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日本SF誕生―空想と科学の作家たち

感想・レビュー
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女神の巡礼者
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先週、眺めていた図書館の書架でみつけて、豊田先生こんな本出していたんだと、懐かしさもあって貸出しました。それがまさか、読んでいる最中に、豊田先生の訃報が届くとは・・・。本書で描かれている日本のSFを、その黎明期にいきなり高度なものとされた、第一世代のSF作家の先生方のおひとりが、また旅立たれました。私のSFの出発点はその第一世代の作品群に魅せられ読み漁ることからはじまったので、先生方の新作が読めない現実が淋しいです。あの時代に、これだけの個性と才能を持った方々が結集して日本のSFを造られた奇跡に感謝です。
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横溝ルパン
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豊田有恒さんが、日本SF界の黎明期の思い出を語っている本でした。内容は軽めですが、日本SFの先駆者たちの仲の良さが伝わってきて、ほっこりしました。
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Oki
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中学・高校時代に慣れ親しんだ作家が多い。 特に星新一は大量のショートショートを読んだ。(何百かはよくわからない。) その中で一番、印象に残っているのは「ナンバークラブ」(かぼちゃの馬車)。 ビッグデータ(ライフログ)の世の中を予見したもので、中学生の時に読んでかなりの衝撃を受けた。 おそらく読書でまず最初に「ナンバークラブ」のようなものが出てくるとずっと思っていたが、ここ「読書メーター」にもう出てきたんだ。
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ハイランド
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ネタバレなんでもあるは、なにもないに等しい。全ての物が揃い、不足無い世界からは、熱い情熱や革命的な創意は現れにくいのかもしれない。日本SF創成期の回想録というか作家列伝というか、作者の思いあふれる一冊。翻訳も少ない同好の士も少ない、そもそもSFという言葉が認知されないという状況から日本SFを創り出した、今となっては巨匠の面々の素顔が知れる。それにしてもSF第一期の作家たちの仲の良さは、異常に見える程である。その情熱を基にして今のマンガやアニメの隆盛があるのだが、今はどこを見ても似たような話ばかりでちょい寂しい。
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KAN
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黎明期の日本SF作家たちの群像を綴る。特に1950年~60年代が中心となり、著者の周りのSF作家、そして出版社、編集者たちの姿がうかがわれる。個性あふれる作家たちが切磋琢磨、時にはけなし合いながらも、アメリカの影響をつよく受けて作り上げられていく日本のSF界がよくわかる。NHKの少年ドラマシリーズで出会った筒井康隆、光瀬龍、眉村卓、そして日本沈没での小松左京、中学~高校生時代に読んで今も懐かしい。星新一もまた読みたくなる。
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yamatoshiuruhashi
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戦後日本SFの黎明期・勃興期を豊田有恒が実名と共に書く文学史。とは言えそんなに難しい本ではない。豊田自身が本書で何度も言っているようにSFは映像とも相性がよく、映画、アニメとも繋がるために、相互の垣根が低く取りつきやすい。それゆえ子供の分野だと侮られがちであるが、小松左京に代表されるようにある意味、博覧強記の人物たちだからこそSFを高めることができたのだろう。著者は自ら日本SFの第一世代(の最若年層)と言っているがそこに活き活きと書かれている人物の著作を小学生から高校生の頃に読めた私は恵まれていたと思う。
yamatoshiuruhashi

元々社の名前や当時の翻訳SFの話もあるが、まさにそれらの本が今も私の本棚にある。残念なのはSFマガジンは雑誌であるために残りにくかったことである。福島正実がそんなに恐ろしい編集長だとは知らなかった。

12/25 18:02
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Stair512754
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これは出会えてラッキー 星新一と筒井康隆の出ている所だけ読もうかなと手に取ったのだが、みるみる引き込まれた SFなんて今では当たり前のように読まれているが、こんな歴史があったのだなあ そういえば昔々読んだ星新一のエッセイにもSF作家仲間とのエピソードがいろいろ書かれていたなあ 「宇宙塵」「SFマガジン」なんて言葉もそこで知ったんだ 豊田有恒の本はこれが初めて これを機会に何か読んでみるとしよう
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wang
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日本SF草創期のお話。第一世代再若手と自身を位置づける筆者が、当時の雰囲気などを残すため。海外SF小説をむさぼり読み、自分達でも書こうとしもがき、編集者などと共に発表の場を開拓する。初期のSF作家とファン層が近い関係で共に語り盛り上げていく雰囲気が伝わる。初期の作家や編集者らの人となりや貢献などを語る。手塚治虫の下でアトムの脚本を書いたり、エイトマン・宇宙戦艦ヤマトなど映像作品にも関わった筆者ならではの幅広い話が満載。多くは過去にも読んだことがあるが、国際SFシンポジウムの話など初見のものも。
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ヒデキ
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SF作家、豊田有恒さんによる、日本SF黎明期の作家たちの姿をその交流から描いています。 私たちは、この世代の作品で学生時代を過ごしていていますので、楽しく読めた一冊でした。 彼らの時代から、SFが、段々、商売になっていった状態が判ってきます。 彼らにもっともっと作品を残していって欲しかったと思ってしまいました。
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jojou
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SF作家クラブの始動や同人誌『宇宙塵』、大阪万博など重要なイベントに関する記録も良かったが、豊田有恒とその他SF作家との個人的な交友録・エピソードが特に面白かった。ここぞというときにジョークを言い場を和ませる星新一が格好いい。
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山田太郎
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福島正実のひどさというかあんまりよく書かれないというか。この時代の不遇なSF作家の思い出話はやたらみんな仲良しというのと福島正実はひどい人だったというのが定番だな、厳しい人というかやたら理想の高い人だったのかよくわかんないやと。自伝読んでみたい気もする福島正実。
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ぜんこう
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豊田有恒さんによる日本のSFの黎明期とでもいうのかな、1950年代から70年代あたりの第一世代と言われる作家さんや翻訳者、編集者たちの歴史書(?)。 今までいろんなSF小説やアンソロジーのあとがきとか解説とかで触れられてることも多いけど、こうやってまとまったものは初めてかな。 第一世代はほとんどが他界してしまっているけど、また読んでみたくなりました(作品のことはあまり書かれてませんけど^^;)。
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Kota
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SF小説というジャンルが存在せず蔑視すらされていた時代、どうしても世に送り出したいという想いに取り憑かれた若者たちがいた。小松左京、筒井康隆、星新一、そして著者もその一人。現今の「どうすればリツイートされるか」というような発想は一ミリもない。最初から認められるジャンルや文化なんてないのだ。
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はにまる
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日本SF黎明期における第一世代の作家の活躍やエピソードは、今までも折に触れて語られて来てはいるが、こうして改めてその作家本人の実体験として語られると、やはり面白い。第一世代の作家はジュブナイルも多く書いてため、そこを入り口に結構読んでいたと思う。久しぶりに作品を読んでみたくなった。
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ないでこ
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日本SFの勃興について、当事者である豊田有恒さん視点で書かれています。作家仲間との交友録も。思っていたより、交流が深かったというか結束していたんだなぁ。 日本のSFもまだまだ読んでないものが多いのでチェックしないと。
ないでこ

かもめさんが登録されてたので、気になって読みました。ありがとうございます。

10/15 23:03
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tsukamg
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日本のSFがどのように形成され発展していったのかを、当事者ならではの記憶で綴った回想録。高度経済成長時代とぴったり重なるように発展し、1970年の万博が一つのビークとなっているのがわかった。筒井康隆『腹立半分日記』収録の「SF幼年期の中ごろ」「あらえっさっさの時代」と合わせて読めば、なお面白いと思う。
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ちゃーりー
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日本SF第一世代のお話、登場する作家の本は今も時々読み返しているが、若い人たちには過去のことかな、懐かしく読了。
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inaryoXD11
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日本SF作家第一世代の中でも若手の豊田氏による日本SF黎明期の思い出話。第一世代のSF作家のつながりがよくわかります。「SF作家 交友録」の一章がありますが、全編が交友録のようなもの。 「雀豊荘」のエピソードを読んだ時に、平井和正氏の短編「星新一のインナースペース」を思い出しました。「平和(ピンフ)の平井和正」と書いていたのは豊田氏だったか…。楽屋落ちなんだろうけど、SFファンにはとても面白かった。(この本の話ではないですが) 日本SF史ということであれば、長山靖生著『日本SF精神史【完全版】』がお勧め。
inaryoXD11

もちろん思い出話は豊田氏の経験・視点のものばかりで、いかに多くの現場にかかわってきたかがわかる。秘蔵の写真が多く載せられており、貴重な一冊です。

04/14 13:01
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hundredpink
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星新一がSF著者仲間に語った冗談の数々を知れるだけでもこの本は読む価値がある。
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furu_sato_sf
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日本SF黎明期や第一世代の人々の話を、当事者の目線から散文的に記載したもの。誕生の歴史を細かく詳細に記載したものではないけれども、第一世代の人々の”オタク”的な雰囲気が良く分かり、関係性も羨ましい。日本SF黎明期で印象的なところは、小説と映像作品との関わりが早い段階であったことだろう。私の世代では、小松左京や筒井康隆などは、映画作品から先に入った人も多いのではと思う。
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ごいんきょ
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日本のSF作家第一世代の人達。私が読んでいたSFもこの人たちだった。
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すーさん
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SFという小説が世間に認知されるまでの苦労を味わった世代の代表として、豊田有恒氏が著した日本SFの歴史。筒井康隆氏が86歳になって今も活躍しているが、この世代が第一世代に該当する。日本のSF史を知るうえで欠かせない本だ。
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しょーめー
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豊田さんが書かなければ、消えてしまうエピソ−ドも多く、興味深く読みました。次は、筒井さんのを読むかな!
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ろびん
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この時代はもう、古の「歴史」って印象になりますね……。感謝感謝。
パトラッシュ

SF古代史ですか。

01/16 21:00
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Y.Yokota
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海外SFの紹介から始まり日本発SFが誕生していく過程を、黎明期第一世代の著書が綴る回想録。当事者だからこそ書ける、数々の作家の生の姿がとても印象的でした。星新一、小松左京、平井和正、筒井康隆、手塚治虫などなど。そして日本SF立役者の1人、福島正実の鬼っぷりがよくわかりました。
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タキタカンセイ
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「SF」という言葉が特別な響きを持っていたころから、もはや使い古された常套句にまでなった現在まで、あらゆる事件を目撃しあらゆる人物と交流を重ね、自らも歴史を創りあげてきた著者ならではの貴重な証言の数々。改めて「SF」を読みたくなりました。
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Tadashi_N
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伝説上の名前がたくさん出ている。マイナーな分野の方々は、結束力が高い。
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radish
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ネタバレ日本のSF黎明期にひょんなことからSF界隈に出入りすることになり、星新一や小松左京らとその隆盛の一翼を担うことになった筆者が当時を振り返る。有名な「サッカークラブ」事件も。
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👽やまさん🛸
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読書の中心が海外SFメインな僕にとって、中学生の頃に読んだ星新一・小松左京両氏の短編集以外ほとんど思い出がないというのが日本SFへの正直な感想である。本書を手にして初めて国内SF史や作家諸氏の苦労話、同好会の楽しさなど興味深く知れたのは良い機会であり、プロの作家先生と一般読者との距離が意外に近いというエピソードも面白かった。
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相馬
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豊田さんが主にSF第一世代の作家たちの思い出,エピソードを纏めた本。テーマごとにそれぞれの作家別に短く纏めてあるので,大変読みやすい。「あなたもSF作家になれるわけではない」や他の人の本などで読んだり聴いたりしたことのある話も多いが,国際SFシンポジウムの裏話とか,さすがに当事者だけあって面白い。挿入されている写真も貴重で興味深い。堀先生が第一世代に入っているのは?
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スターライト
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日本SF作家第一世代の豊田有恒が、〈SFマガジン〉創刊の頃から国際SFシンポジウムが開かれた10年ほどの日本SFの歩みを、貴重なエピソードと写真で綴る。SF初心者への便宜を図ってか、SFの歴史を簡単にスケッチするところから始めて、筆者の作家デビュー、〈宇宙塵〉への参加と他作家との交流などは他でも聞いたこともあるが本書で初めて知ることも多かった。特に第一世代の映像との関りに焦点を当てた紹介は貴重。惜しむらくは記憶違いが原因と思われる間違いが少なくないこと。それにしても、星新一のユーモアには感心した。
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のののか
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★★★★ いくつか固有名詞に間違いがあるようだが、いい本。 色々知らなかったことが書いてある、史料価値のある本。
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てら
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もはや数人しかいない、健在な「SF第一世代」の生き証人、豊田有恒による往時の回想。残念ながら断片に近いエッセイ仕立てなので史料性は低いが、当時の熱量と現在は知りようもない細かな「事実」は十分に伝わってくる。日本SFに栄光あれ。
パトラッシュ

眉村さんも亡くなって残るは筒井御大と著者だけですからね。

11/09 15:18
てら

まだまだご壮健でいていただきたい

11/10 08:10
3件のコメントを全て見る
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スプリント
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作家だけでなく編集者の逸話も多く紹介されています。 編集者も曲者ぞろいでキャラが濃い人が多いですね。
パトラッシュ

今の時代は薄い人ばかりなのかもしれませんね。

11/04 22:59
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もくもく
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先日、世田谷文学館で開催中の『小松左京展』をじっくり見学してきて、そこで手に入れて来た一冊が本書です。豊田有恒先生の思い出覚え書きを中心にして、日本SF第一世代作家陣のエピソードや写真資料が並んでいます。ワタシは、小松左京展の図録(本書と同じような写真も多数)も平行して読んだので、益々懐かしかったのです。表紙の集合写真に写っている中でご存命なのは、著者:豊田有恒と筒井康隆だけなのか…。
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Daikichi
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懐かしい名前がいっぱい。 個人的なつながり、思い出を語った本。
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月をみるもの
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世田谷文学館で開催中の小松左京展。そのオープニング企画が、筒井康隆と著者の対談だったため、その流れで手にとる。Legendary な先輩がたのエピソード満載。桐島洋子(カレンやローランドの母)って、文春にいた時は SF 担当だったのかー。。
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kokada_jnet
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長山靖生『日本SF精神史』の日本SF大賞受賞時に、「SF作家第一世代の歴史は他人に書かれたくない。自分で書く」と言っていた本がようやく出た。第一世代の作家たちの、他の人の本にはない珍しいエピソード満載で、貴重で楽しい本だが(クルマの話が多いな)。筒井康隆の経歴が間違っていたり、大伴昌司の父が「大富豪」になっていたり、「SFマガジン研究会」の名前が違ったり、第二世代作家と第三世代作家をまとめて「第二世代」にしていたりと。間違いが多いので、一次資料に使うのは危険かもしれない。
kokada_jnet

編集者の話が多いのも魅力。東都書房・原田裕、河出書房・龍園正憲、文藝春秋・高町繁子・桐島洋子など。あと、山野浩一について「作品は素晴らしいが、極端に権力欲、名誉欲、上昇志向の強い俗人」て、ここまで悪く書くのはすごいな。ずっと競馬の仕事をやっていたから、悪くとる人がSFの世界では多かったが。

10/22 17:56
kokada_jnet

似たような傾向の旧著『あなたもSF作家になれるわけではない』(徳間文庫)も、再読したみたが。今回の『日本SF誕生』にしか出てこない、作家どうしの交流エピソード多数で、今回のこの本は、やはり意味があったと思う。なお、『あなたもSF作家になれるわけではない』の、ラストも「名前をださない形」での山野浩一へのデイスりだった。

10/24 23:53
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あ
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懐かしい名前が列挙されていて感慨。日本SF黎明記ではあるが、語られる事実よりも、一人一人がどんな奴だったのかに踏み込んでいるところが興味深い。作品は探して読めばいいだけだが、その人柄は彼の眼からだけとはいえ、面白かった。ちょっと、いや、大いに印象が変わったところがある。
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