形式:単行本
出版社:ポプラ社
形式:文庫
【第22回大藪春彦賞候補作】医療はあの高い塀を越えて、鉄扉を通り抜けなければいけないんだ。はからずも医療刑務所へ期間限定の配属となった精神科医の工藤。矯正医官となった彼が見たのは、罪を犯しながらも民間と同等の医療行為を受けている受刑者たちの姿。自身の過去から受刑者たちに複雑な感情を抱く工藤。さらに彼の気持ちをかき乱したのは、医師を志望するきっかけを作った男との鉄格子を挟んだ邂逅だった…。
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重かったですねえ。とっても。いろいろなテーマを散逸させないで、重く引きずっていくような作品でした。重いけれど、吸い込まれるように読み進んでいました。
今更ながらタイトルに思いをはせる。秘密の痛み、隠された痛み、秘められた痛み、どう訳すのがいいだろう。それぞれが痛みを抱えている。そして、それは人からは見えない。
「跡を消す」で前川氏のファンになり、今、読み始めたところです。 世去市は架空の市ですか? 精神科医で小説家と言えば、帚木蓬生をずっと読んできましたが、 前川氏の登場で、異なり視点からの切込みに期待です。 読み終えましたら、私も感想を載せたいと思います。
【刑務所職員】相沢:所長・内科医、〇愛内凛:内科医、◎工藤守:精神科医32歳・海東大学病院・飼育魚ベタハーフムーン・小暮守・父正(双極性障害)、〇神崎:精神科医・矯正医官、〇西川:刑務官・処遇部、【受刑者】◎滝沢信也:208室・殺人罪・自殺企図・守の幼少期友人、佐々木:201室・電波訴え、大島隆:202室・囚人93・ウィルス訴え、加藤治郎:北室・胆管癌・献香式、佐久間博:北室・末期癌・放火罪、世良拓海:205室・囚人220・総合失調症・スパイ訴え・アカンジア症状、榊:北室・車椅子・小百合、
水戸:自閉症スペクトラム、小林:コラージュカレンダー、【その他】清水:公衆電話から連絡・父正の交通事故被害者、山崎:守の幼少期のガキ大将、【情報】P級:内科疾患・北病舎、M級:精神疾患・南病舎、治療班・リハビリ班・作業班
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