形式:単行本
出版社:文藝春秋
形式:文庫
形式:Kindle版
しかしこれを手に取ったきっかけがあったはずなんだけど、なんだったかな…誰か有名人の紹介だったと思うのだけれど…?
そうだ、芦沢央さんが推薦してるとかで買ったんだった!
全文はこちら⇒http://ankoan.blog.fc2.com/blog-entry-972.html
ネタバレ注意。忘れていてなんだが、二度目の読了は一度目より印象は落ちたように思う。というのも、本作の衝撃的な仕掛けはあくまで「読者だから起きる」ものでしかなく、登場人物たちは認知すらできず物語にリンクしない。登場人物たちの視点に立てば普通に淡々と警察捜査を進めて犯人に辿り着いているだけで、彼らは読者のように「犯人に騙され」ないからだ。また、ある時点の登場人物たちがこの事件に全員集合レベルで実はかかわっていた、というのも作りすぎとスモールスケールな収束に感じ、自分としては冷めてしまう展開。
2020年の初読時もつっこんでいるが、「携帯電話」の「課金」がひっかかる。発刊された2020年を基準点として、『きさら』が小5(11歳)で、風俗嬢となった母親が17歳(+6)のときに出産したのなら、『きさら』は小5当時2003年だった。この頃、携帯電話の「課金」が一般的だったかが、ミスリードものとして非常にひっかかる。自分の記憶では、パカパカケータイにやっとパケホーダイが出た頃で、メールをうんと送られても請求されずに済んだぐらいの記憶だ。もちろん、2020よりも未来が基準点の話とするなら成立はする、が。
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