形式:新書
出版社:新潮社
形式:Kindle版
形式:その他
児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。
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よく「精神鑑定の結果」とか「責任能力が」とかいわれていることの意味、少年院の存在意義、もちろんここに書いてあることが全てではないけど、解像度が上がりました。いじめがさらに深刻な犯罪を生んだり、問題が放置されてそのまま忘れ去られてその子どもにも連鎖したり、負のスパイラルとはまさにこのことの連続。一方自分の適切な認知機能を信じられるのかというと、本当に他人事じゃないと思う。
大先生、そろそろ起きる時間かな?(何時に寝てるのww)
おはようございます☀今日はぐっすり寝られました。もう4時近い。今日は寝坊です(笑)
親があれ?と思って各方面に相談できる、‘健全な家庭’ならば、大抵は幼いうちから手を打っているんですよね。そうでない家庭、親もそういう傾向があって、医療や福祉方面にアクセスすることもなくスルーされ続けてきた子をどう拾いあげて行くか、という問題ですね。学校の先生もあれ?と思うケースが多いのではないかと思いますが、親に心配な点を報告しても、それをスルーされては…。
NORIさん、コメントありがとうございます。同感です。
非行少年に共通する特徴がいくつか挙げられていたが、正直ギクリと感じるものもあった。コグトレの一つとして紹介された「最初とポン」なんかも難しそうに思えた。認知機能のトレーニングは大人にも有効なのだろうか。また、境界知能とされるIQ85未満の人の割合が人口の16%というのは少数派とは言えない数字。発達障害の児童も増えているというし、社会が人間の限界を超えて高度化しすぎているのではないか。今後も人間に求められる能力は複雑化していくだろうし、ますます貴重になる子どもを取りこぼさないための教育や支援が必要だろう。
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