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牛疫――兵器化され、根絶されたウイルス

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???
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Kazuyuki Koishikawa
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撲滅したから天然痘の別名?とか思ったら違った。 読んで行って日本人研究者の活躍も出てきら第二次世界大戦の頃は生物兵器研究での言及の中でも日本の話増えていた。 戦後もしばらくは敵国人として扱われていたとか、その中に重要な研究者として日本人がいていつまでもその扱いしてられなかったとかウィルス対策もままらないな。 赤色は天然痘を追い払うと信じられていて赤色による処置が20世紀まで行なわれていたとか、赤色のどこかで聞いたことある話がここで触れられていたので記憶違いでなかった。
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こーた
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ひとつのウイルスを根絶することは、かくも長く険しい道のりなのか。この牛疫をめぐる物語を読むと、新型コロナウイルスの克服など遠い夢物語のようにおもえてくる。大戦ののちに復興支援があり、冷戦による駆け引きを挿んで開発援助へ。戦争と連帯。ウイルスの打倒は、そのいずれが欠けても不可能だったのかもしれない。日本の研究者が果たした役割は大きい。ウイルスを兵器として用いる。戦中の風船爆弾に、まさかそんな計画が秘められていたとは。国がその科学的な価値をうまく活かせないのだっていつものことだ。翻訳は科学者の手によるが、⇒
こーた

⇒著者は歴史学者であり、科学的な記述は二、三割。残りは政治や外交のはなしだ。せめてこういう歴史があったということくらいは、もっと多くのひとが知っておいていい。およそ公衆衛生に携わる役人や政治家は必読だ。

09/22 05:54
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takao
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ふむ
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Mealla0v0
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牛を始めとした動物に罹患する強毒性ウィルス、牛疫。非常に長きにわたり、牛を家畜とする人類を苦しめてきたが、細菌学の発達によりこの牛疫に有効なワクチンが開発された。が、それは単なる希望の始まりではなかった。たしかにワクチンは牛を救い、疫病に対する国際協力をある程度は実現させはしたが、第二次世界大戦によって、既にワクチン製造によってコントロール可能なものとなった牛疫は、同時に敵国の食糧生産に対する生物学兵器と認識されるようになる。戦後の国際協力のなかで牛疫は天然痘に続き根絶されたが、軍事的脅威の認識は残存。
Mealla0v0

ちなみに本書では731部隊にも言及されており、生物学兵器をめぐる歴史において重要な位置にいる。

09/01 13:28
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schole
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ネタバレ牛疫という疫病は牛にとって致命的であり、食料として家畜としている人間にとっては言うまでもないダメージを受ける。しかし、いったんそのワクチンを作り手懐けることができると、今度は他の国への攻撃手段の一種であったり、もしくは抑止力として用いられる。はたまたそれによって多国間のインテリジェンスの対象になる。牛疫自体ほぼ根絶されているにもかかわらず、政治的判断で破棄されずに残されている抑止力は核同様一筋縄ではいかない問題を投げかけている。
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Masako3
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★★☆ 米国歴史学者による著作. 牛の伝染病である牛疫に対する、ワクチンによる予防方法の開発、第二次世界大戦と冷戦時代の軍事利用の研究を経て、天然痘撲滅にヒントを得て国際的な監視体制と常温で保管可能な高品質のワクチンの開発により、2011年に撲滅まで至るまでの歴史を語る.日本でも軍事利用の研究はされていた.国際的な監視と協力、そして各国の自治が連携することが重要であり、我々が今直面しているCOVID-19 に対しても同様だと思った.
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oldman獺祭魚翁
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不勉強故「牛疫」なる感染症を全く知らなかった。強烈な疫病で数千頭の牛の群れをあっという間に全滅させる力を持ち、19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパを中心に対策がとられている。しかし帝国主義の台頭で東アフリカを中心として大きな損害をアフリカに与えている。日本も大陸への侵攻に合わせ、研究が進み初の不活化ワクチンの開発が行われたり、初めて知ることばかりだ。今COVID19のパンデミックが世界を覆っている。人類はいずれこれも征服していくだろうが、それに伴う差別に抗議する運動も、同様に成功征服していきたいものだ。
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