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キッドの運命

感想・レビュー
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bunca
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2040年代、近未来のSF連作。 AIへの処置や人工子宮の普及、一日12時間制などのシステム、それに至るまでの背景が薄ら恐ろしい未来の世界。 種の保存、復活をそれぞれ動物と植物の面から描いた「ベンジャミン」と「種の名前」が対照的で面白かった。
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apple
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未来の子供に関する短編集。SF系は苦手なので少し躊躇しながら読み進めましたが、種の名前、赤ちゃん泥棒は面白かった。近い未来、老若男女関係なく出産する世界が来るかもしれない。
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manamuse
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こういう20年後頃にはこうなってるだろうな〜的な話は、めんどくせ〜と思いつつ嫌いではない。クローンとか人口子宮とか培養肉とかね。チョイスが面白かったな。1日12時間制とか、12時間絶対睡眠とか。午後8時に催眠ガスが流れて眠らせて、必要最低限以外の電力をカット、エネルギー消費とCO2排出量を減らす…なんて馬鹿馬鹿しくて画期的なんでしょう!
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ぽぽ
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ネタバレタイトルから少年冒険譚を想像していたらまったく違った。結構な衝撃を受けるはずの登場人物たちに悲壮さはなくぼやぼやしてて、曖昧な感じでほやっと終わる中短編が続くので、なんかな〜って思いながら、たらたらと読んでいたら、中盤のこり三篇からとても面白くなって、さすが中島京子…です。「種の名前」と「赤ちゃん泥棒」でほっこりして、「チョイス」で痺れた。誰もが生存を認められるユートピアにおいては、ゆるやかで穏やかな管理型の死滅が計画される。こういう時代が、たぶん、くる。
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toshi
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近未来が舞台の短編集。 星新一のショートショートに肉付けしたような作品で、読後感も似ている。 どの作品も良かったけれど、中でも「種の名前」が一番。 逆に「チョイス」はブラックな内容で、私の好みでは無かった。
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ロクハナ
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近未来SFで「出産」と共に大きなテーマになるのが「安楽死」。できるだけ楽に死にたい、を突き詰めていくと、「チョイス」の結末で語られたことが信憑性を帯びてくる。「種の名前」で描かれていた世界の、今より進んだテクノロジーと牧歌的な生活、そこで密かに生き延びているものが愛しかった。日本語を学ぶ「チョイス」の主人公が記す「生物学的にはフィメイル」という記述、昔のブログのプロフィールでよく見た「生物学的には女」と重なるのも良かった。
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Tomegoro Matsumoto
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アンソロジーで「ベンジャミン」が面白かったので、これも読んでみたのだが、近未来の世界観としては少しリアリティに欠ける。無理やり過激な設定をしているように感じさせる。ただ、「種の名前」は、もしかしたらあり得るかもといった未来が描かれていた。そして希望を期待させる、いい終わり方だった。
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tomchin_man
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近未来の短編集なのだが、思っていた(期待していた)のと大分違っていた。それも、つまらない方に大きくズレていた。実際将来はこうなのかもしれないけれど、言い訳じみた説明が多く、結末と結末までに至る流れが好きになれなかった。アンチテーゼとしての気持ちはわかるが地区分けや階層などをはじめ未来世界をカテゴライズされた区別(差別)社会にしてしまって面白味が削がれた。ベンジャミンと、ふたたび自然に戻るときのオチは悪くなかったんだが。安楽死はリアルな希望だ。
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猿田彦
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近未来短編集。背筋がひやりとする。ネアンデルタール人のDNAから生まれた弟に姉が「生み出した行為が正しかったかと言うのと、行きているのが正しいのかは別々考えなくては」と語る場面に納得。自分の育てたい植物が植えられない話は、種子法の未来を連想する。たった1本のトマトしか育てていなくても、それを非合法で育てる姿を想像してしまう。性別、体内外を問わず妊娠出来る話は、自分が妊娠中に妄想したことで、同じように考える女性は案外多いのかもしれない。この本には放射能汚染された話が多い。8月に読んだ偶然に平和を考える。
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のん。
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ネタバレ近未来のお話なのかな。どれも”ドキッ”とさせられる不思議なお話ばかり。特に最初の”ベンジャミン”は衝撃的だった。復活種のフクロオオカミもそうだけど、ネアンデルタール人には度肝を抜かれた。有り得ないけど有り得たらどんな感じなんだろう…。気になって調べてみたけど、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は結構似ているんだなあと。共存していた時期もあったとか。そう考えるとあり得ないことでもないのかも。
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くろばぽん
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私が思う中島京子さんとはテイストが違っていて、んんん⁇となるも、「ベンジャミン」のイヤミスっぽい後味の悪さは嫌いではなく、そのまま読み進めてみる。「種の名前」が一番好き。新しい場所で新しい友達ができる、つまらないかどうかはわからないじゃない…旅立つ孫に勇気をくれるおばあちゃんが素敵だ。一編一編は着眼点も様々だし読み辛さもないのだが、心の中のイヤな部分をザラッとなでられてるような感じがずっと続くのはしんどかった。中島さんはいつもの方が私は好きかな。
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みほ
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中島京子さんの全6編からなる近未来小説。今の世の中だからか、この未来はありえると薄ら寒くなる。圧倒的な管理統制下社会。人間の家畜化。そこで残るもの、無くなるもの。それらを受け入れて、流される人たちの幸せとは?深く考えさせられる作品。
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cafe_love
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短編集。正直、面白くは読めなかった。
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chiro
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近未来のSF的な短編。 チラリと村田沙耶香さんの作品を思い出す場面もあったが、風刺も効いていて面白かった。やっぱ中島京子さんが好きだわ。
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ジョバンニ
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津波と原発事故により日本が消滅してしまった近未来の話。ニコニコしながら恐ろしい事を言われているような独特の語りで面白かった。人類がそろそろ終焉に近づいている「チョイス」がお気に入り。ヒキコモリが担当制になっていて笑ってしまったけれど、強ち非現実的とも言いきれないのが怖い。
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kameyomi
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ご感想を拝読して。短編集。それぞれ近未来の世の中を描いているが、中島京子らしい風刺が効いていて、本当にそんな世の中になるのではないかと考え込んでしまう。やはり表題作、『キッドの運命』が1番かと思う。どんどん中島京子が好きになっている。全て読まなくてはいけないかな。
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ヴェネツィア
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6篇を収録する短篇集。いずれも「小説すばる」に掲載された近未来SF。「ベンジャミン」は途中で結末がわかるが、それでも面白い。「ふたたび自然に戻るとき」は、軽妙な語りの中にも厳粛さを持つ。表題作「キッドの運命」が最もSFらしいか。「種の名前」は環境問題、とりわけ自然食をとり上げる。「赤ちゃん泥棒」は、生命の問題だがやや荒唐無稽。「チョイス」は軽い筆致で恐ろしいことを語る。全体に通底するのは私たちが生きる世界の宿痾である核汚染の影。また、いずれの物語も心の奥に潜む感情を掘り起こしたり、心の琴線を震わせると⇒
アンさん

ナイスありがとうございました。中島さんの作品はシュールさも人情味もあって、癖になる作品ですよね。

02/05 12:27
ヴェネツィア

アンさん、たしかにもっと他の作品も読みたくなりますね。

02/05 16:22
6件のコメントを全て見る
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いっちゃん
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オリーブの実のる頃に入ってたガリップ。あの鳥の話が印象的だったのだけど、この本のカラスの話も鳥に対する敬意が似てる気がする。さては中島さん、鳥好きだな。6つのお話、舞台は近未来、SFです。ひょっとしてこんなことありそう、って感じのお話ばかりです。原子力発電所事故や津波で日本が国土を半分失ってとか、日本語を話せる最後の日本人が死ぬとか、種を支配されてるとか、現実味ある絶望的な設定ばかり。私は種の名前がよかった。
いっちゃん

感想を楽しみにしております。ヴェネチアさんのしっかりとした丁寧な感想、とても楽しみに読ませていただいてます。

01/31 08:24
ヴェネツィア

読了しました。どの作品も楽しめました。ご紹介感謝!

02/04 08:55
3件のコメントを全て見る
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Ayaka
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SF小説で不思議な世界観の中で進む短編小説。話題がどれもホットな社会問題が多く取り上げられていて面白い。「タネの名前」が1番好きな話だった。こんな世界には住みたくないなーと思いながら読み進めてた。
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ハシモ
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現代社会への風刺みたいなもの多くて面白味はあるんだけれども、作品の雰囲気として私の好みではなかったか
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ゆう
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近未来の話だけど、今の世相についての風刺みたいなものが入ってるのかな。割りと好みの話なので深く考えずに楽しんでしまったけど。なかでもと「種の名前」がよかったかな。
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かんらんしゃ🎡
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『チョイス』はダメだった。日本語の失われた未来でおかしな日本語を使う。言葉が素直に入ってこないのはただそれだけで読む気が失せる。音を外した歌を聞かされているようだ。同じ理由で芥川賞の『彼岸花が咲く島』も苦痛だったな。ほかのは短編ながらどれも世界観が確立していてのめり込めたのに。文明が破壊された近未来。人間性を取り戻したような生活様相はゆったりとしていて、行き過ぎた文明のアンチテーゼ。
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たま
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中島さんのデストピア系近未来短編集。原発爆発で日本は国土の半分を失った未来のお話。科学技術なども進んでいるようだけれど、人はあまり変わりない様子なのが微笑ましく、悲しい。おばあちゃんたちの友情と、料理が美味しそうな「種の名前」が好き。「チョイス」は終わり方が良いなー。junaidaさんの表紙イラストが素敵!と思ったら、もしかしたらこの本のための書き下ろし!?153
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おでんのたまご
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日本は原発が爆発し、国としてはほとんど消滅している近未来。しかし人類としては大きく科学技術を発展させ、人の暮らしはより豊かに、今ある社会問題や苦しみからも遠ざかっている。そこはユートピアか、それともディストピアか。最後は少しぞっとした。
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Tsu chichi
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近未来小説。ハクスリー『すばらしい新世界』や村田さやか『消滅世界』と通ずる部分があった。
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くみこ
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近未来を舞台にした短編集。これは進化なのか幸せなのか。少し歪な世界ではありますが、ディストピアの暗さより妙な明るさを感じました。「キッドの運命」や「赤ちゃん泥棒」は、技術が進み過ぎたり人間を抜いてしまう話。「ふたたび自然に戻るとき」では、老人の死生観が描かれます。価値観や倫理観に触れるストーリーが多いのに、説明が多過ぎたり説教じみたりしません。そして最終話の「チョイス」では、諦観漂うラストが待っています。読み応えのある6編でした。
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eipero25
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近未来のキャラクターや風景の想像ができなくて、世界にひたれなかった。 あたしの脳が老い過ぎなのかな。ほぼ同年代なのにな。 よかったのは、男でも老女でも子供が産める話。ゾッとした。 節度のないジェンダーフリー、超高齢社会、いよいよ迫ってきたな。 恐怖を感じた。
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はな
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近未来…になりそうな感じのSF小説。不思議な世界観のお話でした。
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connie
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近未来?こうなったら困るなって思う部分もあったけど、男性でも、閉経してても子供を持てるっていうのはスゴイと素直に思った。でも産むことと育てることとは別だし、産まれたけど愛されず大事にされない子もいるわけだから、そこのところはそう簡単にはいかないなぁ。
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こなつ
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4
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あられ
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古い映画だが「猿の惑星」を思い出しながら読んだ 幸せに向かって進んだはずの人類の未来 掛け違った何か 作家の想像力に脱帽です 微妙なさじ加減にぶるぶるしながら読了しました
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red falcon
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ネタバレ6編の近未来小説。おもしろかった。化石からDNAを採取して復活されたネアンデルタール人『ベンジャミン』、厳かで慈悲に溢れたカラスたちの晩餐会『ふたたび自然に戻るとき』、人間の能力を超えたアンドロイドを追跡する女性ハンター『キッドの運命』、主要な作物の種(たね)を独占的に販売する巨大企業の戦略『種の名前』、夫の体内に人工子宮を移植して出産する若いカップル『赤ちゃん泥棒』、希望する年齢で安楽死できるサプリメント『チョイス』。深刻ぶらずコミカルで品のよいところが好きです。
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あずま
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近未来ものの短編集 この未来って幸せなの?と思うものの、倫理観が違えばそりゃ生活スタイルも幸せの定義も変わるか。倫理観が違いすぎてやや気後れするものの面白い。もっと読みたい。 そこはかとないディストピア感。
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fukufuku
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ディストピアもの。 現在から数十年後なので、この世界では私はまだ生きているかもしれない。適応できるだろうか。と思ったら、うっすらした怖さが、かなり怖いに変化したなった。
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guriko
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ネタバレ著者初読。近未来もの。ディストピアという程には暗くないなぁ、いやむしろ明るいかも?『赤ちゃん泥棒』なんてタイトルと真逆でイイ話、と思いつつ読んでいたら最終話『チョイス』の兄妹の会話「チョイスは飲みたくなければ飲まなければいい」「みんな飲むようになる。チョイスは名前を変える」で一気に諦観が漂う。
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ちゃーりー
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SF短篇集、読み易くこのような未来もあり得るかと思い読了、好みは"ふたたび自然に戻るとき”このようなジーサンの終わり方もいいか。
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西口 智子
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少しダークなイメージの作品から始まって身構えたけれど、「種の名前」「赤ちゃん泥棒」でホッとして読み終わりました。子どもの頃星新一さんの作品が好きで読み耽っていた事も思い出しました。
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ガラスの文鎮(文鎮城)
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6編の短編集。近未来もの。ディストピアと言えばそうだが近未来の人達もそれなりに時代に適応して生きている。ただし価値観は現代と随分変わっている。その価値観の段差が皮肉になっている。その点「ベンジャミン」は価値観は同じだけど技術が突っ走ってしまった話。「ふたたび自然に戻る時」は2度の原発事故により関東一帯が人が住むのに不適切になったのに荒れ果てた高層マンションの上層階に住む老人とカラスの物語。「チョイス」は社会構造が変わってしまった後日本語を喋る最後の人が死んだ後も日本語で書く女子高生の可笑しな日本語が良い。
ガラスの文鎮(文鎮城)

中島京子がこの手のSFを書くとは知らなかった。近未来にあまり期待が持てない世相を上手く拾って柔らかい筆致でその時はその時よねと言ってる様な気がした。

07/25 15:52
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cloud9
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2045年とか、読んでるこちらもまだ存命中の可能性がある時代設定なのがコワい。
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nearco
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私が子供のころは「空想科学小説」みたいな言葉があった気がする。未来を描いた漫画や物語って夢があった。 いつから不幸な未来予測が主流になったんだろう。
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