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赤ちゃんポストの真実

感想・レビュー
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雫
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真実というよりも、赤ちゃんポストを切り口として、報道を考える、メディアの姿勢とあり方、という感じを受けた。とはいえ、漠然と「いいこと」のように思っていたが、「捨てられた」心象の現場の悲痛を知った。そして、行動が大事だけれど先走ることでの危険性も、またあるのだと思った。結果が全てではないが、無視もできない。
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まさよ
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病院の片隅にひっそりと存在する“赤ちゃんポスト”。問題は次々湧いてくるけど、今やらなくちゃ、明日では遅いのだという思い。確かに法の整備を待っていたのでは、間に合わなかった赤ちゃんがいたかもしれない。赤ちゃんに罪はない。困っている妊婦さんがすぐに相談でき、かつ安全に話せる場所がもっともっと必要だと思う。そういうことをみんなで深く考える事が大切。色々な意見があった方が良い。批判的な作者の意見も大事だと思った。
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ピップ
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「命を救う赤ちゃんポストは本当に命を救っているのか」をテーマとしたルポ。「命を救うこともあり捨てられることもある」「命を救っても人生は救わない」というのが感想。内容が反対寄りなのは、詳しく調べるほど素直に賛成できない施設なのが原因かな。命が絡むと思考停止してしまう風潮の中、これだけ踏み込み誠実に取材した本は貴重。ポスト使用を前提とした孤立出産件数の多さと、福祉に携わる人ほど反対意見が多いことには驚いた。ただ、ポストのおかげで悩める妊婦の相談件数が飛躍的に増加した。これだけはものすごい功績なので賞賛したい。
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野良松
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熊本の慈恵病院に設置されている赤ちゃんポストについて、ポストの設置が果たして「赤ちゃんの命を救う」ということにつながったのかということを丁寧に検証したノンフィクション。日本にありがちな高尚なる目的であれば、その効果を検証することが、ややもすると良くないことのように思われてしまう現状も読み取れる。赤ちゃんポストはツールの一つに過ぎず、根本的な解決策ではないことは明らかであり、母子のみならず、声の小さな弱い立場の方々への支援を早急に改善させなければならない悲しい現実を突きつけられた感がある。
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りななな
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「真実」と呼ぶほど、赤ちゃんポストについての是非が示されているわけではないと思った。赤ちゃんポストが本当に必要なものかどうか、まだわかっていないことが真実なんだろうという気もした。著者はこの本を出したことで退職に至ったと書いており、それでも出版したのはすごい熱量だと思った。その熱量で、海外の赤ちゃんポスト事情も調べ、新たな知見を教えてほしい。
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いちは(精神科医)
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「赤ちゃんポスト」について、私は強い意見を持たない。なんとなく「大丈夫かな?」という気持ちがありつつも、「ハームリダクション」という観点からは意義がありそうだ、という想いもある。本書は、どちらかというと反対に近い視点。 ただ、一方的に負の側面を書き連ねるというようなスタンスではないので、読者も一定の冷静さを保ちつつ読み進めることができると思う。 とはいえ、涙が出るような話も多い。noteで引用多めにレビューした。 https://note.com/booklover_md/n/n3508daf38531
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まるほ
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【とても真摯なルポタージュ】平成19年、熊本県の慈恵病院に設置された「こうのとりのゆりかご」という名の“赤ちゃんポスト”。県内で発生した新生児遺棄事件をきっかけに、一民間病院が新生児の命を救う目的を第一に設置したもの。この功罪を深く掘り下げる。▼この病院の理事長の理念・信念は素晴らしい。しかし理念は素晴らしくても、現実にはそれだけでは済まないことも多々ある。新生児の命か、遺棄された子の福祉か、これは二者択一の問題ではない。だからこそ難しい。赤ちゃんポストは、決して美談100%のものではない。(続)
まるほ

設置初日にポストに預けられた第1号が3歳児であり、遺棄したのがこの子の未成年後見人であった叔父であった、というのも衝撃…。▼著者は安易に善悪で判断せず、かなりバランスを意識してこの問題に接していて、とても誠実に感じた。▼とても考えさせられる一冊。

11/05 23:05
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うたこ
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著者自身があとがきで言われているが、少し、赤ちゃんポストは問題だ!に偏り過ぎてる感はありました。それでも指摘されている出自が分からない、本当に遺棄を減らせてるのか等の問題は沢山あるとは思います。ただ、病院側の言われる、動かないと、事態は動かないというのもよく分かります。ただ、一番思ったのは、全国、あるいは世界から集まる赤ちゃんに対応しなきゃいけない熊本市さんはたまったもんじゃないなと。1自治体でやるには負担が大きすぎると思いました。
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tellme0112
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保険に入れないに驚きはなかった。この国の入国管理政策を思えば。戸籍法どう思う?親が日本人だから助けるのか?「見た目が日本人っぽくない」とか、障害児だからとか…グロテスクな日本の社会をあぶり出す。遺伝的疾患の患者家族のこと、自分の解像度の粗さに気づく。報道の姿勢がどうだったかを自分に問うところが良い。踏み込んだ記事を避けて、忖度や自重するのは、炎上への恐れ。新聞やマスコミが市民から見放された国の行き着くところは、さらにグロテスクな国になる。いい記事いい出版物にはいいね!を届けねば。この件、国は何をしている?
tellme0112

追記。自宅出産、死産なら罪に問われてしまう。リンさんを思った。排除の考え方なんだよな。自己責任で。母子支援(父親はどこだよ?)ではなく。

10/14 08:34
tellme0112

追記。緊急避妊薬、経口中絶薬、中絶の配偶者同意要件についても思わずにいられない。自分の身体のことを自分で決める権利は守られているのか。その辺も読んでみたい。

10/14 08:37
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星ヶ丘の住人
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赤ちゃんポストの真実、題名でポストを肯定するような内容なのか、否定する内容なのか、読む前に興味があった. その中でも慈恵病院の印象は特に私の中では変わらなかった。母親、赤ちゃんのことを助けたいと考えていること。 また、ポストを作ってからも日々悩み、迷いがあるのだということは意外であった.. 養子縁組についても少し理解できた。戸籍の問題など色々あるのだ.筆者の白熱した意見に少しドキドキさせらた。 赤ちゃんを育てられないという現実は、その結果に注目せずなぜそのようになったのかを考えなくてはならない。
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ただぞぅ
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赤ちゃんに名前をつける時、顔を眺め又は抱っこし喜びや明るい未来を感じ考えるだろう。だがポストに置かれた子は写真も見られず決まる。行政の書類上の手続きにしか過ぎない。熊本にある慈恵病院が設けた赤ちゃんポスト。すでに100人以上が預けられている。全ては赤ちゃんを救うため。だが非情にも幼児、障害児や遺体が置かれたこともある。また「匿名」で預かることが前提。しかし「自分がこの赤ちゃんだったら」と思うと声をかけずにはいられない病院スタッフの心境に胸が痛む。人の幸せは皆それぞれ。子供にとっても同じ。正しい答えはない。
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Yoshiko
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赤ちゃんポストが「子どもの命を救っている」というのは本当なのか。当初は疑問を持っていなかった筆者が、地元の福祉関係者などを取材するうちに、次第に批判的な視点を深めていく。関係者の徹底した取材で、「命を救う」という単純なものではなく、匿名出産を含めて非常に複雑で多面的な課題であることを浮き彫りにしていく。 本の後半では、マスコミのいわば「礼賛報道」を批判する。取材相手が「善意」であっても事実や論理の吟味は欠かせないのに、素通りされてしまう。筆者が投げた石が報道界の波紋となって広がらないのはなぜなのか。
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サクラ
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重い本でした。「赤ちゃんポスト」についていい取り組みだという考えしかなかった自分を恥ずかしく思いました。関わっている様々な立場を考えようとはしなかった自分を教えられました。誰しもが母子に良かれとしか思っていなくても絶対的に正しいやり方は無いのだとしたら考え続けるしかない…という後書きに頷くしかありません。良し悪しを言う前に表面的な報道で満足せず、せめて知る努力をするべきだと思いました。
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はる
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いのち、という言葉を前に出されると反論と取られるような意見は非常に言いにくい空気があるように思う。ゆりかごが命を救ったか?もちろんそういう場合もあるだろうが、ケースバイケースでエビデンスを確立するのも難しそうだ。外国籍の双子のうち障害を持った子がゆりかごに入れられ、両親はもう一人と共に自国へ帰ったというエピソードには衝撃を受けた。福祉サイドから見たゆりかごへの思いも考えさせられる。是か非かなんて言い切れるものではないが、子どもたちが幸福感を持って生きていけるサポートの充実を願う。
はる

著者の方は新聞社を退社されていたことにも非常に驚きました…。

11/04 11:32
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もてこ
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赤ちゃんポストが設置されてから今年で15年を迎えるという報道を見て、その詳細を知りたくなって手に取った。漠然とその存在を認識し、捨てられるはずの子どもを救っているという印象を持っていたが、そんなに単純なものではないというのが全体を通しての感想だった。ポストに預けられた子どもはそのままでは健康保険に入られないということには衝撃を受けた。しかしこの存在自体がポストに子を預ける背景にある社会問題に対する問題提起であるということには納得だった。
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すいそ・はいどろ
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仕事で読みました。上質のドキュメンタリーでした。約10年にわたる真摯な取材の結果がてらいもなく書き綴られています。記者としての意地や取材相手への気遣い、自らの保身などを隠すことなく赤裸々に書いています。生の取材メモを読んでいるようなドキドキする部分もありました。ただ相手は命の問題。一筋縄ではいかない面白さでした。
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K1
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赤ちゃんポストを通して社会問題が浮き彫りになりましたー解決策は一つではないし、その解決策だって誰に対しても有効ということはない。誰かに相談すること。助けを求めてもいいと思えることー親が育てられなかったことに対して子どもに責任はないもの。
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いちご
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赤ちゃんポストで命が救われることがゴールだと思っていた自分の考えは浅かった。ここから人生がスタートするこの子たちの未来にはまだまだ課題が山積されていることを認識できた。問題提起は素晴らしいが著者は、設立者にその後の全ての責任まで丸投げしているように感じた。細かいところを突っ込むエネルギーはあるけど、別の考えや方法があるかもしれないことを取材するスタンスはない、に納得。 志のある人に丸投げでなく、もっと建設的に向き合ってほしかった。また、関係者にとってやりがい搾取の職場環境にならないことを望む。
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さぁや
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赤ちゃんポスト開設から15年。やはり私は表面上のよい話しか理解できてなかった。世間一般の人たちもそうなのかもしれないけど、このポストの背景に疑問を感じることもなかった。想像もできてなかった。開設当初、熊本以外の遠方から預けにくることにも驚いたが、利用する人がこんなに多いのは想像外でした。それ以上に最も私の想像力にかけていた点は、出自を知りたいと願う子どもたちが出てくることでした。ポストは親側を救ってるかもしれないが子どもたちは果たして救われていたのか?親の義務とは子どもの幸せとは。
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aki
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赤ちゃんポストを題材にし、社会問題とジャーナリズムのありかたや筆者自身の報道へのスタンスについて率直に記された良著。冒頭から赤ちゃんポストが命を守ることへの疑問や置かれた子どもがルーツを知ることができない苦しみ等、疑義を提示しつつ、当事者である病院理事長親子へのインタビューは議論が噛み合わない点も含めほとんど会話文になっていて、主観を廃し相手を尊重した姿勢を感じられた。望まない妊娠や産まれた子どもの受け皿は赤ちゃんポストではない方が当然望ましい。産まれる前に何らかの支援に結びつけることができることがベスト
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がみまぐ
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開設から15年。記事になったのは、やっぱり『ええ話』だった。赤ちゃんポストのありように疑問を口にすると、『命が失われてもいいのか?』と言われてしまう。『命』を掲げられると、もう何も言えなくなってしまう、と思ってきたけど、そこに切り込んできた記者さん、すごいな。
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もけうに
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最近内密出産でも話題になった、熊本の慈恵病院に関するルポ。とても読み応えある一冊。赤ちゃんポストについていかにイメージでしか知らなかったかがよくわかった。運用の実態・法制度等、難問が山積み。福祉に関する問題だけではなく、報道のあり方についてまで考えさせられる。著者が報道に携わる当事者であるので、より真に迫って伝わる。終章のFAPという難病についても、本論と同じかそれ以上に印象に残った。人の幸せとはなんだろう。全ての問題に共通しているのは、「相談できること」がいかに重要か。
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がらくたどん
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ボーイフレンドとの性交の結果「予期せぬ」妊娠に孤立を強いられ自死しかけた少女が一時退避と相談の場を持てたことで幼いなりに考えを整理してゆく物語を読んでいる時に丁度熊本での内密出産の報道があった。本書は熊本慈恵の「ゆりかご」開設から15年(初年度に保護された子供たちは思春期を迎える)を経た現在から俯瞰した「ゆりかご」報道の検証。出自の認知を含めた子供の権利・妊娠における母子の権利と男性の責任・妊娠可能年齢に達した少年少女への教育の在り方。本来なら15年前の一石から自分たちが考えるべきだった点が示される。
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事情は様々、私たちの想像を越える事情がある。それに対応するためにも手段は多い方がよい。問題になるとどんどん狭量になる世の中には私も不安を覚えます。がらくたどんのような方もいるのですね。生意気なコメントを失礼しましたm(__)m

03/03 12:41
がらくたどん

いや~、とんでもございません。自分も知識不足はササっと棚に上げて皆さんのご感想に「おお~、おお~」と感嘆しつつ1冊読んではギコギコと考えあぐねております。これからも、ご感想を楽しみにさせて頂きますね♪

03/03 12:50
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いちりんご
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図書館本。これはすごく考えさせられた。赤ちゃんポストは存在は知っていたけど、具体的な活動内容とかは知らなくて、実際を知って驚くこともあった。「命を救う」為に活動をしているけど、母子の為の本当の幸せ、救済とはなにか?私は、看護学校の授業で初めて妊娠出産の大変さやリスクや福祉制度を知ったから、もっと早い段階で女性男性問わずにそういうことを学べる機会があれば悲しい事件も減るのかなと思う。内密出産も最近話題になっていたから、今後どのように発展していくか見守っていきたい。
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように

女性だけが、討論したり法に対してものをいうんでなくて、男性にもいっしょになって考えてほしい。結婚した女性、していない女性、産んだことのある人、ない人。自分はそんなことにならないわ、どうしてそんな困難なことに陥っちゃうのかしら、と他人事にするんでなくて、みんなで考えよう。

03/04 12:31
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れどれ
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内密出産の国内初事例で話題にもなった熊本の病院に焦点を当てている。日本における唯一の「赤ちゃんポスト」でありその輪郭像については知れたのだが、なにぶんジャーナリストの文法でまとめあげられているため間主観性がわずらわしいのには参った。とはいえ傍から見えにくい問題点への切込みは貴重。上に立つ人間たちの理念のみならず、職員が抱える不安や葛藤については想像力を刺激させられた。
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ねこ
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2020年7月初版。少し前に内密出産で報道された熊本の慈恵病院で2007年に設置された「赤ちゃんポスト」について取材した内容です。預けられた子供の親を知る権利は?AID(非配偶者間人工授精)で生まれた子の親を知る権利は?海外での赤ちゃんポストは?嫡出推定や遺伝病など子供に関わる多くの事柄について考えさせられます。望まない妊娠をした女性(性被害や不倫や未成年など)が助けてと言える社会となり、生まれてきた子供の親を知りたいという気持ちに応えていくためには制度や法律が不足しているのかと思わずにいられません。
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aya
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このポスト自体の存在を初めて知った。賛否両論あるなかでどのようにして小さな命を救えるのか、とても難しい問題だとおもう。
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takao
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ふむ
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ちえ
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熊本日日新聞記者としての取材がベースになっている。赤ちゃんポストのことは「赤ちゃんの命を助けるため病院が設置している」というくらいの知識しかなかった。この本を読んで考えてもみなかったことが沢山書かれていて混乱している。病院が「匿名」を謳っていても、入れられた子は警察と児童相談所に連絡され戸籍法上「棄児」として扱われる。児相は一時保護し身元が分からない場合親を探す。見つかった場合、親が自分で育てる意思を示すこともあるが「(赤ちゃんポストは)匿名ではないのか」と認めない場合もある。保護された子供は名前がない↓
ぽこ

そういう実態なんだね。知らなかった。最近赤ちゃんを産んだけどどうにもできなかった外国籍の人が逮捕されるニュースもあったよね。母体保護含め赤ちゃんの生きる権利を大切にする公的な法や仕組みがないと救えないと思う。

11/25 12:14
ちえ

ぽこさん、私もそう思う。仕組みがないところに信念でポストを作ったということもあって、国も事実ポストは今有るんだから制度を作って欲しいと思ったよ。外国籍の人が逮捕されたニュースはあまりにも心無い話でショックだったよ。

11/25 20:38
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さめ
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ネタバレぼんやりとしか知らなかった赤ちゃんポストのことを知ることができました。命を救う善いシステムだと思って疑わなかったのですが、違う側面から見ると確かに危うい部分があるのですね。とはいえ病院側が身を削って尽力しているのも確かなわけで、働いてらっしゃる方々の苦労を考えると頭が下がる思いです。妊婦・母親のケアや支援体制などを整えるのはもちろんとして、出産に際して、どうしても男性側の関与が無くまたは薄く(本書でもそのような悲しい話がちらほらあり…)、そういった法的整備や厳罰化も必要なのでは?と強く思います。
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OK
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「預けられた子供が特別養子縁組で育てられることを望んでいるものの、実際はなかなか進んでいない」「預けられた子供にとって、『ポストがなかったらあなたは死んでいたかもしれない』と言われても、納得できないと思います。出自がわからない子供は苦しむんです」「医者の世界には有益性投与という言葉があります」「ゆりかごがなければ絶対死んでいた、と言う訳ではないが、行き場のない母子の駆け込み寺として機能していると思います。命を救った、救わないではなく、セーフティーネットとして機能していれば、それで良いのではないでしょうか」
OK

物事を多面的に見ることの重要性を感じた。短略的に「赤ちゃんポスト=善き行い」と捉えていたが、多くの批判や課題を抱えていることを知り驚くとともに、改めて考え直す良い機会となった。様々な意見が書かれていたが、個人的には、蓮田医師の有益性投与の考え方が、一番しっくりきた。何が正しいのか分からない状況にある中においては、完全なものではないにしても、存在しないよりはマシ。動きがなければ議論も産まれない。試行錯誤しながら、議論を積み重ねながら、一歩ずつ進むしかない問題だと思う。

03/26 19:05
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hideto
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「赤ちゃんポスト」の設置が全国的なニュースになってから早10数年。その当時の僕は、運営は大変だろうけれども、「命を救う」という目的はなんて崇高なのだろうと思っていました。そして今、この本を読んで、初めてこの赤ちゃんポストの影について考えされられました。「命を救う」という目的を掲げられている以上、正面切って影の部分の検証をしにくいのが事実。そこをあえて自分の信念に従って書き上げた作者は凄いと思いました。
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Kenta
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仕事で名前を付ける 市長さんの仕事 大変です
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ガーコ
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☆☆☆
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sika_meter
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赤ちゃんポストに関わった人、ポストに預けた人、預けられた人…様々な立場の人たちの言葉を集めた、マスコミが報道しない現実が収められた本で、大変読み応えがあった。著者はポストに懐疑的な視点で、創設者たちとやり合っているところは大きな見せ場で、正解が出せない問題であることを痛感した。ポストの是非だけ論じて満足してしまうのは一種の思考停止。追い詰められた女性たちや貧困に取り残された子どもたちを切り捨てるだけの社会なら、少子化は永遠に解決しないだろう。ポストの先のことを考える、良いきっかけになる本。
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yuk yuc
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赤ちゃんポストだからって話しではないんだな~。すごく深いし時々泣ける。純粋に子供を守るという責務がある人を心から尊敬する。 「お腹を痛めた子」って表現はもともと違和感があって、親子って共有した時間や出来事だと思うんだよな~っていう感想でした。
0255文字
ぞだぐぁ
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赤ちゃんポストが設置されている病院の地元の新聞記者が、担当ではなくなっても取材を続けて書いた本。 院長や息子へのインタビューからは一般で流布されている失われるかも知れない命を救うことができるという理想が感じられるが、スタッフの負担や親(未練があってすぐに離れられなかったり、警察に届け出が出されるので捜査で判明することがある)に意外と生活困窮者ばかりでない(県外から来る費用が出せる人に限られると聞いて納得)ってあたりで諸手を挙げて歓迎していい制度ではないと分かった。また、親が分からないことによる(続く
ぞだぐぁ

続き)子供のアイデンティティの確保や遺伝病対応のリスクと言う問題は、次の段階として養護施設や養子の問題があることと繋がって意識していなかったのでインパクトがあった。

12/04 21:51
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マイケル
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命を救うというメディアの美談報道に疑問を感じた著者の当事者たちへの取材から色々問題点が浮上。国民皆保険の日本で無保険に。AIDの子のように自分のルーツが分からない。 そのため、赤ちゃんポスト理事長への取材はかなり険悪な雰囲気に。正しい事という信念だけで法律(遺棄罪/戸籍)などを無視したクーデター的な開設。理事長の親の影響か。最後に障害者との関連や遺伝性疾患FAP取材。約1割が障害を持つ赤ちゃん。中絶よりましだが内密出産では問題は解決しない。「「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち(石井光太)」に関連する良書。
マイケル

最初の子が「かくれんぼ」と言われた3歳児や、両親が米国移住し消息不明の中国からの障害児、など初めて知る驚きの実態。※参考本:「無戸籍の日本人(井戸まさえ)」、「選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子(河合香織)」、「つくられる命 AID・卵子提供・クローン技術(坂井律子,春日真人)」など。

11/21 00:28
0255文字
sato
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匿名にすることによって、法律や福祉などの面でうまくいかないことが出てきたり、子ども本人にとっても、出自がわからないことで背負うものが大きくなってしまうというのは分かった。でも、いち民間病院と熊本県が、善意で(貧困ビジネスなどではなく)、手弁当と思いでやっていることなので、想定外が出てくるのは仕様がないと思う。メディアで持ち上げたり、落としたりするのではなく、国で法律や福祉の専門家も含めて議論検討して、グレーゾーンも含めた落としどころを探ってほしいと思いました。
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海戸 波斗
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2020年10月25日慈恵病院理事長、急性心筋梗塞で死去。84歳。20年3月末まで155人あずけられた。備忘録。
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