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デッドウォーター (角川文庫)

感想・レビュー
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とも
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ネタバレ強姦殺人をしていく際の犯行や心情が展開されてくかと思ったが、すでに捕まり拘置所からのスタートだった。死刑は映画グリーンマイルから電気イスをイメージしてたが、日本は首つりらしく、リアルな描写で考えさせられた。永瀬作品も4冊目くらいなので展開は予想通りだった。警察とヤクザの癒着はよく小説で見るけど本当にあるのかな。ボクサーだからって銃や刃物を持ったヤクザに立ち向かえるものかな。作者はよく神を出してくる。犯人も冷静に見えて結構精神がもろかったな。
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ボン・ミーハー
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ハンニバルレクターを思わせる雰囲気で翻弄してくれますが、さらに、ひっくり返してくれますね。塀の中の雰囲気と、刑執行はリアル、というか、現実味と感じさせる(実態をしらないもので)描写でした。確かに、刑務官は人の命を奪う責務を負う仕事ですね。法務大臣は「自分は死刑を執行しない」と宣言してもなれた例があったのは疑問ですね。軍人は自分なりに正当防衛という心の整理もできるかもしれませんが、無抵抗な状態にし、命を奪うお膳立てがなされ、最後の執行のボタンを責務で押さねばならない、というのは精神的負担が大きいと感じました
0255文字
GAKU
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初読みの作家さん。全体的には私好みで面白く読めたが、要所要所で残念な点も。まずは死刑囚穂積の存在感、インパクトが今一。このような理由で5人も強姦殺人を犯す人物になる?そしてクライマックスの洗脳から解ける場面も、こんな事がきっかけで?またライターの加瀬、ボクサーの村岡、看守の白井、警察官の成田達がどう繋がって行くのかといったところも、ラストは都合良いように畳み掛けた感も。現在図書館に予約中の作者の代表ノンフィクション「19歳 一家四人惨殺犯の告白」には期待したい。
0255文字
ももんた
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3.5/5
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あかつや
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18歳の時に5人の女性をレイプして殺害し、ただいま死刑判決が確定するのを待つだけという状況の穂積壱郎。そんな殺人鬼を取材してデカいの一発当ててやろうというフリーライターの加瀬は取材の過程で衝撃の事実を知る。塀の中にいて、死をも恐れぬ怪物にどうやって痛い目見せてやるかって話で、モーツァルトの旋律に乗せての最後の決着はなかなか素敵じゃないの。やっぱ達観したつもりで他人見下しながらおしゃべりがすぎると足元すくわれるよな。そこにたどり着くまでは微妙な感じだったけど、丁度いいくらいのザマアミロを味わえて面白かった。
0255文字
merimebook
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読了
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自己満足の本好き
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ネタバレフィクションであることは分かっているのですが、凄惨で陰湿な内容でどんよりした気持ちになりました。加害者の悪、被害者・被害者の家族の慟哭、丁寧に書かれていてとても勉強になりました。穂積の壊れていく部分をもっと書いてほしかったなーとも思いますが…。
0255文字
村山トカレフ
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本作の前に同一著者の作品である、「19歳 一家四人惨殺犯の告白」を読了。時系列的には正しい読み順なのだが、本作を先に読んだほうがよかったかも。「事実は小説より奇なり」とはよくいったもので、ノンフィクションである「19歳―」の持つ禍々しさ生々しさには到底及ばぬ筆致。変に力が入っていて気負いすぎで尺(頁)のわりに内容薄し。各人のキャラ描写が中途すぎる。獄中外、どの人物にも共鳴も畏怖もできなかった。あと、ちらちらと著者の「思想」が掠めるのもいただけない。南京とアウシュビッツを同列で語るなんざ正気じゃあないぜ!w
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chikap610
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緻密だし、ロケハンもしっかりしていましたが、ちょっと厳しかった。感情移入もしきれなかった。隼ちゃん、突き詰めようとし過ぎてしまったようだね。
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Naoko
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5人の女性をレイプ殺人した死刑囚、死刑を執行する刑務官、警察監察官、中国残留孤児。盛り沢山で中々強烈な内容でした。カリスマ性?のある殺人犯に洗脳される小説は読んでいる時はそうなのか。自分も危ない。と何となくわかったような気がするが読み終えて、何故洗脳されたのか思い出そうとするも全く記憶に残ってない。そしてまたそんな小説を読んで同じ様に思うループ。私だけか?
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のりすけ
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鬼畜とも思える犯人の心のよりどころ「至高」。犯人とジャーナリストと至高との関連性が気になって前半はもたついたものの、後半は一気読み。「俺様へっちゃらだぜ」とうそぶいてた犯人が、やらかしたことと同じくらい、いやそれ以上に奈落の底に落とされればいいのに‼」と思ってしまった。
0255文字
ゆりのき
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ネタバレ2002年3月文藝春秋より単行本、2008年7月文春文庫に加筆修正して角川文庫。文春文庫で読了、再読。関東拘置所に拘置中の死刑囚・5人女性強姦殺人犯・穂積壱郎(父は病死、母は事件後自殺)。穂積を取材するフリーライター・加瀬隆史(取材中に妻が穂積のレイプ被害者だったことが判明)。拘置所で穂積の隣室の村越巧(殺人未遂)と息子・亮輔(プロボクサー)。穂積担当の刑務官・白井透。恋人・吉本貴子を殺された成田聖司(警視庁警務部人事一課監察官)。加瀬は穂積事件に共犯者を疑うが。穂積の証言する《至高》の正体、黒幕は。
ゆりのき

穂積や白井、村越巧らが自覚していたのかどうかわからないが、《洗脳》とは怖いことだ。

02/12 13:04
0255文字
moonchild
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面白かったです。ちょっと惜しいと思ったのが最後の穂積が崩壊に至る部分。あっさりし過ぎていたのが、少し残念。
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at-sushi@進め進め魂ごと
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ネタバレ5人の女性を強姦し殺害した死刑囚、その独占取材に賭けるフリーライター、残留孤児三世の元半グレボクサー、新米刑務官と視点が切り替わり、どう繋がるのか気になりリーダビリティは頗る良い。 ただ、各人の接点といいオチといい、伏線はカッチリ回収されてるものの、ご都合主義、無理筋感が過ぎるかな。面白いけど技巧に走りすぎた感。
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ケロたん
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初読み作家さん。北九州監禁の松永太も看守を洗脳するからと注意が必要やと聞いたな。悪のカリスマはほんまに居るんや。
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尾塚
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ネタバレ5人の女性を強姦殺人をした死刑囚の青年。フリージャーナリストの加瀬が取材をして死刑囚に面会を重ねると。中国人孤児3世やらと登場人物が多くて。しばらくするとこの人誰だったけと思う箇所をあるんですよね。話もちょっと長く感じました。まあまあかな。それなりには楽しめました。好きな作家さんなので次作に期待ですね。
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ゆん
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ダ・ヴィンチニュースにて書評執筆。https://ddnavi.com/review/565000/a/ 復讐成功のカギとなるのは、連続強姦殺人鬼・穂積が、犯行の理由だと語った「至高」という言葉。「至高」の正体を知った後、もう一度プロローグを読むと最初には気づかなかった残酷な真実が浮き彫りになる。
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Katsuto  Yoshinaga
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事件記者「加瀬」、半グレから足を洗おうとする「亮輔」、亮輔の転向を認めない「政春」、そして18歳で5人の強姦致死により獄につながれる「穂積」を軸に、終盤まで重苦しいまま物語は進む。大下某を批判するかのような事件記者の矜持、ドラゴンを彷彿させる半グレと反社会勢力描写、拘置所と刑務官の日常と心理、著者が造型したサイコキラーの心性といったモチーフが濃密に詰め込まれ、400頁超の長編ながら息継ぎとなる章立てがない!私は結構しんどく感じさせられながらも、とにかく読まされた。(コメに続く)
Katsuto  Yoshinaga

著者のことはあまり書評等で見かけない気がするが、個人的には名前は認識しておりちょっと気にはなっていた。今回角川文庫での再刊を機に手に取ったわけだが、満足度の高い一冊だった。私が考えるノワールものとは少し異なるがノワール感も強く、活劇感やサイコ感も充分で著者の筆力も感じさせられる。タイトルのデッドウォーターに浸からせられた気分だ。もっと注目されてもいい作品である。

09/07 19:42
0255文字
terukravitz
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★★★★★
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デッドウォーター (角川文庫)評価75感想・レビュー20