形式:新書
出版社:光文社
あ、伊吹文明さん(このほど引退された京都選出の元自民党衆院議員)のご子息。なんて分かりやすい。
その後もオリパラ企画・推進統括官、今は万博もあるということで近畿経産局長と栄転されていますからいかに政治家との関連や政治家からの評価が官僚たちの出世に関わるかという分かりやすい事例かと思います。22億円も税金を無駄にした事業に関連しても評価はマイナスにならないんですね(実際、経産省も失敗とは認めていないのもありますが)。
興味を引かれ増した。読みたい本に登録します。
金をバラまいてるに等しい。 一番驚きだったのは「クールジャパン」という政策自体が観光業収益拡大のための関連事業扱いであったということ。予算を絞りつつ、ロケ地の誘致を行う。当然参加する企業はなく、完全に仕込みの出来レースで映画権利売買を主導する。 結局日本国内で映画制作をしないため作り手には金が回らない。 アニメもそうで、ロケ地はなくとも日本スタジオへ映画化権利を売り込む海外企業に支援金を出すことで作り手に供給できるはずなのに、回すのは官僚、テレビ局といったプロデューサーを兼任する側だけ。(続く)
既に諸外国では大作映画の誘致に政府が動くこともザラで、映画予算の大型化には公金の支援が欠かせなくなっている。 コンテンツは最早世界を動かすプロジェクトであり、既にアニメ、漫画といったIPを持つ日本にはポテンシャルがある。 後は支援金を国内制作現場で使うよう契約するべきなのに、それが出来ない。 政府がいかにこの市場に興味がないか理解できる。 映画化する際の企画の流れや知的財産権の魅力など、非常に有意義なエンタメ知識が手に入る秀作。アニメと映画が好きな日本人なら落胆必死なのが辛いところだが。
最近の邦画でヒット作と言えば「キングダム」や「飛んで埼玉」といったところか。娯楽作として十分楽しんだけど、興行成績と芸術性は必ずしも相関性はないな。
ANEW=オール•ニッポン•エンターテイメント•ワークス L-LOP = コンテンツ海外展開等促進事業助成金
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