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おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are (中公文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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kitmu
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死後は子育て幽霊になりたい!
0255文字
motoroid
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古典落語や歌舞伎、昔話をモチーフにした短編集。亡くなった人と現世の人が行き交うポップな幽霊話で、とても面白く読みました。幽霊譚なのに元気が出て不思議な読後感でした。明るい話ばかりですが、底に流れる社会的・性差的呪いが深いことは感じました。
0255文字
Mari/とんトマ
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2021年世界幻想文学大賞短編集部門受賞。読んで元気が出る幽霊譚という新ジャンル。「おばちゃん」はwild ladyなんですね。わたしもおばちゃんの一員、生きてるうちも死んでからも、強く、自由でありたいです。
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あじぽん
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幽霊と幽霊会社?がゆるく繋がる連作短編集。全編、落語や歌舞伎がモチーフで読み心地はいたってユーモラス。でもそこかしこに女性の怨念、怒り、絶望感が漂っている。謎の会社は生者も亡者も一緒に働く適材適所で理想的な職場であるが、そこにおじさんは含まれていない。生きて働く男性はマイノリティらしき汀さんと、ガラスの天井を知る若者の茂君だけ。どうやら普通のおじさんとの連帯は諦めているようである。面白かったのは、見ている分には愉快な「牡丹柄の灯籠」、おっかないけど爽快な「悋気しい」、お七の魂が熱い「燃えているのは心」。
0255文字
ゆう
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幽霊話と言いながら、哀愁があったり笑えたり、こんな幽霊話なら怖くなくていい。 最後に冨姫さんがお菊の話をした時のセリフが心に残った。 「だいたいな、死んだ人間がいつまでも現世に心を残して、執念深くそこにいてくれるなんて、そんなん人間の思い上がりや」 本当にそうであってほしい。
0255文字
海さん
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元になっている作品があるなと途中で気づいたけど、単に「あの話が現代だったら」だけで終わらず、それぞれの味つけが良い。微妙に全ての話がリンクしている。「チーム・更科」に会ってみたい。
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ささらもさら
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面白かったです。なんか、こう……読後感が良い
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クロちゃん
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全編幽霊の話なのに笑えるのが凄い。特に優しくてぼんやりしている茂くんと幽霊になっても強引で社交性のあるお母さんの組み合わせがいい。元ネタになった落語も聞いてみたくなりました。
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空
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うーん、評判が良い作品なので読んでみたかったのだけど・・・元ネタを知っているものが多かったせいか、想像すると怖かった・・・ 幽霊に取りつかれている人って本人は幸せに感じているって話を思い出した。(周りから見たら恐怖でしかない状態でも)
0255文字
hiroumononasi
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大変良かった。ほわっとした雰囲気と笑わせにくる文体がとても読みやすい。凄く短めの短編なんだけど、何となく話がつながってるのも良い。他の本も読んでみる。
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yakko
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ネタバレ17編の物語はバラバラなようで、繋がっている。歌舞伎や落語等から、発想を展開させた、様々な女性の生態を描く。幽霊でこの世に現れたり、その姿が見えて、癒されたり、助けられたり、役立てようとする人達。 「生きている人間は、死んでしまうという制限の中で生きているから窮屈だ」と言う文章が妙に納得。どの人物も、すとんと突き抜けた所で、現状を受け入れ、これでいいのだと思わせてくれる。
0255文字
玲
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初めて読む作家さん。おしゃれOLを気取る掴みに引き込まれ、関西弁にやられ、おばちゃんに倒された。すこしずつ絡む登場人物たち。この本のなかにある会社はどんな会社なんだ...!疑問をもちながら読み進める楽しさ。主体がだれか、ガムちゃんってなんの動物なのか、など、分からないことも多いんだけど、それはそれで不思議なまま読めばいいんだとおもう。答えが出なくてすっきりしないという見方もあるかもしれないけど、現実世界答えが出ることばかりじゃないしね。落語や歌舞伎などに通じていればもっと楽しめたかもしれない。
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キヌさん
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ネタバレ最初の みがきをかける が面白く、さてさてどうなっていくのかとワクワクしてたら。 あれ?あれ?話変わってしまったぞ?って。 それぞれの話がなんかちょっと、うぅん、うぬ、もしかして死んでるのか、おばちゃんたちは??って。やっぱりそうだよな。幽霊です。 やっぱり幽霊ってその辺にいるよな?? みえる人いるわけだから… 短編の話とはしらず、 幽霊の話とはしらず。 とりあえず怖いけ話でなくてよかったぁ〜怖いの絶対やだから。
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こだま
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単行本で読んでいたが、文庫化したので購入。海外でも評価されているそう。昔の怪談に現代のジェンダー問題がブレンドされている感じで面白いです。
0255文字
Kenji Umebara
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最後の最後に、伏線がすべて回収され、ひとつの物語に収斂していくかと思いましたが、宮藤官九郎ドラマのようには行かなかったかな。短編集ですから、そこまで期待するのは行き過ぎか。
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Narumi
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ネタバレアメリカの世界幻想文学大賞を受賞したということで私のTwitterのタイムラインで話題になっていた一作です。一応短編連作だと思われますが、すべてについて繋がりがはっきりしているわけではありません。一応、幽霊が出てくる怪談話(ホラーではない。幽霊も全部出てくるわけではないような)で統一されています。そういえばすべてがおばちゃんでもありません。中心になっている「会社」が気になるんですが、それがはっきり説明されないのが味なのかも。
0255文字
もん
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元の話を知らなくても楽しめる短編集でした。 幽霊が出てくるけれど、ちょっと笑えたり心が温かくなったり、とても後味のよい作品だと思います。
0255文字
あまみ
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新聞の書籍紹介で知りました。奇妙な物語の17篇の短編集。海外の賞を取ったとのことですが、私的にはさほど面白いとは思わなかった。短い短編(笑)なので、時間つぶしにはなった。
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yuka_re
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ネタバレ読み始め、「なんか変な感じ、失敗したかな?」と思いつつも進むうちにどんどん楽しくなり…。元の落語や戯曲を知らなかったからそっちを読んで(聴いて)からもう一回読んだら更に面白いかも?いるよなー、仕事できる「プロおばちゃん」。派遣して欲しい。
0255文字
不璽王
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のるっきゃねえ、あのバチガルピやタニス・リー、ウルフにジェフリー・フォードも受賞した世界幻想文学大賞ムーブメントに。という気持ちで読み始めたが、なんか普通に日本の小説だったので「ただの普通に面白い日本の小説じゃん」ってなりました。権威に期待して読むのはダメだな(反省)
0255文字
頑張り姉さんおばさん
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三浦春樹さんも受賞した、アメリカの世界幻想文学大賞の短編集部門、ベストコレクション賞を受賞したとのこと。 淡々としたリズムが、あれっ?て思う方向に向かって行っていることに気付くのを遅くして、読み直したり。フムフムと頷いたり。 楽しい時間でした。
0255文字
みい
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海外の文学賞を受賞したという記事を読み、図書館で借りてみた。初読み作家さん。すごく面白かった。17も短編がつまっているけど、短くてもそれぞれに面白い。表紙の英題を見て、「おばちゃん」って「Wild Ladies」って訳すの?と面白がっていたら、読メの感想で「かいじゅうたちのいるところ」のもじりだとわかってほーっと思った。そういえば茂くんがもらった絵本だった。怪談だけでなく、いろんなモチーフが絡んで面白い。表紙がぴったりの元気がもらえる幽霊話。汀さんだけがずっと謎の人物だった。気になる。
0255文字
路人
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おばけが日常にいることが不思議に思えなくなってくる短編集。ドラえもんがのび太家に馴染んでいるようなものか。お化けに助けられながら(その逆に助けることもある)、ちょっと今の世が住み辛くなった人々をそっと前に押してくれる。
0255文字
zelda7
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なんだか海外で賞を取ったとか聞いて読んでみたのだが、これが抜群に面白い。短編集なのだが、一作目から楽しくて、世界がほんまにこんなんやったら死んでしまうのもええし、生きていくのも悪ないな、と変に愉快になってしまった。いまの社会における生きづらさ息苦しさをちゃんと見据えて描かれているというのに、まるで見知らぬおばちゃんに突然飴ちゃんでも貰ったかのようなほどよいサイズ感のハッピーがここにはある。しかもそのハッピー、人からタダで貰うというよりは、自分でちゃんと見つけている。なんかもう皆に幸あれ。毛にも。
0255文字
けろ
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世界幻想文学大賞受賞作。怪談17話をモチーフに現代にやってくる有名なお化けたち。「牡丹柄の灯籠」「悋気しい」「クズハの一生」はスピード感があり大変に面白く、「牡丹柄」と「クズハ」は映像化したら俳優が活きそうだ。本書は確かに面白い本だが、海外で絶賛されたということは、翻訳者の功績がかなり大きいのではないか。
0255文字
ろばみみ
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気楽に読めてスカッとする。寝る前に2,3品読んだら安眠できそう(※意味深)だけど一気に読んでしまった。タイトル作品と「ひなちゃん」「クズハの一生」が特に好き。クズハさんの息子の名前がはるあき(晴明)さんなのか気になる。
0255文字
夜遊の月
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英題の″where The Wild Ladies Are″を聞いてすぶ思いうかぶのは、モーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」の原題″Where The Wild Things Are″だ。 なんか関係があるのかなと思いつつ読み始めました。 多分、あると思います。 おばちゃんたち(Wild Ladies)との不思議で優しい物語。 姫路に住んだことがある人には、特にオススメです。
0255文字
mayumi
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コメディかと思いきや、奥の方にゴリゴリと深いものが…。第一話から共感の嵐です。永久脱毛悩んだな、もうどうでもいいやってなったら楽になった。クズハさんもいいな、そういう青天井あるなって思った。楽しそう、の、すぐ次の妻を…の下りではっとした。男性目線だとそうなるんだなと。全編が繋がっていて、楽しいし意表をつくし、同時に私の心の淀みにもぐっときた。
0255文字
Hiroh
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ネタバレ世界幻想文学大賞の最終候補に入っている作品集。日本の歌舞伎、落語などを下敷きにした作品をどう翻訳したのだろう。知っているモチーフでも落語が元のものが多く、その違いは同作品に現れているんだろう? (例えばクズハは、文楽なら馴染みがあるけど、落語は……)だんだん各話に繋がりが出てくる。最強セールスレディたちの「牡丹柄の灯籠」がなんか癖になる。「楽しそう」も好き。この会社で働きたい。この会社、なんか変じゃないですか?とか言いながら鈍感にのんびり働きたい。
Hiroh

「どう作品に現れているのだろう?」です。

08/23 12:45
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智恵
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電車の中で読み始めて、声に出して笑いそうになった 開発中の技って、と笑えてしまった 元になる歌舞伎も落語もほとんど知らない 骨つりが野ざらしだと知りました 野ざらしを柳家小三治さんで聞きたい 1回目は、ひなちゃんが一番かと思ったが、その後は、燃えているのは心も彼女にできることも休戦日も良いなと思う そうかも、そうだといいと思える話が詰まっている 詰まっているので、一話ずつ読んでも良いかもと思う
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カセナツオ
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元ネタが分かるのもあり、あやふやなのもあり……肩の力を抜くことが出来るような笑える短編集ながら、しっかりとフェミニズムが テーマでもある。
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エドワード
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タイトルは作中に出て来る絵本「かいじゅうたちのいるところ」のもじりだ。ゲゲゲの鬼太郎の歌に「オバケは死なない 病気も何にもない」というフレーズがあるが、オバケ大活躍の短編集、中でも汀さんが登場する、生者と死者が半々で働いている会社の物語が面白い。新人の茂君、米子と露子、更科さん、クズハさんらが最高だ。姫路が舞台の「菊枝の青春」「下りない」が妙に具体的ね。姫路モノレール、知らなかったなあ。何となく気づいていたが、皆落語や歌舞伎などがモチーフなのね。おばちゃんたちの訳がwild ladiesなのに仰天する。
0255文字
Cちゃん
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タイトル買い、大阪のおばちゃんのオモロイ話かと思っていたが全く違ってました。1編1編が落語や歌舞伎をモチーフに書かれていて、不思議な世界が繰り広げられる。実は現実の世界に死者が沢山残っていて現実に生きている人を救ってくれたり守ってくれたりしている。面白かった。
0255文字
まくらぎ
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最初の「みがきをかける」に出てくるような、いかにもな「おばちゃん」が出てくる愉快な小説なのかと思いきや、おもしろいだけではなかった。各話に出てくる「おばちゃん」(副題にある英訳はなんとWild Ladiesである)が、人の生活に入り込んで請け負っていることや体験していることに目を開かされる。日本社会のいびつな構造、不条理な現実を、ユーモアの中に自然に示されているのだ。そして最後に掲載される、各作品のモチーフ一覧。何も知らずに読んでいたので、最後にここにも感嘆してしまった。
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M Y
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帯文、海外メディア絶賛!に惹かれて手に取りました。帯文で期待し過ぎた部分はあるかな。 元ネタを推測しながら読むのは、中々楽しかったです。
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いいの
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不思議で、面白くて、ちょっとヒヤッとして、なんかすっきりした。紹介文の「愉快な怪談集」とは?と思ったけど、その通りで愉快でやさしい。古典や有名な怪談など、どこかで観たり知っているストーリーや人物がモチーフとなっていて、推測しながら読むのもまた面白い。最後のお話を読んだとき、思わず茂ーー!!よかったねーー!!と彼の身内かのように喜んでしまった。面白かった!
0255文字
スウ
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落語や歌舞伎の演目をモチーフにした、ちょっと怪談ぽい短編連作集。客観的な視点でユーモアを感じさせつつジェンダー問題を的確に織り交ぜているのがみどころ。死者と生者の社員がいる謎の会社があって、そこからシングルマザーの子育てサポートが派遣されてくるとか、この世では見過ごされている女が生きる過酷な歪みを一つ一つ掬い上げていく。死んで(または人外覚醒し)はじめて自由や解放感が得られた女性たちが多く描かれ、皮肉を感じつつも納得感も強かった。
0255文字
retro
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どの話も日本の怪談を題材にして,ユーモアに富んだストーリー展開で現代的な問題を女性目線で観察しているという優れものです。昔からの怪談は,「女性が虐げられ理不尽な目にあって化けて出る」のですが,そのネガティブなエネルギーをポジティブに変換しています。読み進めるうちに17の短編がどこかでつながって,幽霊会社(≠ペーパーカンパニー)が見えてきました。会社では,生死,性別,役割,年齢にかかわらず,皆が生き生きと働いています。私もできたら早めにこの世から引退して,こんな会社で働きたい!
0255文字
necoko19
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★★★
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おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are (中公文庫)評価85感想・レビュー62