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教育格差 (ちくま新書)

感想・レビュー
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chang-3
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諸外国の例に漏れず、日本も生まれ=社会経済的地位によって人生の選択肢や可能性が制限される凡庸な教育格差社会。しかし、教育には社会性を育む機能とともに子どもたちを能力で選抜して適材適所に配置する機能もあるのだから、格差が悪とは言えないし、そもそも格差がない社会など存在しない。学校群制度、ゆとり教育、高校教育改革など過去の教育改革の失敗の原因は、理念先行でPDCAを怠ったから。膨大なデータ分析には舌を巻くが、教育格差が存在するという前提とその格差をどうすべきかという問題意識が今ひとつ噛み合っていないのが残念。
0255文字
おっきぃ
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どの家に生まれてどの場所で育つかで就学前から差があって、しかもその差は学校教育では埋まらず、むしろ差が大きくなる方へ働き、そのまま就職へ至ることをデータから示され、読んでいて辛くなるしうんざりした。一方で、自分は非大卒の親でも大学院まで行った人間なのだが、それにはそれなりの理由があるらしいことを考えながら読んでいた。格差がなくなっても席が決まっている以上は全ての人が希望する道に行けるわけではないにしても、社会全体としてはそっちの方が望ましいというのは賛成。そういう方向に予算を割り振っていただきたい
0255文字
安藤 未空
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教育格差についてデータに基づき非常に丁寧に説明をされた本だった。一方で、「教育格差の何が悪いのか?」ということをきちんと考えるべきだとも思った。それは、日本人が近代化するという選択をした、それは同時に身分制を放棄することだったはずが「親の大卒/非大卒」が子どもの大卒/非大卒に影響を与えているという別の形の身分制を生んでいたから「良くない」という理解になると思う。学歴の再生産に影響を与える要因は明らかになりつつあるので、そこへ介入したら、「大卒/非大卒の自由」を手にする子どもを増やすことができないだろうか。
0255文字
williammorris
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義務教育とメリトクラシーにより一見平等な社会に見えても、生まれた家庭環境によって学歴や年収が決まるという、緩やかな身分社会が存在。sesによる学力格差 学校を構成する最大の要素 生徒が誰であるか 時間の構造化
0255文字
のん@絵本童話専門
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教育格差って簡単そうに見えてどこを指してどこを解消すべきか難しい。自分の子に良い教育を施したいのは当たり前で、ボトムばかり見ているとできる子の伸びる環境がなくなることも。現在、小さな学校の方向性に向かっていると思うが、格差が広がるのだと知る。公立もそもそも住む場所で似た家庭が集まるようになっている、と。お金が理由で進学を諦めることは無くなるようにすべき。でもそもそも教育への投資は親がどれだけ教育を重視しているかで違い、そこまで格差と呼ぶのかどうか。非課税世帯でも塾代だけは惜しみなく出してくれた両親、→
のん@絵本童話専門

でも夫とは同じ大学の同じ学部だが、圧倒的に家庭で得られた教養に差があり、大学に入った後の学びや就職にそういったものが影響を与えていると感じる。筆者は単純な偏差値だけではないそういった差も教育格差としている。それなら確かに生まれで格差は出るけれど、そこまでの格差の解消は絶対にできない。親の努力でお金をかけなくてもできることを積み重ねることはできるが。

11/19 18:50
のん@絵本童話専門

転勤&周辺地域のママ友の話も総合して、受験率高く高収入地域ほど小さな学校で、低収入世帯の多い地域ほど大きな学校になっていると思う。小さな政府大きな政府理論が学校に応用できるのは面白いなあと思った。

11/20 08:23
0255文字
みさっぷ
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ネタバレデータに基づいていて良かったが、情報が多くて読むのが大変だった。 結局は生まれと環境なのだなと思った。 それを覆すには教育にお金をかけるしかない。 なかやか現実的に実行は容易ではないなと思った。
0255文字
kan
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教育格差は生まれからという事実をデータから明らかにし、「学歴は平等に努力と能力で勝ち取れるもので、学歴のない者は本人の努力不足」という欺瞞と自己責任論を冷静に諫める書。親の文化資本や教育観を数値化し、大卒学歴を得ることと相関する行動規範が並ぶが、三大都市圏の感覚での「豊かさ」の物差し=学歴を全国に適用するのには違和感をもった。困難校と呼ばれる高校に以前勤めていたが、大卒の肩書よりも、高卒で得られる安定した職と給与の選択肢があることの方が重要。偏差値輪切りの高校で格差の再生産はその通りだが、他の方法がない。
0255文字
dystopia7
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巻末の膨大な参考文献が表すように、相当な力作だ。ここ数年、多くの国民が薄々感じてたであろう「人は皆、生まれた時から不平等」という所感が、データを通してハッキリ示されることで、共有されるべき事実となった意義は大きい。本書によると、教育格差はいつの時代・どの国でも存在するものであり、ゼロにすることは不可能であるという。また、現状では中高生活の中で「身の程」を知って大学進学を諦めてしまう人たちがいるというのも気づかなかった。読んでいて重い気分になってしまう本だが、せめてラストの二つの提言は実現してほしい。
0255文字
ミキ
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2024-87:日本は緩やかな身分社会であることがよく分かった。ここから親ガチャという概念に発展していくのだろうか?
0255文字
omi
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数字の読み取りが多くて丁寧に読みきれないところも出てきてしまったが、重大な問題。体感でもある。「博士ちゃん」も高SES家庭だよね。
0255文字
ぴいちゃん
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ネタバレタイトルが気になり読んでみた。出身家庭・地域・公立小学校…子供達の周りにはSES格差が沢山あることに気付かされた。高SES層の親は子供に意図的養育を、低SES層の親は放任的養育をする傾向。養育方法の格差によって幼稚園入園前から格差がある。2.5歳の時点でテレビ視聴時間の差がかなりあるのに驚き。小学校6年間のメディア消費時間の差に驚いて思わず電卓で計算してしまった。学校から帰ってきて1日4時間もメディアに時間使ってるの?えー!驚き。入園前の教育格差によって小学校入学後の学力格差が。格差は縮まらない。
0255文字
KS20
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私は低SES家庭で育ち、学校のレベルも低かった。高2の冬にふと思い立ち初めて自主的な勉強を行い大卒の学歴を得た。常々、より良い環境に恵まれていれば更に高学歴だったのでは、と思っていた。 生まれ=親の社会的階層により幼少期の時間が構造的か否かが決まり、経験格差が生じ、未就学時点で学力差が生まれる。生まれは学外の学習習慣にも繋がり、その差が最終学歴格差に繋がるというのが内容の本書。普段から思っていた内容をエビデンスを持って説明してくれた。 子供に対する教育方針、家庭での接し方を考えるきっかけになった。
0255文字
さじお
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子どもが受ける教育は環境、ひいては生まれで決まる傾向にある、ということを国内外のデータと共に示し提起した本。 もちろん例外(貧しい家庭から東大に、のようなケース)もあるが全体として確かに存在するこの傾向を否定するものではない。 高SES層に位置する人は、このことについて知っておいたほうがよいなと思った。 あとがきでこの本を出版することで格差を加速する可能性に言及するも、それでも返り血を浴びながら誰かがやらなくてはならない、と言う作者が格好良かった。
0255文字
bapaksejahtera
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親のSES社会経済的位置によって、子供の学習や上級校への進学意欲に格差が生じる。格差は大都会と地方、或いは地域間にも更に明瞭さを加える。SESは教育課程に於ける上層への航路を固定しその間の再逆転を困難とする。以上を新書には稀な紙幅を以て克明に論証する。著者の文体からは大いに慷慨の気を感ずるものの、制度改善への具体的提言は無いに等しい。論はそれなりに有効だが、上手く活用しないと著者も批判的な嘗て東京で行われた学校群類似の愚策に通じる。戦後の混乱から7,80年。戦争や革命がないと社会のガラポンは無理ではないか
0255文字
はいぺん
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いかに自分後恵まれているかがわかった。
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funa1g
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生まれから幼稚園・保育園、小学校と順を追って、いかに格差が温存されているかを論証していく。なんとなく実感していることを数字で、想定を裏付ける形で続けられることで顔を顰めながら読むことになった。公立教育についても住む場所によって大きく格差がある、というのはなんとなくわかっていたつもりだったが、想像以上に大きく違いがあったのは、虚をつかれた思いだった。
funa1g

生まれによる教育の格差を改善しても、今度はさらに遺伝による格差があるのではと思ったが、そこにも先回りして、まず教育を与えて諦める人をなくそう、との真っ当な指摘。確かにその通りだ。著者の想定する通り、私自身は大卒の父親であり、この本を読んで出来ることは、うちの子にどうしたら良い教育を与えられるか、という点で、格差を広げる方向の動きになってしまうのだが、著者の行動や我々にもできる範囲の投票や寄付などで、少しでも子どもたちに良い教育が与えられていってほしいとは願う。

05/16 00:06
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たいたいぶん
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親の最終学歴、経済力で就学前からここまで格差が広がるというのは驚き…やはり経済力が低く親も高卒の家庭から大卒の子供が出てくる外れ値が出ることは稀であって、全ての大学生、特に教員志望なら絶対読んで欲しい本だね
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Witch丁稚
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読めなかった。アンケートをとって、そのデータをどのように扱って、それを根拠として何を見出しているのかまでちゃんと文中で説明してくれているが(……なるほど?)としないえない程度の学力であることを思い知らされた。情報にアクセスはできても活用ができない。教育の機会は与えてもらったのに。ぴえん。
Nさん

確かに統計データ多いですね。分厚い新書です。ぴえん。( •᷄ʚ •᷅ )

08/26 17:22
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ラモンキー
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幼・小・中・高の各章を読み進めるにつれ強くなる、データと解釈の既視感が、「生まれ」による格差が延々と続く重みとリンクした。 親学歴や出身地域に「ふつう」は影響される。そして、その「ふつう」に多分に引っ張られた結果だとしても、当人の現状は自らの努力・選択によるものと思ってしまう。 一方、不利な環境からの逆転パターンも絶対数ではそれなりにいるから、例外を盾に「生まれ」による格差は霞む。 結果、個人の実体験に基づいた白黒つかない教育に関する言説がループする。 そこから抜け出すためのファクトと示唆にあふれた一冊。
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riri_t
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生まれによる格差の現実を見ることができる。子どもが環境を変えることは難しい。一定の格差は生じるものだと思うが、教育は開けた場であってほしいと強く感じた。 個人の意見として、これから先、私立優位の教育現場となるのは避けてほしいと願う。
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まるこ
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ネタバレなんとなくそうなんだろうなと感じていた教育格差の現状を裏付けるデータが満載で非常に勉強になりました。 教育格差の現状を発信することで、格差の再生産を強化していることになる、という筆者の言葉が印象的でした。
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rico
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格差はずっと存在し、今はそれが拡大しているということを、淡々と統計データを積み重ね実証している。ほぼ教育社会学の論文。主として大卒・三大都市圏在住という指標を基軸に様々な年代で属性を分析、「うまれ」が絶対的な要因としてその後の人生を左右するという事実を導く。例えば学力、蔵書数、体験。「ふつう が違う」肯くしかない。根拠もなく半ば思い込みで教育政策が決まる現実に、著者は警鐘を鳴らす。教育はやり直しがきかない。だからこそ、事実を押さえた評価に基づいて検討して欲しい。「ゆとり」に振り回された母の切なる願いです。
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williammorris
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生まれや環境(社会経済的地位)により子どもの学力、将来が決まる。養育方法、経済文化的資本、期待など。 意図的養育と放任的養育。文化資本格差とは読書量。蔵書数。文化的活動。 両親大卒層は習い事を早期に。小4から塾。テレビ時間制限、学校関与。 公立小でも学校間格差大きい。 教師や他の親とのネットワーク 東京都区部で両親大卒で公立中学に通うのは53% 近所の同級生により規範(世界)が異なる。 学区の大卒割合、世帯年収
0255文字
こがけんいちろう
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たくさんの表と図、まるでレポートや論文の類を読んでいるようだった。それにすごいボリューム。著者の熱量が伝わってきた。 本書は学校間、地域間、親の大卒・非大卒間で子供の教育にどのような格差が生まれるのかを過去の研究を基に解説している。 関心がある方は是非。
0255文字
こゆ
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個人それぞれ育つ環境は違います。親や地域によって、どんな環境の違いがあるかということを浮き彫りにしてくれています。読んでいると、そういうことだったのかといった気づきもありました。何がいい教育かは人それぞれですが、知っておいて損はないとお思います。
0255文字
のろのろまちこ
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松岡先生!エールを送りたい。仕事柄読んでいくうちに、これ私だと思い何回も涙が出ました。低ses家庭出身である私は就職した頃、貧乏だったから仕方ない、これまでだなと思うこともありました。しかし、人には無限の可能性がある、努力が足りないと自分を叱り、私個人に帰する問題と悟るしかないと考えて生きてきました。本書を読み、私や親のせいばかりではないと知り救われました。若い時、知っていればもっと違う戦い方ができていたかも。先生!血は流れたけれど、救われた者がここにいます。研究を続けてください。
0255文字
おまるちゃん
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ネタバレ膨大な研究データから読み取れる教育格差に関する事実が客観的に解説されている。 昔から疑問だった「頭が良いから本を読むのか」、「本を読むから頭が良いのか」について、自分なりに回答を得られたのが良かった。 親ガチャという考え方は必ずしも間違いとは言えない気がすると思った。
0255文字
キウイ好き
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生まれた環境や住んでる地域という初期条件により決定的な教育格差が生じ、その後の人生でひっくり返すのは非常に難しいということを教えてくれる本。感覚的には理解していたが本書では数値で徹底的に解説してくれる。親や学校のSES(社会経済的地位;socioeconomic status)という経済力、学歴、文化資本を元にした指標に子供の能力は引っ張られる。SESが高ければ高学歴、低ければ低学歴となる傾向が事実として存在する。格差は再生産されるというどうしようもない事実。だがそれでも本書は次に繋ぐ提言をしてくれる
0255文字
まさまっくす
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地域間・階層間の教育格差。データ検証を行うと日本は教育格差は少ないというイメージは誤りであり、他国と同じように格差がしっかり存在する。格差が悪い!と断じることはできないが、格差を放置するとますます社会階層に断絶が生じる。まずは格差を教師や親が認知する事から始める必要があるという著者の提言に賛成。
0255文字
たまきら
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膨大な情報量と、著者の熱意に圧倒されながら読んだ。教育格差はいつの世も変わりがないー格差には地域的な問題もあればもちろん貧富の問題もある。ただ、日本の教育格差には男女差もあり、その研究がまだまだこれからなのだな…と少し残念に思った。高い教育水準=幸福ではないが、教育があれば選択肢が広がることは事実だ。この国に必要なものの一つは意識改革であり、まずは当事者と現場にその力があるはず。娘の小学校には大変感謝しているが、今後も積極的に教育に関心を持っていこう身が引き締まる思い。研究が継続されることを期待する。
たまきら

おはようございます。わたし、おひとりさまでもいいと思うんです。だって自分が幸せでないのに無理に結婚してもそれこそリスクの方が大きいもの…。笑って自分のしたいことして生きるべきよ。

07/13 08:22
yomineko@ヴィタリにゃん

たまきらさん、そうですよね!妹が亡くなってからずーっと一人っ子でいつも単独行動していました。友人は多いですが、一人だと落ち着くんです!ハードルが高いと言われる海水浴も一人で行った事がありますよwww一人で出来ないのは結婚だけです!!!

07/13 09:49
7件のコメントを全て見る
0255文字
木ノ下
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格差が昔より拡がっているわけじゃないのか。でも東京の私立中学進学率、特に両親大卒の場合の進学率高すぎないか?逆に公立中に進んだら両親非大卒家庭の子が多い環境になるのかと思ったら、受験させない派だった気持ちが揺らぐ。こういう情報が高学歴層に共有されると格差拡がりそうなような。両親が大卒、短大卒だった私は、どちらかというと恵まれた家庭出身ということになるのか。この幸運を、社会に返さねばね。しかしどうやって?
0255文字
やまけん
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自分の感じてきたことと照らし合わせながら読んだ。
0255文字
Happy Like a Honeybee
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“No panacea in education” 生まれによる機会格差について筆者は警鐘を鳴らす。 近年英国の没落が叫ばれて久しいが、サッチャー改革に端を発する意見もある。 自由主義と教育は別次元の教訓とせねば。
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noko
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データ量が多い。いつの時代も子供の貧困による教育格差はある。出身地域格差もあり、地方の女性は取り残されている。格差は拡大している。今後女性だけではなく男性に地域格差が広がりそう。階層が似た人は同じ地点に集まる。町の規範性を伴う文化ができる。自分の地域での普通が他地域では普通ではないのだ。幼児教育から、小中高と年代別にも分析をしているが、認知能力と非認知能力の格差は幼稚園に入るまでにすでにある。親が意図的に演出する生活を送る、プロスポーツコーチのような子育てスタイルの方が、放任主義よりも将来高い階層になる。
たまきら

わあ!先日中高一貫校の校長先生のお話を聞いて色々思うところがあったので、ぜひ読んでみます。

06/12 15:28
noko

たまきらさん コメントありがとうございます。 親として勉強になることが多々ありました。是非おすすめします。

06/12 16:13
0255文字
kuly
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データが沢山。結局、生まれた家庭による教育格差が大きいという事実を知ろうということ。昔、中学受験の売れっ子講師に、「国語に1番必要なものは家庭での知的な会話」と聞いて納得したことを思い出した。
0255文字
かも
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★★★☆☆
0255文字
agasa-maru
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ネタバレ<自分用メモ>2011年以前から行われ信頼できる全国規模の学力調査はTIMSSとPISAだけ。社会経済的地位(SES)は社会科学分野で広く使われる表現で、経済的、文化的、社会的要素を統合した地位のこと(データにより要素違う)。日本では親学歴と年収は同傾向のため2〜6章ではSESの代理指標として大卒/非大卒を使用。「生まれによる教育格差について、日本は凡庸な国である。」生まれによる教育格差があることを知らずに教員になると、更に教育格差を拡大させる。今後、教育過程で必修化すべき「教育格差」の教科書を出版する。
0255文字
よこしばやまと
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再読。社会階層間の教育格差、地域間の教育格差の存在をデータで示した上で、効果的なデータの継続収集・分析や「教育格差」の教員養成課程での必修化を訴える。 おそらく多くの人の肌感に一致する事実がデータにより示されている。注目すべきは、その表面的格差の存在ではなく、その背景にある、社会階層別の、親の幼い頃からの教育実践を含む環境の違いによってその格差が生み出され、それが学校制度の中で縮小されることなく、現行の高校制度の元でさらに拡大しているということだろう。表面的な格差の認識はむしろ偏見を助長し、危険である。
0255文字
よこしばやまと
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再読。社会階層間の教育格差、地域間の教育格差の存在をデータで示した上で、効果的なデータの継続収集・分析や「教育格差」の教員養成課程での必修化を訴える。 おそらく多くの人の肌感に一致する事実がデータにより示されている。注目すべきは、その表面的格差の存在ではなく、その背景にある、社会階層別の、親の幼い頃からの教育実践を含む環境の違いによってその格差が生み出され、それが学校制度の中で縮小されることなく、現行の高校制度の元でさらに拡大しているということだろう。表面的な格差の認識はむしろ偏見を助長し、危険である。
0255文字
らる
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出身階層・出身地域による教育格差は時代を超えて根強く存在する/格差は未就学の時点から存在している/高校受験によって小中学校よりも大きな「生まれ」の学校間格差が生じている/他国と比較しても日本の「生まれ」による学力格差は小さくない/制度上は学歴の逆転は不可能ではないが、結果としては社会的・経済的な地位の高低によって、高い地位の子供は高く、低い地位の子供は低く収まる傾向はハッキリとある。日本は、現状把握に基づいた教育改革を行って、一人でも多くの可能性の最大限の開花に努めるべきである
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