形式:文庫
出版社:朝日新聞出版
形式:Kindle版
終盤、登場人物が次々と結構あっさりご退場されていくのは相変わらず(個人的には、ブリギッテはもっと活躍して欲しかった)。アカシック・レコード解析あたりから、作者の悪癖『説明不足&描写不足』発動で、話の本筋がよく分からなくなっていきました。ま、相変わらずの仕様ですが…エレノアの病もアカシック・レコードを解析して何やら分かったような? その後ダッケルにより別の存在と化したエレノア。結局Dの刀身に刺し貫かれていますが(滅んだかは不明)、Dらが城を退去する際に窓の奥に人影…これは誰?エレノア?
いや、左手の「ダンピール云々」の発言もあるので…まさかローランヌ??いやいや、そんな筈は…。 こういう結論出しようがないモヤモヤしたネタ残すの、やめて欲しいんですが。
■ハミダシ■ローランヌ男爵以上に今作の軸となる、悲劇のヒロイン・エレノアと苦悩する夫・ボリスのふたりだが、要所要所でこの夫婦の悲痛さを表現しようとする描写はあるのだが、それを感じさせるまでのものが伝わってこないのはやはり文章に全盛期ほどの力がないからか。その事実のほうが物語そのものよりもよっぽどやるせない寂しさだったりする(´・ω・`)
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