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ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ

感想・レビュー
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星羅
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寝込んでいるとき見る夢みたいな掌編がざくざく
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takao
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ふむ
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黒井
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24-80】思索と引用の濁流は巡礼めいた求道系で、前半の大真面目にごった煮な掌編との温度差で風邪ひきそう。でも『十七八より』の題名のきっかけや『旅する練習』へと繋がっていくだろう断片の数々を拾い集めつつ読み終えてみれば、過程や成果を含めた創作と自分自身が分かち難く結びついている人が15年の歳月を味方にした結果の達成だった。だからサリンジャーの『シーモア―序章―』から拝借するなら無惨でもグロテスクでも紛れもなく「戦利品」だしだからこそ折に触れて開きたい。「やめるな!一生やれ!なんでもやれ!ほっといてくれ!」
黒井

本棚から引っ張ってきた新潮文庫『シーモア―序章―』からの引用→「ぼくはおまえからすばらしく良い小説をもらいたいとは思わない。ぼくはおまえの戦利品が欲しいのだ。」/前半の掌編の中で好きだったのは『おもてなし』『走れメロス、食べろ耕作、なんでもいい方に考えろ由美子』『乗車券はクソガキ』『レッスン1は死ねボケナス』『ビグビー』『僕は中学受験に失敗する』『工場見学』『初恋』あたり。

07/14 20:01
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マサ
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著者のブログで発表されていた文章や書き下ろしのものまで、全645ページ。最も面白かったのは「虫麻呂雑記」。利衿江の放った一言「いくじなし」が自分に言われたようでしばし困惑。前半の創作は短いものが多いがどれも奇想天外なイメージで面白い。また、「ワインディング・ノート」は哲学的な内容を十分に読み取れてはいないが、作家が何を意識して書いているのかが垣間見えて興味深かった。
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AQUARIUS
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作者は書くことがとても好きなのだなと思いました。600ページ超の鈍器本です。『創作』はシュールで面白い。なんだこれ?と思う掌編が多かったです。下ネタも多めのため下ネタが苦手な方にはおすすめできないです。『ワインディング・ノート』が読み応えありました。
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いっち
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再読したが、半分以上理解できなかった。理解できなかったので、また読むだろう。理解できない本を読んでいる場合、途中で挫折する選択はできる。しかし、乗代さんの作品はそうはいかない。私が理解したいと思うからだ。なぜそう思うのかを考えると、乗代さんは本物の作家だと感じるからだ。本書を読むと、乗代さんは天才ではなく、努力の人だとわかる。「いかなる問題が起ころうとも、”しない”ことによって解決しようとしてはいけない。常に、”する”ことで解決するしかないのだ。やめるな! 一生やれ! なんでもやれ! ほっといてくれ!」
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チョボ六
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「創作」はめちゃくちゃ面白いのと、ちょっと合わないなーっていうのがあって、「ワイディング・ノート」「虫麻呂雑記」は両方面白く読めなかった。
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T35
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社会の問題点とか、違和感みたいなものを意味わからんぐらいにデフォルメして、言い切っちゃう感じが面白かった。 小学生レベルの下品なネタもたくさんあるので、好みは完全に分かれると思う。
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ee7
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前半が好きだった
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遠藤 悪
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最後の「虫麻呂雑記」は、心の余裕がある時読もうと思ったが、名文であることは明白な文章だ。その他の短編と「ワインディング・ノート」については全ての人にお勧めできる面白さだった。くだらない?そうかも知れない。だけどそのくだらなさに心を打たれた。2度読むことはないかも知れないが、短距離走者の面白さ。才能を感じる。著者の本は、気づかずに図書館で借りて2冊読んでいたが、どちらも独特、そう"独特"な面白さを感じていた。
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2020年7月初版。①デビュー前から15年以上にわたって書いたブログ約600編のうち67編を精選した【創作】 ②先人達の言葉から文学等を書いた長編エッセイ【ワィンディング・ノート】 ③140枚の書き下ろし小説【虫麻呂雑記】で構成された六百四十頁の分厚い書籍。法政大学元総長の田中優子氏からの書簡が秀逸でした。
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百年(ももとせ)
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図書館本。「生徒一人一人にノートパソコンの購入・使用を義務づける私立中学に入って、ブログを開設してはせっせと書いた。二十年近くの時を経て、そのごく一部がこうして厚い本になった。」2001.07.26に始まる創作が、2015.09.23に脱稿するワインディング・ノートで鍛練され、作家「乗代雄介」誕生に至る過程を表した一冊!
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日劇
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いつかまた読み返さなければてはならない、そんな気持ちになった。
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かぶら
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掌編と考察と中編の三段構成。掌編は面白いものもあったのですが、まともに掌編をこんなに沢山読んだのは初めての体験だったので、頭を切り替えるのが大変で、掌編を読むのは自分には向いていないと感じました。それに比べて、考察と中編はとても読みやすく、読書の楽しみを確認しながら読めました。
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がんもどき
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頭から順番に読んでいったが、前半の未完成のまま放り投げられたお話の群れにげんなりする。ワインディングノートと虫麻呂雑記がまとまっているだけに余計にそう感じさせられた。引用がとても多いが、そういう作風なのだろうなとワインディングノートを読みながら思った。作者からすれば自分はあまりいい読者ではないのだろう。
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白水阿弥陀丼
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「ほんとうのさいわい」や「世界の輝き」への試みに感動する。この連綿たる営みの姿が、本書の「ワインディングノート」と「虫麻呂雑記」を読んで、少し見えたと思った。著者の思考が無数の引用とともにくっきりと残されており、「全世界を異郷と感じるもの(の末裔)」としての誠実さを見た。川の流れのより深いところに手を伸ばせたという感覚。などと考えて冒頭に戻ると、あまりにバカバカしい短編が飛びかかってきて混乱した。親切か不親切かよく分からない本だったが、その分からなさが600ページという物量で目の前にあるのが何故か嬉しい。
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たくみ
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小説とは作家の脳内妄想を読めるかたちに昇華したものである。このことがよくわかり、本作は脳内妄想を読めるかたちまで昇華したと言い切れない短編をかき集めたもの。著者の本は特に『旅する練習』が大好きだったが、こういう妄想のトライアンドエラーが名作を作る土壌となるんだろう。単品ではおおよそ商業ベースにできるわけがない作品ばかりだがここまでかき集めると下らなく下品なネタも多いけれど味わい深くなる。継続は力となるんだろう。
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ミワチヒロ
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ここまで書いて、考えてみたい
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にしざわ
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同名ブログから抜粋した67個の掌編と、書くこと読むことを巡る思索のエッセイと、その実践かのような散文。本とお笑いが好きで、ひたすら書くことが楽しかった少年が、やがて地をしっかりと踏みしめて、本当も嘘もぜんぶある/あったと信じながら文章を書くことに至り、それを実践しており、めちゃくちゃアツい。感想をくどくど語るより、僕も書かなきゃという気持ちになる。"時間を隔てて想像力を働かせるのではなく、あらゆる光年の先に遠ざかり、今、過去をその目で見ようとする者の存在は信じられる。"(p.583-584)
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ささらほうさら
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ワイディングノートがとても良かった。地層について考える。読みながらなんとなく連想したふたりの作家の名前が後書きに出てきて驚いた。
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バラモスゾンビ
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読むことと書くことへの狂気のような執着に目眩がする。
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茅野
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ワインディングノート折りに触れて読み返すと思う
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かば
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書くことを本当に楽しんでいる人の本。
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ざーさん
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ケラケラと笑える挙編のくだらなさ面白さと講談社から刊行される中編小説との温度差に驚いたが、「笑い」から書くことを始めたというようなことが跋にあって納得。これだけの量(全作ではない?)を書いてればそりゃ賞とるだけあるわな…とへどもど。ワインディングノートは大学時代のエピソードから複数の作家が挑んだ「全世界異郷問題」など書くことに真摯に向き合う、思考と彼が読んできたテクストの絡み合いが冥利。保坂和志や小島信夫の系譜に連なる「書くこと」の探究を主にする作家さんという印象を覚えた。
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スミス市松
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著者が作家以前から続ける同名のブログ自選集であり、「やってみろやってみろって言われたって出来るはずないよ!」と冒頭の小説で叫んだ少年が「やめるな! 一生やれ! なんでもやれ! ほっといてくれ!」という半ば破れかぶれの声援をたよりに終わることなき練習=小説に向かう、その曲がりくねった道をたどった感動的な書物。著者はデビュー作『十七八より』から一貫してサリンジャー的な信仰としての文学を物してきたが、本著収録の書き下ろし作「虫麻呂雑記」ではローベルト・ヴァルザー的な歩行/観察としての文学への接近が見られる。
スミス市松

②それも「果てしない現在の更新」を目指し続ける態度に由来する一つの必然であり、これからも読み書き生きる限り変転していくのだろう。「優雅にしかも堂々と休み、軽々と泳ぎ、生き生きと遊び、狡猾に潜み、懸命に格闘する」――それは人が心の奥に秘めた「最高の任務」だ。しかしあり得ない完璧を目指して孤低の軌道を回り続ければどうしても「未熟な同感者」になる他なく、結果として「全世界を異郷と思うもの」の末路をたどる。だからこそ、彼/彼女は「旅する練習」を続ける。世界、つまり現前する《存在-思考》をつかまえるために。

12/27 15:52
スミス市松

③なお、前半部の笑える掌編集のうち、私的ベスト十選は以下の通り。「丸まり」「走れメロス、食べろ耕作、なんでもいい方に考えろ由美子」「女友達、バレンタインに臨む!」「柔道部主将から最後の挨拶」「合言葉は」「レッスン1は死ねボケナス」「イリュージョン」「Mama don’t go, Daddy come home」「OBドラゴン」「あきらめの悪い人」。次点は「新春 腹話術ドラマスペシャル 殺意が遅れて聞こえるから助けられない、絶対に」。

12/27 15:52
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いっち
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乗代作品は読む人を選ぶ。私は残念ながら選ばれた読者ではない。なぜなら、芥川賞候補作『最高の任務』を読んで泣く人が多かった中、泣くことができなかったから。泣けるのがすべてではないが、お涙頂戴ものでない作品で泣ける人がいることは、泣けない自分の感受性の乏しさを疑い、嘆いた。乗代さんは、一人暮らしでブログを書いて過ごすため、模試の点数をわざと下げていたそう。高い点数を取ると、レベルの高い大学を受けるよう言われるから。大学のゼミの担当教授からはメールで「あなたの文章に惚れ込んでいます」と言われたよう。唖然とした。
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てつろう
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面白いのもあれば、自分には合わず時間の無駄なような気がしたのて半分まで読まずに止めた。
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ishida
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長かったけど面白かった
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kentaro mori
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よくぞ出してくれた。抱腹絶倒奇跡の書。恐るべしけつのあなカラーボーイ。乗代の小説は風景描写にあるといつも思っていたが、『虫麻呂雑記』にその答えがあった。最後の保坂和志の「あなたの考えだといつか書かなくなっちゃうんだよ」という言葉・・・どうか書き続けてくれることを。⚫️やってみろやってみろって言われたって出来るはずないよ!そんな風に思ったクニヒコは今年でばっちり二十七歳、意に反し、味の薄いものがおいしくなってきた。
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