読書メーター KADOKAWA Group

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

感想・レビュー
5229

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
yurika
新着
本を読む前は、非行少年は自分勝手だから平等に分けることができず、自分本位な分け方をするんだろうと勝手に勘違いしていました。でも実際には発達障害や認知機能に問題がある子が犯罪を犯してしまっているということで…認識違いを反省しました。生きにくい思いをしている人が減るようにたくさん支援される世の中になってほしいなと思いました。きっと、幼少期からの過ごし方で大きく変わると思う(私はそう信じている)のですが、かなり環境格差があるように感じます。問題提起だけでなく最後に解決策の提案があるのがすごくいいなと思いました。
0255文字
海
新着
★6。著者の略歴を見てびっくり。京大工学部出て社会人なってからの神戸大学医学部、そして精神科医。どんだけ頭いいねんって、本題と関係ないところで感心しきり。心の病も昔より増えてるけど、子供の頃から虐待受けて、ちゃんとした成育出来んと色々問題が発生するんもわかる気がする。机上で色々考えてても良くないから、宮口先生みたいに実際に問題少年たちと触れ合って感じることは貴重。でも更生って想像以上に難しそうやし、これからの日本もどーなっていくのかなぁ。
0255文字
sazanamiumi1985
新着
犯罪者が反省しているとの報道を見たりするが、中にはそもそも反省するにもやったことの重大さが分かっていない人達もいる。彼らに反省を促そうにも難しい。教育現場では基本は一人一人にそこまでリソース割けないから、障害を見過ごされて社会に放り出される。彼らに適切な教育を施すことの大切さを警告する一冊。できれば彼らを犯罪者にすることのない社会になればと思う。この中で紹介されてる山本健司氏「獄窓記」も読んでみたいと思った。
0255文字
kana
新着
ケーキの切れない非行少年たち、読み終えてタイトルを見ると無念な気持ちが押し寄せてきます。というかあのベストセラーこういう話だったんだという衝撃。著者自身がこの非行少年たちと本気で向き合うべく職を変え、数々の試行錯誤を経て、自ら編集者に提案して書籍に出したという、その熱さが平易で読みやすい文章の端々から漏れ出ているようでとても心動かされました。境界知能を扱う話だけどマイノリティの、しかもそのグレーゾーンを生きる困難さは普遍性があり、教育の希望と絶望を同時に思い知らされます。
kana

よく「精神鑑定の結果」とか「責任能力が」とかいわれていることの意味、少年院の存在意義、もちろんここに書いてあることが全てではないけど、解像度が上がりました。いじめがさらに深刻な犯罪を生んだり、問題が放置されてそのまま忘れ去られてその子どもにも連鎖したり、負のスパイラルとはまさにこのことの連続。一方自分の適切な認知機能を信じられるのかというと、本当に他人事じゃないと思う。

04/11 10:50
0255文字
mstr_kk
新着
これは社会全体にとっての大問題だと感じました。とにかく必読です。
0255文字
godbo
新着
見え方考え方が人によって違うことがよくわかる。
0255文字
S
新着
タイトルがずっと気になっていた本。最近は障がいについて考える機会が多く、内容は想定外だったがちょうど良いタイミングだった。障がいのある人、特に知的障がいや発達障がいといった目に見えにくい障がいのある人に対して、理解はあるつもりだったが、実際に利害関係を持った時に失敗を寛大な心で許す、何のわだかまりも抱かないなんてことは正直無理だった。そんな悩みを抱えていたときにこの本に出会い、ある意味割り切れるようになった、本当の意味で理解出来るようになった気がする。特に「犯罪者を納税者に」は刺さった。
0255文字
やくり
新着
ネタバレ平均向けにデザインされた社会において、特別な支援を得られにくい境界知能や発達障害グレーゾーンの人間は生きづらい。適応するために人よりも頑張らないといけないにも関わらず、挫けていると怠け者のレッテルを貼られる。同士よ、健常者に共感を求めず、必然的に生じる社会の構成分子として誇りを持とう。
0255文字
まころん
新着
芦沢央さんの夜の道標を思い出しました 多数派の作ったシステムで教育して裁いて行くことの限界を(まだ読み中)
0255文字
Nao
新着
なぜケーキを三等分できないことが非行につながるのか、不思議に思って手に取った本。認知の歪みが関係しているそう。不適切な行動を正すには、それを不適切だと本人が感じなければならず、本人は自分がどういう人間か適切に知る必要がある。適切な自己評価は集団の中で他者との適切な関係性の中で育つ。コミュニケーションに認知機能が関係。自尊感情については低いことが問題なのではなく、現実と乖離している事が問題。
0255文字
びいなす
新着
生きづらい人たちの様子が少し分かった気がする。普段は普通に見えてもイレギュラーな事態になると脳が処理出来なくて不適切な言動してしまう境界知能の人たち。今までにそんな人いっぱい居てた。迷惑、乱暴、常識ないとか思ってたけど、対応の仕方を自分の方から少し変えても良いかもと思った。人間関係、コミュニケーションどちらもダメで不器用な場合も多いらしい。失敗も責めると自己評価さがって自暴自棄になり非行に走る。子どもだけでなく大人もこんな人いっぱいなので普段人と接する時にも役立つ。
0255文字
a k
新着
端的で内容に深みがありどんどん読み進められた。少年院の矯正施設に来る犯罪者に発達障害、知的障害を持った人がかなりの割合でいる。障害に気付かれず貧困や虐待などの理由から治療を受けられず人と違うストレスやイジメに合い、犯罪者になって発覚。その子供たちが見ている世界は私が知っている世界とはまるで違った。見る力、聞く力が極端に低く、記憶力、展望記憶、注意の喚起などが困難。明日の予定も立てられない。脳の障害から症状が出ているケースもあった。被害者にしたことは許されないが背景を少し知ることができて色々考えさせられた。
0255文字
p
新着
非行と知能が関係する、、 なるほど、たしかにクラスにいたああいう子供達はそうなっている。 親や周りが気づいて適切にトレーニングなりすることが大事なんだな。 感情のペットボトルを入れた袋の話はすごく分かりやすいなと思った。そうゆう子ども達にも。
0255文字
まお
新着
学校による支援だけでは難しいと思うため、やはり家庭頼みかなと感じるが、知的障害を親が受容できなかったり、本書にもあったが発達外来は予約がいっぱいですぐに受信できない、できても様子見でと言われ療育につなげられない、そもそも療育環境が少ない等の問題が多い気がする。 友人が療育現場で働いているが、支援センターや病院によっても治療法がさまざまであるという。 一人一人に合った支援を見つけるのは難しいなあと感じた。
0255文字
iwasabi47
新着
カントの悟性みたいな話しかな?とおもった。あと後期ヴィトゲンシュタイン
0255文字
ひ
新着
とても平易な文章で読みやすく、短時間で読了した。 低知能と言っても程度や尺度の差があることで福祉の手が届きにくくなる、という説明は納得感があり、世の中にいる「不思議な人、面倒な人」に対する1つの解釈として採用したい。 また、どこに知的障害のラインを引くかという話になるように感じた。社会的に困り事が生じやすく、客観的に線引きができる性質を障害として認定する、、ようなイメージなのかも。 終盤述べられていた子供たちに対するアプローチの手法は、一般化すればどの子供たちにも適用しておくべきものだと感じた。
0255文字
ゆっち
新着
職場に意思疎通が困難な人がいて、境界知能について理解を深めたくて読んだ。頑固さとか聞く力の弱さが当てはまるので軽微な知的障害があるのか、加齢による認知機能の低下かもなぁーと感じた。 認知能力がある前提で行われる少年院での更生プログラムを認知機能が弱い少年に行っても効果が薄いことや、学校や家庭で知的障害に気づかれずに社会から阻害され犯罪行為に手を染める少年がいるのは悲しい現実だなと思った。 巻末で推奨される学校での認知機能トレーニングは意味深そうだし、家でも取り入れてみたい。
0255文字
うまきうまし
新着
ネタバレ基本病院には保護者や支援者がいるから連れてこられる 病院で一番のショックは 1簡単な足算できない 2漢字読めない 3簡単な図形写せない 4文章復唱できない 非行少年5セット 1認知機能弱 2感情制御弱 3融通効かない 4不適切自己表現 5対人スキル弱 +1身体的不器用 目標立てられない→努力しない 自信なさ→被害的思考パターン 知能検査だけで評価無理 適切な自己評価は他者との適切な関係でのみ育つ 人は教えてみたい、頼られたい、認められたいの気持ちあり
0255文字
ちさと
新着
出遅れましたが旭川、神居古潭と少年犯罪が続いている中でようやく読了。著者の「困っている子どもの早期発見と最も効率的に支援できるのは学校以外に有り得ない」という考えには同意しかかねるかなぁ。境界知能だけど一見普通な子って、ぼーっとしてて話を聞いてないという個性とも見れるし、他大勢がいる中でそこにだけ毎回注意を向けていたら、先生その子だけにかかりっきりになっちゃう。しかも毎年毎年入ってくる。必要なのは家庭への支援の拡大、情報の周知じゃないですかね。その意味で本書の果たした役割は、価値があると思う。
ちさと

大先生、そろそろ起きる時間かな?(何時に寝てるのww)

03/25 23:19
大先生

おはようございます☀今日はぐっすり寝られました。もう4時近い。今日は寝坊です(笑)

03/26 03:52
5件のコメントを全て見る
0255文字
rey
新着
そんな事になっていたのかと衝撃を受ける内容だった。小中学校の頃はこの本に登場する様なクラスメイトを見かけたかもしれないが、その後の進学、就職で同質化した中に身を置く間に意識しなくなっていた。小説の「推し、燃ゆ」を想起した。先天的な事が原因で本人の怠惰ではないとすればとても残酷な話だ。広く世間に認知され適切なケアや訓練、その人にあった社会生活が送れる様なシステムが作られることを望む。
0255文字
アナクマ
新着
7章_最後に「認知機能向上への支援として有効なコグ(ニティブ)トレ(ーニング)」の紹介。医療少年院で開発された。認知機能を構成する5要素=記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断。それらに対応する「覚える」「数える」「写す」「見つける」「想像する」の鍛錬。学習というよりはパズルやゲームのような課題で、お金も時間もかけずにできる(難易度設定はせよ)。フォローがあれば今よりも良い状況になり得るのだという基本姿勢/信念。「困っている子どもの早期発見と支援を!」と情熱を滲ませます。
0255文字
強肩
新着
解決策は提示されないのかなぁと思って読み進めてたら、最後にしっかりと書かれていて良かった。
0255文字
チャン マイ
新着
ネタバレ発売当時話題になっていたので概要は知っていたが、知った気になっていただけで何も理解していなかったと痛感した。 Rey複雑図形の模写はケーキと同じくらい衝撃的。見る聞く力が備わっておらず、学校での勉強は勿論のこと他者との意思疎通も容易には出来ず、日常生活自体が相当生きづらいだろうなと思う。そういった日々のストレスが非行に走る要因であると書かれている。また、本著は脳機能にも言及しており、池田小の犯人に胞腫が発見された事、前頭葉機能の低下が指摘された事等、国内外の事例と合わせて紹介されている。小説版も読もうかな
0255文字
ehirano1
新着
このような方々は見つけ難く且つ、支援し難いのでこのような症例が存在するという認識が必要だと思いました。その意味で本書はその認識を与える貴重な書であり、何かの賞を得ても良いくらいの優良書。多くの方々に読まれているようですが、もっと多くの方々がこれを認識し、彼らを1日でも早く救えるような救済のシステムを構築してほしいと願わずにはいられませんでした。
NORI

親があれ?と思って各方面に相談できる、‘健全な家庭’ならば、大抵は幼いうちから手を打っているんですよね。そうでない家庭、親もそういう傾向があって、医療や福祉方面にアクセスすることもなくスルーされ続けてきた子をどう拾いあげて行くか、という問題ですね。学校の先生もあれ?と思うケースが多いのではないかと思いますが、親に心配な点を報告しても、それをスルーされては…。

03/15 08:36
ehirano1

NORIさん、コメントありがとうございます。同感です。

03/15 11:07
3件のコメントを全て見る
0255文字
gogo
新着
話題となった本作を今更ながら読みました。 教育や子育てはトライ&エラーの繰り返しなのかもしれません。 遠回りに感じますがそれが一番の近道なんだと思います。 しかし発達障害や境界知能の特徴をみると自分も当てはまるフシがあったりして…。
0255文字
キ♡リン☆か
新着
知らないフィールドのことを知り大変勉強になりました。幼少期における子供の学問の大事さ、子供に接する親の態度、今一度自分自身見直さないといけないなと思います。問題を起こす人を遡っていくと、その過程にさまざまな要因があるんだろうなと。ただ、その要因=悪因を一つでも減らしていけば、今よりは平和になるのかなと思いました。教育と愛情はやはり大事ですね。
0255文字
sin
新着
発達障害、境界知能による認知能力の低さが非行に繋がるというのはなんとなく分かっていたがその解像度が上がった。 この現状を改善するには認知能力を上げる教育だと思ったが、その教育が現在の日本の教育機関だと全くと言っていいほど実施されていないので安易に犯罪をしてしまってもしょうがないと思ってしまった。 そのような教育が施されるようになるまでどれだけ時間がかかってどれだけ理解が必要かを考えるとメディアで大々的に取り上げてほしいと思った。 身近に何人かいるのでできる限り支援したい。
0255文字
ユキヤ
新着
Audible
0255文字
米菓
新着
前から気になってた本。ケーキが切れないとはそう言うことか。
0255文字
bayashi
新着
考える能力とその前の見る聞く能力。思考が凶悪とかではなくてそれ以前の問題。捕まってようやく発覚とならないようどこかで引っ掛けてサポートしよう、はわかるがどこで?結局親がちゃんとしてないと無理そう。複合的な要因があるように見えてもバラしたら能力起因にできるのかもしれない。家庭環境だって親の能力。そしてやっぱり動機はどうでもよい。「その結果が少年院です」「犯罪者を納税者に」など真面目なんだろうがなんだかな、なフレーズがところどころツボだった。ケーキは切れるけど認知行動療法はお勉強する。自己規範はそのあと。
0255文字
みゅ~
新着
テーマに関心があったのだが、著者の偏見が強すぎる。非行少年少女らを知的障害で片付けており、個々の家庭、性格、社会背景に目を向けようという姿勢が全くと言って良いほどに見られない。 殺人を犯した少年少女らが、本当に結果を予測立てていないと言えるのか?エビデンスは? 自身の著作本の宣伝をやたら挟んでいるので、まぁ、それが目的として出された一冊なのだろう。 ここまで偏見を強く語る文脈からは、なにかしらの障害があるようにさえ感じられる。 医師が物事を客観的、多角的に患者を診る事が出来ないのは、恐怖でしかない。
0255文字
rurisun
新着
★★★★★ 以前読んだ「居場所を探して 累犯障害者たち」を思い出した
0255文字
H Shimomura
新着
なんだこれ? 書いてあることをまとめちゃうと、悪いことやったことがわからない。 いじめを受けていたから、幼女を襲いました。 加害者のことを取り上げてるけど、被害者どうするんだよ。 犯人がどうのこうの関係なく死んでほしいでしょ。 障害者が犯人だなので、無罪です。 は?
0255文字
wolf mani
新着
ネタバレ最近よく言われる「無敵の人」にも本書で言われるような軽度知的障害者や発達障害の人が多くいるのかなぁと思った。 そういう人達を危険だから遠ざけよう、というのではなく、うまく教育機関などが早期発見対応して共生できる社会になればいいなと思う。
0255文字
pasomi66
新着
とても示唆に富む内容だった。読んでよかった
0255文字
石川桂子
新着
悪いことを指摘されてもなにが悪いかわからずただひたすら否定のみされる。成功体験が限りなく少ない。反省以前の認知の問題。承認欲求はあるので自己表現が人より逸脱したものとなり、異質な人とみなされ、否定的ではあるが人の注目はある意味集まる。それが犯罪まで行きついた人たちがこの本に登場する人たち。境界線と呼ばれる人と幾人か関わることがあったが、やはりこの本に書かれているよう早いうちからの支援が公的も含めて必要と思われる。
0255文字
しゃり銀
新着
ネタバレ先を見通す力が弱いとどうなるかの結末も見えない。 恋愛しないのは、対人スキルが落ちたからでは? 恋愛って高度な対人スキルが必要、意中の人が脈ありなのか?デートに誘ってもよいのか?告ったらOKもらえる勝ちゲー状態なのか?それを見極める必要がある、でも今の人は失敗したくないという流れもあり、していないのではないか。
0255文字
しゅう
新着
少年院には認知機能の弱い少年が数多くいて、非行化の原因は知的障害や境界知能といった脳機能の問題が関係している。そのような少年に反省させようとしても、そもそも物事を理解すること自体が困難なので反省ができない。またそうした少年は幼少期からサインを出している場合が多く、それに気づかれないことで非行化したり成人後に犯罪を犯すケースが少なくない。犯罪者を増やさないためには、学習面や心理的な支援では根本的解決にならず、社会面・学習面・身体面の3方向の支援、およびそれらの土台となる認知機能のトレーニングが必要である。
しゅう

非行少年に共通する特徴がいくつか挙げられていたが、正直ギクリと感じるものもあった。コグトレの一つとして紹介された「最初とポン」なんかも難しそうに思えた。認知機能のトレーニングは大人にも有効なのだろうか。また、境界知能とされるIQ85未満の人の割合が人口の16%というのは少数派とは言えない数字。発達障害の児童も増えているというし、社会が人間の限界を超えて高度化しすぎているのではないか。今後も人間に求められる能力は複雑化していくだろうし、ますます貴重になる子どもを取りこぼさないための教育や支援が必要だろう。

02/21 12:59
0255文字
たけ
新着
読んでから感想書くまでに時間が空いてしまった。 今まで、犯罪者は頭おかしい、としか思って来なかった。 でも犯罪者となってしまうような、境界知能の人々にとっての世界の見え方が、私たちのそれとは全く異なることに驚いた。そもそもの土台が異なるのだから反省以前の問題だという考え方はしたことなかった。 もちろん犯罪者を擁護はできないけれど、困っているサインを出している子供を早くに見つけて適切な教育?トレーニング?をすることが大切ということか。 自分の視野がまた少し広がった読書でした。
0255文字
ちゃっぺ
新着
犯罪者を納税者に。
0255文字
全5229件中 1-40 件を表示
ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)評価60感想・レビュー5229