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日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー 経産官僚の暴走と歪められる公文書管理 (光文社新書)

感想・レビュー
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打鬼酒乱童子
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読了!! 電波利権が崩壊しそうなこのタイミングは必ず良い風をエンタメ界に運んでくれるはずだ!!
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少年隊世代
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日本を舞台にした映画が、日本以外の海外でロケされるとはよくあることで「何か制作側の都合なのかな?」ぐらいで特に気に留めていなかった。しかし、ロケ地に日本が選ばれないことにより、大きな収益や雇用を逃している。そんな当たり前の事に今更ながら気が付いた。 「クール・ジャパン」という語が独り歩きし、一方で日本政府は、日本へロケの誘致を積極的に行っていない。 そして、クール・ジャパン企画として吉本興業に巨額の公金が流れていることも無視できない。芸能プロダクション問題といえば、旧ジャニーズばかりが槍玉に挙がるが。
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ヌンサ
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読んでると怒りがこみ上げてくる。p70「国民には自分たちの不都合を証明することはできないだろう」
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乙郎さん
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ネタバレそれなりに映画は観ているはずだがほとんど名前の聞かない機構ーANEW、J-LOP。読み進めて、ああ、そりゃ名前聞かないはずだと実感。それにしても、『大学改革の迷走』と合わせて、10年代の日本というのは本当に行政のモラル低下に端を発する公文書管理の杜撰さと、失政を反省しない姿勢が表出した時期だったのだなと実感。
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設定温度
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ここまで杜撰な体制があるのかと衝撃を受ける。日本での映画産業振興を目指した企業から湯水のように税金が消えている事実を様々な観点から検証して、痛烈に批判を加えている。また、日本の映画産業と世界のそれがいかに乖離しているかという点も重要な指摘であった。
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ゲオルギオ・ハーン
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アニメや映画産業に関係する経産省の杜撰な取組みを解説した一冊。22億円もの税金を失った株式会社ANEWに始まる。製作現場でも、ロケ地にも金は落ちず、ただただ天下りや出向した経産省職員や官僚、海外の関係者に多額の給与と自由に経費を使わせていた。2010年に設立し、2017年にただ同然で身売りするまで何一つ作品を完成させられなかった(7つの企画中一番進んだものでも脚本だけ完成、監督すら未決定)。著者の資料開示請求についても税金を使って設立しているのに株式会社なので、と開示を断るというのは憤りを覚えた。
ばたやん@かみがた

あ、伊吹文明さん(このほど引退された京都選出の元自民党衆院議員)のご子息。なんて分かりやすい。

12/04 13:35
ゲオルギオ・ハーン

その後もオリパラ企画・推進統括官、今は万博もあるということで近畿経産局長と栄転されていますからいかに政治家との関連や政治家からの評価が官僚たちの出世に関わるかという分かりやすい事例かと思います。22億円も税金を無駄にした事業に関連しても評価はマイナスにならないんですね(実際、経産省も失敗とは認めていないのもありますが)。

12/04 13:52
5件のコメントを全て見る
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yoshi
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Kolon
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著者は本気で怒っている。 税金の無駄遣い、全く成果のない経産省の対応、税金に群がる民間人や民間企業。 かなりシツコイ調査をして本書にまとめている様だから、相当に角度の高い分析だと推察出来る。 本来なら本書で扱う様な業界に経産省のやるべきは、人材育成に補助金を出す事と事業へのインセンティブ設計程度だろう。  以前からクールジャパンは評判が悪いが、本書の話を半分と考えても酷すぎるレベルだ。
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みちしるべ
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「クールジャパン」。思い上がった自己分析に思える。 本書で暴かれているよう、「ハリウッドに売り込んでやる!」という意欲的(無謀ともいう)チャレンジは、あえなく失敗におわった。笑ってしまう。(納税者としての怒りも当然覚えたが) そのうえで、表題にある「経産官僚の暴走」がかかるのは、本書のスパイスである公文書開示請求に係るのかな?本テーマで糾弾すべきは、政治家と電通では? 「クールジャパン」政策には、日本の産業・文化的な競争力・発信力の低下への危機感が端緒と思う。 映画人も国内市場で売れてるからと持ち上げるな
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satoshi
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「呆れるを通り越して感心する」という感覚を久しぶりに味わった。何十億もの金を既得権益維持のために法をかいくぐる手口に唖然。つぎ込むことがクールジャパン促進になるわけない。つーか、クールジャパンという言葉そのものが恥ずかしい。良いものを産み出す土壌はたくさんあるのに、このままだとクリエイティブの面で日本は三流国に落ちぶれるんじゃないかと危機感に襲われた。
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レンコン餅
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邦画の地位を上げたいのに、むしろ下げてしまっている事実は、中々苦しい。観ているうちは、そういうノイズは省きたいけれど、さすがにこの現実は、無視できない。
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みかん上級大尉
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フールジャパン そしてここでも公文書問題
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おかむら
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なぜ日本の映画やドラマが全世界でヒットしないのか、なぜハリウッド映画は日本でロケしてくんないのかという疑問がこれを読むと、なるほどこりゃダメだわ!と大いに納得&ガッカリ。経産省のクールジャパン政策のことごとくの的外れ感(カンヌ映画祭における赤っ恥感たるや!)に呆れ、今のGOTOにも通ずる、政権に近い大企業だけが儲かる仕組みのカラクリに怒り! 映画好きの人は新書にしては分厚いし役人用語が多くてやや疲れるけども是非読んでいただきたい。経産省の不正という新聞がやるべき調査報道を著者は個人でやり遂げたのもすごい!
TCD NOK

興味を引かれ増した。読みたい本に登録します。

11/04 19:07
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tekka
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「国際共同制作を行う際、プロデューサーは基本的に、撮影国や制作側の国の支援を利用するものです。世界のどこの国の支援制度を見ても、文化庁のように『自国の映画産業振興に資する』の定義の根本を理解せず、自国のビロー・ザ・ラインのクルーへの投資を無視し、制作相手国に自国の税金支援を差し出すような制度設計をしているケースはありません。」
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富士さん
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とてもショッキングな本でした。お役所がまともな金の使い方をしないのはまだわかる。おぞましいのが、いくら物わかりが良くなった風を装っても、経産省の役人は大きく投資してぼろく大儲けするのが正解だと未だに思っており、丁寧な仕事でちまちま稼ぐ仕事を本音では卑業と見下す心性がほかならぬ行動ではっきりと示されていることです。東大に行くのに抜かりなく勉強したであろう人たちが、なぜ仕事になるとここまで不勉強でいられるのか。潤沢な予算と権限を持っていながら、著者ができた調査がなぜできないのか。それはひとえに気持ちの問題。
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のれん
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非常に読むのが辛かった。 日本の海外政策のお粗末さから、コンテンツ制作への真剣な開拓には何が必要かというロジックまで丹念に解説してくれる。 まず昨今話題になった公文書の改ざんはおろか、作成せずに密談のみで数十億の予算を振り分けてしまう経産省らのお役所感に呆然としてしまう。 争いが絶えなかった室町時代の文書主義を信頼がないと江戸時代の老中が貶したという話を思い出したが、今の官庁はまさに江戸時代の感覚から全く変わっていない。 予算を出すことを仕事にして、適当な言葉で「成果」を捻り出す。これでは海外へ(続く)
のれん

金をバラまいてるに等しい。 一番驚きだったのは「クールジャパン」という政策自体が観光業収益拡大のための関連事業扱いであったということ。予算を絞りつつ、ロケ地の誘致を行う。当然参加する企業はなく、完全に仕込みの出来レースで映画権利売買を主導する。 結局日本国内で映画制作をしないため作り手には金が回らない。 アニメもそうで、ロケ地はなくとも日本スタジオへ映画化権利を売り込む海外企業に支援金を出すことで作り手に供給できるはずなのに、回すのは官僚、テレビ局といったプロデューサーを兼任する側だけ。(続く)

09/10 22:13
のれん

既に諸外国では大作映画の誘致に政府が動くこともザラで、映画予算の大型化には公金の支援が欠かせなくなっている。 コンテンツは最早世界を動かすプロジェクトであり、既にアニメ、漫画といったIPを持つ日本にはポテンシャルがある。 後は支援金を国内制作現場で使うよう契約するべきなのに、それが出来ない。 政府がいかにこの市場に興味がないか理解できる。 映画化する際の企画の流れや知的財産権の魅力など、非常に有意義なエンタメ知識が手に入る秀作。アニメと映画が好きな日本人なら落胆必死なのが辛いところだが。

09/10 22:23
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月をみるもの
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安倍政権の文書廃棄促進政策によって、日本の官僚機構がいかに無責任かつ恥知らずになったかという実例のひとつ。アベノマスクも GoToも、この流れの帰結でしかない。JIC/INCJ 本体はもちろん、投資されてるベンチャーもどこもヤバイんだろうなあ。。 https://style.nikkei.com/article/DGXMZO5362048020122019000000/
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みき
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なんか色々絶望しかないわ、この国は。結局外国のリスペクトにあぐらをかいて、税金を巨大企業で回して儲けるだけというクールジャパン戦略。文化にお金なんかかけない、好きなら根性で自己責任でやればというこの国の姿勢は世界一貧相だ。
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更紗蝦
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映画業界に携わる者ならではの視点で、クールジャパン政策の制度的・組織的な腐敗を指摘し、経済産業省が公的資金を搾取している実態を明らかにしています。間接補助金が不透明かつ非効率的にごり押しされ、現場で働く「人」に1円たりとも向けられない状況は、「GoToキャンペーン」と共通しており、問題は映画業界にとどまらず、あらゆる業界に大なり小なり関わってくることであるという認識が必要でしょう。
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みこ
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クールジャパンを世界に発信するという大義名分の下に設立された官製映画会社ANEWの経営がいかにグダグダで数十億という多額の税金が溶けてなくなったという話。ボリュームも厚く力作だとは思うが、まあ官僚に事業やらせてもこんなものだよねと思ってしまい(私自身このマヒした感覚はヤバいのだろうけど)中盤以降は惰性で読み切った感じ。流石にロケ地誘致の際に日本人は安月給で長時間幾らこき使っても文句は言いませんとアピールするのは問題だろうけど。映画の企画から制作に至る過程が知れたのは思わぬ副産物か。
みこ

最近の邦画でヒット作と言えば「キングダム」や「飛んで埼玉」といったところか。娯楽作として十分楽しんだけど、興行成績と芸術性は必ずしも相関性はないな。

08/17 07:17
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フロム
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極めて評判が悪いクールジャパン政策の中でANEWの杜撰さとL-LOPの用途の不透明さに焦点当てた著作。そこから浮き上がるのは予算獲得後のチェック体制の不完全さと問題発生後の予算停止措置の不備だ。政治家が選挙で当選するのが仕事のように、官僚は予算を獲得するのが仕事である。予算獲得後の評価とペナルティーが無ければやりたい放題やるわなと思う。この本をキッカケに経産省は要らない子と言う運動が巻き起こらないかな?国が主導して産業振興なんて日本のシステムだと不可能でしょ?経産省絡んで成功した産業政策なんてないでしょ?
フロム

ANEW=オール•ニッポン•エンターテイメント•ワークス L-LOP = コンテンツ海外展開等促進事業助成金

08/04 08:04
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KEATON
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産業や人に金を使おうとせず、目先の観光誘致のことしか考えてなくて、結果として観光誘致としても厳しい結果、ってのは最近の二階からGoTo関連でも見た話だ。しかし数百億レベルの無駄を許しているなんて財務省はちゃんと仕事していないのでは、という印象も持ってしまうな。
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meòrachan
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今流行ってる(ように見えて実は前々からある)問題の典型.いろんな場面で「正当」な中抜きはしたのだろうけど,加えて,賢い俺らがやればバッチリ,と手を出したら大火傷.海外の映画制作は契約がきちんとしていそうで,良い加減そうな日本と全然違うように思えました.厚くて少し読みにくいのが残念です.
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ちり
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要するに予算を不適切に使うと(その証拠となる)文書の方をごまかさないといけなくなるという話なのだが、公文書の扱いのずさんさと問い合わせに対する不誠実な回答の酷さ。なんなら予算の中抜き、お仲間の優遇という事象の問題以上にそちらの印象が残る。サブタイトルにわざわざ「公文書管理」とあるのは、実際に調査をし問い合わせをする過程で、著者にとってそこの問題も大きく感じられたからだろう。
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えちぜんや よーた
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新書本なのに422ページ。何事か!と思えるぐらいの厚さ。中身を見たら官製映画会社の体たらくがこれでもかと書き連ねられている。よくぞここまで調べらたという筆者の執念を感じる。一部の国家公務員は過労死するほどの長時間で働いていると聞くが、官僚の無謬性を取り繕って壮大な無駄をしているからそうなるんじゃないかと勘ぐってしまう。真面目に行政を執行している公務員の人には申し訳ないが、民間ビジネスに官を立ち入らせてはダメということをひしひしと感じた。
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も~り~
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産業、ビジネスとして捉えられない、経産省などの迷走ぶりをこれでもかっ!と取り上げた1冊。映画ビジネスの流れも学習できた。
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AO  ( × ×)ノ⌒○
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“クールジャパンが全般的に成果の乏しい、公的資金の無駄遣いとなっている問題の根幹には共通点があります。それは、目的と必要性が曖昧なまま「クールジャパン」という標語を何とか予算化に繋げたい「政策ありき」のよこしまな考えです。”
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council
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「日本は韓国と違って輸出産業として映画にテコ入れをしていないから世界で勝てない」論やら怪しげな官製ファンドに問題があることは分かったが、文章にこの意味不明な団体を糾弾するべき!の怒りが充満していて読みにくい上に結構複雑な問題を取り上げているのに年表や相関図等の図解化が全く無く全部テキストなので半分位で読み疲れてしまった。そもそもANEWをよほど文化行政に詳しい人じゃないと存在すら知らない?のでもう少し取材→レポの上手な人にまとめ直して欲しい。
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garth
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これは映画の本ではなく、税金の甘い蜜にむらがる虫どもと日本を駄目にする役人どもが、いかにそれを食い物にして恥じないかを告発する本である。昨今の給付金中抜き問題とまったく同じことがおこなわれている。
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Iwata Kentaro
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めちゃめちゃ面白かった。専門外の勉強は新書に限る、を痛感した一冊。コンテンツビジネス、映画製作まったく門外漢だがすごい既視感。無駄遣い。言い逃れ。揚げ足取り。嘘(に限りなく近いごまかし)。文書軽視。回答拒否。ガバナンス不在。自画自賛。「それなりに成果」。失敗の否定。無駄なデータベース。御用会議。時代錯誤。かつては三流の政治家を一流の官僚が支えると言われた日本だが、官僚機構の劣化でもはやそれも歴史と化した。起死回生の突破口は果たしてあるか。
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tkm66
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ななめ読み
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tajidanslemetro
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『日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー』力作だった。政府による随意契約の闇が連続して露呈する中で呆れ度合いに追い打ち。数十億を垂れ流し「世界最高レベルに的外れな制度」を持つ日本は正当なプロダクション・インセンティブを制度化せよ、との提言は反論の余地が無いように思う。
0255文字
sab
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ANEWとJ-LOPの通知書。0点。 実際に中国が日本のアニメーターを引き抜き始めていて、日本よりも高待遇で迎えるのでアニメーターはそちらに吸い取られる。10〜20年前にサムスンが日本家電メーカー技術者にやったことと同じことが起きて、日本のアニメ産業は衰退して中国は10年後にアニメーションで今の日本にとって変わるだけでなくディズニーを追いかける位置を狙うだろう。 本書は映像従事者支援策の各国対比も行い、日本の危機的状況に提言を投げかける。製作という川上無くしては何も生まれないのにそれを理解できない役人。
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日本の映画産業を殺すクールジャパンマネー 経産官僚の暴走と歪められる公文書管理 (光文社新書)評価84感想・レビュー34