読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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有坂汀
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何代にもわたって奴隷を使い続けてきた、ローマ貴族の家に生を受けたマルクス・シドニウス・ファルクスによる奴隷管理ノウハウ、という形式をとったのケンブリッジ大学の古典学研究者であるジェリー・トナー氏の解説書です。徹頭徹尾にわたって、人間のマネジメント術であり、現在でもヨーロッパのエスタブリッシュメントの間では本書のノウハウが連綿と引き継がれているかと思うと心底ぞっとするわけですが、そういった部分を知る手がかりとしても、本書は有効に機能することでしょう。上司や組織の内在的論理や行動原理が分かるのかもしれません。
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ぽ
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メモ:農場奴隷の話をどこかでもっと読んでみたい
ぽ

メモ2:気に食わん奴の視点に入り込んで行き過ぎて突っ込みどころを作る。信用できない語り手。そのままま語るだけでは食えない正論について読みやすく語る方法。

02/22 19:22
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みみみ
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ローマ史の研究者が架空のローマ貴族の語りを通して奴隷の扱い方をカジュアルに語る. ローマ人が奴隷を同じ人間とはまったく思っていなかったのがよくわかる.人間と家電の間くらいか.当時の社会情勢や人々の考え方も興味深かった.
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佐原Auto
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奴隷を持っているのが当然と考えた時代であっても 奴隷を人間として捉えて、人間として応対する事が 重要と説明している本と感じた。 現代の日本では奴隷はあり得ないが、部下に対する見方、対応の仕方に通じる不変の真実があるように感じた。 自分自身のものの考え方、見方を考え直したくなる本であった。
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み
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「読んだ次の日から 奴隷の態度が変わりました!(40代・貴族)」「私にも買える!と 自信がつきました。(20代・自作農)」『感謝の声、 続々!』この帯に惹かれる人なら、誰しも楽しめると思います。ユーモラスで楽しかった。私も躾けられています。
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於千代
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途中まで実在の人物の日記か何かをかみ砕いて翻訳したものだと思っていたが、実際には著者が架空の貴族に語らせていたものだった。行動に矛盾もあるが、そこも実在の人物っぽくなっている要因だろう。ひとまとめにされがちなギリシャとローマで奴隷に対する価値観が違うことや、解放奴隷とはいえ元主人の影響力が排除できないことなど非常に興味深かった。
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うに
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ネタバレ前から気になってた本。ローマ時代の貴族が奴隷の使い方を教えてくれるという体裁で、当時の様々な文献から奴隷に関する内容を抜き出して、いい感じに構成、各章ごとに現代の大学教授が解説と引用元を明示するという内容。読みやすかった。最初は奴隷の足を折れ!とか言ってた貴族が、途中で奴隷は正当に扱うべき!とか言い出して、めっちゃブレてる…って思ったけど、訳者解説でそれも味なんだって書いてて、そっかーと思った。皇帝が、想像以上に身近に民衆の細かい困り事を聞いて、その都度方向性を与える役割を担っているのが意外だった。☆5
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はチャン
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Twitterで見て気になってたやつ 解説まで全部面白かった
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miyuko
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本書は、著者が架空のローマ貴族 マルクス・シドニウス・ファルクスに語らせた奴隷マネジメントの本だが、ハウツー本と言うよりも、奴隷の生活を通して当時の社会や人々の生活を明らかにした本だ。今も昔もいろんな人間がいることは変わらないが、人は時代の価値観の中で生きているのだとあらためて思う。マルクスの言い分は矛盾だらけなのだが、そこにかえって人間味を感じるから不思議。軽妙な語り口でローマ社会の実態が描かれた興味深い一冊だった。
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K
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「主人」が奴隷の躾け方を解説する。ところどころでぶっ飛んでるけど現代社会にも通づるものはあるなぁ。
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ゆーき(仮)
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文庫の帯広だけ読んで「奴隷のしつけ方を通してマネジメントの要点を伝えるみたいな流れかしら」と思って読んだら、そんなことは一切なく、ただただ古代ローマの富裕層が自分の資産たる奴隷を有効活用するためにどんな事を考え気をつけ働かせ痛めつけてきたかを淡々と紹介するものでした。人間の本質は古代ローマ時代から変わらないものもたくさんあるようです。
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しんさん
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現代でも、世界で4000万人もの人が奴隷状態ではたかせられているらしい。もっと自由を、自分の意思を。そのためにもっと働かねば・・・と思うが、その発想がすでに奴隷的なのかも、と思ったり。スパルタクス!
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姉勤
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二世紀ごろの代々ローマ貴族(階級はないが)だった人物が著した、奴隷に関わるハウツー本を現代風に訳した英学者の翻訳本。よくある管理職や社長向けのビジネス本のようだが、まあ実際はブラック企業の人心掌握術に近い。欧米的人権感覚と家畜扱いが矛盾なく同居したメンタルは、古代人に限ったことではなく人権や平等主義はある種の宗教にも見えてしまう。奴隷といえどもランニングコストは相当なものだが、待遇次第で、悪環境の場合は、外国人技能実習生とそれに近い人件費で働く日本人を想定するば、現代の奴隷と言える。
姉勤

暮らしがいくら逼迫しようと増税はやめない、ほとんどの日本人が奴隷に近い。

10/24 05:58
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金監禾重
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ネタバレ迂闊にも古代ローマの文献だと思って読み始め、現代的な配慮を感じて実際に気づく。古代ローマ人になり切れていない感じが......「古代ローマ人の24時間」などを読んでいたので内容にさほど新しい驚きはないが、古代ローマを歩く体裁、あるいはローマ人がハウツー本を書く体裁という発想が素晴らしい。ローマ人に奴隷制廃止論者がいなかったのかいたのか、内容に矛盾を感じる部分もあるが、解説者(著者)によると言説を弄していただけ、と。
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のれん
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ネタバレ架空のローマ資本家の古代書を翻訳した体で送る古代ローマ帝国の奴隷制の実態。架空なので具体的な年代が示されておらず、最初混乱した。紀元前300年~紀元後200年ほどの共和制から帝政絶頂期あたりを扱っており、ここまで広いと奴隷の扱い方も大きく変わるだろう。それを作者も著者の言動は矛盾していると解説で釘を刺してくるのが笑う。 奴隷にも誠実な体制を敷いていたのか、食料や家族を与え役割を細分化させてたのか、女奴隷や少年奴隷を性的に従事させてたのか。正直なところ、時代や主人、地域によって千差万別だったろう。(1/2)
のれん

解説で補強している著者の文章からは、あくまで奴隷は身分であることと、奴隷は主人の財産であることは両立するということが分かる。もちろんその匙加減は主人有利だったろうが、身分と人種を合わせた差別心のもと、奴隷制は誕生し運営されたのだろう。主人は奴隷に衣食住や家族を与えて労働に縛り付け、奴隷は優雅に暮らす主人を恨みながらも自身の状況を鑑みて逆らわない。 それは資本家と労働者の関係そのもの。違いは労基がないことぐらいか。あくまで架空だが、人間社会は繰り返すものらしい。(2/2)

10/01 13:31
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にのです。
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まぁまぁおもろかった
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k
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ローマの奴隷はまだおおらかな感じ。
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あたびー
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古代ローマ人の名が著者として挙げられているが、彼は架空の人物で、実際にはケンブリッジ大の先生が書いた本。なので本書は古代の様々な文献からの思想やエピソードを引きながら構築されている。奴隷を所有することの正当性はローマ人の頭の中では揺るぎなく、奴隷を罰する事にも疑問は呈さず、女奴隷と性的な関係を結ぶことは当然(妻側は‪✕‬)である、と言った現代では受け入れられない事柄を 取り除ければ、ちゃんと食べさせ、褒め、良好な関係を結ぶなどの方法論にはうなずけるところもある。
あたびー

奴隷は開放された後々までも元の主人の求めに応じて一定の奉仕をしなくてはならない、なんて言うあたりは、なんか親子の関係によく似てるよと思った。そして「ローマ人」たることの絶大な自信!外国から連れてきた奴隷には解放後もローマ人たる資格は無いと思っているようで、ローマ人ナンボのもんやねんと言いたくなる。まあ、何れの世界にも主人(雇主)と良好な関係を結べる事もありそうでない事もある。上手くやる方がwin-winとなることは自明の理である。

09/04 15:48
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corriedale_
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主人マルクス氏が時代や思想のキメラ・ローマ人なので仕方ないとはいえ、奴隷を"人間"と思いながら、同胞(ローマ人)であると解りながら 道具として扱うのは、ちょっと無理じゃないか。そんな得体のしれない相手とファミリーとして同じ空間で暮らすのは怖くない? 最後のほうは平安時代の随筆を読んでいるような気分だった。
corriedale_

古代ローマより多くの奴隷がいるというのは人類の母数が違うやんとか思ってしまったり。"人間"という言葉が指している範囲が違うように"奴隷"もいろんな状態を指した言葉だよなとか。いや そういうこと言ってるんじゃないのはわかるけど。

08/18 18:56
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いとをかし
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ギリシャもローマも奴隷がいないと成り立たない生活だったのに、扱いが結構酷い。
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明るい果物
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現代の労働に通ずるとの感想を見て読んだ本。でも現代の人権意識からするとまぁ酷い。命をモノ扱いしてる感じ。最後にある、現代でも奴隷状態にあるのがローマの時代よりも多いというのが愕然とするね…。確かに、一見権力を持っている人が、下に見てる人たちに自由を“与えてやってる”みたいな考えとかは現代に通ずるかもしれんな。
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阿吽
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家族を持たせて人質にとる。サラリーマンと同じやん!
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syk
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奴隷が存在した時代に奴隷を扱っていた人が奴隷の管理方法について記し、その内容を現代の学者が解説するという設定。おもしろい!奴隷だから当たり前に自分より下に見ているけど、読んでいる私たちにとっては勿論当たり前では無いので、そこにズレを感じ、作者が奴隷に対して寛大な態度をとっていると、優しいのかそうでは無いのかわからなくなり、不思議な感覚になりつつも次々読み進めてしまう。というかこれ大枠でいくと部下を持つ上司のためのビジネス本だったり?あとがきについた解説が後を引く。古代ローマより多くの奴隷がいる現代…
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カール
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ローマ帝国の奴隷制度をまるで「漫画で学ぶ日本の歴史」みたいなノリで解説した本。しかも面白いのが、この本は「奴隷を使役した貴族(架空)が奴隷の運用方法をまとめたマニュアル。」という体で途中途中で現代の大学教授(実在)の解説を挟みながら進行する。時には暴力や拷問を辞さない一方で、成果を出した奴隷には褒美を与え奉公に報いる。この信賞必罰の姿勢や遵法精神。そして奴隷を決して見下さないフラットな心掛けは、歴史的な学びだけでは無く、ある意味「ビジネス書」的な学びも得られる事もまたこの本の面白い部分だ。おすすめの一冊。
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whitespring
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帯の惹句が気になり、手に取った。内容は、そのまま奴隷の扱いであった。現代においてどれだけ役に立つかといえば、ほとんど役立たない。ローマ時代の社会情勢や習慣などを窺い知ることはできた。
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ヘムレンしば
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ネタバレ刺激的なタイトルに惹かれて読み始めましたけど、「奴隷が高価な資産として大切に扱われていた」あたりで、従来の奴隷のイメージと違って驚いたり、むしろ今の日本のブラック企業の方が酷いじゃね?と呆れたり。惨めな身分に関わらずやる気を出させる奴隷の管理の仕方は現在の経営にも役立ちそう。外国から来た奴隷が沢山解放される事による社会不安は今の移民問題と似てますね。土地の管理を任せていた奴隷が、解放されて実権力を握っていく話は、まんま日本の武士の起源と同じです。何か色々考察して楽しめる作品でした。
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あかない
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創作物や現代人がイメージする奴隷という存在にかなり無理があると思っていたので惹かれたタイトル。ファミリアに含まれるものの正式な家族ではなくペットでもなく、仕事仲間という感じでもない。どちらかというと家電とか便利道具に近いと感じる。間違えれば死なない程度に罰を与えられるし、いずれは解放される場合もある。少なくともよくイメージされる奴隷とは違う。
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まろんぬ
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古代ローマ人の奴隷に対する(というか人権に対する)価値観の違いにびっくりし、ただ彼らにも彼らなりの価値観があってそれに従って奴隷を使役していたというところが、もし自分がこの時代に生まれこの価値観が当たり前の生活をしていたら何も疑問を抱かなかっただろうなと思わされた 全員が感じるだろうが、自分が部下なり他の人間を働かせるための知見を提供しているように見せかけて、実は奴隷のように使役される側なのであるということを薄々勘付かせる構成は、意味がわかると怖い話感がある
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panda2021
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農場ではなく家内奴隷とかなら古代ローマに生まれても意外と人生逆転できそうな感じがしたので、逆に希望がもてた
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めんどう
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体はふざけているけど,内容は奴隷研究の第一人者による人付き合いの本.ほぼビジネス書.
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さわでぃ
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ネタバレ架空のローマ人を主人公に、当時の奴隷の生活様式や使役の仕方などを紹介した本。奴隷は私有財産のひとつで高価であったことから、軽々しく使いつぶせるものではなかった。また長年の貢献や金銭で解放されることもあり、労働力としての身分制度という機能もさることながらローマ社会が拡大していく際の人的バッファの役割も果たしていたように思える。よりよく奴隷を使役するためには主人にも相応の思慮分別が必要ということで、タイトルほど非人道的な印象はない。
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Jimmy
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なかなか示唆に富んだ本ですな。人心の掌握の仕方され方、どのようにすると集団がコントロールされるのか、するのか。色々考えてみるきっかけになる。
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じゅん
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ローマ帝国研究者による当時の貴族が書いた奴隷指南本を模した本。当時のローマ人の倫理観がわかって面白い。奴隷は消耗品的に酷使されるイメージがあるが、実際は高級な財産であり、やすやすと使い潰せるものでもないようだ。かといって、平等な人権を認めているわけでもなく、現代人から考えると不思議な関係を築いていたんだなと思う。個人的には解放して自由人になった後も恩着せがましく奉公させるルールがあることが興味深かった。若干飛躍するが、こういうことがあるから臓器移植などではお互いを特定できないようにしているんだろうな。
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Lilas
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お風呂で読む用に買った古本。奴隷というと、どうしてもアメリカの黒人奴隷を思い浮かべてしまい、古代ローマの奴隷のことと意識しながら読んだ。酷くむごい扱いをするかと思えば一定期間で解放したり、不思議…それにしても現代も続く奴隷的な労働、人間は皆平等と教える日本の教育は正しいのかどうか。それはあくまで理想と教えたほうが現実的じゃないかと思います。いつまでもなくならない奴隷(的な労働)や戦争、人間は優越を求め争い続けるものだと。
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Take
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タイトルが衝撃的だったので購入した本。主人=資本家、奴隷=被雇用労働者、自由人=起業家や個人事業主やスタートアップ企業、管理人=社長と読み替えると読みやすい。筆者は奴隷に厳しいかと言われれば奴隷を非常に重用しているのが垣間見える本。マネジメントの教科書。
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月に6ペンス
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古代ローマ時代の資料から当時の奴隷の立ち位置、扱われ方を解説する。当然、現代の倫理観とは相入れるはずが無いが、雇用主と従業員の関係性のように何か得るものがあるかと思い、読んでみた。しかし、資料から推量される奴隷の生活を垣間見ただけの印象。本書が上梓された現代でも世界には奴隷がまだ存在している事実に目をそむけてはいけない。結局得たものはそれ。
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Schwarzeon BLACKY
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奴隷のしつけ方とあるが今となっては資本家にとっての労働者の扱い方としか思えない本。自由市民と奴隷は資本家と労働者に比べたら圧倒的に身分の差があるのだろうけど起こることはそれほど変わらないんだろうなと。まあ圧倒的多数が社畜な現代の我々はここでいう奴隷と何が違うんだろうな……とは思わされるのでした。
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キイチ
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昔も今もあんまり人間は変わらないなと感じた。
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まさみち
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この本を読むことで、自由人とは本当に尊敬に値する人だと思った。 どう考えても、奴隷の方が楽だし心配事も少ない。 管理職より平社員がマシとかその次元ではなく、管理職ですら一奴隷。 その上の資本家は本当に大変な思いをしているのだなと頭の下がる思いがした。
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彩莉
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自営業者の娘で、自分も自営業者で、自身を奴隷と思ったことなど一切なく…現代と重ね合わせよう的な言説には何言ってるのかよく分からなかった。就業者の扱いがまずいところは辞めるとか変えるとか取り締まるとかしようよ、古代ローマじゃあるまいし。感銘を受ける人もいるようなので、まあ私向きじゃないんだろう
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奴隷のしつけ方 (ちくま文庫)評価92感想・レビュー70