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殉国 陸軍二等兵比嘉真一 (文春文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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micari
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26.ちょっと上手く言葉が出ないな。主人公の考え方とか理解できない箇所がいくつかあったり、「本当に少年か?」って思うような箇所もいくつもあったんだけど、現代の私たちでは到底理解できないような「教育」と「環境」だったんだろう。「軍国主義」ってカッコいいタイトルついてるけど、お国を守るために純粋培養して戦争人員を作ってるってことだもんな。この作品に出てくる少年少女が、あの時代のリアルであるなら、とても怖いし悲しい。主人公はうちの娘と同じ歳ぐらいなんだけど、そんな子供なのに楽しい時期を戦争の犠牲にされたんだな。
0255文字
yuji
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南へ敗走する中で見られた沖縄の普段の畑の景色が美しくキャベツの美味しさが伝わってきた。人間は戦争をしていても日常の畑は変わらずカエルも鳴いている。それとは反対に負傷兵の傷は膿汁の臭い、死体が腐敗する匂い、汚物の匂い、傷口に食い込む蛆、眉毛にびっしりの虱。鉄血勤皇隊の真一は一矢報いるまでは死ねないと純粋に考えているが司令部の大人は自決している。意気地なしめ!俺たち沖縄県民は最後まで戦うぞ!追い詰められた崖のくぼみでの叫びは少年の本音。女生徒は靖国神社で会いましょうと崖下へ。あまりにも純粋で悲惨。無念に殉ずる
0255文字
Hat
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主人公を含め、この本に登場する人物の精神年齢の高さには驚かされる。”手榴弾”が物語っており、敵をやっつける戦力としての貴重な兵器ではなく、自分の尊厳を守り、捕虜となる恥辱を避けるための自決の為の尊い兵器として取り上げられている。戦争は時間の経過と共に風化しがちである。このような本を書く人がいなくなったとき、そして読み手が無くなったときに同じ過ちが繰り返されるのではないだろうか。興味のある方は是非読んでほしい。
0255文字
あこ
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夏はやはり戦争のことを思います。敵が上陸して戦地になるというのはこういうことなのか。中学生のような子供までも戦場に駆り出されていたとは。いろいろな思いを抱えた若者たちがいたと思う。こんな風に命を燃やしていた若者達も大勢いたのだろう。
0255文字
YOMO
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新装版読了。何冊目かの吉村昭さんはやっぱり読み応えがあり、読後の脱力がすごい。そこまで長編でもないのに一冊の中で何人の死体を見ただろう。鉄血勤皇隊・従軍看護学生・民間人、それぞれの戦いの凄惨さ。自決用手榴弾に涙を流して感謝する姿が衝撃。沖縄はリゾート旅行地であると共に唯一の地上戦の舞台だったことを忘れてはいけないと改めて思った。
0255文字
mari
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5/10点
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