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死体埋め部の悔恨と青春 (ポルタ文庫)

感想・レビュー
168

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fujikura kazushi
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ネタバレ(略)「織賀先輩はどうしてこんなことをしてるんですか」(略)「俺ね、昔はすっげー貧乏だったの」織賀善一はそんな言葉から始めた。「この国ってどうしようもなく資本主義じゃん? これは内緒なんだけどさ、実のところ金のない奴に人権とかねえのよ。んで、俺にも昔は人権が無かったわけ」(略)「小さい頃はいっつも腹減ってたなー。この現代日本で飢えるんだなーってそう思ってたね。でも、親も出来る限り頑張ってくれたんだよ。どうにか俺のこと育てて育てて、中学三年までは頑張ってくれた。あ、丁度義務教育までってことか?」「……義務教
fujikura kazushi

育まで」「そういうわけで、中三の夏前に、両親二人とも逃げちゃったんだよね。借金と俺を置き去りにして」(略)「(略)で、借金残して逃げた親の代わりに、俺はそういう悪い人に捕まっちゃって……まあ死を覚悟したっつーか。やっぱり内臓とか売られちゃったりすんのかな-ってぼんやり思ってたわけ。そしたらなんか車に乗せられてさ。こうして山に連れて行かれて。あ、埋められんのかなって思ったのよ」そうしたら、埋められるのは俺じゃなかったんだよ、と織賀は続けた。(略)「その日は死体を埋め終わったらそのまま解放してもらえたんだよ。

03/29 21:56
fujikura kazushi

それどころか、お金まで貰っちゃってびっくりしたなー。(略)理由はわかんないけど、ヤクザ屋さんたちは俺に死体を埋めさせて、その都度お金をくれて、借金まで不問にしてくれた! 感動しちゃったよー」「どこに感動する要素が……あるんですか」「えー、だって思わねえ? 俺は今でも思うよ。こんな簡単なことで金が稼げるんだ……って。俺の親共はな-んでこんな簡単に稼げるものに、足を掬われたんだろって」(p56~59)

03/29 22:02
0255文字
菊地
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ネタバレ『「死体埋め部」とは物騒の名称だな。まあ、まさかそんなにストレートに治安が悪い訳が』と思っていたら、ストレートに治安が悪い話だった。 どこにも行けない壊れてしまった人間の行き着く先は儚くも哀しく……2人の出会いは悲劇によって幕を閉じた。 ただこの出会いは一人の人間に深い疵を残しながらも一面的には人生を救ってはいるので、単純に「出会わなければ良かった」とは言い切れない関係性が複雑。 これは、どこまでも絶望的な青春だ。
0255文字
もち
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まるで倫理観のかけらもない活動にどんどんと巻き込まれ、転げ落ちていく主人公と倫理観がなくなってしまった神のような先輩との薄暗くその中でも少し笑えるところがある青春ミステリー。途中の先輩の言葉に何度心をえぐられたことか。たった一言で何とも言えない人間的恐怖を感じられた。所々ある軽快で楽しい話が常に続いてほしいと願った次のページでえぐられることが多いので、期待しないことにしたいのに、何故か期待してしまう。そして、ラストが辛すぎて、読んだあと放心状態だった。お願いだから幸せになってほしい。
0255文字
そら
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ネタバレう~~ん……。キレどころがわかんない人って怖い。急に冷たいしゃべり方になったり陽気になったり。顔色うかがわなきゃいけなくて疲れる。祝部はすごいな。最後にぐっと物語に引き込まれたけど、次巻は読まずに返却しようかな。それにしても、織賀は高い金もらって仕事としてやってるのに、それを無償で手伝わされるって何事?弱みを握って いいように使ってるのに後輩として慕って欲しいとは何事なんだ?んで、思い通りにいかないなら殺してしまえみたいなの とんでもないな。まさに織賀は狂ってるわ。
0255文字
春川
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読んだ
0255文字
kyu
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キャラが魅力的だった。サクッと読めた。ミステリというより青春モノな印象を受けた。
0255文字
そら
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ネタバレ突然の友情が始まってびっくりした。 「noteから」と読んでなるほど〜〜ってかnoteで書いたお話を出版できる時代になったんだと驚き
0255文字
練りようかん
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困った主人公の前にタイミングよく現れた死体を埋める人。まるでタクシーの相乗りのような感覚で、死体を運ぶ車内で推理ごっこ。多重解決ものかと思ったが少し違う趣向が楽しい。部長とは情報量が違いこの不公平さが部活の上下関係っぽくてしっくりきた。特に謎が魅力的に思えたのは沢山の辞書を持っていた死体。主人公の推理力は素晴らしく、上手い具合にヒントを与える部長からは親愛の情が感じられて良いコンビじゃんと思ってたのに、突き落とされる展開。ポップな残酷さの下に変えられない絶対運を思わせる世界観が胸に沁みた。次巻も読む。
0255文字
悪者みきこ
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これは斜線堂の中でいちばん好きかも。タイトルは前から知っていて、なんらかの比喩かと思ってたけど普通に死体埋める話だったわ。しかし整う度にねづっちを思い出し、逆に埋められたところでチャンス大城を思い出してしまったよ、すまんね。
0255文字
awzhak
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日常に潜むインモラルな物語が大好きなのかも
0255文字
guriko
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タイトルから勝手にユーモアミステリかと思いきや、意外とシリアス。悪い意味で本気でキモい。織賀と祝部の関係がちょっといい関係みたいに書かれてるけど、世間知らずな新入生を洗脳する大学の先輩という構造そのままで吐き気がするわ。
0255文字
じゃすてぃす
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面白かったです!
0255文字
たふ
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あ、ほんとに埋めてるわ。お気軽に。
0255文字
山越
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うーん、面白いけどこの癖はあんまり俺の趣味じゃないかも
0255文字
AP
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ネタバレとんでもなく面白かった…。日常ではありえないことを淡々とこなしていくタイプのミステリ。トリックなどももちろん良かったけど、やっぱり斜線堂有起のキャラが良すぎた。倫理観がぶっ飛んだ悪魔のような神様のような先輩に魅せられ、徐々に堕ちていく平凡な後輩…。最後の最後まで完璧でこれこそ予定調和。お互いの歪な執着が綺麗な文章で装飾されていて読んでいて大変良かった。斜線堂作品の中でもかなり上位に入る作品。
0255文字
あこん
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承認
0255文字
ほたる
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死体を見つけてから始まるミステリ。死体埋め部という奇妙な発想、そしてそこから紡がれる人間関係はさすが作者の持ち味が現れていると思った。一対一の関係を描くための発想がいつもいつも凄いと思わされる。連作であることも上手く活かされていて面白かった。
0255文字
slice
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斜線堂有紀という作家の作品は、佳作は多いが傑作はなく、駄作もまあまああるが平均点の高い作家だと個人的には思っていて、今作もまあ佳作だった。普通に読めて、一週間も経てば忘れてしまえるような内容。ミステリーの部分についてはまあふりかけみたいなもので、本筋とはあまり関係しない。死体埋め部の正体についても、一話時点で予想していたものと何も変わらなかったため、捻りがねえなあ、と感想。
slice

『書きたいもの』が分かりやすすぎて、何も考えずにダラダラ読む分には申し分ないんだけど、『書きたいもの』を書くために他のシーンを書いている作家なので、結果的にペラく見えてしまうのが難点な気がする。もちろんこれは読者が贅沢を言っているだけなので、作品の質には関与しない。

02/04 03:39
0255文字
ちくわ
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★★★☆☆
0255文字
アカツキ
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死体埋め部1作目。大学1年生の祝部はナイフで襲ってきた男を逆に刺し殺してしまう。そんな時、3年生の織賀から「助けてやろうか」と声をかけられ、死体埋め部に入部することになり…。4作品の連作ミステリ短編集。面白かった。一本頭と常識のネジが外れている織賀先輩が好き。常識人ヅラしている祝部だけどあっさり部活動に順応、きみもなかなかだぞ。最終話は切ないけれどこれでよかったのかも…と思うが、やっぱりツラい。
0255文字
haora
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0255文字
まるめろ
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見知らぬ男に襲われ、抵抗する内にうっかり殺害してしまった祝部は、死体埋め部を自称する織賀に助けられ、そのまま死体埋め部へと引っ張りこまれる。 死体を埋めに行く道中で、死体に残された異変を解き明かすという流れが主だが、語り部が探偵役である。 内容はあっさりめではあるが、十分納得も出来る。 何より、正解かどうかはわからないと明言されてるのでなんの問題もない。 面白く読めた。
0255文字
森オサム
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ネタバレ「死体埋め部」とは何だろう?、と思い手にしたら、本当に大学の部活動として死体遺棄をする話だった。と言う事で、倫理観もモラルも横に置くとしても、明るく楽しい物語になる訳は無く、何ともダークでシュールな世界観でした。途中、この死体は何故こうなっているのか?、を推理すると言う、日常、いや非日常の謎ミステリー的な話が展開されるが、根底にある、主人公たちの許されない罪は裁かれるのか?、が気になり一気に読んだ。ラノベレーベルらしく、これ最後は青春なのか?、随分いびつな青春って事か?、読後感は重くて暗いけどねぇ…。
0255文字
ワンモアニードユー
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斜線堂有紀の本は、濃密な死の匂いの横での人間劇という感じがします。タイトルから当然予想される通り、いきなり死体から始まりますが、ある種ポップに物語が進んでいきます。しかし第三話からは怒涛の展開。こんな風に終わるのかと思いますが、一縷の光の望みも感じます。軽い分量だけど、読後感は少し重いですね。
0255文字
しるべ
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どこか欠けた織賀先輩ととにかく不遇?不運?な祝部の死体埋め部。 埋めるよう依頼された死体の死因を考察する新しいミステリ。面白かった。 最後の終わり方に、期待してしまう自分がいる。笑
0255文字
あここ
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ネタバレタイトルに惹かれる。その名の通りやった。部活にするほど死体があるのか?まぁまぁ需要はあるらしいのがまた不思議。テンポが良くて読みやすい。毎回何で殺されたんか?って謎を解く流れは面白いけど推理が強引。スクール水着の意味が分からんかった。祝部と先輩の関係がすっきりせぇへん。頼ってるんかうっとうしいのか。仕方なく付き合ってるのか楽しんでるのか。先輩もつかみどころがない。優しいのか怖いのか。ラスト章が面白かった。出会った経緯に気付いてしもうた。埋められるはずやった自分。勝手に期待して勝手に失望。揺れっぱなしの青春
0255文字
夕霧
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読みやすくてテンポよく進んでいく本なのに実は暗くて重い内容。死体の服装や状態から何故殺される事になったのかを推理するのは斬新。(死体とドライブなんて絶対に嫌!)人の運命と崇拝についてを書いた本だと思う。斜線堂さんは本当に好き。
0255文字
秀玉
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青春物語。つまらないながら読み進め、一気読み。薄い本だ。タイトルが良い。最近デンジャラスなんとか、イエローにシルバーとか、イラっとしていたので、これは良い。まさしくタイトルと中身がドンピシャ。タイトルと言えば樋口さんの「ピース」。なんでピースって思って読み進めると最後にキターーと感動したね。鳴海さん!タイトルって大事だよ。この作家さんはうまいね、感受性と頭の回転が良い主人公は事実に気づく。準主役の先輩は寂しかったんだね。一つ疑問?殺された女子大生は先輩との関係は男と女の仲だったの。続編があるが読まないね。
0255文字
えんちゃん
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タイトルに一目惚れ。餅は餅屋、死体処理は埋め部。そしてこれもやっぱり愛だった。自分でもチョット何言ってるか分からないけれど、あらゆる愛のカリスマが描く、大学生の先輩・後輩の青春ミステリ。この話はどう転がるのか、行き先が見えないジェットコースターみたいだった。会話の応酬がキレキレで、斜線堂さん独特の面白さを味わえる。何も考えないで読むべし。続編も読もう。
kana

今斜線堂作品読んできたとこでえんちゃんのレビュー発見!こちらも面白そうなので貰っていくね😆斜線堂さん沼るー😇💕

08/18 23:20
えんちゃん

kanaちゃん、おはよー☀️ちょうど同時期に斜線堂さん読んでたね!『恋に至る病』ほどの狂気はないかもだけど、一緒に死体を埋めることになった後輩の心の機微がちょっと似てるかも🤔斜線堂さん好きなら沼ると思うよー😆

08/19 05:42
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0255文字
しゅに
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4
0255文字
mihya
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暴漢に襲われうっかり返り討ちしてしまった祝部が、モラルを置き去りにした死体埋め部の織賀と出会う。 4話のうち3話は埋めに行く死体の状態からその背景を推理する。 1話目を読んだだけで、これは無茶苦茶面白いと思った。全体的にもやっぱり無茶苦茶面白かった。
0255文字
ポプラ並木
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ネタバレ斜線堂作品、倫理感もへったくりもなし。決してあってはならないタブー。主人公・祝部は英知大学に入学したその日に織賀に助けられる。正当防衛でうっかり殺してしまった相手の死体を、織賀の手で穴に埋めてもらう。織賀(先輩)と祝部(後輩)は依頼人から金を受け取り、死体の処理を請け負う死体埋め部だった。表向きは生物研究会だが、実際にやっているのは生と対極にある活動でえある。4章のうち3章は何故遺体が殺されるに至ったか?のミステリー&解決編。4章は額賀と祝部の対決、よく分からなかったが全体的にインパクトありすぎでした。⑤
ヨシ

お願いしまくっています🙏

06/25 18:50
ポプラ並木

自分からも🙏🙏🙏🙏

06/25 18:51
12件のコメントを全て見る
0255文字
カンナミ🐱🐷
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ネタバレ「死体埋め部」はどういう部?と思っていたらそのまま。織賀先輩のような人って、どうしようもなく惹かれる所ありますよね。途中まではあまり感じないけれど、なかなか重たい作品でした。
0255文字
Fuちゃん
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変わった題名に引かれて購入しました。とても面白かったです。推理し、出た答えが真実かどうか分からないのも面白い。斜線堂さんの小説はすらすら入って来て、読みやすく、そして変わったテーマが多いのでついつい買っちゃいます。続刊を読むのが楽しみです。
0255文字
Norico
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死体埋め部…恐ろしすぎる部活動…。祝部の名前の由来が本文中に出てきますが、だとしたらこの名前が彼についたのは必然なのかな。キネマ探偵のカレイドにも思ったけど、斜線堂さんの作品の登場人物、背景が暗闇だなぁ。織賀先輩闇が深すぎる
0255文字
びわまる
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 #読了 死体を埋める部活って…タイトルからして魅力的だ。「祝(はふ)る」は「屠(ほふ)る」と同じ語源だという説があると。だとしたら祝部(はふりべ)が死体埋め部の部員になることは運命なんだろう。不穏と推理ゲームと普通の学生生活が不自然に同居し、読んでいるこちらも混乱する。せっかく織賀と祝部とのやり取りに慣れ始めたら、結末は思いもよらぬ方向へ。振り回されっぱなしの読書は楽しい。ところで斜線堂先生にとっての「3人のパンケーキ職人」は、三谷幸喜の「赤い洗面器の男」的なものなんだろうか。今後も出てくるのかな。
0255文字
姫宮
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闇深けえ〜!!織賀先輩の闇の深さと得体の知れなさ、なんか好きだな……。祝部はただただ巻き込まれた哀れな新入生だけど織賀先輩と出会えてよかったんだろうな!!うん!!
0255文字
izumillion
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noteで連載していた小説だそう。死体埋め部って比喩でもなんでもなく直球な話だった。その分死生観、モラルの境界線などに焦点をしっかり当てたストーリーになっていた。
0255文字
ナ ナ
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★★★★☆
0255文字
読書家さん#EsG2FC
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🙆‍♀️
0255文字
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死体埋め部の悔恨と青春 (ポルタ文庫)評価82感想・レビュー168