たな共同体を創造する」との解釈が強烈。
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酩酊石打刑
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『論語』は折に触れ読んでいた。しかしながら『論語と算盤』などにみる処世訓めいた読み方が嫌だった。論語を当時の漢字で書きなおすといった本書のことを知り読んでみた。対談集ということもあって、想像していた内容とはかなり違っていた。しかしながら、それはそれで楽しく読むことができた。三章が特に興味深かった。〈仁〉についてよく理解できていなかったので、考えるヒントになった。また現代的な視点に立って、未来を見据えた話が展開されていて楽しませてもらった。
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いすけ
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読み方って自由でいいんだよな〜。 書いてる人が文字にしたいと思った内容を、直接私たちが知ることはできない。著者が文字にしたものを読んで、それを手がかりに自分の頭の中で表象なり思考なり感覚なりを組み立て直したものが私の読書体験。 あとがきにこんなふうに書いてあった。 『論語』のことは『論語』の専門家しか話してはいけない、書いてはいけないという風潮があります。しかし、『論語』の本当の魅力を引き出し、そしてそれがこの混沌とした世界に寄与できるのは、このような方たちの、何にもとらわれない読みではないでしょうか。
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耄碌
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能楽師の安田 登が、いとうせいこう、釈 徹宗、ドミニク・チェンの三人と、論語をテーマに個別に議論した対談集となっています。論語にある「四十にして惑わず」は、「惑」の字が孔子の時代にはまだ存在しなかったので「或」の字だったはずで、「四十にして自分自身に垣根を作らない」「限界を設けない」の意味ではないかと紐解くのは大変興味深いです。「上手なタイミングで自分の記憶を引き出されると、人は笑う」という指摘や、漢字が入ってくる前の日本語には「感じる」が存在しなかったという指摘も、視野が広がる思いがしました。
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cof
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対談相手のひとりがいとうせいこうだったのもあり、読んでみた。易しく書いてあるとは思うけどやっぱり、すっきりわかった!とは言えず…。 ただ、3人目の方との対談はなんだか腑に落ちる所が多かった。無意識の話あたりがちょうど感じてたことと重なり、印象的。
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風斗碧
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一応読了。但し最終章はほぼ未読。急に横文字単語が増えて読めなかった。 そこに至るまでは非常に斬新で、革新的で面白かった。『論語』が書かれた当時、その漢字は存在したかどうか。無いなら、ではどういう意味から派生した言葉、意味なのかを考える本。丁度、漢字の出来た時代・殷王朝の滅亡を舞台にした『封神演義』を読んだ所だったので、旗を振る「桑林の舞」の意味とか、禮にどんな効果があるとか、想像できて面白かった。「離見の見」が100%+100%になる、というのは、禅の「修証不ニ」と同じで、世界が通じていて面白い。
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八
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たまにちょっと何言ってる分からないくらいに面白い話をしている。分野違う人たちの対談ってやっぱり良い。
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nbhd
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対談集です。対談中に『仁』という字を『ヒューマン2.0』と読んじゃったりもします。説教臭い処世術的なイメージから解き放たれていて、なんちゅうか論語というのはメラメラ炎立ちのぼるような「呪術」なのですね、呪文です。著者の読みテクは、論語を「孔子が生きた時代の文字」で書き直すというもの(白川静さんの助けを借りつつ)。漢字って、そもそも呪術的かつ肉体的。【学而時習之】の【而】の字なんかは、神に憑依された雨乞いの巫女の逆立った髪とか呪術師のヒゲに由来するらしく、著者は「魔術的な時間」の経過と捉えてて、マ、斬新。
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おにぎり
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四十歳を意味する不惑とは、可能性を広げる年齢であること、くらいしか理解できずにすごい「難しい」論語を痛感した。孔子が遭遇した世界の群雄割拠、巧言令色、和して同せず。論語への道は険しく、深い。
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かくかく鹿々
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タイトル通り「すごい」本でした。しかしこの本、かなり手強いです。対談本で言葉は平易なのですが、ぐいぐい深いところに入っていきますのですんなりとは理解できないところが多くて。しみじみ思いましたのは、論語のような古典は社会的資源であり、人類の集合知であるということです。読む人がどう読むか、そして誰と語るかによって、また新たな学びが得られるのですね。読んで終わりの本ではなく、まさに、読むことによってなにかが始まる本(若松英輔さん)なのだと思います。論語とは長いつきあいになりそう。
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