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しらふで生きる 大酒飲みの決断

感想・レビュー
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田中一郎
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ちょい前に読んだ「今夜、すべてのバーで」と通じる所があって面白かった。自分はさほど酒飲む訳でもないので、この「酒こそ至福」的な感覚がイマイチ分からないのがちょっと残念。 ただ飲酒の背景として描かれる、自己評価が無駄に高くて「自分は不当に悪い扱いを受けている!権利を奪われた!だからその代償としてもっと大きな何かを得る権利があるはず!」的な思考回路がもたらす地獄絵図は現代の象徴なので、案外酒に限らず広いレンジに通じる話な気もする。
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リリ
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「高めの欲望を掲げ、ときに屈辱感や挫折感に苛まれ、「くっそう、埒あかねぇな」と呟きつつも、それに向かって無駄な努力を重ね、少しずつでも何かを習得していくことが生きるということではないか、と自分なんかは愚考する。」町田康、文章を書く人でいてくれて本当にありがとう!!お酒に限らず、なにかに依存せずに自分の人生を生きるヒントが書かれている、と思った。他人と自分を比べることの愚かさだって学んだ。あたし、今日から、少しずつ、善く生きれそう!
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maniafellows53
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★★⭐︎
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たまご
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初の町田康。クスッと笑える本が好きな自分には完全にハマった。30年間欠かすことなく酒を飲み続けてきた著者が禁酒するまでのエピソードをまとめた本。といっても禁酒ノウハウ本ではなく、途中禅問答のような町田節が炸裂し置いていかれそうになりながらも「くだらねーw」とニヤニヤしながら気付いたら読み終わっていた。今「読むと元気をもらえる作家は誰か?」と迷わず聞かれたら町田康と伝えるだろう。「酒を断つことでアホが賢くなることはないが、賢い人がアホになり、アホな人はもっとアホになる」というのはその通りだと思う。
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funkypunkyempty
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★★☆
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かふ
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私は酒を飲まないのだが呑兵衛に憧れることがあって、この本も酒仙(詩仙)李白のことが書いてあると思って借りたのだが日本の酒豪大伴旅人については書いてあり、そこに酒飲みの理想論の和歌があるのだが、それは刹那的な快楽であり、最終章「酒を飲んでも飲まなくても人生は寂しい」に納得したのであった。そこに大伴旅人の「酒を讃むる歌」と共に町田康の「酒を貶める歌」13首が載っていたので、納得するのであった。「酒の名を聖と負せし現代のキ印言のあさまし 町田康」
かふ

詩聖と詩仙を間違えたので訂正した。詩聖は杜甫のことだった。李白は聖人ではないのか。

11/02 07:07
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天城春香
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なぜか読むのに3日かかった。狂気でいるのが怖いからだ。
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さっとん
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コピーして持ち歩きたいくらい、よい教訓が詰まっていた。そして今日もわたしは酒を飲む。
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nonpono
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30年間飲み続けた酒を辞めたお話。前半は酒をやめるかまた飲むかの葛藤、後半は酒をやめたメリットだ。うーん、わたしも酒飲みである。酒をやめたいというか後悔しているのは、若い時に日本酒をぐいぐい飲み、記憶をなくしたときである。記憶をなくしたまだ若いわたしは憧れていた人に膝枕してもらったらしい。正直、若いから恥ずかしさよりもったいないと。今となれば話を盛られたか真相は藪の中であるが。わたしは酒を飲んで失ったものより得たものが多いな。やめないな。なんて焼酎のレモンティー割りをちびちび飲みながら書いている、晩酌中。
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櫻井
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酒を絶って2ヶ月と半月、別につらくはないが先達の体験談を読みたくなって読んだ。町田康はエッセイより小説のほうが好きだ。物語の中に存在しないはずの脱線のおかしさが好きだったので、自分語りの中で脱線されまくると全然集中できなかった。
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めい
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町田康のエッセイは初めて読んだけどやっぱりすごいなあ、お酒をやめるまでの経緯とやめてからの変化についてこんなにおもしろくかけるのか。「脳髄のええ感じ」がいちばん笑った。酔ってないのに酔ってる気分になれるくらくらふらふらする文体が本当に合っている
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愛と勇気だけが友達です
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町田さんの文体は今の自分には合わないかもしれない。
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Shoji
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作者の断酒に至る経緯、断酒を始めた後の葛藤、断酒の利得を描いているが、その内容は人生訓だ。シリアスでないところがいい。読みやすく共感。
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コバヤシ
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禁酒についてだけでなく、人生の間違った認知をもほぐしてくれる考え方だと思った。 自己を問い直す時間を、孤独と向き合い獲得していきたいと思った。
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つんた
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最近禁酒したこともあり、ふと思い出して再読。 酒の話に触れると、なんだか少し飲みたいような心持になってしまうことがある。 渇望というほどのものではないので、やり過ごしてしまえば済むのだけれども、なんだか寂しいような感慨に囚われる。
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藻波
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ネタバレ独特な例え話が面白い。魂のホテルの値段の話良かった。幸せや楽しさは予告無く瞬間的に訪れるものであって作るものでは無いって考え方が好き。
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しょう
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●飲酒の楽しみが「酔い」である以上、数時間でそれは消え、宿酔や浪費、信用の失墜なとの負債だけが残る●不満があれば人は酔いによってこれを解消しようとする、酔えば一時的な満足感が得られるがかならず後に不満足をもたらす、その不満足を解消するため更に飲む。そもそも不満が生じるのは自分が正当に遇されていないと考えるからだがそれがそもそも誤りで、その誤りを知ることで不満は消える。そうした自己認識を持って眺める世界にはこれまで聞こえなかった音や見えなかった景色があり、その良さを知ることで酒が辞められる。
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K(日和)
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大酒飲みだった町田康が、どんな思考の変遷と共に断酒したのか、また断酒の効果を綴っている。思考の変遷の記し方が私に類似しており、そのまどろっこしさを客観視する良い契機になった。私がお酒を飲む理由は、食べ物をより美味しく食べられるから、生活を上乗せして良くしたいからと思っていた。それは嘘でないが、ややよそ行きの理由と思う。町田康ほどではないが、破滅的な気持ちになったとき、酩酊して気分を良くしないと気がすまないと考える日もある。酩酊して自暴自棄になり、何もかも破滅してしまえと世を呪う気持ちで飲酒することもある。
K(日和)

そんな自分の中にある飲酒衝動の形や輪郭を言い当てられたような気がしてすこしバツが悪い。二日酔いの日の仕事の具合が悪いのは自明だが、意識的にお酒を飲む日を制限することも選択肢にしようと決意する。意思なき惰性での飲酒はしないよう努めようか。

01/18 23:50
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ふにふに
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『「ああ、もうおっそいなあ」と銀行で駅でスーパーマーケットの帳場で苛苛するとき、あなたはいまやっていることを早く終わらせてなにをしようとしているのか。そのように人生を考えること。それが人格改造なのさ』
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GAVI
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今、飲めるけど飲まないでおくっていうソバーキュリアスが流行っているらしい。町田康もそう来たか。たかが酒を飲まないというだけで、こんなにもいろいろ考えたり感じたりするんだなと、私も週3日休肝日にすることにした。果たして…?それにしても、町田さんのこのぐちゃぐちゃした文章、やっぱり好きだなぁ。
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paluko
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無茶苦茶面白く、共感できるところが多々あった。「自分は幸福である権利を有している。ところが今朝方から夕方にかけて不当にこれを奪われた。ひどい目に遭った。そこで自分は夕方以降、そもそも有していた幸福を感じる権利を行使することができるはずである」(102頁)という飲酒者の心理、渋滞をようやく抜け出た車が通常をはるかに超える速度でぶっ飛んでいくのと同種、というのは観察が鋭いなあと。酒を飲まない(飲まなくなった)というテーマでさえこの勢いで書けるのは凄い。酒関係なく自己啓発にも役立つかもしれない一冊。
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kawaco
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30年間毎日酒を飲み続けた著者が断酒をして書いた作品。酒をやめるためのハウツー本というよりは、酒と人生に関する哲学書というべき本。くるくる回転するような語り口は読んでて面白く妙に納得してしまう。ただ、酒やめたいんだけどやめられないんだよねぇ…とちょっと卑屈になりながら飲む酒ってなんか気持ちいいんだよねぇ…。
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のりたま
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215頁「ほた」は「ほな」か。
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あさば。
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ネタバレ30年間毎日酒を飲み続けた本作の著者・町田康氏が何故急に禁酒を志し、そして如何にして達成したか、また断酒によってもたらされた変化と成果を綴った超酒徒エッセイ。 「不安を宥めるために酒を飲む姿は自分の人生の経営者ではない。まるで利子を払うために借金を重ねる多重債務者だ。」という一説にハッとした。快楽によってもたらされる不安感という有利子負債をさらなる快楽で払おうとする泥沼の恐怖。自分を普通以下のアホと認識することでいちいち何かに腹を立てなくなる認識改造の話とても共感。図書館本だけどこれは本棚に一冊欲しい。
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-
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町田さんの文章、読みづらい…
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ウチ●
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町田節炸裂といったところ?(きれぎれ以来なので…)この作品の正しい読み方の一つかもしれないが(違うかもしれないが)結構酒を飲みながら読了。おっと、取り違えちゃいけねえぜ、これから読む人よ。こいつぁ酒をやめる為のハウツー本じゃねえからよっ。おらっちなんぞ益々酒が進んじまったじゃねぇのよ!呑みたさに呻吟してるとこや、断酒続行で効能講釈してるとこなんぞスルメの足噛りながら鼻チーンてもんよ! 以上、やめられない男の戯言でした。面白かったです。
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わさび
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ネタバレ年末年始の飲酒機会が多い時期に読んだのでタイムリーだった。軽く読めるかなと思ったが、なかなか深い内容でじっくり読んだ一冊である。町田さんは断酒したそうで、「酒を飲んでも飲まなくても人生は寂しい」という結論に達していた。それまでの酒を介した人間関係もあっさりしたものになってきたようで、付き合いの悪い奴として孤立へ進むかも?というデメリットを考えていたが、コロナもあり酒席への社会通念も変化しているのでそこまで人間関係の損失も少ないかもしれない。大伴旅人「酒を讃むる歌」の替え歌が面白かった。
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しろぱふ2022
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ネタバレ理屈が多く冗長で苛ついたので飛ばし読み、以下抜粋 「酒を飲んでも飲まなくても人生は寂しい」 「私たちに幸福追求の権利はあっても、幸福になる権利はない」「楽しみたい、と言っているバックグラウンドに不満感というか、不公平感というのかな、そういったものがあるのを感じとった。俺はもっと楽しむべきだし、楽しむ権利があるのにそれを不当に奪われている。だからそれを取り戻したいのだ、と言っているような感じを感じたんだよ。本来あるはずの幸福を取り戻し、人生を取り戻したい、そう言っているみたいなね。」
しろぱふ2022

続き 「人生が楽しいはず、なんていうのは広告屋が考えた虚妄じゃないですかね。」

07/23 12:39
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MN
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酒を飲んでも飲まなくても人生は寂しい
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橘 由芽
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読みはじめは、「一体この人は何をいっておるのだ⁉️」と思ったのが正直な所。しかし、読み進むうちに「ううむ❗️」とうなる。なぜならこの本、実は人はいかに生きるべきかを解いた言わば哲学書なんです。戯れ言を言ってるように見せながら、非常に大切な真理をついているという高等技術。私は一切酒は嗜まないが、下戸が読んでも大変面白く、ためになる。しかし、これで断酒できてしまった著者はかなりインテリなのです。ふつうの酒飲みにはまずムリでしょう。
橘 由芽

追記。そもそも人生は楽しくないものという認識が必要。世の中楽しんだ者勝ち、楽しむ=善苦しむ=悪の風潮。SNS等の写真や動画の投稿も一種の欺瞞。なるほど

10/23 05:06
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rolling45kyoto
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この本を読んでいたら逆にお酒を飲みたくなってしまうかもしれませんw
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Isuke
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BF。『夫婦茶碗』以来の町田康。偏屈親父の独り言を延々と聞かされているような読書。こんな文章を書く方でしたっけ。お酒を飲みながら読みました。
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ブルーツ・リー
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町田康が禁酒した話、なのだが、そこは「私」語りが嫌いな筆者の事、自己の体験を話すだけではなくて、世の中に置いて酒というものはどういうものであるかとか、世の人にとって、酒を呑まなくなる事はどういう意味があるのかとか、自分語りに留まらない、世界への視点が開かれていた。 もっとも、その経験にしても、結局は「私」が経験した事であるから、どこまで行っても、「私」の考えである、という所から離脱する事は難しい訳ではあるが。 普段純文学を読みつけない人にも読み易い、禁酒をテーマとしたエッセイ、と言った感じ。
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たつや
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著者の経験から、禁酒で生きるとどうなるかを語り尽くしたエッセイ。変わらず独特の作風で、パンクな感じで禁酒の効能を語る内容は、人生の哲学にも感じられる
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approach_ys
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ストーリーがなく延々と観念的な話が続くしエッセイにしては韜晦な部分も多いし、読書進行が滞ったときもあったけれど後半はのめり込む。観念的な話は続くのだけど、禁酒することから幸福や人生の話に突入していく、それは普遍的かつ説得力のある内容でした。フォントもよいし表紙の絵も内容にマッチしてて好き。
0255文字
Opus13
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哲学書だったんかい。
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るぴ
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ネタバレ町田康さんといえば破天荒なイメージがあったけれど、しらふとは何事? 禁酒!?本当に!? ということで購入。大伴旅人の『酒を讃むる歌』に触れて始まり、最後は『酒を貶める歌』に終わる。 禁酒する理由を哲学的に思索しているが「仮面ライダーに飲酒シーンはない。つまりバッタは酒を飲まない。(意訳)」として改造人間に憧れたり、石油ファンヒーターのタイマー音が「ラブミーテンダー」なことにブチ切れたり、随所にあぁ町田康さんだ...とわかる感性がおもしろかった。
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kazi
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町田康さん禁酒してたんか・・。最近しゅっとして、カッコよくなったよね。酒を絶った著者がその心境・断酒の効用などをネチネチと綴ったエッセイ。ぶっちゃけ断酒について書いた本編よりも、飲酒の愉しさについて触れた冒頭の一節に独特の風情・詩心があって好き。思わず焼酎が飲みたくなったよ笑 なんでこんなかっこいいこと書けるねん笑 私的には、全く酒を飲まないというのも行き過ぎ、ほどほどに飲めば良いのでは?とか無責任なこと言いたくなったが、ほどほどで済ますとか絶対出来ないタイプなんだろうな。皆さん飲み過ぎは身体に毒ですよ。
Gannet

引用読むとめっちゃ飲みたくなりますね^^

05/09 21:23
kazi

まさに、美文ですよね(^_^;) これそもそもが、断酒について書かれたエッセイなのに・・。Gannetさんコメントありがとうございます😃

05/09 23:21
3件のコメントを全て見る
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知恵
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帯コメ|禁酒はきっかけ?いや、思いつき?いや、啓示か? |読書モチベーション|帯にひかれて。|読書コメント|指南書ではなくエッセイのような日記のような。禁酒時はこんな気持ちを歩のだと思った。
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bela
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町田康版の断酒本。説教臭いその辺の断酒本とは違って終始町田節のオンパレードでただただ面白かった。大伴旅人だけを信じ酒徒として生きてきた町田康が正気ではなく狂気の果てにもう何年も酒を飲んでないそうだ。コツは自分は普通以下のアホであり人生はそもそもつまらなく寂しいモノと認めることとのこと。脳髄のええ感じにたどり着きたいので私もそろそろ禁酒を試みたいのだが酒を飲みながら本書を読んでいたので、まぁそのうちに。
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しらふで生きる 大酒飲みの決断評価64感想・レビュー313