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変身(新潮文庫)

感想・レビュー
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キジネコ
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何度か読んだはずなのに、どんな話?ってきかれて、こんな話って説明できない。大きな虫になってしまう男、その妹と両親。職場の上司、下宿していた尊大な男達。其々が象徴の役割を担って物語に存在感をしめすのですが読者の私は、やはり虫になってしまうザムザに感情が固着してしまう。ある朝目覚めると一匹の甲虫(大きなゴキブリ?かぶと虫)に変身している男の戸惑い。徐々に人である事よりも一匹の虫でいる事の安寧と諦観を見る様になる。閉ざされた部屋で耳を澄まし隔たってしまった外の世界の物音を聞く。孤独。不都合な存在の孤独。哀切。
ユウキ

初めてのカフカは変身でした。好きな作品です。読んだのは10代の頃ザムザ芋虫のままだった記憶。だいぶ忘れてるのかな、本棚探せばあるかもまた読んでみようかな。

01/24 00:21
キジネコ

ユウキさん (^^)/ 私は はじめてを思い出さんほど時間を隔てた読書でした。けど面白い本は未だに色褪せません。ぜーひどうぞ。

01/24 07:20
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0255文字
戸部アンソン
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久しぶりに読んだ。不条理の極み。家族だけで解消しようとする心理。閉じ込める。妹が途中でお世話を放棄するのはなぜだろう。バイオリンを聴きに這い出てきた兄。かわいそうすぎる、懸命に働き、妹や家族のために頑張ってきた歴史も消える。家族ってそんなものか?姿が変わったことで変容するものか?消えてくれと言わんばかりの妹の言葉。不条理小説を読むと、そうこまではないと胸を撫で下ろす自分。幸福になるために書かれた話かな。ある日、巨大な虫になることと比較したら、とりあえず今は、幸せじゃないかと認識できる。さて読書会楽しみ😊
Major

不条理の前に真剣に悩み抜いたカミュ、徹底的に闘ったサルトル、覚悟を決めて人間を辞め、超人になるしかなかったニーチェ達の中で異彩を放っているように僕は思います。

12/25 15:48
戸部アンソン

Major様コメントありがとうございます。カフカをユーモアと捉えるのですね。たしかに漫才のネタとして、目が覚めたら虫になってもうてぇ☺️みたいな?いろんな捉え方が知れて同じ本を読んで語るの楽しいですね。引き続きよろしくです

12/25 19:33
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0255文字
さめ
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「異邦人」のムルソーくんには「そりゃ殺すわ、でもそこは越えちゃいけない一線だったからね?」と思いましたが、グレゴール君には「そりゃ死ぬわ」しか浮かびませんでした。世界に自分は必要ではないと理解してしまったら生きてはいけない
0255文字
よひとかっぽ
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朝起きたらいきなり虫になってた!それも昆虫じゃなくダンゴムシの類。常人なら元に戻ること一番に考えるだろに。悲壮感など無い愛すべき人格で笑える。家族もてんやわんやしつつ受け入れてるし。でもムリだ。デカい虫とずっと暮らすなんて。切ない結末に家族愛と希望を見出す。
0255文字
uchiyama
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久々に読み返してみて、自己憐憫も嘲笑も微塵も感じさせずに、こんな物語が書かれたということに、改めて驚きました。あまりに悲しい話なのに笑えて、その笑いが、皮肉屋の見物なんかとはまったく別の、正当な観察から生じてる感じなので、解説にある「人生がそれ本来の厳しい浮き沈みを続け、同時に人生がそれと同じようにはっきり虚無として、夢として認識されるように展望したかった」という言葉は、解説者が受け取っているように、人生は虚無、の方にじゃなく、浮き沈みを生きながら展望する、俯瞰する、ことの方に重きを置くべきに思いました。
0255文字
りっと
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あまり面白さがわからなかった。
0255文字
つちのこ
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新潮文庫版1973年35刷。同年読了
0255文字
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